kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2002年10月31日(木) Happy Halloween

 本日はなかなか日本に根付かない行事、Halloweenの日。
 繁華街などではソレっぽいディスプレイでウキウキ気分にもなるが、住宅街やオフィス街ではまず無理!
 そんなディスプレイ、しないもの。辛うじてレンタルビデオ店で、ホラーコーナーが少々派手になるくらい。そんなもん。
 だいたい、日本では夏・秋にお盆・お彼岸と立て続けに“アッチ側の方々”をおもてなしする行事がある。
 秋のお彼岸を済ませてすぐにHalloweenじゃあねえ。何度おもてなしすればいいのやら?
 そんな民族感覚で日本にHalloweenは根付かないのではないかしら?という仮説を会社の同僚に披露したら、
 「へえ〜。Halloweenってそういう行事なんだ」
 ……ほら、根付くどころじゃない。

 そうはいっても、Halloweenの小道具は、ワタクシの遊び心をくすぐってくれる。なかなか好きな行事である。



2002年10月25日(金) ゲージツの明日

 最近、煩悩に任せた行動ばかりで全く冷静でなかった。(例えば俳優・松田悟志に関することなど)
 明日はとんでもなく久しぶりに冷静かつ、ゲージツ的な一日になる予定だ。

 友人から誘われて展覧会へ出掛ける。
 人形師 天野可淡の作品を見に行くのだ。何処で開催されているのか知らないが、ともかく出掛けるのだ。
 天野可淡の作る人形たちは、とても切ない瞳をしているのだ。それでいて、唇の色艶がそりゃあもう艶めかしいのだ。つまりは色っぽいのだ。少し影のある色気なのだ。黄昏の似合う人形たち。うふ。うふふふ〜♪
 ああ、楽しみだ!

 ドールをとっくり見た後は、飲み会も決定されている。ああ!楽しみだぁ!何を呑もうかしら?何処の店に行こうかしら?ワクワク♪

 あれ?なんだか余り冷静ではないような……?



2002年10月16日(水) ワタクシの周囲の気持ち

 はああ。もうずいぶんと寂しい日を過ごしているなあ。
 いち、にぃ、さん……こうして数えられる物は、通い慣れているお店のポイントカード、殆ど使っていないレンタルビデオ屋のカード、あんまり役に立てていないクレジットカード、もう何年も用のない車の免許そして、買い物した後に渡されるレシートが沢山。
 私は桜さんのお財布。
 ご主人の桜さんは、無駄使いは余りしない。結構な額を入れていても、パンパン使っちゃう事はしない。しっかり屋サンでもある。小銭を入れておく仕切りの中には小さなカメさんもいる。
 私は今年の春に桜さんのトコロに来たんだけど、まだまだ綺麗なまま♪大切に使ってくれてます。ただ一つ欠点としては、肝心のお金の方はホントに少なくて…小銭だってなくて。お財布として満足にお仕事させてもらえないから、バッグの中では少し肩身の狭い思いをしているんですよ。それなのに、それなのに〜!
 有る物にはつい気が甘くなってしまうようで。私がオモテに出る時はいつも決まった場所。
 
 またやっちゃいましたね、桜さん。
 俳優の松田悟志さんにハマリにハマッてファンクラブの入会をして、12月に発売されるDVDの入金を済ませたばかりじゃないですか!銀行のATM機の前でついさっき、ふか〜い溜息吐いていたじゃありませんか!それなのに、ですか!?
 また……本、買っちゃいましたね。

 桜さん、お金無いからってお友達と呑みに行くの断ってたじゃありませんか!それで、お酒買うんですか?桜さん、ますますお友達いなくなりますよ!?

 はあああ〜。



2002年10月14日(月) 欠けた汁碗

 本日14日まで一週間に渡って行われた、かっぱ橋商店街祭り。商店街が一丸となって大セールを行うのである。
 なに?かっぱ橋商店街?それは、東京都台東区にある台所用品の問屋街。業務用品から、個人向けまで幅広い種類を扱う問屋街らしい賑やかさ。
 その祭りに昨日、出掛けてきた。

 お目当ては食器。どうしても、汁碗が欲しかった。現在家族で使用している碗のうち、二つにヒビが入ってしまい「新しい物を買わなくちゃね」というなんとも実用的な理由から。
 お手ごろ価格の碗を人数分購入、さあ、帰ろうかと手にした荷物を持ち替えた。雑踏の中に響く軽やかな音。
 パキーン……

 一瞬動きが止まる。自分の足下には白いビニール袋――当然その中身は買ったばかりの碗。
 おそるおそる中身を見れば……割れている。落下時に一番下になっていた碗に、大きくヒビが走っている。
 割れた物は一つだけとはいえ、買ったばかりの碗。安い物とはいえ、買ったばかり。
 余りの衝撃にワタクシはまだ動けない。

 このままでは、人数分お揃いの碗にならない。一人分欠けてしまう。少々悔しいが、もう一つ購入することにした。
 ただ、割れた碗を持ち帰るのは余りにも心に痛い事なので、割れた碗はお店に引き取って貰うことにする。
 購入した店に引き返す。店員はワタクシの顔を憶えていたらしく「どうしましたか?」と笑顔で迎えてくれた。店員に事情を説明する。
 「わ、割っちゃいましたか……」
 店員も呆れ顔。苦笑い。……申し訳ない。すると、店員さん嬉しいことを言ってくれる。
 「お代はいいですよ、交換しますよ」
 も、申し訳ない!!
 店員さんのお言葉に甘えて、交換してもらった。

 かっぱ橋商店街、いいとこだよ〜♪ 



2002年10月12日(土) 妄想ノート

 “妄想ノート”

 通りすがりに目に飛び込んできた文字。完全に通り過ぎていたのに、余りの衝撃に引き返す。
 とある会社の入り口(通用口らしい)に貼られていたポスター。ポスターの前に仁王立ちして眺める。正式なキャッチコピーは、“この夏は妄想ノートでクラクラしよう”

 ……こ、こんなオフィス街のど真ん中の、小さな会社さんの入り口になんちゅーーポスター貼ってるの。妄想ノート?何それ、こんなコピー……ちょっと、いかがわしくないか?

