非日記
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| 2008年02月27日(水) |
もう二月が終っちゃうじゃないですか。 |
遅まきながら、PCメルアドの変更しました。アドレスに本名が入ってる方です。大体メールが来るかもしれない方には変更連絡をしたものと思うのですが、念のためにここにも変更した旨を記しておきます。
この十年変えていなかったのに、なんだって今更プロバイダを変更したかと言うと、エヌチーチの関連企業の営業のお兄さんが頑張って真面目に一生懸命、しかも礼儀正しく働いていたので、「私にできる事ならしてあげられたらいいのだが」気分になってしまったのが敗因じゃないかと思います。あとあんまり一生懸命だったので穏やかに断るために延々と話に付き合うのがめんどくさくなったってのもある。色々と長々と説明するじゃないですか。しかし私は、お徳である事にも無料である事にも世の中の流れにも技術の高さにも便利である事にもそれほど関心はないのです。私は根がネガティブなのか、人の話(特にサービス説明など)を聞くときには自分にとってマイナスになる部分を抽出して拝聴し、それを延々と咀嚼していて、プラス方面は聞き流しています。私がプラス方面に関して懸案するのは物事が起きてしまった後、決してしまった後、この取り返しの付かなくなった状況を良い方向、「これでよかったのだ」という方向に気分的にも現実的にも向かわせるにはどうすればいいのかについて考える時です。起こる前には、やってしまったらどのようにマイナスなのか、それは自分一人の財力、精神力ETC.器量で受け止められ、対処可能なレベルに留まるのか否か、もし問題が生じたらどういう解決策や手段が考えられるのかについてダケ考えています。 そういう具合だから、いかに良いサービスか、いかにプラスな契約か、いかに徳かを懇々と言われても「なんか良い事を言ってるっぽいな」って感じでろくに聞いていません。
だから私はその時、お兄さんの一生懸命さだけを聞いていて、「はぁ」とか「へぇ」とか相槌を打ちながら真面目に説明してる内容はろくに聞いていませんでした。いまだに、何が良い具合になったのかよくわかっていません。前よりちょっと月々の利用料金が高くなったことと、NTTのお話中サービス(相手が通話中なのかどうか教えてくれるやつ)だとか受話器が外れていますよご注意サービスなどが使用できなくなった事とか、室内に張られた電話線がガラス細工なので踏むと直ぐ壊れるかもって事とか、PCのメモリを食っていて稼動時間や動画が少し遅くなる時があるって事しかわかっていません。お友達には「いいわねー」と言われたが、どこに良い事があるのかイマイチわからないままでいます。 でもやっちゃった事はウダウダ言ってもしょうがないからな。
だからね、営業のお兄さんが一生懸命真面目な仕事ぶりだったのと、私が嫌がる気持ちを大切にしてくれた所為で、うっかり「いや別に、おまえの望み、かなえてやってもいいんだが」気分になってしまったのですよ(アホ)。だってねえ、プロバイダを変更せねばならない事が明らかになった時「もし今ご使用のプロバイダに愛着があって変更したくなかったら…えーと」とちょっと困って言い淀むあたりが正直でよかったし、「プロバイダを変更するとなると現在御使用中のメールアドレスも変更になってしまうので、仕事で使ってたりすると特に連絡や手続きも面倒だとは思うんですがその場合は云々」と色々こっちが困る事を真正直に言われると、「いやそれは別にかまいません」とあっさり言ってしまったのです。
