詩のような 世界

目次


2001年12月19日(水) 薔薇回想

貴方を好きで
貴方を欲して
貴方を追いかけ

やっと捕まえ
そして微笑み
気づいたのです


最終目標は貴方だったのではなく
私だったということを


知らなかったなんて
浅はかな私の
幼く忌々しい本音

御免なさい
私に謝られる筋合いなど到底無いはず
でも貴方に詫びたい
馬鹿な私を
どうか忘れてください





忘れないで




貴方を好きだったから
私は私を認めていられた
どこまで勝手で許され難い私なのでしょう

それでも言います

貴方は私にとって
砂漠の中でひっそりと輝く湖だった
荒地に咲き誇る1輪の薔薇だった
廃墟の中に転がる小さな宝石だった



御免なさい





2001年12月15日(土) 無題

赤い光を帯びた瞳


何を伝えたいの?

なぜ笑っているの?

震えているのはどうして?



捨てたいの

目に見えるもの捨てたいの

お空に向かって息を吐いてごらん



ねぇ

僕の生み出した白いモヤは

天辺までたどり着くことなく

そっと空気に溶けて馴染むんだ・・・



2001年12月13日(木) bAil Out!

天に空いた巨大な穴

白く繊細な霧に包まれた砦

誰もが心の中で密かに望んでいる場所



僕はいくよ

この世界から脱出するために

捨てるわけじゃない

どうか離れることを許して



青い粒子の集合体

それは僕を浄化してくれる風

次々に生まれる泡には

幼い頃に見た僕の泣き顔

映っては消え映っては消え・・・





声も涙も表情も無い

僕はもういかなくちゃ









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