Silent Song
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2002年06月05日(水) 「声にならない声」の続き

4日の日記の続き。
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「誰だってみんなそういう辛さは経験してきた」とか
勝手に自分の尺度で想像判断して思うのは簡単だけど、
真実は本人が感じる主観だと思う。事実苦しいのは自分なんだ。
私が「感じてること」自体は、想像でも推測でもない「事実」なんだよ!!
誰がなんと言おうとも・・。
私が本当にそう「感じてる」ことなのだから・・
これだけは嘘じゃない。事実だよ

悲しい、悲しい、悲しい、
傷が痛い。心の傷が、そのときの思い出が思い出され、過去が、痛い。

悲しい、悲しい、悲しい。
涙が流したいのに、癒されたいのに、
誰かに「辛かったんだねえ・・」って言ってもらいたい。
気持ちを共感してもらいたい。
そうしたら、涙が滝のようにドッと溢れる。

・・そのこととは違うけど、それに関して傷ついたのとは違うけど、
ある人にいわれたこと。
『”怖い”から行動にでられないんでしょ?』

・・・違うよ!確かに怖さも沢山ある。でも、
「怖いから」行動に移せないんじゃないよ。誤解しないで。

違うよ、それ以上に「痛い」んだよ。
痛くて痛くて悲しくて、傷から、血が流れてる。重なる不信、失望。
もう簡単に人を信じられない。人に心を開けない。悲しみを出せない。
もう二度と、もう二度と・・・!!

今も癒されない行き場のない悲しみ、傷。救われない自分のココロ。

かわいそう、かわいそう。自分で自分のココロがかわいそう。

そういう状態で、どうやって一人で立ち上がれというの?
この気持ち、この感覚、どうしたら人に伝えられる???


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2002年06月04日(火) 「声にならない声」

新聞を読んだ。
相談のページが載ってる曜日だった。
小さく、あるカウンセラーの手記が載っていた。

手記の題名は『声にならない声』。
記事をの概要を抜粋すると

 「白髪の目立つAさん(クライエント)は、誰に話すでもなく、
ぽつりとつぶやきます。A子さんに”そう言われる日々は
いかがなものか”と聞いても「窓際の花が綺麗ですね」と
相談室の花に話題は移る。相談員が気に入らないという
陰性感情は感じられないものの、かといって二人が、
今このときを分かち合ってるわけでもなく、
穏やかでありながらどこか人を寄せ付けない
Aさんの対人関係の持ち方が気になる。
 「話しても仕方がない」声にならない声がそう
いってるように聞こえる。
今まで自分の思いを伝えようとしても、うまく
いかなかったのだろうか、言った後の方がなお関係が
ぎくしゃくしたのだろうか、こんなことなら話さなければ
良かったと、涙とともに飲み込んだ言葉があったのだろうか。
そのたびに感じたであろう淋しさや悲しみ、失望は
どうしてきたのだろう。
 パズルのピースをあわせ、一枚の絵ができるように、
今は繋がりのないようなAさんの思いを一つ一つ
あわせていくことができたら、彼女の心の風景をみることが
できるかもしれない。」・・以上だった。

これを読んだとき、すごくそのAさんに、
己の気持ちがリンクした。
…というより、そのAさんがまさに今の自分の心の状況であり、
「そう、本当にそうなんだよ・・・」って己の中に封じてある、
心の中の傷、重ねて感じてきた失望、悲しみ、淋しさが己を突き動かす。

それと同時に、「Aさんは羨ましい」と強く思う。
そんな状態の気持ちを共感してくれるカウンセラーに出会えて・・・。

私はまさにそういう状態で、とにかく癒されたくて、
こんな状況から自分から抜け出したくて、医者や
カウンセラーのドアをたたいた。血を流しながら、
失望の怖さを抱えながらも勇気を出して。
…でも私の心を癒してくれる治療者、援助者はなかった。
逆にその対応にさらに傷つき、さらに深い悲しみと傷と失望と孤独と、
人間不信、を抱えることになった。
やり場のない悲しみはさらに深い心の場所へと抑えて、耐え続けた。

 私がもしあのとき、そういうカウンセラーに、
そういう対応をしてくれる人に出会っていたら…

・・・悔しい、悲しい、やり切れない・・・。
私は癒しが欲しかった。ただ、安心して涙を流せ、
己の傷を癒し、立ち直れるようになる機会が欲しかった。
それだけなのに。。
ただ、それだけが切実な願いだったのに。

・・・私は、
このカウンセラーのような言葉をかけて欲しかったのに。

(5日の日記へと続く)


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