別に構わないのは正直な気持ちだ。いつも「別に構わない」気持ちに正直になったせいで後々面倒な事になったりする。 私は本来面倒くさがりなんだが、面倒くささをものともしないほどの面倒くさがりだし、ただ長い付き合いだって理由だけで愛着は湧くんだが、つまり対象は何でもいい(別に好意がもともとあるわけではない上に現にあるわけでもない)事が自分でわかっており、ついでに永遠に同じままではいられない事もわかっていて、「ちょっと嫌」な程度の気分はザクザク日常的に切り捨てているから、「面倒だし」を理由にして延々十年も同じプロバイダだったものの、本当のところそんな事は割とささいな問題なのだ。 要は何のキッカケも無かったというだけで延々とそのままだった。前のプロバイダに不満があったわけではないので、止める際の「どうして!?どうしてなの!?どうしてアタシを捨てるの!?理由を言ってちょうだい!直すから!」的アンケートに困った。強いて言えば、それを問われるだろうと思って嫌なので変えようと思ってなかった。ビジネスライクでいけばより利便性の高い方だとか、自分にとって益のある側と契約を結ぶのだろうが、しかし消費者は単純に気まぐれな事もあるものなのよ。
まあね、人はPCのメルアドにスパムが多くて変えるだとか使用しなくなるってのが結構あるようだが、実のところ私はこの十年メルアドを一度も変更しないでいて、ただの一度もスパムが来た事が無かったのだ。そこでスパムというのがどういうものかよくわかってなかったりする。宣伝メールも何かの登録の際にOK出したやつだとか、心当たりがあるやつしか来ないんだもの。だから読んだり削除するのが面倒くさくなったら登録削除したり、登録所の設定をCMやお知らせメールを受信しないに変更に行って終わり。 つうか普通、スパムは滅多に来ないものだと思っていた。どうやったら来るようになるものなのかわからない。だから人が結構来ると聞いて、というか皆が困っていて驚いた。私はセキュリティソフトでもスパムをブロックするやつは使った事が無いぐらいなんだ。だって何もしなくても来なかったんだもの。結構色々登録したんだけどな。
でもメルアドが変更になったので、今度こそ来るかもしれない。延々とさりげなく緊張してる。
ひょっとして本名がアドレスに入ってるのがいかん(良い)のかと思ったりもする。昔、兄ちゃんがネットサーフィンしてたら自分の苗字と同じHNがあって、もしかして親戚かとメールしてみたら無関係な赤の他人だった事があったらしい。オリジナルに考えたつもりの名前で「この名前の人間が実在するとは思いませんでした」らしい。結構実在するんだぞう。私もたまに聞いたことあるって言われるし。ありそうで無さそうでありそうな微妙なラインなのよな。しかしもし本当に聞いた事があったら、それはまず間違いなく血縁者の動向だろう。だって地名から取った苗字だもの。地名っていうか、田舎の峠の名前なのよな。あそこ苗字二つしかないし。
そういえば、うちの田舎はバリバリの限界村落だ。ついに村のど真ん中の畑がうち捨てられたそうだ(普通は端から順々に捨てていくので、集落のど真ん中が捨てられるという事は「もうこの土地はやダメだ」って感じ)。子供は二家族にしかいないらしい。サヨナラ(苦笑) 先月戻った際に聞いた話によれば、S子の二番目の夫の子はもう中学生だそうだ。トシの離れた夫らしく、二十歳近くも離れた男なんてとJ子はブーブー言っていたが、中高生の火遊びじゃあるまいし、S子ももう若くないんだから十や二十離れてるからなんだって気分だ。私はな。あのS子が子供が中学生になるまで一緒でいるんだぞ。快挙で喜ぶべき事だろうと思う。
