昨日は、横浜スタジアムで横浜・阪神戦の観戦でした。 阪神、サヨナラ負けでした(-"-;) 試合結果だけを見ると、ひたすらため息。なんたって、これでついに6連敗ですから(^^; でもまあ、昨日はいろいろといいものが見られたので(笑)
まずは・・・ 横浜スタジアムについて、目に飛び込んできたのは、球場の外でのちょっとしたイベント。 ベイスターズのマスコット、ホッシー君たちと一緒にそこにいたのは、なんとタイガースのマスコット、トラッキー君とラッキーちゃん! わっ、うっそ〜、甲子園から遠征してきたの?(笑) と言うか、初めて見たんです、本物!
今までも、関東圏での球場にトラッキーたちが来たことはあるのでしょうが、私は一度もその幸運に出会えなかった。 一日違いだった、と言う時もありました。 そんなわけで、いきなりトラッキー君とラッキーちゃんを目の当たりにして、かなり嬉しかったです(*^^*) この二人(?)、試合中も何度か客席前に来ては、踊ったり手を振ったりと、ファンサービス。
特に、ラッキーちゃんのかわいらしさと言ったら・・・(*^^*) いやぁ、感心しました。ホント、かわいいんです! 着ぐるみだから、と言うだけではない。しぐさとかが、まさにあどけない女の子、いや、子虎と言うべきか(笑) あの中に入っていらっしゃる方、やはり女性なのでしょうけれど、すごくよく「かわいい女の子」のしぐさがわかってらっしゃる。 きっと、いろいろと研究しているんだろうなあ、プロだなあと感嘆。 ちょっとした手の上げ方や踊り方、時折照れて恥ずかしそうにする仕草など、周り中から「かわいい〜〜!」と言う声が飛び交っていました。 まさに、見ることができて、ラッキー!(^_^)v
そして次に・・・ 試合前は雲がかかっていて、まさかとは思うけど、また途中で雨なんてことは(^^;、と心配していたのですが。 それどころか、日が落ちてきて、ふと気がつくと、球場の上に見事な月が! おお、そうだ、今日は中秋の名月だ、と思い出しました。 それからも、試合途中に何度も空を見上げては、「いい月だなあ」と堪能。 こんな機会でもなければ、月を長々と眺めることなどなかったでしょう。 お団子はありませんでしたが(笑)、名月を楽しむことができました。
で、肝心の試合は・・・(^^; 初回にタイガースが1点先行。 これはいけるかも、と思ったのも束の間(-"-;) すぐに、2点、さらに1点。合計3点も取られてしまい、しかもこちらはその後の追加点なし。 このまま、いいところなしで終わってしまうのかと思った8回表。 なんとか1点取り返しました。さあ、あと1点。 でも、当然1点差ですから、ベイスターズのピッチャーは160kmをも出したことがあると言う、今や球界最速男のクルーン(^^;
こりゃだめかも、と半ばあきらめていたところ、このクルーンが大乱調。あれよあれよと言う間に、ノーアウト満塁ヽ(^o^)丿 その時の、タイガース側の客席の盛り上がり様と言ったら・・・すごかったです、まさにお祭り騒ぎ! 最高のボルテージです。 もちろん、私もノリましたとも(笑) まずは犠牲フライで1点。これで同点です。 でも、さすがはクルーン。その後は得点を許さず、結局同点止まり。 「え〜っ、ノーアウト満塁で1点はないだろう(-"-;)」と言うぼやきは、もちろんありましたが(笑)
こうなると、9回裏はタイガースももちろん藤川投手。 この回は無事抑えて、さあ延長戦。10回の表はタイガース無得点で、その裏ベイスターズの攻撃。 タイガースピッチャーは、藤川のままです。 ツーアウトまできて、私はすでに次の回のタイガースの攻撃に気持ちが飛んでいました。 ベイスターズは二塁に走者、そしてバッターは吉村選手。 もちろんピンチな状況ではあるのですが、藤川ですから、抑えてくれるものと確信していたのですね。 打球が三塁方面へ飛びました。「あ、ファールだ」と思ったのですが、あれ、何だ、周りの様子が変(/_;)/ 何、何? 何が起こったの、と一瞬わからず・・・ え〜〜っ、サヨナラヒット〜???w(゜o゜)w あえなく終了(-"-;)
球場での観戦では、当然ですが、テレビ中継のような解説はありません。 中には準備のいい人もいて、ちゃんとラジオなどを用意し、解説と一緒に見たりもしているようですが。 実際に目の前で見えていることで、試合の運びを判断するわけです。 そうなると、座席にもよりますが、テレビのようにすぐに打った球の行方がわかる場合ばかりではなく・・・昨日の最後の打球は、私の座席からは途中で消えてしまって、見えていなかった。 気がついたら、負けていた、と言う感じでした(^^;
