非日記
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2005年12月28日(水) ひっちこっく「鳩」。

朝から何も食べてなかったので、帰り際にパンを買い、河岸で食べようとした先日のことでございます。
私は岸が好きですからね。というか、昔から水が好きですからね。海とか川とか雨とか水溜りとか池とか沼とか無駄に好きですからね。それどころか水道も好きですからね。水に触ると落ち着くし、水の近くにいたり、水を見ると気が落ち着くんだ。

そこで私は、ポカポカ陽気に誘われ、河岸のベンチに座ってパンを食べようとしていました。
すると鳩が三羽やってきました。回りをちょろちょろします。
そこで私は鳩も腹が空いているだろうと思い、いけない事かしらと思いながらも例によって気安い気持ちで、袋の中に溜まったパンクズを地面にバサバサと落としたのです。

それがサイコムービーの始まりでした。

三羽の鳩が、いつの間にか数えるのもおぞましい大量の群れに。
肩に乗る、膝に乗りあげる、私が食ってるパンにバサバサ飛びついてくる、人のカバンを漁る。人のジュースの缶を倒す。
私は鳩に埋まりました。
するとカモメの群れもやってきました。鳩ほど人なれしていなのか、ちょっと遠巻きに。

カラスもやってきました。
カラスが「ギャア!ギャア!」と遥か上空から鳴くと、鳩もカモメも一斉に飛び立ちます。が、直ぐ戻ってくる。
さすがカラスです。黒いギャング団ですよ。てゆうか、どっかの神話では鳥の王だったかな、アレ。確か、元々は虹色の羽根を持ち、鳥の中で最も美しく賢く、神様の側近をやっていたのだが、いい気になりすぎた上に悪知恵が過ぎて降格になり、美しい姿も声も取り上げられたのだった気がする。それでかつて賢者と名をはせた悪知恵だけが残った。
「まず悪知恵を取り上げてやれば?」と思うよな。神族のやる事はよくわからんね。
いや、一説に寄れば神様も鬼も悪魔も妖精も容姿の美しさがとっても大好きで、いつも容姿の美しさに速攻メロメロらしいので(面食いは人にあらざるもの共通の不治の病らしいです。いつもそれで皆ろくでもない事をしでかしてきた事が世界各国の神話になっています)、「一番大事なものを取り上げた残酷な仕打ち」気分かもしれん。

はっきり言っておきますが、私は鳥は好きじゃありませんです。
猛禽はちょっと好きだが。翼のでかいところが良い。滑るように飛ぶところ。あんまり羽ばたかずに浮くところ。

てゆうか、鳩!
鳩が怖くて嫌いってやつがいたが、わかるような気もします。鳩は凶悪ですよ。まず、目が怖い。あの目はイッちゃってる。さらにやたら首を振る。ヤ○ザのようないかり肩。威張り腐ったような胸。見ようによっては禿頭ぽいツルリと丸い頭。ムキムキ筋肉質で禿頭の、体を揺らしながら歩く目のイッちゃった人を想像してください。かなり怖いです。
しかもブツブツ言いながら怪しく首を振りつつ周囲を歩きまわります。なんというかと言えば、古式ゆかしくは「ぽっぽっぽ…」
これはかなり「危ない」と見た。逃げなきゃ!
ポッポポッポ言いながらワラワラ攻めてきて、とても怖いです。鳥の癖に歩いてくるところが、また不気味で怖い。何故飛ばんの!?足が太いよ!鳥なのに足が太いよ!
鳩を追いかけると、あの人達ったら「走って」逃げるよね?「ここまでか!?」というところまで飛ばないのよ。飛べる鳥としてどうなんですか、それは。

パパとママと子供達で、休日に湖岸で楽しく円盤投げでもしようとやってきた仲良し親子から大きく避けられましたよ。恥ずかしいわね!

結局、私の朝食兼昼食は半分をとられましたよ。
広い心で「やった(さしあげた)」気分はしないな。恐喝の上、奪われた気がする。上納金のような。その場の空気が恐喝ですよ。何がいけないって「社会に問題がある」という感じだ。
鳩への嫌がらせに、遠くでクダ巻いてるカモメに向かって投げたりし、私だってただ安穏に過ごしていたワケじゃないが。
素手で鳩のつかみ取りができる状態だったので、あの鳩達は一体どれだけ人馴れしてるのだろうと不思議だ。平和公園の鳩だってあそこまでじゃなかった。あんな、鳩の形をした飢餓のような。
いや、平和公園の鳩はよく餌を貰うから、餓えてなかっただけの話だろうか。