件の子は男の子らしい。苗字は違うだろうが今現在私の親戚で同世代中唯一の男子だと思うと、今はそういう時代ではないのだが巷に残った道理に縋って、J子S子の側の家系の墓の始末はお任せしたい気分で胸イッパイになった。だって私が結婚する予定もアテも無く、つまり子孫ができそうになく、しかも親父の兄弟も「別に苗字を残す必要はない」という考えで氏は私らを最後に自然消滅する事がほぼ決定しているのだ。かといって、氏が消えても墓はあるんだぞ。その先祖代代の墓をどうするのかという問題が待ち構えているんだよね。私はね、もう結婚して他所の籍に入ったら、そっちの家の規格に従ってこっちには無理に構わなくてもいいと思う。で、私一人で両家の墓をどうしようもないし、まとめて永代供養かなんかにし、私が死んだら適当に混ぜて三十年くらい供養してもらってそれで〆って感じにケリをつけようかと思うんだよ。だけどな、生きてることがわかってる親戚を無視して事は運べないだろ。だから一度はこういう感じで行こうと思うと、一言ぐらい挨拶は必要だと思うのね。大体、S子がおかしくなったのは、あの墓がどうのこうのってあたりからだったし。その時分に毎晩深夜になると一人で獣道を登り、山中の墓に行って亡霊のようにさ迷っていたってのに、その墓を黙って勝手に掘り返したりするのは悪い気もする。一言ぐらい言うべきだろうと思っていたのだ。所在が割れてる娘の方はなあ、まあアレだ。ナンだけど、しかし息子が生きていて、母親との関係がそれほど悪くないとなれば、ひょっとすると筋を通すのはそっちになるかもしれないだろ。
きっとどうでもいいと思うんだけど、まあ先祖代代供養してきた墓を最後に始末しようとする側の良心の痛みというか、仕方ないんだけど、そういうものよ。
仕方なくないだろ、おまえが黙って適当なのと結婚して子供を産めばいいだろと誰か思うかもしれないが(某細木のオバはんとか。あの人男尊女卑で古いこと言うからね)、おまえなあ、墓の為に子供を産むんかよ。私は仮に結婚して子供を産むとしても、そういうのを主旨にするのは好きじゃないね。終るものは終るし、無くなるものは無くなるのよ。村は森に飲まれ、氏名は消え、家系は閉じる。だが命の連鎖はそこで終るわけでもないんだ。千年も前に森に入った時のように、森を出て行く時が来たって事かもしれんよ。それが「地方で仕事が無ければ都会に出ればいいのよ」っておまえはマリーアントワネットか?的時代の流れだろうがなんだろうが関係ない(これ、マリーが言ったんじゃないらしいが、しかし「パンが無ければお菓子を食べればいいのよ等と現実をわかっていない発言をした」というこれが根も葉もない中傷だとしても世紀の大ブレイク作品だよ。誰が最初に考えた悪口だ。フランスの流言が世界中に広まっているよ)。 生きているものは生きていかねばならないのよ。 私は割りと、最後の老人が死ぬまでその森に留まりたいタチだけど。
で、しかし墓をどうするといっても、どこからどこまでがうちの墓だかわからんので、死ぬ前に墓の地図を書いておけとしつこく言ってたらば(私は「サイトを閉鎖した後やジャンルを変更した場合は検索サイトの登録はちゃんと削除したり変更に行くのが望ましいと思う」派なのである)、親ときたら「ぼく等もわからーん」と来た。おいおいどうするってんだよ。
父「とりあえず、○家の方の墓を管理してるのは××寺じゃないかと思う。あの奥にある××寺の前の住職の息子が今の住職をやっていて、そいつが子供の頃にSS子さんがとても可愛がって世話をし××寺と親しく付き合いがあった。住職の息子は特にSS子婆さんを慕っていてン十年前の葬儀にも親子で来ていた。今はあの寺が一括管理してるはずで、あの息子が住職になっているのなら、あれほど慕ったSS子婆さんの墓をおろそかにしようとはしないだろう。墓の事でわからん事があったら、××寺を訪ねてみる事だ。少なくとも何か手がかりがあるだろう」 母「そうよ。SS子の娘の娘だと名乗って××寺を探すのよ!」
…私はなんていうタイトルのRPGをしてたんだ?
つーかおまえらが訪ねてなんとか纏め上げておけば私の苦労は無いんだろうが!!!まるっきり自分達は老後の事も考えないし人生の後始末あたりは何もしないぞって気に満ち溢れてる。どこの街角の爺さんだか知れないが、ささやかなヒントだけ寄越されても…。 現実はいまどきのゲームよりRPGなのだった。
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