非日記
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2011年09月29日(木) シェパード!

ハリポッタのあの犬が里親を探してるというニュースを発見しました。アイドルに恋するように「実像なんてどうでもいい!」的に夢中になった犬です。あの犬の何かがあまりにもクリティカルだったせいで、まるっきりノーマークだった犬という生物をちょっと好きになってしまったほどです。

スタントマンの犬だったらしいなど、私が知らぬままでいた事実がついでに私に発覚しましたが(ファンの間ではよく知られていたのか?)、それより遥かに重要な事があります。あの犬はなんと、シェパードだったらしい。

シェパード!?

驚きです。そんなよく聞く犬種だったとは。私の中でシェパードと言ったら、茶色と黒の混ざった顔だったので全く疑いもしませんでしたよ。そこでお待ちあれ、早速検索してみます。
……なるほど、ベルジアン・シェパードの黒とか、それっぽい。
私の中では固く雑種と決めつけられていたよ。この犬は世界にオンリーワンである。だから雑種で間違いない。みたいに、三段論法どころか超時空をニュートリノで結ぶみたいな結論を出していたよ。

でもシェパードの雑種かもしれないよな!

……どうしても雑種にしたい私の中で、「雑種」はどれだけ高級ブランドなのかとも思うが、そうなんです。どうやら私の中で、雑種は最高級ブランドなのです。雑種に勝る純血種はいません。「唯一神がいるなら、それは究極の雑種で間違いない」ぐらいです。だってハーフとかクウォーターとか「なんてカッコイイの?!」ってなるでしょ?それは雑種だからだよ(断言)。美人の顔は平均値って言うでしょ。つまり美人は雑種顔なのだ。確かに、純血種には純血種の良さがあります。でもしかし雑種の良さは別格です。雑種の良さはオンリーワン、唯一無二という価値なのです。人類の良さは「全て雑種である」という良さなのです。こんだけ世界中に雑種しかいないと、今度は一卵性双生児のオンリーワン度が光り輝くぐらいです。
だんだん支離滅裂になってきたが、要するに雑種であるというのは美点でありえても欠点にはならず、純血種も同様に美質でありえるので、あの犬がシェパードであるらしいという事実は、極東の私にただ驚きと喜びをもって迎えられた。

以上。


2011年09月22日(木) 世の中では。

色んな事が起こっていて、私もちまちまとした日常を送っているわけですが、こんな橋の下の落書きスペース(規制済み)みたいなところに書くべき事が思い浮かびません。一体私は何を2002年から延々と書き続けてきたのかしらと思って偶に読み返してみたりして、自分ナンテ楽しそうに生きているんだろうと思います。てゆうか思い出したけど、たぶんこの日記、2002年からどころじゃなかった。一回丸ごと全部を消した事があった。深くは思い出せないけど、何かをすごく反省して生まれなおそうとした気がする。しかしいつものごとく「生まれなおそう」とした所為で、そこに至るべき猛省すべき致命的欠点、反省点を丸ごと忘れてしまい、現世に活かす事がろくにできなくなってしまったのであった。

ところで最近、五十代の同僚Aが二十代の時から病気を患っていた事が発覚した。すべり症って言ってたけど、調べてみたもののよくわからない。「歩き方がおかしい」と人に言われまくって接骨院?かなんかに行って発覚したらしい。
A「どうして今の今まで誰も言ってくれなかったの!(泣)」
B「見てて直ぐわかるじゃん!」
私「???歩き方がおかしいんですか?」
B「こうやって、こうやって、歩くじゃん!前からおかしかったじゃん!」
私「ああ!それ?」
A「なんで!なんで言ってくれなかったの!!!」
なんでって言われても……ねえ?
でも追及されたので仕方なく白状しました。
私「かわいいなーと思ってたんで、気になりませんでした」
A「そ、そんな……」
おねえさまは床に座り込んでしまいました(苦笑)。ここの床汚いから立ち上がれ。