あまりにも恐れを知らず警戒のケの字も無いので、「誰かここいらで餌でもやってるんだろうか?」と疑った。
確かに害鳥として鳩もいるが、鳩の害と言えばフンの被害を想像するよ。人や家畜を襲ったりもするのだろうか?
もし人間を襲ってても私は驚きませんよ。私は襲われましたからね。くちばしでつつかれましたからね。物のように登られましたからね。
脳みそが小指の先ぐらいしかないからか、パンと人間の区別がつかないのですよ。確かに似たような肌色はしているかもしれないが。


2005年12月18日(日) 眠いよう。

寒いと眠くてたまらない。
しかし雪が降ったよ!真っ白だったよ!
深夜二時に「雪だ!積もった!」と浮かれて製作した雪だるまは、朝には自重で既に斜めっていましたよ。
私は雪が好きなんです。これで寒くなければ最高なのに(無理)。

もうすぐクリスマスだというのに、寝すぎてなんもできてないね。私はハレ好きなので更新ぐらいしたかったんに。クリスマスが来たら直ぐ年末ってのがいけないんだよ。ちょっとバタバタするしな。
…実家戻るのに、どうせする事無いんでゲームでも持って行こうかと思わんでもない。よく考えてみたら、ゲームってのは軽いよな。本に比べて。

後、年末は忘年会とかあるし。
会社の忘年会とか。会社の忘年会なんて冗談じゃない。創立記念のぱーてぃで、「あはん、こういうぱーてぃで上役から社員からの間を練り歩いて酒を注いで回るような人間が出世する人間だってのがよくわかりますね。皆さんご立派です。ソンケーします」等とふてくされていたら、「じゃ、関係ない忘年会しようか!」と言われ、「そんなら行ってもよいですケド」と言ってしまったのでした。
札がひらひら〜。さよなら万札。また来てね。

そういえば、治ったような気がする。
あちこちグワーッと痒くなるのが。
「まだなっとったんか!?」と思われるだろうが、十月はまだ痒かった。知らんふりしてたんです。たぶん精神的なモノだろう、気にしたら酷くなると頑張って無視してたんですよ。めっさ痒いんだから気にしないの大変だったよ。
だいぶ落ち着いてたが、十月はまだ結構痒かった。「これでもう一年になる」とチラリと思ったもの。んでまた無視した。…ふ、俺はな、ひたすら健康診断を待っていたんだよ。

私が思うに、健康診断に行ったので治った気がする。
問診で「何か気になることは?」と問われ、あれとかこれとかーと喋ったついでに、これもブツブツ語り、「しかしア○ピー体質で云々なので、昔からあったので(正確には「こんな事は一度も無かったが似たような事は無いでもなかったと思いたいので」)たいして気にすることではないかと思っております」と自分で勝手にケリをつけ、医者に「あ、そうなんですか」と言わせ、それで済ませるのが目的だった。
何しろ、医者はプロだ。
自分の理性ではなく感情が、医者を信じてる。知性と理性(チームA)は「病院や医者を信じるものは馬鹿を見る」と言っているが、感情と理性(チームB)は「自分の判断よりはマシだ」と信じている。医者を騙せれば、「医者はプロだ」と信じているチームBを説得できるのだ。…と、チームAは策略をめぐらした。
プラセボ作戦(「これはアレルギーだ」と言いきかせてみたが、アレルギーの薬はあまりきかなかった)が上手くいかなかったので、健康診断に賭けていたんだよ。
医者を騙すと同時に自分も騙してみた。

ちゃんと騙されたらしい。
精神的にも貧弱だと一筋縄でいかず、色々苦労があるんだよ、やれやれだわ。後はとにかくあんま無理せん感じでいってみるしかない。そういう事(無理せん)をもう五年も六年もやってんだけど。そうしておけば、次の山場は更年期だ。

とにかく眠いわ。零下ン度の寒気団が上空五千メートルに来るまでにエアコンのリモコンが見つかってよかった。どうした事か椅子の上の衣類の山の下に埋もれていたんだ。
こんな近くに潜伏してたなんて!
…掃除と洗濯はしてるんですよ?ただ、あそこは無法地帯やねん。
私は奇妙な人様が言うが如く、「我が家の方針ですから」なんて事は口が裂けたって言いたかないが
しかし、これ(衣類を積み上げる)には家族の絆を感じるわ。後「冷蔵庫でものを腐らす」とか。


2005年12月12日(月) 寒いんだかあったかいんだか。

人「寒いよねー」
人「特に朝が寒いよねー」
私「でも今朝はちょっと暖かかったですよね」
人人「「ハァ!?寒かったわよ!」」
私「いや、ちょっとだけ」
人人「「昨日と同じだったわよ!」」

というような会話があり…、おかしいね。
それで気がついたんだが、もしかして「私ダケちょっと暖かかった」のは、買ったばかりで、その日の朝に初めて着た新しいセーターのせい?
千円だったのに!すごいや千円!
ついでにもう一着セーターを買っている。

