詩のような 世界

目次


2001年10月28日(日) 変化


雑草が生い茂る小道を目的も無く進む

前髪が目に掛かっていることに気づいた

枯草と同じ色

太陽と空虚の光に溶ける


時間が経ったんだ


過ぎ行く日々の中で僕はすべき事を探して

焦って焦って倒れないように必死で焦って

笑ったり泣いたりする事を拒否してる

そんな風に生きるのって何て楽なんだろう


楽だけど空しく

楽だけど惨めで

認めざるを得ない真実

僕は生きてなんかいない


誰にも見向きもされないような雑草だって

きっと僕をあざ笑ってる


変わるべき時はもう来ているのかもしれない















2001年10月13日(土) 操り人形の果て


僕は操られていたのかもしれない

貴方の指先にからまる糸が

妖しく光りながら僕を縛りつけ

僕の精神から自由と理性を奪い

先の見えない天国へと導いた



僕が近づけば貴方も近づき

僕が離れると貴方は笑みを浮かべる



僕はいつも貴方が大好きで

大好きという言葉も軽率に聞こえるほど大好きで

貴方はそれを知っていた

すぐそこに貴方は居て

僕が求める形で貴方は応じてくれた



だけど結局

あと少しで手が届くという場所から貴方は動かなくて

僕の我侭は行き場を無くして空しく彷徨いながら果てた



最後に貴方を見た時も

貴方は微笑んでいた

僕はもう近づくことも叫ぶことも表すこともせず

受け入れるしかなかった


「僕は貴方を失いました」




受け入れるしかなかった?














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