 実はこのポスター、かのアニメーション監督、宮崎駿の著作『妄想ノート』の宣伝ポスターだった。
 そのポスターによると、雑誌アニメージュで、様々な事を思うままに書き散らしていた絵をまとめた本らしい。らしいんだ。何だか、どうもよく分からないんだよね。いつ発売なのかも分からないし……。だいたい、聞いたこと無いしね。最近の出版物ならこんなに衝撃的な本の題名だもの、忘れるわけがない!
 おそらく、出版されたのはだいぶ前になるのかも知れない。そう、今ほど幅広いメディアで取り上げられてはいなかった頃。
 だから、昔の宣伝ポスターを貼っているんだろうな、とは見当付く。ただ、何故、最近の出版物ではないポスターを貼っているのか?その会社の前は時々とはいえ通っていたのに、何故気付かなかったんだ?最近、張り出したのか?だとしたら、何故?そもそも、中身の“妄想”はどんな具合なのか?
 様々な“何故”が錯綜する。

 ああ。もう秋なのに、妄想ノートにクラクラしてしまう……。



2002年10月07日(月) 予めの約束

 仕事中、鈍い頭痛。目も重く、集中力が持続しない。も、もう限界だ。金の心配より、体を心配しなければ。

 行きつけのマッサージ屋へ行く。店員さんはにこやかに「予約をされていませんよね?」
 うむ。実はワタクシは予約をして出掛けるのが嫌い。だって、予約を入れたら必ずその時間に行かなくちゃいけないでしょ?よっぽど暇な時ならともかく、何時に退社できるか時間が読めないときに予約を入れられないって!
 「今からですと……20〜30分お待ちいただくようになりますが」
 店に入ったのは19:30。それから20〜30後って20:00じゃないか!?

 体は辛いけど、その時間、待つのも辛い。それだけの時間あったら家に帰れるし。しばし考えて今日のマッサージは諦めた。

 ん、もう。どうしてみんな予約して出掛けられるのかねえ。その時間に仕事を終えられるのが不思議。
 それとも、そんなに仕事してないのか、みんな?



2002年10月05日(土) 月の音

 今日、メールが届いていた。実の弟から。同じ家に住んでいるのにね。「何事よ?」と訝しがりながらもクリック!
 思わず叫んだ!!

 嘘?マ、マジでぇぇぇ!これは、是非とも……!ああ、でも嬉しいわぁ!
 もう、何年前になるだろうか。情報を知ったときには既に遅くて、悔し涙で枕を濡らした夜……。
 それがやっと、願いがやっと報われるんだわ〜!しかもパワーアップして!

 1997年(げ!?もう五年も前!)に発売されたPS用ゲームソフト『moon』に覚えがある人は此処をご覧あれ。



2002年10月04日(金) 香気の道案内

 気が付けば、10月はとうに始まっていてすっかり秋の風。金木犀の香りが漂ってくる季節。

 風に運ばれてくる香りに引き寄せられて、通ったことのない道をふらりと歩く。ゆらり、ぶらりと気ままに歩く。
 辺りはすっかり暗く、闇の中を歩く。街灯も届かない裏路地をゆうるりと歩く。歩いたことのない道だろうが、暗く人気がないからと言って不安がることはない。
 金木犀の香りが道案内をしてくれるから。



2002年10月01日(火) おおきくなったら

 幼い頃は当たり前、普通の事だと思っていた事が、当たり前じゃないのに気付く。気付く前は一直線に当たり前、普通なのだと信じていた事を。

 朝起きて……。朝食の席では家族揃って「いただきます」「ごちそうさま」
 学校から帰ったときには両親が揃って「おかえり」と声を掛けてくれる。「宿題は?」「おやつは戸棚にあるからね」
 ごく当たり前だと思っていたけど、他の家庭ではこうではない事を知っていった。
 友達との遊び。「じゃ、2チームに別れようか」「グッチーね」ええ!?グッパーだろ? 
友達の家に遊びに行って「ゆっくりしていってね」と出された麦茶。うわお。砂糖が入っている!なんで?
 「夕飯も食べていってよ」メニューはロールキャベツ。う、嘘でしょ?トマトソース!?ロールキャベツはコンソメだろー!
 普通の事だと思っていたのに、決して普通ではなかった事。普通の一部であっただけ。

 そして、今日。十月一日は都民の日。都民の日はお休み。そう思っていたのに……学生時代は休みだったのに、休みではない。当たり前の事ではなかったのだ。

 大きくなったら、戸惑う事が多くなる。それが当たり前、普通の事。


 < キラメキ  ツナガリ  トキメキ >


桜 [MAIL]