TENSEI塵語

2009年05月31日(日) 御詠歌で始まったお通夜

このところ、こんなの初めてという仏事が続いている。

今夜は、義母の実家の方の91歳の爺さまの通夜で、
以前分家の時は妻だけだったが、本家ということで私にも声がかかった。
私も親族の内、、といっても、もちろん知らない人ばかりである。
会ったことがあるといえば、我々の披露宴の時くらいで。。

きょうのお寺は、臨済宗妙心寺派。
義父母はどちらも臨済宗である。


さて、きょうは一般席に16人のおばあさんたちが揃いの装束で
陣取っていたのが、まず最初の驚き。。
何の会の人たちなんだろう、、と思っていたら、
(故人の所属していた組織の制服で集まるケースを
 今までにも見ていたので、その類かと思っていた)
開式すると、読経の前にこの人たちの御詠歌があった。

先日、父の四十九日の時に、御詠歌の入った法要に驚いたのだが、
その時は、住職の奥さんひとりだけで、住職が唱和していた。

今夜のは、最初と途中に、ひとりで歌うところがあったが、
16人が一斉に歌っていた。
チーン(と打ち)、スッ(と撥を倒し)、チリン(と振り)、ん(間)
で、ゆったりした4拍子をとっている。
先日の住職の奥さんは、かなりプロっていう感じの歌だったが、
きょうの人たちはそうしっかり声を出しているわけでない。。


義母に、あの御詠歌の人たちはどういう人? と尋ねたら、
きょうの導師のお寺で御詠歌を習っている人たちで、
親族の中にそのメンバーが2人ばかりいるそうである。
それで、16人できょうの通夜の最初に歌うことにしたそうである。

ちなみに、昨日、父の月命日の法事をやったのだが、
その後の住職との雑談の中に、
御詠歌の県大会→全国大会という話題があって、
「私も、大阪での全国大会に行く予定でいたんですが、
 インフルエンザでキャンセルが相次いで、中止になりました」
と言っていた。


何か、このところ、通夜や葬儀もそう退屈でなくなったなぁ。。
どんな風に進行するか、ちょっと興味を伴ってきた。
きょう、親族席から、一般の人の焼香のようすを見ていたら、
いろいろな人がいて、おもしろかったしー。。



2009年05月28日(木) 高山の古い町並み歩き

きょうは仕事で飛騨高山に。。
10年ほど前にも行ったが、その時は町の中心部までは入らなかった。

きょうは遠足の引率、、というより付き添いみたいなものだけど、
遊び気分にはぜんぜんなれないので、
次回自分で来るときの下見のようなつもりで。。


それにしても、こんなに旅行客が多いとは思わなかった。
修学旅行らしいのも含めて、中・高で4校くらいいるし、
もちろん、一般客もいて、英語圏のグループもいるし、
古い町並み通りや朝市通りなどは、ところどころごった返している。
・・もちろん、同じ方向に走る隣の道は閑散としてたりするのだが。

さて、歩き始めたときは、車1台分通れるくらいの広くない通りに
黒塗りの家々が、それほど整然としないで並んでいる雰囲気に、
おぉ、、! と思ったのだが、
店ばっかり並んでいて賑やかすぎるものだから、
古い町並みのデザインの単なる土産物屋通りに過ぎない、
と感じるようになった。
(ま、こういう所歩いていて、生徒の姿があちこちにあっては
 やっぱり興ざめなわけでもありまして、、)
それに、改築・修繕して黒塗りにしただけ、なんて印象も強くなった。


ところで、「昭和館」というのがあるのを知って行きたかったのだが、
数名の教員と連れ立って歩いてたので、きょうは諦めた。
今度行ってみよう。
帰宅後、サイトの検索をしてみたら、、、
http://shouwakan.hida.vc/


ちなみに、きょうのバスでの行き来で、我が家からだと、
高山まで車で2時間くらい、八幡まで1時間かからないくらい、
ということに気づいた。
高速道路ができる前の印象をそのまま引きずって、
何となくその1.5倍以上の時間を要するように思い込んでいた。
・・・近くなってたんだねぇ。。



2009年05月24日(日) ドラマ「MR. BRAIN」

昨日は朝からわりと忙しい1日で、バタバタしていたのだが、
夕方、市吹の練習に出かけるまでの残り約1時間の大半を費やしたのが、
ドラマ「MR. BRAIN」の予約録音設定。。

予約録音なんて何年ぶり?? という行為なので、
取説をあちこちめくって、大混乱。。
リモコンの設定も、レコーダーの日付さえもなぜか狂ってるし。。
そんな作業をしている間、
TVでは「MR. BRAIN」のPR的特集番組をやっているのだが、
それをのんびり見ている暇はない。

ドラマひとつ見るのに、たいへんな労力になってしまった。。



キムタクの「らしくないキャラ」シリーズ第3(?)弾。
私が知ってる限りで3つ目なんだが、他にもあったのかも。。
ぜんぜん検事らしくないけど、人一倍誠実に真実を究明する検事。
ぜんぜん首相らしくないけど、現実の首相よりうんと理想的な首相。

今回は、警視庁科学警察研究所の脳科学者。

科警研の仕事は、今起きている犯罪の解決でなく、
今起きている犯罪にはいくらかの資料を提供しつつ、
将来の犯罪解決を助けるための研究をするところだと、
周囲からたしなめられながらも、現場に関わってしまい、
独自の推理で事件を解決する物語のようである。

刑事同士でも担当する事件やその領域にこだわる現場の刑事にとって、
でしゃばりの越権行為にあたる、迷惑な存在ともいえる。
「HERO」の久利生検事役のときも、そういう検事だった。
(最近水曜日にやっている「臨場」の検屍官もそうだ)
刑事たちに迷惑がられながら、真実追究せずにいられない。。

ちなみに、ドラマの途中に脳科学ミニ講義があるのもおもしろかった。
今回のテーマは、右脳と左脳の働き。。
私自身はこういう局在論的な話は半信半疑なのだが、、、
右脳は右目で対象の左方を見、左脳は左目で右方を見るから、
相手に、男らしさや女らしさを感じさせるには、
相手の左前に身を置くようにするといいとか、、?
ホントにそんな違い、ある、、??


