詩のような 世界

目次


2001年11月26日(月) his doll


人形のように
いつもどんな時も笑みを絶やさず
優雅に振舞う私を
貴方は満足そうに眺めていた
まるで私の全てを悟ったような顔をして


貴方がくれたゴールドのバングルを
1度も身に付けなかった私
それを黙って受け流した貴方


貴方は優しい人ね
貴方は優しい人ね


私も何も言わずにそこに居ればよかったし
貴方は言葉の無い時間を大切にする
本当は不安でちぎれそうな感情が流れ出すことを
異常に恐れていた


貴方が沈黙を好んだこと
私が人形に成り下がったこと
違うようで同じ
きっと最初からわかっていた


貴方は優しい人ね


だから私は息をしてはならなかった
血の通う剥き出しの心に蓋をして
冷たい陶器のような笑顔を
武器にするしかなかった






2001年11月21日(水) 少女スタイル

いつか
いつか
いつか


本物だと
感じる人を
見つけることができますか


夢見る少女?

「子供なんだから」とせせら笑われたら
私は曖昧な笑顔で頷くしかない


でも
決め付けたらそこで全て終わりでしょう




少女ハ 白馬ニ乗ッタ王子様ヲ 待チ続ケマシタ
少女ハ 大人ニナッテモ 年老イテモ 待チ続ケマシタ
少女ガ 死ヲ迎エル時 王子様ハ 現レマシタ
少女ハ 微笑ミ 王子様ハ 泣キマシタ

寂シク 希望ニ満チタ人生デシタ



−THE END−













2001年11月13日(火)

なぜ君は
暗闇を選ぼうとするの?









闇は群青の扉に閉ざされた空間
闇はいつかの記憶に繋がっている

でも




もうこっちの世界に戻ってきて

君を必要としてる誰かがきっといるから


2001年11月05日(月) 一瞬の甘味

好きじゃないけど
愛しい
よくある感情これは一体何?


宙ぶらりん
私も貴方も
きっと互いに抱いている感情は同じ


敵とか味方で
分けたら
100%後者であり
1日に
必ず数回視線を合わせる
心地良い気恥ずかしさが伴う瞬間


何も崩れることなく
変わらずにいられるのは
私にも貴方にも見てる人がいるから
ベストは違うところにいるから
だから私たちの関係は
風化する運命なのかもね


一瞬の甘味は
悲しい記憶だけを残すね









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