Silent Song
DiaryINDEXpastwill


2002年03月21日(木) 「白い鳩」


大地の上から
空を見上げる白い鳩が1羽。

白い翼
小さい身体

鳩はその場で数回、
羽をはばたいた

バサバサと

小さい、
でも美しい白い翼が
かろやかに空(くう)を切る

・・・・

鳩はもう1度空を見上げた

身体を低く落とし、
その首は高く上を向けた・・・・



     次の瞬間   

鳩は力一杯
大地を蹴った

その身体は宙へ浮かび

そして

青い
青い、空へ向う・・・

その翼を
大きく、
激しく、
はばたかせて・・


   白い鳩

 私の心の”白い鳩”


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月20日(水) 苦しさの「限界」と、失えない「正気」

思いきり「タガ」を外して
感情の荒れ狂うまま
爆発しそうな辛さの果てに

恥も外聞も気にせず
暴れ狂ってしまえば良いのに、と

そう思いました

…でも、
そうできない・・・

「怖いから」

「恐いから」・・・

どんなに辛くても
発狂したいくらい、
感情が抑えられなくて苦しくても

爆発したら
狂ったら

自分が「越えてはならない線」を
越えてしまうような気がして・・。

他者に「異常」と見られるのが
恐くて・・・。

そんな風に一線を越えてしまったら
どうなるか…
どう反応されるか…

そんな
「理性」という抑えが
縛って私を狂わせない。

そうなるのが、恐い・・・・
そうなる、まさに手前の状態の自分も
・・・・こわい

・・・・。

でも、本当は・・。


    ・・・本当はもう、
   「抑えすぎて」狂ってるのにね。

・・・・。

抑えて表に形に出さなけば、
押し込めていれば、
そうして何事もないようにいられれば
「健全だ」というのなら

一体、どんな「状態」をもって、

「正常」だとか「異常」だとか
線引きができるというのか。。。

一体、何が「真実」なのだろう。

------------------------

あの時、

感情があまりにも
苦しくて、苦しくて…

とても自分の中で
コントロールができなくて

痛くて、恐くて、悲しくて

私は、堤防に停めた車から
”振り切って”一人離れ…

堤防を降り、

川に向って速足で歩きました。

夜、静かで寒い川原。

人気(ひとけ)のない川原。

でも、周りの建物のネオンや街頭、
橋の上を走る車のライト、
そして橋を彩どるライトアップが
ゆらりと流れる川の流れの水面に反射して
とても綺麗でした。

まるで、水の中に
もう一つの「街」が
あるみたいでした。

空には星と欠けた月が
冷たく澄んだ空気に包まれて
私を見下ろしてました。

寒くて、手はかじかんで、
歯はガチガチと鳴いてました。

私の心は辛くて荒れてました。

「水の中に入ってしまえ」
「本当に辛いならそれくらいするだろう?」

そう思う気持ちもありました。

・・・水と砂の境界に立ちました。

黒い水に手を入れました。
バシャッ!と音をたてて砂をつかみました。

・・・・・。

それだけでした。

足は動きませんでした。

結局、水の中には入れませんでした。

ただ、黒く…
キラキラと光を反射する
静かな、静かな川の流れを

ただ、見ていました。

私は・・・・
これからもきっと、自分は、

どれだけ苦しいと叫んでも
どれだけ心細いと泣いても

結局

「生きることもできず」

また

「死ぬこともできず」

”生きて”いくのだ…と

そう感じました。

----------------------------------

これはその時の
「一つの側面」

そして
・・その時の、もっと大きな
「もう一つの側面」は・・・

もっと未熟で、
もっと情けなくて、
もっと臆病で、
もっと勇気もない、
弱い自分の真実。

胸がイタイよ

抑えようと思っても
抑えきれない

だからといって
出したら出したで”自己嫌悪”