・・・ま、こんなわけで、
毎週土曜日夜の録画予約が欠かせなくなったのだった。



2009年05月21日(木) 自民党の世襲制限とかや、、

「自民党の党改革実行本部は二十一日午前、次期衆院選から、
 引退議員の選挙区で世襲の新人候補が出馬する場合は
 公認を与えない方針を決めた」

そうすると、神奈川の小泉次男や、千葉の臼井長男が、
公認されないで出馬することになる。

・・でも、そんなにそれが痛手ですか?
「対立候補は立てない」方針らしいし、
(つまり、誰かさんがやった刺客は立てない)
「当選すれば追加公認すればいい」と言ってるようだし。。

つまりは、親や爺さんの築いた地盤はそのまま使えるわけだ。
後援会だの何だのも、今まで親や爺さんを大いに持ち上げ、
その見返りの恩恵に浴していたので、
「息子をよろしく!」の一言でぞろぞろと票を投じる。
立候補は無所属でも、当選したら自民党なんだから、
地元支持者には、今までと何の変わりもない。。

小選挙区制の弊害をそのまま利用する、言葉だけの「世襲制限」だ。


政治家の子どもが政治家になってはいけない、なんて考えは、
これっぽっちもない。
親より子どもの方が優秀な政治家になる可能性だってある。
もちろん、子どもは親にまったく及ばないおそれもある。
そういうこととはまったく無関係に、
親の築いた地元の支持基盤を利用して、ほとんど自動的に
多数票を獲得できてしまうところが、「世襲」批判なのだ。

だから、おかしな二世・三世が閣僚に入って
とんでもないことを言ったりやったりもするわけだ。
ぬるま湯に浸かりながら、とんでもない地位を獲得するもんだから。。


だから、「世襲制限」は、住民票を他地域に移して、
親の地盤のないところで立候補する、という形をお奨めする。
一軒一軒回って、庶民に説明し、庶民の意見を聞いてください。

今すでに、わんさといる、世襲議員・世襲閣僚たちも、
新人いじめを楽しんでないで、そうしてください。
いったん、親たちが築いた支持地盤を離れて、選挙を闘ってみよう。
そう簡単には勝たせてもらえないぞ!



2009年05月19日(火) 貴乃花と白鵬

白鵬30連勝達成! 貴乃花の記録に並ぶ。

ポスト貴乃花の唯一の後継と信じて
入幕後まもなくから白鵬を応援してきた者には感慨深い。


大学時代に、輪島vs北の湖の両横綱の熱戦に痺れて、
ちゃんと思いつく限りで相撲を楽しんでいた私は、
(思いつく限りで、、というのは、だいたい相撲というのは、
 いつのまにか始まっていて、いつのまにか終わってるものだったから)
就職してからは、すっかり忘れて、あまり相撲を見なかった。

熱心に見始めたのは、貴乃花の相撲に痺れ始めたから。。
10年くらい前だったかなぁ、、?
ばたばた相撲や、突っ張り相撲や、重量に頼る相撲が多い中、
貴乃花の相撲は概して、模範的で美しい相撲だった。

貴乃花めあてに相撲を見続けていた、、その貴乃花の引退の少し前に
白鵬がTVの土俵に登場し始めた。
最初は、ふてぶてしい奴だなぁ、、で気にしていなかったのだが、
5年前の11月の塵語にこう書いてある。

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白鵬が、横綱昇進をめざす魁皇を破った。
その取り組みを見て、印象をがらりと改めた。
粘りもあるしなやかな動き。
相手の攻撃を真正面から受け止めながら、攻めに転じて行くしぶとさ。
その動きは決してバタバタすることなく、いい型を守っている。
千代の富士や貴乃花親子の相撲を連想させた。

貴乃花引退後、朝青龍の相撲は強いけれど、横綱的風格に欠ける。
これこそ相撲のお手本だぞ、というほどの風格がない。

この19歳の新鋭力士は、相撲の新しい楽しみをもたらしてくれた。
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横綱になってからの白鵬は、貴乃花のスタイルとも違っている。
貴乃花の相撲は、美しき型を守るような相撲だった。
白鵬の相撲は型にこだわらず、変幻自在である。
一気に激しく攻めることもあるけれど、
相手の攻撃を受け止めて、そこから自分の優位に転じて行くことが多い。
謙虚な横綱相撲、という新しい概念を創造している感じである。



2009年05月18日(月) 学校は大騒ぎ

兵庫県や大阪府で続々新型インフルエンザ患者が出ていることで、
愛知県の一隅の学校でも、なぜか今から大騒ぎである。

きょうの午後からの定例の主任会議では、
教頭からきょうの議題は少ないぞ、と予告してもらってたのに、
このインフルエンザ対策の「雑談」のくどいことくどいこと。。。
こういう会議で話題にしなくても、少数の担当者で話せば済むことも、
くどくどくどくどと「雑談」レベルの話し合いだから、もううんざり。

そりゃあ、緊急に休校になったりした場合の連絡方法など、
一番いい方法を決めるのは、きょうの会議でやってもいい。
それについての配布文書の内容を検討してもいい。

「生徒の方から感染したなどの連絡が来たらどう対応すれば、、?」
なんてくだらん質問する学年主任がいて、さらに時間が延びる。
対応もくそもないがな。
患者は病院の指示に従うだけだし、こっちは県教委に報告するだけだし
それより、こっちがどうこうしなくても、
保健所か病院から県の方に報告が行って、勝手に指示が降りてくる。
こんなくだらん質問にぐだぐだ時間を使うのはやめてくれ!