でもそういうもんじゃね?
昔昔、歩き方の可愛い先輩がいてな、「あの先輩の歩き方、かわいいですよね」ともっさり言ったら、「矢口さんっ!先輩は昔、足を悪くして、それ以来後遺症でああいう風にしか歩けないのよ!そんな事言っちゃだめ!」とごっつ怒られた事があるのです。そんなこんなで色んな事で、生身の人間に「……かわいい☆」と思っても口に出さないようになっているのです。私の心の中では「いいじゃん、かわいいんだから。普通に歩けなかったらなんで駄目なわけ?」という不満がズッシリ居残っていないでもないですが、色々深く考えていくと小難しくなるのだ。そういうわけで、個人的に「好きだな」と感じても「おまえのここが好きだ」と口にしない傾向があるのです。ちゅうか、なんか変に口説いてる気分になるから違和感があって言いたくないというものある。自分で「何言ってるの私?」みたいな。というか、普段から褒めたり褒められたりがナチュラルな環境で育っていたら妙な意識はしないんだろうけど、ほど遠い環境だったので変な感じがするのだ。
見た感じが嫌な感じだったら「それ止めろよ」と言いたくて言いたくて仕方なくなって、しかも言ったら(本人は全く無意識だったり、密かに気にしてたりして)異様に傷ついてしまうかもしれないと思ったら言うに言えなくて余計ストレスがたまるだろうが、見てて和む場合は別に言わずにおれないわけじゃないよな。そうしなくなった時に、「なんで止めたの?好きだったんだけど」とは聞けても。

あ、これ、後半は同人サイトに対する感覚だわ、私。見たくなかったら見ないから気にならないので前半は違うけど、後半の「好きだけど好きだと言いたくなるわけではない」というところが。でも偶に感想とか好感とか応援度合いを伝えようと努力してるんですよ、私。ごくまれに密かに。しかし基本スタイルが「好意があると、これと言った理由はなくただ近くに常駐しようとする」なので、好感を伝えるという行為が素でありえない事態の為に猛烈にストレスがたまるのです。それで知らん人のふりをしてHNを色々変えてみたり、変えすぎて自分がどこでなんと名乗ってたか忘れて仕方ないので毎回「はじめまして」とか言ってたり。アホらしいので自分に名前を付けるのを止めて通りすがりを装ってみるんだけど、それはそれで相手からしてみるとどうなんだろうと考えるとナンカ詐欺師みたいで引っかかる。肉体が無いて不便だ。

ちなみに件のAさんは、毎日毎日Bさんに「今日もおかしい」「ほらおかしい」「やっぱりおかしい」と言い続けられ、へこみにへこみ、「努力して直せるようなもんじゃないんだからもう言わんで欲しい」と燻っていました。私が思うには、Bさんの言い方のニュアンスの問題だろう。もし善意であっても言い方によってはマズイよ。

