詩のような 世界

目次


2003年05月16日(金) 衝動


後ろの一本指

首筋をなぞる

つつう  と


つつーう

ぞぞぞ

つつつーう

ぞぞぞぞ


くるり


悪魔みたいに微笑むひと

がそこに


反射的に両手は伸び

すべてを吸い

味わうように


ぎゅううう


肌に染み込ませて

口に含んで


ごくんごくんっ


2003年05月12日(月) Essentials of life

スケッチブックに道の絵を描き

レッツゴーと馬鹿でかい声で歌ったら

先に何か見える?扉のようなものが?


悪いけど

陳腐な言葉は聞きたくない

綺麗なだけの色はどこにも塗りたくない

僕の道を他人色に染められたくはないし

自分色にも染めたくない



たとえば


僕の道に


小石のような愛が


ところどころに転がっていたら



出口がずっと見えなくても

入口に未練はなくなるだろう

夜のような暗闇が永遠に居続けても

僕は諦めずに拾いながら歩いていく


欠片一つ、見逃したくないんだ


要るのは生々しい人間のにおいと愛の味だけ


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