非日記
DiaryINDEX|past|will
| 2010年05月02日(日) |
愛があるからOKなのか? |
貯金があるせいで生活費で多少足が出ても気にしないのだが、「そんな事でどうする!人生設計とかしなくていいの、あたし!?」と一念発起し、地味につけていた家計簿をいやいやながらも計算してみました(書くだけ書いて計算してなかった)。 たまに一念発起するのです。全てを明日明日明日明日…と先延ばしにした結果、奮起せざるをえなくなるというかね。 いやいやながらだったので、日を置きながら、ちょっとずつ。 計算しているうちに「どうもこれはマズイな……」気分が日に日に盛り上がり、かなり真面目に転職を考え始めました。 そして計算しきった結果、近視眼的に「なんとかなってるな」という知ってはならない現状を見出してしまったのです。ががーん。
そういうわけで、最近比較的まめに飯を作っている私です。 ちなみに、またうっかり本屋に行ってしまったので(割合頻繁に図書館も利用しているのに、月に一万から二万も本代に使ってるのは大問題である)食品を購入するのは止め、冷凍庫に入っていたミンチでハンバーグみたいなものを作ってみました。私がハンバーグを作ろうとすると、どうした事か外殻が必ず崩壊します。小麦粉を持ってないので小麦粉を使わないのがいけないのかもしれないが、繋ぎには本来塩だけでも許されるはずだ。今日なんか卵も使ってやったのに、やっぱり端が崩れた。玉ねぎが水っぽかったのかな?何がいけないのだろう?(どこかでレシピを拾ってきなさい)
ちょうど昨日、ポピー・Zなんとかーという人の「絢爛たる屍」を読了したのです。これはまたリンクをたどっているうちにたどり着いたところで絶賛されていた同作者の小説が絶版の上に図書館でも見つからなかったために、こっちを借りて読んだのですが、正直言って、なんかすごく面白かった。 人様の感想を見ると、これを読むと屡肉が食えなくなるらしいグログロしいスプラッタ小説らしいのですが、今気がついたけれど、私は直後にうっかり合びきミンチを素手でぐっちょぐっちょ握ってハンバーグを作っては既に美味しく食べてしまっていたよ。私の気分はよくなったので、必ずしも読んで気持ちが悪くなるわけではないと思われる。 内容は検索すれば一発なんだけど、死姦専門のゲイの連続殺人犯が脱獄してロンドンからアメリカに渡り、そこで快楽殺人と死体損壊と人肉食に耽溺しきっている、やっぱりゲイの連続殺人鬼と運命的に巡り合い、らぶらぶしようとする結果、必然的に血まみれになる話です。 ……な?気になるだろ?ならんかえ?
たまに激烈気持ち悪いという非難があるのだが、まず私は腐女子なので登場人物にゲイしかいなくても一向に気になりません。むしろ脇役に至るまで女性がほぼ完全に排除されているので全てが極自然な展開に見える始末よ。 そしてシリアルキラーが二人揃っているために、しょっちゅう人がバタバタと死ぬのも、人死にが出て犯人を探すミステリーを子供の頃から愛読している上は、一向に気になりません。「殺したくてたまらないので殺す」というナチュラルボーンキラーなところが、変な殺害理由を言い訳にする推理小説の殺人犯よりよほどイイ感じである。 さらに殺害シーンと死体損壊シーンがグロすぎるという意見もあるようだが、私はこれをリアリティ溢れる映像でやられたら絶対に見なかった自信があるものの、文字なので全然問題ない。 ついでにセックス描写がしつこい上にエグすぎるという点も、自分がこそこそ書いてるものの方がよほど執拗にしつこい上にエグいように思われるので、どこがしつこい描写なのか理解に苦しんだ。同人誌に比べれば極さらっと書いてるよな?
しかしこれを読んで、かなり読みやすくて、なんか雰囲気が非常に好きな感じだったので、自分は一体何が駄目で何が駄目でないのか、いっそうわからなくなりました。 想像力が欠如してるのだろうか?「そういえば某大に教授の内臓がアルコール漬で保管されていたが、あんな感じか?」とか「人体の不思議展で皮がめくってあったが、あそこがああなってるわけか」とか「先生が切除した内臓を開いて一生懸命病変を確認していたが、ちょうどあんな感じ?」と、無駄な知識と経験はある為に、想像する余地がないっていうか、……慣れ?
というかシリアルキラー側から話が進むせいで全然怖くないのかもしれない。 まっとうな(?)ゲイであるトラン君の行動に、「こっちはせっかく殺さずにいてやろうとこんなに我慢して努力しているのに!」と大そういらつきます。ついさっき「生きてる人間を金タワシで剥いたりしちゃいかんだろう!痛いではないか!」とまっとうに思ったのに、短い良識であった。 実のところ、そういう拷問シーンはね、読む前に想像して警戒していたほどはネチネチと書かれていないのですよ。「始まった」と警戒したら、いきなり終盤に飛ぶ。だから人が言うほどは、そんなに読むのにつらくも無いと思うのだがどうだろう。
とにもかくにも、なんか知らんがこれは妙に面白かった。ミステリーでも無いのにさくさく読めるという時点で私的に「かなり面白い」範疇。実は恋愛小説だから読みやすいだろうか?というか、要するに「上手い」のかもしれん。私は上手いと言われる小説を上手いと感じる能力に乏しいので、そういう難しい事はわかりかねます。 絶版してる方は吸血鬼の話らしい。吸血鬼というのはそんなに好きなテーマでもないのだが、この著者の雰囲気が気に入ったのでちょっと読みたくなった。解説に比較してゴシックホラーのアンライスが出てたので、いまだに読んでないヴァンパイアクロニクルも気になってきたよ。 吸血鬼の何がイマイチかというと、たぶん王道の吸血鬼が日光に弱くて昼間外に出られないとか教会に入れないとか血液を吸わないと喉が渇くとかが大変に不便そうでロマンが足りない感じなのです。しかも不老不死だったら淋しいじゃないの。なんか物凄い利便性でもなければ、単に物凄く不便で不自由なかわいそうな人って感じで燃えないのです。でも美貌の男は好きなので、美貌の男がいれば目をつむってやれなくもない。多少おっちょこちょいで間抜けな事をすると尚いいのだが。
|