修学旅行が来週の後半に予定されていて、
それについても話題になったが、そんなことは、
中止にせざるをえなくなったタイミングで考えるしかない。
実際、ごちゃごちゃと「雑談」を交わしていたけれど、
何もはっきりした結論が出ないまま、その話は終わったのだ。

他にもあれこれごちゃごちゃと。。
暇人の集まりか、、この会議は、、?
大騒ぎというより、から騒ぎというべきでは??


・・・なんて、私がイライラしていたのは、
明日の中間考査の試験問題をまだ完成していなかったからである。
土日も出校してほとんど作ってしまっていたのだけれど、
呑気な相棒がきょうになってやっと担当部分を持ってきて、
しかも一部分はきょうになってやっと作ったので、仕事が遅れていた。
かれは1類型しか担当していないからそれで終わりだけど、
私は3類型担当しているので、それから3種類を編集しなきゃならない。
出題ミスをひとつも作らないことを信条にしている身には、
(と思ってても、やっぱり時にはあるんだけどね、、)
非常に神経を使う仕事なのだ。


おまけに、明日の出張会議の準備もしなきゃならなかったし。。
明日以降も、もう1科目の試験の2類型分を仕上げなきゃいけないし。
もちろん、その後は採点に追われるし。。。


さっさとこっちにもインフルエンザがやって来て、
休校になってくれんかなー、、なんてけしからんことを願ってしまう。

地元の誰かが感染して、休校になって、
感染はそれ以上広がらず、2週間後くらいに授業は再開、
課題を出しておいたから、補講はなし、、、なんて具合に、
都合良く行ってくれたら、今月分の給料を返上してもいいです(笑)



2009年05月17日(日) 「きよぶた」とか「ひがも」とか。。

「きよぶた」とは「清水の舞台から飛び降りる」の、
「ひがも」とは「被害妄想」の、若者略語だそうである。

昨日の朝刊の天声人語が紹介していたのだが、
対照的な精神の持ち主の折口信夫の紹介と絡めて書かれている。

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国文学や民俗学の大家だった折口信夫は略語を好まなかったそうだ。
地下鉄と言わず「地下鉄道」、企業の名も「鐘紡」ではなく
「鐘淵(かねがふち)紡績」とわざわざ言っていた。
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おぉ、これは偏屈といってもいいほどのきっちり派ではないか。
「鐘紡」なんて本社(または経営者本人)が率先して使ってたのに。。

「時と場合」は「ときとば」。
「モンスターペアレント」は「もんぺ」(笑)

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近刊の『あふれる新語』(大修館書店)をめくると、
暗号さながらの若者言葉に目がくらむ。
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「目がくらむ」に笑ってしまった。
「折り目正しい大学者が今の世をのぞき見たら驚くだろう」
とも書いてある。
言葉に魂が宿ると信じていた万葉人がタイムマシンで現代に来たら、
畏れと恐れのために、気絶してしまいますよ。

しかし、美しい若者言葉もある。

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新語の中には、メールから芽生える「指恋」といった
ほほえましいものも多い。
「言霊の幸(さきわ)う国」という万葉の一節を思い出させてくれる、
そんな若者語に会いたい。
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「指恋」かぁ、、、美しいなぁ。。
危険なケースもあるような話も聞いているけれど。。。

この本、早く読まなくちゃ。
来年になってから読んだりしたら、大半が死語になってしまっている。



2009年05月16日(土) 銀行口座の売買??

真夜中の大相撲ダイジェストと見た後、つい次の番組も見てしまった。

振り込め詐欺や闇金融の、卑劣な悪事を支えるもの、、、
それは、犯罪とは無縁な、という意味でごく普通の、
しかし、貧しかったり多重債務で苦しんだりしている一般人の銀行口座。

振り込め詐欺や、超悪質な闇金融で儲けている奴らは、
買い取った他人名義の口座を使っているので、容易に摘発されない。

口座ブローカーという奴らもいて、
何百という口座を買い集めて、犯罪グループに売るそうだ。

銀行口座を売ること自体も犯罪なのだが、
金に困って売る人たちは、犯罪だということを知らないので、
知らないまま一時しのぎをして、、、罪に服することになる。

自分の口座だけでなく、子どもや祖父母の口座も売ったりする。
4人分の口座を売って、2万円を得た人もいれば、
5人分の口座を売って、6万円を得た人もいる。
安すぎる、と思うけれど、本人にとってはありがたい金だったのだろう。

4〜5ケタの安値で買い取ったブローカーが、
6ケタの金額で犯罪集団に売り、
犯罪集団は7ケタ以上の儲けを得るという構造か。。。


しかし、か弱い庶民の側の代償は大きい。
懲役、、、そして前科者、、になるだけではない。
子どもの口座を売った人は、その子が銀行のブラックリストに載り、
将来に渡って、銀行口座を作れない身の上になる恐れがあるのだ。
給与は銀行振込があたりまえになった現代において、
口座が作れないということはどういうことか、、、大きな代償だ。。

そんな無知で不幸な人たちの協力を得て、
振り込め詐欺や闇金融が世にはばかっているわけだ。
そして、これだけ社会問題化していても、
まだ奴らの餌食になる人たちがいるらしい。。


私もまた、この銀行口座問題に無知だった。
番組を見るまで、こんな構造だったとは知らなかった。
口座売買の誘惑など、広告でもサイトでも見たことがない。

その対策についての番組のまとめは抽象的に終わってしまった。

口座売買も、振り込め詐欺も、闇金融も、覚醒剤売買も、
もっとCMを活用したらどうか、と思う。
すべてのCMタイムの冒頭に、こういう件のどれかに関して、
庶民に注意を促すCMを流す。
政府も警察庁もそういう要請を放送局にすればいいし、
ラジオでもTVでも、広告料なんてせこいこと考えないで、
報道局の義務として、流さなきゃいけない。

