非日記
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私「もう六月だってのに、私ったらまだ年賀状を書いてないのよ……」 父「ハァァ?あんた、バッカじゃないの!?そんなの暑中見舞いで誤魔化せばいいじゃないの!」 私「なんと親父!さすがに賢いな!」 父「フン、そんなの常識じゃないの!」
だからまさかもう八月だなんて信じられないっ!
……夏になると蜘蛛が活動期で困ります。主に私の嫌いな建築業を生業にしてる蜘蛛達です。家を一歩出ると、そこはもう摩天楼。三次元的に際限無く広がる大都会は、ハリウッド的な近未来を彷彿とさせます。 誰に断りを入れてドアの真上に高層住宅を建設なさったのでしょう? 角度によっては夕日や朝日をあびてキラキラと輝きます。そこでは日々蜘蛛と虫虫の生と死が交錯しています。幾重にも重なりあい光を放つ死の回廊はいっそ芸術的ですらありますが、あれが体に触れると、どこであろうとめっちゃキモいのであります。晴れた日であっても朝から傘を旋回させつつ門まで人間道を切り開かなければなりませんよ。敵わん。たぶんそんな事を毎日繰り返した結果が、あれら上空に展開する摩天楼なんでしょうとも。
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