非日記
DiaryINDEX|past|will
ほぼ二か月が経過しました。 ヒヤリハットをバンバンかましながら、なんとか生きています。
ヒヤリ・ハット> 一件の重大事故・大災害の背後には、二十九件の軽度事故・軽度災害があり、その背後には三百件のヒヤリ・ハット事象がある。ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒによって発表された論文由来の法則なので、かっこよくハインリッヒの法則と呼ばれるが、わかりやすいので現場ではヒヤリ・ハットの法則などと呼ばれる事が多い。「文字通り、突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」だそうな。
ウィキ先生によれば、こう書いてある↓ Heinrich's Law:that in a workplace, for every accident that causes a major injury, there are 29 accidents that cause minor injuries and 330 accidents that cause no injuries.Because many accidents share common root causes, addressing more commonplace accidents that cause no injuries can prevent accidents that cause injuries.
たまには英語ぐらい読まないと、もうすっかり読めなくなっているよ……と思って引っ張ってきてみた。欧米の名前のニュアンスがわからない日本人にとって「ドイツ系アメリカ人かなんかか?」という感じの名前なのよね。じっと見てるとわけわからんくなってくる。これでヘルベルト・ハインリッヒと読むんだったらジャーマンの辺の人だなと確信するんだけど、ウィリアムは明らかに英米名じゃなかろうかという気がするし(ウィリアム・テルのせいで)、ヘルベルトをハーバートと読むんなら英米名だよなと確信するんだが、だのになんで氏だけドイツ語読み?みたいな。
すっかり忘れましたが、ドイツ語はただ音読するだけなら超ベリマッチ簡単だ、英語や仏語に比べたらめちゃくちゃ簡単だという先生の主張を今でもしっかり覚えていて、その中で「まず例外というものの無いドイツ語のすばらしい読み方」としていの一番に教わった「EIと並んでいたら絶対に必ずアイと発音する」事だけ覚えてるのです。EとIが並んでいたら、独語っぽくて、なんだか嬉しくなってしまうわけよ。
それはともかく、このハインリッヒさんがアメリカの損保会社に勤めてる時に出した論文だっていうんだから、もとは英語で書いたんじゃないかと推測し、だけどまさか英語でHIYARI-HATTOなんて書いてあるはずもないよ!と思いはじめると、途端に気になったわけで。
「330 accidents that cause no injuries 傷害(損害)が生じなかった330件の事故」をヒヤリ・ハットと超訳した天才は一体誰なんだろう?
そうなのよね、しみじみ考えて、日本語としては、このaccidentsを「事故」や「事件」などと仰々しく訳したくない。「何事もなくて、ああよかった!」と安心したら直ぐに忘れてしまうレベルの、ちょっとした出来事を指しているのよな。この「何事もなくて」が「no injuries」なわけよ。
ン年前に免許を取った時に、夜道の無灯火自転車と無灯火の人間は自動車からはほんっとに見えない(激しく見えにくい)んだなーと、しみじみ恐怖を感じてわが身の所業を反省した事を覚えてる。んで、自分が一人で運転するようになると、また新たに色々と「これは怖いな」と感じるようになってきた。片側一車線しか無くて、時速五十キロ制限で、きっと六十キロぐらいは出してる対向車が直ぐ真横をすり抜けて行くトンネルとか。そこ、何年かに一回は事故があるのよ、確かに。長距離輸送のトラックが居眠り運転で中央線を乗り出して正面から突っ込んできて逃げられず ……というパターンが多い。思い返してみると、どのタクシーも可能な限り必ずこのトンネルを迂回してたな……と気がついた。 数分走ってるだけで怖い。 だんだん黄泉平坂のような気がしてくる。 何年も前からもう一本トンネルを通そうとしてるんだけど、一向に工事は進まないわけよ。大体貧乏県だから公共工事はよく中断するのだが、ついでに、きっとえらく固い岩盤なんでしょうよ。ハンマーの先が切れ飛ぶチャートかなんかでできてんのかもね。
「道路特定財源の一般財源化に反対!」という主張が公共交通機関の中に貼ってあったんだけど、そうね、自分で運転し始めるとひしひしと感じるんだけど、地方の道路は結構むちゃくちゃに作ってあるよな。 何、この迷路?一方通行や時間制限、進入禁止に専用レーンがぼこぼこ出てくる。四辻どころか七本交差するところとかさ。「どこっ?どこに入ればいいんだよっ!?」で、脳がめくるめくわ。 先日も人様の車に乗せてもらっていたら、目の前の車が車線変更禁止区間でふらふらと車線変更を繰り返したあげく、直進レーンなのに左折表示を点滅させていた。おいおい、左折レーンは植え込みの遥か向うの二車線だけだ。ここは直進専用、全てが遅すぎてるよ。 運転手さんは「はああ!?何やってんの、こいつ?」とあきれ果てていたが、ナンバーが県外である事を発見して眼差しが少し優しくなった。私はまだ笑えないわ。ほんと走ってみないと、どこがどう一方通行で、どこがどう専用レーンで、どこが進入禁止だかわけわからん。何度目的地と逆方向に走るはめになった事か。最悪、架線を電車の後ろについて走らないかんしな。畜生前が全然見えない。この道路は通勤時間帯に進入禁止である事に先ごろ気がついて、なんでやねんと思っていたんだが、
そうか!