こういう庶民の守るためのメッセージは、すり込まなければ。。
ある特別番組を見なければ知れない、、ではいけないのだ。



2009年05月15日(金) 今週の天気を振り返って、、

火曜日までは、暑いなぁ、と言わなきゃならなかった。
夜もTシャツや下着のシャツ1枚で過ごせた。

水曜の未明に雨が降ったらしく、それを機にさわやかになった。
昨日の午後からの強風は、ちょっとひんやりして、煩わしかった。

きょうの、さわやかで涼しかったことといったら。。
本当に気持ちの良い天気だった。
美しいひこうき雲を残して飛ぶ白い機体を3度も眺めた。
月曜日に、こういう日はひこうき雲も汚いね、と話したのを思い出した。

明日・明後日は雨になるという予報で、
その後、何日か、また暑い日になるようだ。


近年は、何か、気候の変動が読みにくくなってきたなぁ、、、と、
これがここ数年、頻繁に思ってきたことなんだけど、、、
(つまり、異常気象の現れという見方)
きょうは、ふと、そうなんだろうか? という疑問も生じた。

若かったころは、少々の変化に無頓着だっただけで、
だんだんと、身体が変化に対応しにくくなってきて、
寒暖や乾湿や、空気の動きが気になっているのかもしれない。
つまり、老化現象の顕著な表れのひとつかも。。



2009年05月14日(木) 今夜の「BOSS」の名言

今夜のドラマ「BOSS」は先週からの前・後篇、2回仕立て。

3人の男を銃で殺し、見せしめのように死体をさらす事件が起きた。
その犯人は、絵里子の部下の木元真実も拉致し、
水責めや監禁の姿をネットでさらす。。
何にもできない警察を嘲笑するためだと言う。
身代金を持たせて、約束の場所に警察官を来させて、
その姿をネットで流し、「みんなで1億円を奪い合いましょう」
みたいなメッセージを流したりしている。
時折顔を見せる、その、冷酷そのものの虚ろさ。。。
・・・実に憎たらしい手口で、警察を世間の笑い者にする。


犯人は監禁している真実に、告白する。
小学校の時からずっといじめにあっていた。
助けてくれるわけでもない、周囲のただの同情の目が堪らなかった。
高校時代に3人から虐められていた時に、ただ1人助けてくれたKが、
3人からリンチを受けて、死んだ。
警察に電話で通報したけれど、間に合わなかった。

3人はやがて逮捕され、少年院に送られたが、
反省したとはまったく思われないまま、2年で出てきた。
出院後もつるんで、Kの命日には祝杯をあげて大騒ぎしていた。
・・・うーん、、確かに、こんな卑劣な奴らは生きてる資格がない。。
犯人に、よくやった! と言いたくなる気持ちにもなる。


しかし、この事件の警察の対応が不満だからといって、
警察をも憎んで復讐に及ぶのは、どうよ?
ものの見方があまりに狭小じゃないですか?
しかも、事件とはまったく関係ない未熟な一刑事を生贄に、、?


真実が手錠をかけて逮捕された犯人に、
絵里子の投げかけた言葉がとても印象的だった。
「やつらと同じことをしてどうする! Kからもらった命だぞ!」

そうだよ! 君は、別の人生を選ぶべきだった!
貴重な、、貴重な命だぞ!


・・・そう思いながらも、理不尽に殺した男の命日に、
祝杯をあげて騒ぐやつらがいるとしたら、
絶対に許せん!! と思うに違いないとしか想像できない自分がいる。
つまり、3人のアホへの復讐は成し遂げた犯人に
拍手を贈りたくなる自分がいる。

現実はきれい事では済まないし、人の心は不可解なものだ。
厳しい罰を受けても何ら変わらない心もあれば、
何気ない一言でがらりと人生を変える心もあれば、
懸命の説得になんら動くことのない心もある。
・・・他にもいろいろなんだけど。。。
そういう微妙な心の機微を感じさせてくれる物語はやはりおもしろい。



2009年05月13日(水) 実に迷惑なおばさん

7時過ぎに帰宅したら、妻の車がない。
今年度から専任教員から非常勤講師に転身したので、
こんなに遅いとはどういうわけだ?? と思いつつ、
玄関に入ると妻のスリッパがない、、、、ということは、
家の中にいる?? でも、何で、、??

車なしで帰宅したのは、事故ったからだと言う。
リハビリに通っている病院の近くの交差点で、
左ウインカーを点滅させて客を乗せているバスを追い越して、
その前に入って左折しようとしたら、お婆さんが道を渡り始めたので、
ちょっと停まって待ったら、その直後にバスが後ろにぶつかった。
追い越し終わらないうちにバスも動き始めたのかもしれない。。

妻の車は後ろがかなり潰れたらしいが、
バスのスピードもまだあまり出てなかったので、
身体の異常はないようだ。

それより、バスの前のウインカーが割れてダメになったため、
乗客はみな降りて、次のバスを待つ羽目になったそうだ。
な、、なんと、大それたことを、、!
実に迷惑なおばさんだ! と乗客はみな思ったことだろう(笑)


私のケータイに何度も電話し、メールも入れたそうだが、
私のケータイは昨夜うっかりしていて、きょう4時ごろから電池切れ。
14年間使っていて、電池切れなんてこれで2度目という、
実に稀な機会にやってくれたわけだ。
(充電してから電源入れてみたら、
 妻からの着信だけでも20以上の履歴があった)