負けが決まると、観客の撤退(笑)は早いです。 みんな、そそくさと出入り口に向います。 これが、もし勝っていたら・・・とにかく簡単には帰らない(笑) まずは、「六甲おろし」の大合唱。それも三番までです(^^; その後、選手たちのヒッティングマーチを順番に歌い、最後にもう一度「六甲おろし」で締め、万歳三唱をして、と大騒ぎになります(笑) このところ、そんな思いしてないなあヽ(´・`)ノ
でも、昨日はとりあえず、かなりの盛り上がりになりましたし、JFKのうち久保田投手と藤川投手も出てくるまでに追いつきましたし、ベイスターズのクルーン投手も見られましたし。 けっこう内容としては濃かったなあ、と・・・いささか負け惜しみではありますけど(笑) ひたすら疲れた一日、でも楽しい観戦でした(^_^)v と言うわけで、写真はトラッキー君、ラッキーちゃん、ホッシー君たちです。 携帯なので、いまいち写りがよくないですが(^^;
2007年09月21日(金) |
伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」 |
なんとも不思議なお話でした。 ごく普通にミステリーを読むつもりで、手にした本だったのですが。 確かに、ミステリーの要素満載なのだけど、それだけじゃない。 ファンタジーとも言えるような、でもそれにしては、かなりリアルな邪悪さが書かれているシーンもあるし。 なんだろう、この不思議な世界観は・・・
読み終えて、解説に目をやると、その最初の一文が「なんとシュールな小説か」でした。 なるほど、そうか、シュールなんだ。こういうのをシュールって言うのか、とあらためて納得したりして。 シュール・・・現実離れしたさま、普通の理屈では説明できないさま、幻想的なさま。 シュールレアリズム(超現実主義)、絵画などでは、なんとなくイメージがあるような気がするけれど、小説でのシュールって、今まで体験したことなかったかもしれません。 でも、そう言われてみれば、確かにシュールな小説と言うのが、一番当たっているように思えてきます。
一人の青年が、突然自分の意志に関係なく、荻島と言う風変わりな島へ連れてこられたところから、話は始まります。 この荻島、仙台の先の半島から、ずっと南の小さな島で、なんと150年も外との交流がないと言う設定。 住人の中にも、変わった(と言うか、ありえない?)人が多い。 ただ一人、島と外とを行き来している、熊のような容貌の男。奥さんを殺されたショックから、嘘しか口にしなくなった画家。独自のルールに則り人を射殺する美貌の男・・・そして、極めつけはしゃべるカカシ。 優午と呼ばれるこのカカシは、安政の時代からここに立っており、未来を見通すことができるという、どう考えても常識外の存在なのです(^^;
このカカシだけを見たら、「オズの魔法使い」や宮崎作品の「ハウルの動く城」のようなファンタジーの世界を想像しそうですが、そう一筋縄で行くお話でもなく・・・(^^; のどかで美しいこの島でも、殺伐たる殺人は起こるわけです。 そして、未来を見通せると言うカカシ自身が、ある日殺されます。 うむむ、カカシでも「殺される」と表現するのか、とか思っちゃうのですが(笑) でも、意志もあり、言葉もしゃべれるカカシですから、やはり命もあるのだろうと、妙に納得してしまったりするのです。
未来がわかるはずのカカシなのに、なぜ殺されたのか、とみなは疑問に思います。 自分の未来だけは見えなかったのか、それとも、わかっていて黙っていたのか。だとしたら、なぜ? そして・・・いったい誰が殺したのか。 アヤシイ行動をする人物も、考えが読めない人物も、何かしでかしそうな人物もいて、それぞれに謎がある。 謎は、あちこちにいくつも散らばり、そのひとつひとつは、バラバラ勝手に存在するかのように思え、繋がりが見えてきません。
それが、最後にきて次々と解き明かされ、まるでパズルのピースが決まった場所に納まっていくよう。 もっとも、観察眼の鈍い私は、途中に落っこちているパズルのピースを見過ごすことばかりで、後で慌ててページをさかのぼっては、確認したりしたのですが(^^; 不可解だった一人ひとりの行動が、何のためだったのか、ここでようやく繋がってくるのです。 たくさんの謎が解けた時に、見えてくる風景。その瞬間だけは、なんだかファンタジーの風が吹き抜けていくように思えました。