やり場のない「自分の中の猛獣」

これを抱えて、
自分の中、
必死で抑えながら
なんとかやり過ごすってこと
フツーに生きること、

とってもとっても

辛いんだよ・・・・・

そして何より
虚しい・・・

ヒトリで生きることも辛いけど
ヒトリで<しか>私は生きられない。

辛いなぁ・・・。

この猛獣が触発されないよう
抑えながら、
誰とも距離を置いて孤独にヒトリ生きるのが
やっぱり、私の運命なのだろう。。


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月16日(土) 「赤いチューリップ」

赤いチューリップの花が1本、
あります。

ほんのりとした
暖かな色合いの

柔らかな花びら

綺麗に咲いてます。

・・・・・。

赤いチューリップの花は…
「暖かさ」「優しさ」「思いやり」の象徴です。

それを人に与えることは
私にとって当たり前のことであったし

それを”与えあう”のが
人間のあり方だと思ってました。

当然だと思っていました。

でも
私が接した現実は
どうやら違ったと感じました。

赤いチューリップを
他者に与える人の方が稀なことだと。。

私は良く「優しい人」と言われました。

…でも自分がこういう境遇になるまで
気付かなかったのです。

他の人から「優しい人」といわれるのは、
その人が「自分より優しいなぁ」と感じたから
そう思うのであって、

つまり、裏を返せば

他の人間の多数が自分より
『優しくない』という事実なのだということを。

だから

私が赤いチューリップを与えても
相手は私に赤いチューリップを返さない

または

私の中が
とても寒くて凄まじい吹雪に見舞われ
とてもとても辛いから
他の人の心の中に
自分が相手だったら与えるだろう
赤いチューリップを他人に求めても
心の救いを求めても

相手は「冷たい」ということを。

・・・・・。

なんだかとても
虚しくなりました。

自分が優しさや思いやりを
そういう人達に与えることが

なんてバカバカしいことなんだと

強く、悲しく、憤りを持って
そう思いました。


「・・・捨ててしまおうか」

そう思いました。

持っていても
持っている分、辛いだけだし。

いっそのこと、この赤いチューリップを
捨ててしまえば
他の人と同じようにドライに接することができるし

そういう対応をされても傷つかないし、
そんな社会や世の中に失望することもないでしょう。

こんな殺伐とした世の中に、社会に、
うまく適応できるようになるでしょう。

ドス黒い現実も
不正も
嘘も

何も感じないように、なるでしょう。

・・・・・

・・・でも
私は捨てたくなかった。

この綺麗な花を
汚したくなかったのです。

でもこのままでは
この花は枯れてしまう。。

灰色のドライな空気にまみれ
この花は枯れてしまうことでしょう。

…もしここで
枯らしてしまったら

もし同じように
赤いチューリップを持っている人が現れ
その人と接することになった時

枯れた花でしか接することしか
できなくなってしまう

そうしたら
その人を
その人の中の綺麗な花を
今の自分のように
傷つけることになる

枯らすことになってしまう…

それがイヤだった。

その人に
自分のような思いはして欲しくない。

赤いチューリップの花
持ち続けて欲しい・・・・・・。

・・・・・。

私はその花を
ガラスケースの中にしまい
そっと凍結させることにしました。

・・・もしかして
本当はもう既に枯れてしまっているのかも
しれないけど・・・・

でも、せめて「残しておけるのだ」と
そう
思うだけでも、思いたかった。

今は、心の奥底に
ガラスケースの中に入って
眠っています

黒い灰色の空気が吹き荒れる
冷たく重い鎧のその地下の

心の深い深い場所で


「凍った花が解凍される日まで・・・・」


…例え解凍される日がこなくても

そのまま
私の心の奥底に

その花はずっと
大切に保存しておこう

凍らせたまま・・・・

でも、

この赤いチューリップが

私の心の何処かにあるということは

すなわち

また
辛い思いをしなくてはいけないのだろうな…

----------------

「あなたが赤いチューリップを
大切に持ってる人ならば
私は身にまとった冷たく重い鎧を外して
自分の中の赤いチューリップをあげましょう」

「…でも、あなたが赤いチューリップを
持たない人ならば、
私は冷たく堅い鎧のままあなたに
それなりの対応をするでしょう。
赤いチューリップは
あなたには絶対、与えません。」