通勤時間帯は対向車は絶対に来ない(はず)となれば、正面から突っ込んでくるのは下りの電車のみに限られる。見通しの悪すぎる(上り)電車の後ろにぴったりつけてジリジリ進みながら(下り)電車に気をつけつつ(下り)電車の陰から突如出現してくる対向車と一車線しかない車道を命を削って奪いあわなくていいって事なのね!確かに、こりゃむちゃくちゃキツイと思ってたわ!だから下り方向に時間制限でも進入禁止時間帯がつくってあるのか!謎が解けたぜ! ……てゆうかその前に、この道路(も)なんとかしろ! 自動車学校のセンセは「なんも考えんで道路を作るから、こういうことになるのだ」と吐き捨てておりましたね。
休日のたびに通勤の予行練習を繰り返してると言ったら、「矢口さんは石橋をたたいて渡るタイプなのね」と呆れられました。いいえ、そう強いて言うならば、石橋を叩いておいて、さらに渡らないタイプです。叩ける時間があるなら叩ける限り叩くわよ。ドキドキとかヒヤヒヤするのは好かんねん。可能ならば、永遠に助手席を温め続けたかった。例えば、ぎりぎりの時間に家を出て車線を一線間違えたら、それで遅刻じゃないの。職場までにそんなトラップがいっぱいある。ついでに事故があったり土砂崩れや災害で通行止めになった時の迂回路も探索してる。この五年で通勤時に交通事故の残骸を見た回数は四回はある。とても能天気になれない。
以前、知り合いで、右折が怖いので断固として左折しかしないというバイク乗りがいたんだが、最近、右折よりも左折の方が断然怖いんじゃないかと思い始めましたよ。車だからかもしれない。 後、若葉マークとして意外と恐怖を感じるのは交差点での直進。超無防備にも敵に腹を晒している感じがする。しかし考えてみると、私、左側に人に立たれるのが昔から物凄く好かんのよな。左の事は考えたくないねん。左に他人を入れなければ、右の事だけ考えていられるでしょ?右側は利き手側だし、全体的に右側の方が反応がいいので、なんか右側の方がいい。右側は物凄く警戒してる、何故か。そんで左の事を忘れがち。 後ろも私は気にするからさ、左のサイドミラーもちらちら結構見るねん。左の死角も結構振り返って見る。ところが左の前方をろくに見てない。 で、左折して車体が九十度近く回った瞬間に、視界の右側になったために、当初の左前方から来てた横断歩道の歩行者や自転車を発見して「いたのか!」ってびっくりするの。怖い。以前、横断歩道で左折車に当てられたからな。自分がやられた事は経験者で予想できるんだからするまいと気張ってるんだけど。そこで最近の目標は、歩道の歩行者と自転車の挙動に注意を払う事ですよ。
ン十年の人生で、敵は右から来ると考える癖がついてる。交差点で直進する時に左右が突然ガバッと開けるので、いきなり無防備になった気がして緊張する。そんで信号無視車がトップスピードで特に右からつっこんで来る気がしてしょうがない。 ついでに左を開けたくない癖があるわけだから、左折時にぎりぎりまで寄ろうとして、どこまで寄れるか限界を模索してしまい、さっそくライトに傷がついた。ミ、シ……ッて言ったよ。ああ……。乗り始めて数日で、やっぱり左折時に左ぎりぎりまで寄ろうとして電柱にサイドミラーを擦りあててかなり慎重になってんだけど、電柱との接触を気にしていてガードレールを忘れていた。要するに、左折時に左に寄りすぎなんだよ、私は。わかってんだけど、ものすごく寄りたい。普段は真ん中をちゃんと走ろうと気をつけてる分、「左折=好きなだけ左に寄って良い」という感じがしてしょうがない。
大体、私の脳みそは、自分の体のサイズもよくわかってないんだよ。 締まりかけのドアに滑り込むなんて時は、物凄くよくわかるってるっぽい。手を出してドアを押さえたり開けたりする気がゼロで、どこもぶつけずにギリギリですり抜ける事ができる。直感的に、通れるのがわかる。ところがコーナーを無傷で曲がる事ができない。コーナーの左折時や右折時に、手足どころか、頻繁に肩がぶつかってる。半分ぐらいのつもりでいるっぽい。要するに私の脳みそは自分の体の前後の幅(厚み)はかなり正確にわかってる。ところが左右の幅が全くわかってない。頭の幅ぐらいのつもりでいる。手や足は存在し無いものと思っているために、手足が引っかかった時、何故進行が阻まれているのか咄嗟に理解できず、とにかく無理やり前進しようとして頻繁に肉を抉る。「痛いでしょ!」と言われるんだけど、痛いよ?というか、「痛かった……かもしれない」とか「痛かった……そんな気がしていた」という感じで。
だから自動車の車体サイズはしっかりわかりたい気持ちなのよ。そんで左側いっぱいいっぱいがどこなのか滅茶苦茶気になっていて、削りまくりなのよ。
|