現実にはありえない、あったら怖い、あったらまずいだろう、そんな陰惨な事柄も、あれこれ散りばめられていて、解決したから、これですべてOKと言い切れないところもあるのですが、それでも、読後感は不思議と清々しいものがありました。
謎のひとつに、荻島に昔から伝わっている「ここには、大切なものが最初から消えている」と言う言葉があります。 はたして、この島に欠けているものは何なのか、と言う疑問を、誰もがずっと持ち続けている。 その答えも、最後に出るのですが、それは私にはちょっとした感動でした。
とても不思議な小説、シュールでリアルで、優しくて残酷で・・・ でも、本を読んでいる間、この荻島の美しい風景がずっと頭にありました。 それは、心やすらぐ風景でした。
ちなみに、タイトルになっている「オーデュボン」は人名。 ジョン・ジェームズ・オーデュボンと言う、十九世紀のアメリカの画家であり、鳥類研究家です。極めて写実的で美しい鳥の絵を描いたと、本中で紹介されていますが、調べてみたら実在の人物でした(^^; オーデュボンの祈りとは、何を意味しているのか、それも最後に明らかにされます。 最近読んだ中では、おそらく一番印象に残るであろう本です。
2007年09月10日(月) |
ドラマ「輪違屋糸里」 |
浅田次郎さんの小説「輪違屋糸里」がテレビドラマ化され、昨日今日と二夜連続で放送されていました。 昨日は、残念ながら見られませんでした。 なにせ、巨人阪神戦が延長で、11時までものすごい試合していたので(^^; でも、ビデオには撮りました。
今日はしっかり見ました。まだ前編見ていない状態で後編を見たので、いまいち配役等がわかりにくかったですが(^^; 内容については、以前原作を読んだ時に「Message for you」にいろいろと書いてしまったので、今回は配役について。
主役の島原の芸妓、糸里は上戸彩ちゃん。 糸里が愛する新選組副長、土方歳三に伊藤英明さん。 新選組局長の一人、芹澤鴨に中村獅童さん。 糸里は芸妓と言うことで、上戸彩ちゃんでは、ちょっとかわいらしくなりすぎかと思いましたが、原作の糸里もわりと幼い感じなので、さほど違和感はなかったです。 可憐で、時折憂いを含んだ表情も見せ、とてもきれいでした。 ただ、二箇所ほど不満が・・・(^^;
あまり詳しく書くとネタばれになってしまうのですが(と言いつつ、書いてます、すみません) 物語の終盤、糸里はある人物に剣を向けられます。 今にも自分を斬り殺そうとしている相手に向って、糸里は見事に言葉で相手の弱みをつき、刀を引かせると言うシーン。 原作を読んで想像していたよりも、だいぶ迫力に欠けました(^^; 確かに糸里は可憐さを持った女性ではありますが、目の前に刀をつきつけている相手を、言い負かすほどの啖呵を切らなくてはならないのです。 もっともっと、声にも表情にも、命ぎりぎりで渡り合っていると言う気合、迫力が欲しかったなあ。
もう一箇所は、糸里が太夫になった時の揚屋までの道中。 太夫と言うのは、芸妓としての最高位。その道中は、たくさんの人を従え、豪華絢爛な衣装で、ゆっくりゆっくり進みます。 周りを圧倒するほどの気品や、近寄りがたいほどの美しさがなくてはならない。今までの、天神(太夫のひとつ下の位です)としての糸里とは、まったく別人のような気高さがほしかった。 ちょっと、かわいらしすぎたように思えました。
そこで、ふと思い立って、昨日の録画しておいたビデオを見てみました。 この物語の最初の頃に、糸里が姉のように慕っていた、音羽太夫が登場します。 音羽太夫は、芹澤からの依頼状を受けて、揚屋へと出向きますが、芹澤がまだ来ていないとわかると、頑として中へ入ろうとしません。 遅れてきた芹澤に向って、太夫と言う身分の高さについて、堂々と述べるのですが、そこを無礼打ちにされて、死んでしまうのです。
この音羽太夫を演じたのは、小田茜さん。 この方の太夫、見事でした〜(^^) 佇まい、表情、声の出し方まで、凛として美しく、気品があり、思わず感嘆しました。 芹澤の横暴に対して、一歩もひかぬ、誇り高い太夫。 とても素敵でした。
男性陣については・・・実は原作からして、それぞれの人物のイメージが、これまでとちょっと違ったので、その意味からすれば、この配役もありかな、と言う感じでした。 正直なところ、原作で書かれている土方歳三は、私の中では「これは違うだろう」と言う部分が多くて・・・(^^;
やはり、この「輪違屋糸里」は、女性が物語の中心なのですね。 男性より、女性たちの心境や行動が話を引っ張っていきます。 一番役柄にぴったりで印象的だったのは、私の場合、やはり音羽太夫でした。小田茜さん、すごいです!