----------------


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月14日(木) 叫びたい

自分が思うことを
感じることを
正しいと思うことを

大きな声で
叫びたい

そのままの心を
感覚を
真実を
心のままに伝えたい

例え
眉をひそめられても

例え
批判されても

例え
軽蔑されても

例え
傷ついても

どんなに見苦しくても
大声で叫びたい

私を取り囲む人
これから接する人
色々な人々に。。。

心の声を

自分の声を

強く、強く、泣きながら

・・・・・・・。

そうしても

きっと
沢山沢山傷つくし
批判はされることはあれど
理解はしては貰えないけど

でも

きっと自分の心は
すごくスッキリして
生きてるんだって思えるだろう。

「”ジブン”をちゃんと生きてるんだ!」って
そんな爽やかな気持ちになるだろう。


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月10日(日) 問いかけ

真面目なのがいけないんですか。
どうして真面目だと損をするんですか?

優しくてはいけないんですか。
どうして優しいと傷つくんですか?

人を信じてはいけないんですか。
どうして「信じた方が愚かだ」という論理がまかり通るのですか?

人は汚れないといけないんですか。


  『汚れないと生きていけないから。』


・・・・・・・・・・

私たちが小さい小さい昔に
大人や先生に教えられたこと。

あれはなんだったんですか。

「思いやり」ってなんですか。

「暖かさ」ってなんですか。

そんなことより
「要領よく他人のことなんて構わずやること」

人を追いぬくこと、
人の傷みを感じないこと

それが社会を生きるために
一番大事だと気付いてしまったのは
いつからだろう。。。

だったら初めから
そう教えれば良いのにね。

机上だけの理想論や口先だけのタテマエを
「道徳」という薄っぺらい本で
諭す必要なんてないのにね。

    「こんな世の中、大嫌い。」


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月03日(日) 「代償」

私がこれだけ今辛いのも

長い間、
地獄のような苦しみを
一人で抱えつづけなければならなかったのも

誰にも話せなかったことも

結果

誰にも共感してもらえず
孤立したことも・・・

すべて

私の弱さや

私の中の欠けたハートを求める
強い強い欲求や

生きることへの傷みや

大き過ぎる淋しさのために

抜け出せなかった
過ちのせい。。。

・・・・。

自分の責任ではないけど、

反面

自分の責任だから…

一人で抱え苦しむことは
私が選んだことなのだ。。

苦しくても…

多くのものを失っても

悔やむ気持ちは
沢山沢山あるけれど…でも

私は反面

後悔も反省もしてない…。

・・・ただ

頭でわかってることとは別に

「自分にできること」と
「自分にできないこと」があるって

思い知ったんだ・・・

・・・ただ

『どうしてなんだろう??』って

それだけ、思う。

    今も答えはでてない。


↑エンピツ投票ボタン
My追加

2002年03月02日(土) 想い出と今

来年の夏
あの場所も無くなる

想い出とともに・・・

もう2度と取り戻すことができない
悲しく、
切ないだけの想い出なら
場所なら

全てなくなってしまえ・・・

あの日の笑顔も
希望も
輝きも
人の暖かさも

全て

すべて「ゼロ」になれ・・!

-----------------------

・・・あの人は
この場所の閉鎖を
どのような思いで聞いたのだろう。。

キミと私が出会った場所

私が人生で一番の幸せを得て、
それと引き換えに
人生で一番の苦しみの発端となった場所

その場所が
無くなるんだって。

キミとの繋がりは
私とキミがその場所を離れた後も
ずっと続いてたね。

あの場所が
無くなるんだ。。

キミにとっては、
あの場所からお互い離れることになった後の
私との関係が幸せだっただろうけど

私にとっては
あの場所に私もキミもいた頃の
まだ私が片想いだった頃の関係が
一番幸せだった。

今は聞くことはできないけど、
あの場所がなくなること

どういう想いでキミは感じた?
・・・知りたいよ。

今年の夏
あの場所がなくなった時、

キミと私は
同じ空の下で

それでも繋がってるのだろうか・・?


     それとも・・・?


↑エンピツ投票ボタン
My追加

静花 |HomePage