けれども、頼りにできる者がいなければ、
ちゃんと自分でできるらしく(ふだんは何でも頼る(笑))、
車屋にも保険屋にも電話をしていた。

警察から、車の状態を見て、運転して帰らないように言われた。
車屋は残念ながら、きょうは定休日で連絡できない。
引き取りに来てもらえないことを保険屋に言うと、
保険屋が現場から近いガソリンスタンドに預かってもらえるようにした。
それでも2kmほどあるらしいので、JAF を呼んで運んでもらった。

JAF を呼んだんだったら、うちに運んでもらえばよかったのに、、
と私は思ったのだが、、、ま、ひとりでできたのだから上出来だろう。

やって来たJAF の社員は、何と、妻の昔の教え子だったそうだ。
明日、車屋さんが取りに来られないようだったら、
僕が運びますよ、と言ってくれたそうだ。

悪い偶然もあり、良い偶然もあり、
迷惑な事故の経緯にも、ちょっとしたおまけのドラマがあったりする。



2009年05月12日(火) 加古隆の傑作品

昼前に、「きょうの出張はどこ?」なんて質問を受けて、
え?? 出張?? 来週だよ! と答えたのだけれど、
黒板の出張者の欄に私の名前が書いてある。。。
書いてあるということは、伺いを提出してあるということなんだが。。

文書のファイルをめくって、やっと思い出した。
来週の会議には自分も資料を作って持って行かなきゃならないので、
そっちばっかり気になって、、、忘れてしまっていたf^_^;

慌てて昼食を済ませて、名古屋の鶴舞にある会館に走った。


帰りのBGMは、鞄の中に入れっぱなしになっていた
加古隆のベスト・ピアノ・ソロ・アルバムを何日かぶりに。。

「白梅抄 〜 亡き母の」を3度繰り返して聴いた。
音楽が美しいだけでなく、最初はしみじみ白梅を見つめているのに、
しだいにあれこれ思い出されて激情に駆られる心が描かれている。
描かれている、というよりは、その思いをそのまま、
即興で音楽にしたような、、、妙に生々しい心情が感じられるのだ。
これは、聴き始めはヒーリングミュージックの類に感じられるけど、
最後まで聴くと、ちょっと重いピアノ曲だ。


そんな印象が尾を引いて、夜、いくつかの仕事を済ませてから、
先日聴かなかった彼のCDを取り出して聴いた。

「ジブラルタルの風」だけで3ヴァージョンもあったことを思い出した。
作った本人も、よほど気に入ったのだろう。
「黄昏のワルツ」なんていくつヴァージョンがあるのか、
私ははっきりとは知らない。
今夜繰り返し聴いたのは、ピアノとソロヴァイオリンと弦楽合奏。

他にも、
「未来の思い出」
「大河の一滴」
「青の地平」
「光と影のバラード」
「永訣の朝−−宮沢賢治の詩に」
「永遠の流れ」
「Ayako」

「大河の一滴」はいかにも古式ゆかしい日本映画の音楽って感じだけど、
全体に気軽に聴けない格調高さというものを感じてしまう。



2009年05月11日(月) 暑いし、、疲れるし、、

昨日も暑くて礼服来ているのが辛かったのだが、
きょうもまた暑い中、職場周辺の清掃活動なんてのもあって、
生徒たちと、路上や田畑や空き地に捨てられたゴミを拾って回るのだが
野外活動に慣れてない私はこういう行事の後がつらい。
やってるときは、要するに散策できて、いろいろ発見できて、
割と楽しんでいるのだが、終わった後は、、、ぼぉ〜〜。。

きょうは、その後で現代文の補習をしなきゃならず、、、酷い!

しかも、くたくたで帰宅後に、町内に配布物を配って回り、

夕食後は、持ち帰りの切羽詰まった仕事。。。。。
うー、、つらかったなぁ、、ちゃんと片づいたのが軌跡に思える。
ビール飲んでからの仕事なので、
今夜はさすがに宵寝&酔寝しちゃうんじゃないかと心配もしたが、
ちゃんと持ち堪えたので、自分でもちょっと驚き。。


風呂を済ませてやっと落ち着いたのが11時ごろ。
ちょっと気分転換したくなって、見始めたのが「Moira ミラ」。

美しいコーラスと、ノリのいいロックの交錯する舞台を見てるうちに、
そして、この物語の解明を楽しんでいるうちに、
とても元気になってしまった。
真夜中過ぎて元気になってどうすんだぃ! と思うのだが、
私にはたいへんしばしば起こることである、、(困)


この暑さは明日か明後日までで、
前線が南下すると、さわやかな空気になると予報で言っていた。
ぜひ、そうあってほしいものだ。



2009年05月10日(日) いろいろ驚きの法要

きょうは四十九日の法要で、お寺に行った。
お寺にやって来る親戚を迎えるために10時過ぎに行ったのだが、
住職は留守で、奥さんと思われる人が時々出て来て準備していた。
昨日電話に出た人なのだが、奥さんらしいとほぼ確信したのは、
10歳かもう少し下くらいの女の子が、
おかあさん、と呼びながらついて歩いてるのを見たから。
で、もちろん彼女の仕事はその準備だけだと思っていたのだが。。。


住職は10時50分くらいに帰って来て、11時に始まった。
驚いたことに、その奥さんと思われる女性も装束して、
右方向に座っている。

そして、まず、住職による位牌の魂入れの儀式が終わると、
チリリン〜と鳴らしながら、その女性が短い歌を歌った。

それから四十九日の法要に入ったわけだが、
「最初に『まごころに生きる』を歌います」という住職の紹介。
その歌詞と楽譜の書かれた紙はすでに配られてある。
作詞・作曲 南こうせつ とある。
フォークじゃないですか!
もちろんカラオケやギターの伴奏はないのだが、
その女性が1フレーズ歌ってから住職も唱和する形で3番まで。。
親戚の、曹洞宗の家のお婆さんたちも一緒に歌っていた。