そういえば私も病院に通ってまして、先ごろやっと治療が終わりました。
なんのこっちゃない、指先にウィルス性のイボができたんですけれども。最初は去年の話なのです。人様に感染したらいけないわと思って、その時は急いで病院に行ったんですよね。それで白いモウモウでジュウ〜と焼かれました。一回で綺麗に無くなったのでそのまま放置してたんですけれども、一年以上経ってからまた別の指にできたのでもう一回行ったわけです。そして先生に「一度の処置で治ってたんなら別にいいけどっ!」と、とっても不機嫌に怒られました。先生的には完治したところまで見届けないといけなかったらしい。来いって言ってたっけ?全く気づかなかった。
ところがこの二回目がなかなかしつこくて、根が深かったのか知らんけど、何回もモウモウジュウ〜をやるはめになったのです。最初は看護師さんがやってたものの、しびれを切らしたのか先生がやり始めたわけで。そしてジュウ〜とやりながら猛烈に難しい質問をしてきた。
先生「痛くないの?(ジュウ〜)」
私「痛いといえば痛いというか、痛くないといえば痛くないというか(ジュウ〜)」
先生「耐えられない痛みじゃないって事?(ジュウ〜)」
私「耐えられなくはないですね(ジュウ〜)」
先生「痛覚が鈍い人は治りにくいんだよね(ジュウ〜)」
私「そうなんですか(ジュウ〜)」
そして先生は私の顔をめっちゃ見るのです。それはもうめっちゃ凝視です。どうやら顔で痛いのかどうか、イボの下の皮膚の神経に達するまで焼けたかどうか(イボを全部焼き切ったかどうか)を見極めるつもりのようです。でも先生、既に言った通り、私は痛いと言えば既に痛いのです。というか、そんなに見つめられても、基本的に顔に出ないように出来ているのです。敵意があるわけでもないのに見つめ返す事もできないので目を逸らしてみましたが、めっちゃ全力で覗きこまれるので、にらめっこしてる時みたいに二人の間に走る緊張関係を緩和しようと顔が笑いかけて困ります。その間もジュウジュウやられて、私は指を全焼きされるかと思いましたよ。痛い時ってどんな顔をしたらいいんでしょうね。痛い時とかしんどい時とかは「真面目にやれ」とよく怒られるので、たぶん私はかなりのところまで顔に出てないと思うんだけど。
どっちかというと、顔に出たり声に出る前に、耐え難い痛みを感じた部位がビクッと撥ねあがる。でも処置をしてるわけだから動かしたらいかんと思うので頑張って動かさないようにするでしょ。脊髄反射で動こうとするのを大脳からの指令で押さえつける感じで、押さえが効いてる間は「耐えられないわけじゃない」わけであって、じゃあ全く痛くないのかと言ったら、あたりまえにずっと痛いんだけど?しかし「あたってる」感じから「痛い」に移行する感覚の境界があやふやというか。
あ、わかった。
先生の質問の仕方がいかんのよ。
「痛いよね?」と聞かれたら「少し」と言えたのよ!「今痛くないんだよね?」みたいな感じの聞き方だったから、「そうなのかも?でも痛いような気がするんだけど、これは痛いとは違うのだったらどの辺から痛いと言っていいレベルになるのかしら?腕が勝手に痙攣し始める瀬戸際あたりか?」みたいな感じになって迷っちゃったんであって。ちなみに私の想定した耐えられない痛みというのは、逃げようとして腕が勝手に跳ね上がらないように足で踏みつけて押さえなければならないあたりからだった。


このまま電源切りそうになったから、忘れないうちに書いておく。
昨日美容院に行ったんです。行く直前に喉が渇いていて、でもまあ毛染めに行ったら珈琲が出てくるから、美容院で珈琲飲めばいいわって喫茶店に行くような気分でいたんです。それで美容院に行こうってのに、なんだか余分な目的がおかしいわねと仄かに可笑しさを感じた事を覚えてます。
結論から述べると、結果的に私は美容院で、珈琲を飲んで、冷凍バナナを食べて、たこ焼きを食べるはめになった。美容院でなんでたこ焼きを食べてるんでしょう、私。すごく変な気分。

先生「私はブローするから、あなたはたこ焼きを食べなさい!」

まったくもって意味不明であるよ。おまえは何を言ってるんだ気分です。しかし「食べてないじゃないの!」と言って手を止めるので、頑張って食べました。出がけに牛丼を食って来た事を告白して、たこ焼きは半分(十個入りのうち五個)で勘弁してもらいました。その前に私バナナも一本食わされてるしな。
美容院には髪を染めに行ったのに、たこ焼きを食わされる。
人生は時々いかにも不条理です。
ちなみに美容師さんを先生表記にしたのは、私の行ってるところの美容師さんがなんか知らんけど色んな人から先生と呼ばれているからです(お客さんとか同業者とか業者の人から)。一般に美容師を先生と呼ぶのかどうかは知らんのだけど、そうなんだろうか?教師とか弁護士とか議員とか医者は先生と呼ばれるよな。今思ったけど、弁護士は先生らしいのに、裁判官と検事はなんで先生でないのだろうか。レベルは一緒ではないのか。よくわからん。まあいいけど。


あ、食べ物と言えば、私は最近「ゆずのまんま」とか「そのまんまゆず」にはまっています。びっくりするほど美味いよ!


やぐちまさき |MAIL