関東、東海地方へ上陸し、北上するであろうと言われた台風9号。 2年ぶりに首都圏直撃かと、テレビ等で昨日から報道されていたので、千葉県在住の私も冷や汗ものでした。
とは言え、昨日の日中は、多少風は強かったものの、まだ雨も降っておらず、夕方仕事が終わる頃になって、いきなり横殴りの雨が吹き付けたり、そうかと思うとやんだり、と言う具合でした。 さすがに夜に入ってからは、雨風が強くなり、いったいどの辺りに上陸するのか、ピークは何時頃になるのか、心配でなりません。
うちのすぐ横に小さな川があり、この間の台風の時には、どんどん水位が上がってきて、ギョッとしてしまいした。 もし増水してあふれたら、間違いなくうちの敷地内に水は流れ込む。 そう思うと、怖ろしくて夜眠れませんでした。 運よく、そこまでは行きませんでした(^。^;)ホッ
ですから、今回もかなりの雨が見込まれるとのことで、ひやひや。 とりあえず、何時頃が雨風のピークなのか、それが過ぎるまでは、おちおち眠っていられない(^^; 運よくお休みの前日と言うこともあり、これは台風情報を見ながら起きていることにしようと決めました。
ちょうど、この間の千葉の群発地震の時に買っておいた、12時間点灯するろうそくもあります(笑) 停電に備え、そのろうそくと懐中電灯、携帯電話を側に置いて、時折うとうとしながらテレビの台風情報を見続けていました。
日付が変わった頃から、短い停電が続きます。 あ、消えた、と思って、ろうそくをつけると、すぐに電気がつく。 そんなくり返しです。 関東にもっとも近づくのは、深夜から明け方にかけてらしい。 雨風の強さはあいかわらずですし、ぐっすり眠っている最中に、川が増水したらと思うとゾッとして、とても布団に入って寝る気にはなれません。 外に出て、川の水位を確かめたいと思いましたが、かなりの風で、傘が飛ばされそうだし、うっかり雨合羽を出しておくのを忘れていて、どこにあるのかわからず・・・(^^;
そうこうしているうちに、2時半頃、またもや停電です。 ろうそくをつけて、しばし待つことに。 ところが、今回はなかなか電気がつかない。これはあきらめかも(^^; そう思っているうちに、居眠りしてしまい、気がついたら3時近く。 テレビが見られないので、情報もわからず。 携帯でチェックしてみたら、2時に小田原に上陸したとのこと。 となると、そろそろピークは過ぎてくると考えていいのかな。 なんとなく、雨風の音がさっきよりはおさまってきているみたいだし、もういいや、と布団に入ることにしました(笑)
今回も運よく、被害はありませんでした。 眠いけれど、今日はお休みなので、ゆっくりできます。 携帯の電波状況が乱れているのか、さっきまで家の中では圏外になってしまっていました。 外に出ると通じるのですが(^^; それも、正午を前に、なんとか復旧したようです。 ご心配下さいましたみなさま、本当にありがとうございましたm(__)m お心使いが、とても嬉しかったです。
関東、東海でも、かなり被害のあったところもあるようです。 心からお見舞い申し上げます。 これから台風の向う東北、北海道のみなさんも、どうぞ十分に対策をして気をつけて下さい。
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