それから摩訶般若波羅蜜多心経、修證義と読む間、
女性も一緒に読んでいる(親戚のお婆さんたちもだが、、)。
それから配られたテキストにはないお経があり、
この間に我々が次々焼香に立つ時間となり、
終わりが近づいたころ、女性がひとりで「無常御和讃」を歌った。
(これはさっきの歌とは違って朗詠に近い感じのものである)


男のお坊さんによるお経だけの葬式しか知らなかったし、
だいたい仏事というのはそういうものと決めつけていたので、
驚きの連続だった。

あとで親戚の人たちも口々に、
ああいうのは初めてだったなぁ、、と感慨深げだった。



2009年05月09日(土) 四十九日の仏花

正式には来週が四十九日なのだが、お寺の都合で前倒しして
明日四十九日の法要を行うことにしている。

先週お坊さんから、明日のお寺への持ち物を列挙してもらったとき、
仏花1対というのがあって、その時ちょうど仏壇に飾ってあった
5色の仏花を指さして、こういうのですか、と確かめたら、
そういうのでいいです、という返事だった。
その時飾ってあったのは近所の園芸屋で作り置きで売っている、
600円程度のものだったので、きょう、これでは小さいですね?
と尋ねたら、それを眺めて、できればもうひと回り大きなのを、、
という返事だった。

それで、園芸屋で改めて作ってもらうのなら明日だとたいへんなので、
きょうの法要の帰りに寄って、頼んでみた。
すると、店のおばさんが、
「四十九日までは本当は白なんですけどね、、」

さあ、困ったことになった。
明日は親戚も集まって来ることだし。。
坊さんのケータイに電話してみたけれど、出ない。
(次の法要に向かってると思ったのでケータイにかけたのだが、
 お寺の方にかければよかった、、、その時は思いつかなかった)
妹のケータイに電話してみたけれど、妹だって知ってるわけじゃない。
「仏壇の花見ながら話してたもんねぇ、、」
しか、妹にもデータがない。
七日ごとの法要をする床の間の方の段の両脇には、
いつも白い仏花が飾ってあるが、そういうのだとは言わなかったし。。

結局、きょうと先週のやりとりを頼りに、
5色の仏花をやや地味に作ってもらったのだが。。。

帰ってからインターネットで検索してみたけれど、
四十九日の花の色についてはぜんぜんわからなかった。
○○宗では白、曹洞宗では5色なんて書いてないかと期待したのだが、
とにかく、四十九日の花についての記述が見つからない。


さっきお寺に電話したらつながって、女の人が出た。
(奥さんなのかどうかは不明)
その点について尋ねると、、
宗派によっていろいろなので花屋さんはそうおっしゃったと思いますが
四十九日のお花は7色というのが曹洞宗では理想なんですよね。。
でも、難しくお考えにならないで、仏花だったらどんな風でも、
白だけでも5色でも何色でもかまいませんよ、、、
というような話を笑いながらしてくれた。

ふーん、、じゃ、これでいいか、というところに落ち着いたのだが、
本当に次から次へとわからないことが出てくるものだ。
しかも、普通には思いつかない細かい点で。。。



2009年05月08日(金) 「ウォーリー WALL-E」 を見た

人のいない荒れ果てた町。。
あちこちに高く積み上げられたゴミの山。
散らかったゴミを積み上げているのはウォーリーただひとり(一機)。
かき集めて腹に入れると直方体の塊になるので、それを積み上げる。

おもしろいのは、機械的に作業を繰り返すのでなく、
ゴミの中から、気を引いたものや役に立ちそうなものを箱に入れて、
持ち帰って分類して片づけて保管しているところ。。
家に帰るとキャタピラを外してくつろぎ、
ビデオで映画を見て、恋人と手を繋ぐことに憧れる。。

朝、太陽の光でエネルギーを供給して、再起動するらしい、、
その起動音ジャーーンが、パワーマックの起動音と同じなのに笑った。


突然やってきた宇宙船から降り立った白いロボット。
探索しながら、ちょっとでも怪しいものを感じると破壊しまくる。
すごく冷淡で危険なお姉さまみたいな登場である。

一目惚れしたウォーリーは、危険に遭いながらも追いかける。
なぜかここでは夕方になると大爆発が起こるらしく、
それを機にウォーリーは白いロボットを家に連れて帰る。

ウォーリーはイヴ(白いロボット)に、自分のコレクションの中から
いくつか手渡してみるが、イヴはつまらなさそうである。
ルービックキューブもあっさり全部そろえてしまう(笑)
ところが、Zippo の炎にはなぜかうっとり魅入っているようす。。
そして、靴を鉢にした植物を見せたら、それがイヴの腹にしまわれ、
イヴは動かなくなってしまった。

翌朝、イヴを太陽にあてても、何しても動かないのを嘆いていると、
宇宙船がやってきて、イヴを取り込んで去ろうとする。
ウォーリーは何とか宇宙船の梯子につかまって大気圏外へ。。

着いた先の大宇宙船には、移動椅子に座ったまま生活する
メタボ(いかにもぶよぶよ)な人間たちがうようよ。。
優雅でのんびりした生活を送っているようだ。
何と、700年もそんな宇宙の旅を続けているそうだ。


・・・と、まぁ、この後、さまざまな波瀾の末、
ウォーリーもイヴも人間たちも地球に帰るという結末なのだが。。

全体の物語よりも、細部にとてもおもしろみのある作品だ。

ウォーリーは消化器を使って、イヴと宇宙空間でダンスをする場面とか
その後、開いてる扉から宇宙船に戻ると閉まってしまって、
外で修理していたロボット(バーニーというらしい)が焦ったり。。
(おまけで付いていたこのバーニーの短編映画がおもしろかった)

ウォーリーが持ち込んだ汚染物質を掃除する小型ロボットの、
その使命に忠実な働きぶりがだんだんかわいく見えてしまうし、、
ウォーリーたちの協力者の働きもしてしまうし。。
もちろん、ウォーリーやイヴの、目を中心にした表情も、
だんだん豊かになって、とてもかわいいキャラになって行くわけだ。

展開には目が離せないのだが、
根本的にはわけのわからない物語である。
なぜ人間たちが700年も地球を離れて旅をしているのか、
地球に戻ることを「再植民地化」と呼んでいるのはなぜか。。

ひょっとして、過去のいろいろな映画を見てないと
わからないパロディーがいっぱいなのかも、、?



2009年05月07日(木) 狐の嫁入り

昨日の午後からの雨が午前中まで降り続いた。
午前10時半ごろだったか、降り続きつつ晴れた。

狐の嫁入りだー。
このごろは何年かに一回くらいしか見られないもんなぁ。。

子どものころから何度も体験してるけど、やっぱり不思議、違和感。。
昔の人は狐に化かされてると思っただろうな、と容易に想像できる。
雨の中に陽が射すのも、陽が射している時に雨が降るのも、
どちらも「狐の嫁入り」と呼ぶのかどうかは定かでないが、
温かく微笑ましい命名だなぁ、と思う。

それから、雨はやみ、晴れ模様になった。
かなり暑くなりそうだった。

ところが、昼過ぎにふと外を見ると、びしょびしょ降っている。。
帰宅時にはいっそうひどくなり、さっきようやくやんだようだ。

雨のち晴れのち雨、、という、これこそ狐の嫁入りよりも珍しい。


その、狐の嫁入りに遭遇した後の授業で生徒に聞いてみたら、
クラスの半数以上が、狐の嫁入りを知らない方に手を挙げた。
びっくりだった。
こういう日本語は、みんなで、若い世代・幼い世代に伝授しようよ!



2009年05月06日(水) 知らなかった、、、地元の祭

夕食後の少し後で階下に下りると、妻がTVを見ていた。
日本の「珍百景100選」を認定する番組らしい。

ちょうどその時画面に出ていたのが、手力雄(たじからお)神社。
(岐阜市)となっている。。
あれ? 各務原市じゃないの?? からして、まず関心の的。
30余年前にこの神社の存在を知ってから、
ずっと、岐阜市の東隣の各務原市の神社だと思い込んでいたから。。

番組が取り上げていたのは、そこの「火祭り」である。
立てられた竿や御輿から放たれる花火の火の粉を浴びながら、
御輿をかつぐ熱い祭。。

へぇ、、??
なぜ今まで知らなかったんだろう。。
市民にくらいちゃんと教えろよ!(と、人のせいにする)


後で調べてみたら、毎年4月の第2土曜に行われるそうだ。
火の粉は土曜日の夜かね。。
バンドの新年度早々の練習日とかさなっているので、
当分見に行けそうにはないけど。。

地元のことを知らなさすぎることを、また反省。。。



2009年05月05日(火) カラス

私の町内には普通ゴミの集積所が2カ所あって、
我が家の向かいにある方が3月ごろからカラスに荒らされていて、
4月に入ってから義父母たちがうるさく言い始めたので、
先月半ばに町内会長としてホームセンターにネットを買いに行った。

いろいろなネットがある中に、カラス専用のがあることにまず驚き。

とりあえず1つだけ買って、試してみることに。。
当面は義父母に管理をよろしく、、と頼んでおいたが、
月当番だったもうひとりの長老宅が引き受けて出し入れしてくれた。
要するに、歓迎してもらえたということだ。

ネットの効果はてきめんで、その後1度も荒らされていないそうだ。


ところが、今まで何ごともなかったもうひとつの集積所が、
先週になって激しく荒らされるようになったという。

今朝見に行ってみたら、袋から出たのがすでに掃き集められていて、
1袋だけが新たに破られて転がっており、野菜くずが散らばっていた。
ちょうど、その向かいの家から夫婦が出てきたのでようすを聞くと、
今朝ひどく散乱してたのでほうきで掃いておいたのだと言う。
さらに出てきたもう1軒の奥さんも、掃いたと言う。
つまり、気づいた人がそのつど掃かなきゃいけないほどに、
繰り返し散らかされているようだ。

それにしても、こちらを防げばあちらに移るかな?
それともこの町内でなく余所に行くかな? とようすを見ていたが、
こんなにあっさりと町内のもう1カ所を狙うとは思わなかった。
無防備なところは他にいくつでもあると言うのに。。


さて、あちら側にもネットを用意しなきゃいけなくなったのだが、
月当番がどの家かわからなくなっていると言う。
月当番というのは、ひと月単位で、
ゴミ収集車が去った後のゴミ置き場の掃除をする係である。
今後は、ネットの保管と出し入れをお願いすることになる。
我が家の側ではちゃんと順番に回っているけれど、
あちら側では、回ってるはずの家にもまだ回って来てないという。。

いろいろ話を聞いてみると、
Nさんのところで止まっている可能性が高い。
2月にお婆さんが亡くなった家で、独身の息子の独り暮らしになった。
月当番のことも何も知らないのかもしれない。。

訪ねてみると、留守らしく出てこなかったけれど、
月当番の札が、玄関の脇の壁の板の間に挟まれたままになっている。
やっぱり何も知らずに3ヶ月間放ってあったんだな、、と思って、
勝手にそれを持ち帰って来た。
いずれにしても、彼は勤め人なので月当番は不可能だ。

これで一件落着。。
後でネットを手に入れたら、次の月当番の家に説明に行くことになる。



2009年05月03日(日) 地デジの画面に驚く

我が家には、ブラウン管テレビが1台と液晶テレビが2台ある。
リビングと、子どもたちのゲーム部屋に成り下がった妻の仕事部屋と、
私の部屋にその3台がある。
けれども、すべてアナログテレビである。
そして、ブラウン管テレビはもうすでに死んでいる(故障)。

年末年始の大掃除のころから妻がうるさく言い始めた。
私の部屋(そう、本来そうだった)のブラウン管テレビは邪魔だし、
DKに、そう大きくないTVを置こう、、
子どもたちはもう子どもの年齢でなくなったから、
DKにTV置いてもかまわないでしょ、、、と。

我が家では、こういう物の品定めや購入行為は、
常に私に一任されている。
ところが私は、緊急で手軽な買い物には頗る熱心だけれど、
こういう、まだ猶予のあるよくわからない買い物は怠慢である。
それで、ずるずる延び延びになっていたのだが、
きょう、香典返しの作業に実家に行った帰りに、
近所の量販店に寄って、DK用のTVを1台買って帰った。


地デジのチャンネルの画面の鮮明な美しさに驚くばかり。。
もちろん電気屋ではその画像ばかり流してたわけだけど、
その画像を我が家で試してみると、信じられないほどの印象。。
この美しさのために、ついつい見続けてしまいそうな、、、美しさ。。
超不精者の私でも、この連休中に、古いTVの処分と、
新しいTVへの買い替えを済ませてしまいたいな、と思ったのだった。



2009年05月02日(土) 仏壇の魂入れ

買って家に置いたらそれで仏壇かというとそうではないらしい。
それだけだと、まだただの箱なのだそうだ。
住職に魂を入れてもらって、やっと仏壇になるのだという。

めんどくさいもんだなぁ、、と、初めて知ったとき思ったのだが、
そういえば、我々が初めてPCを使い始めたころ、
買って帰ったばかりのPCはただの箱に過ぎなかった。
ハードディスクをフォーマットし、ソフトをインストールして、
やっとPCとして使えた、、、それみたいなもの?

でも、仏壇でしょ? 
道具も全部そろえて買ってるんだから、それでいいじゃないですか。。


四十九日より前でもかまわないと言うので、
きょう五七日の法要の後で、魂入れもお願いしてあった。

妹と母は、朝からミニお膳の料理の準備をしてたようだ。
住職が来てから、まず準備がたいへんだった。
仏具の置き場所・置き方等の教示を受けた。

妹と母が一番悩んでたのが、仏飯器が3つあること。。
ひとつでいいはずなのに、、? と思ってたら、
この3つは、最上段で一番奥の3体の御本尊のためのもの。。
(3体といってもそう高級な仏壇ではないので、軸の絵だが)
それから、ここには果物、こちらに饅頭、、、これの台はどこ、、?
などと、一時てんてこまいだった。

やっと落ち着いて五七日の法要、、、それから魂入れ。

こちらは経を読むだけではなかった。
何やら唱えながら(この後ずっと)、3本点けた線香の2本を立て、
お膳の器の蓋を取り、ご飯の一部を膳の端に置き、
線香の1本を取って、宙にいろいろ描きながら(模様? 文字?)
それまでとは異質な雰囲気の空間を作って行く。
それから、七日ごとの法要とは別の経文を、
仏壇に附属のリン・木魚を鳴らしながら読んだ。

これはやはり、
PCにソフトをインストールするのとは異質の情緒だ、、(笑)


なお、この魂入れは、お祝い事にあたると知って、
仏事はすべて黒系と思っていた私は、軽い驚き。。
住職のお持ち帰りのお菓子の包みの紐も、赤。
(とにかく、今まで何も知らなかった世界に入り込んでいるわけで、、)



2009年05月01日(金) 木枯し紋次郎

木枯し紋次郎リメイクだって、、、江口洋介で、、
と先日子どもたちから教えられたとき、
えーーー、とも、はあん? ともつかぬ叫びをあげてしまい、
(正確にどんな反応をしたかも覚えてないほどの驚きで、、f^_^; 
絶対見ないだろうと確信していた。

けれども、今夜になったら、どんな感じ? と気になって、
結局見始めてしまった。
途中何度も、もういいわ、、とやめようとしたけれど、
結局最後まで見てしまった。

それにしても勇気ある俳優だ。
水戸黄門を引き継いだ俳優にも以前その勇気を讃えたことがあるが、
黄門さまはまだ、かなりわかりやすいキャラだと思うんだよね。。

江口くんの演技自体にそう文句を言うつもりはない。
それから、私自身はリメイクに尽くケチつけるタイプでなく、
どちらかというと今まではいろいろな作品に対し、結果として
リメイクに軍配をあげることが多かったかもしれない。


なぜ「木枯し紋次郎」までリニューアルしなきゃいけないのか?
不動のイメージができあがってるではないか。
中村敦夫が完璧な紋次郎を作り上げてしまってるじゃないか。
小説を何度も読み返しても、それからまた映像にもどっても、
まさにこれ! という姿を見せてくれてたじゃないか。

気の毒なのは、江口くんはあの真似をするしかないということだ。
いや、本人は俳優として真似をしたつもりではないかもしれないが、
向かう先が同じなのだから、見る者には真似に見えてしまう。

そして比較されてしまう。
「あっしにゃあかかわりあいのねぇことでござんす」に力入りすぎ!
全体に声が良すぎ!
ほらほら、そこで人情入りすぎ!
口元がきりっと結ばれすぎ! ・・などなど。。
全体としてはとてもよく研究してがんばってたと思うのだけど。。

こういうリメイクはしてはいけない、、必要がない。
江口くんのファンにはよかったかもしれないけど、
彼にはもっとびったしの役どころがあるような気がする。


番組終わってから、DVDを取り出して、適当に、、、
第4巻でいいや、と見始めたら、「六地蔵の影を斬る」。
今夜のTVドラマのネタに使われていた、
やたらとつきまとう、味方なのか敵なのかわからない男が出る話。
今夜のドラマのこの役は、この時のキャラとちょっと違う雰囲気だった。

うーん、、、やっぱり本家の紋次郎には、
至極自然に虚無が漂ってるんだよなー。。


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