実は、現在使用可能な暖房器具がコタツしかない。備え付けのエアコンはリモコンが行方不明なのだ。夏から冬にかけての数ヶ月の間に、いずこかへ消え去った。旅に出た。

私が思うに、エアコンのよくないところは本体に(も)スイッチが無いところだ。最近のテレビにも偶に主電源ぐらいしか無いのもあるようだけどね。リモコンの電池が切れたり、リモコンが壊れたり、リモコンが行方不明なだけで、本体に手も足も出なくなる。
元来、テレビや扇風機やらのリモートコントローラーというものは、「ゴロゴロ寝たまま、自分は動かずに離れた機体を操作したい」という手抜きや怠惰の欲望の賜物であって、本来はオプション的なものだったはずだ。それを致命的なものにしたのは誰の仕業?

とにかく、リモコンは親元を離れ、旅に出たんだ。捜索中ではある。

防寒着がろくに無く、あまりに寒いのに耐えかね、こないだチョロチョロっと出かけてパパっと買ってきたんだ。
どうして服を買いに出かけると頭が痛くなるんだろうね。服が山ほど並んでいる様は頭痛がして気分が悪くなる。眩暈がするというか。
別に服を買うのが嫌いなわけじゃないんだ。おしゃれだって別に嫌いじゃないんだよ。ただコーディネートだとかそういう事を考えようとすると、凄い早さで疲れ果てて頭がガンガンしてきて目の下にクマが出現するだけで。
美容室だって「どうされますか?」等と聞かれるとガンガンだわよ。「あんたの好きにして」と言いたくなる。
持ってる服から選ぶのだって大儀だのに、服を買おうとなれば、「どれもこれもイマイチ」で、「これが欲しい!絶対欲しい!いくらしても良い!」という服にはお目にかかったことが無いのに、その膨大な大量の衣料品の中からどれか「コレでいい」というものを選ばねばならないと思うと途端にうちに帰りたくなる。

しかし頑張ってセーターを二着と手袋を買ってきた。
手袋はカシミヤ100%。私はカシミヤ100%が好きなようだ。カシミヤが好きというより、カシミヤじゃないやつは好かないという方が正しい。肌触り手触りが。
カシミヤは割りと高いので、カシミヤじゃないやつを探したかったんだが、片っ端から触って「これなら良い」というのを選んだら、結局カシミヤだった。カシミヤは毛物にしてはペラペラなのに外した時に場所をとらず、しかも肌触りがよくて下手なモコモコチクチクよりずっと暖かいんだ。美点が似たようなので、暖かくてヒラヒラでしかも安いものを探しているんだが、どうも見つからないね。強いて言えば見た目はフリースもちょっと似ているがI(あれはもっと厚いけど)、肌触りが全然違う。あれはゴワゴワする。
私はフリースのどこがいいのかサッパリわからん。去年か数年前にユニクロでフリースが大フィーバーで大推奨で、冬物がフリースばっかりしかなくて往生こいた。しかも自分的にデザインがイマイチだった。
ユニクロや安価な服は値段は良いが、どうしてデザインがあそこまでおかしいんだろう?私は別段「素敵なデザイン」にしろと言ってるわけじゃない。何もするなと言いたいんだ。
安いTシャツだとかなんだとか。「どうしてそんな余計な事をしたいんだ!」と唸る。ただの布(無地なんか)をスタンダードな服の形に縫えばいいだろうが。中学や高校で最初に縫うような形に。どうしてそうおかしなところにラインを入れてみたり、おかしなところにフリルをつけてみたり、おかしな柄を入れたり、おかしな形に襟やすそや袖をカットしたりしたがるんだよ?どうしてそれで「何もしてない」のより安いんだよ!?その余計な手間さえ抜けば、さらに安くできるんじゃないのか?私にはサッパリわからない。
なんとかコレクショんとかを見ろ。「こんな服は日常に着れたもんじゃない。恥ずかしくて」というような凝ったことをした服が馬鹿高いことになっている。手間がかかることは金がかかる。それが道理だ。

本当はマフラーも欲しかったんだよ。
ところが、暫く前に通りがかり、色と手触りで私が目をつけていたやつがなくなっていた。色々考えたんだが、今回は諦めた。どうせ買うならOKが出せるものが良い。またどこかで探そう。
それまで今使ってるので我慢することにする。今使ってるのは近所のお姉さんのお古を十年以上前に貰ったやつで、肌触りもよく暖かいんだが、いかんせん大物なんだ。巻くとでかすぎ、ちょっと暑くなってきて外すととても邪魔なんだ。カバンに入らん。通勤用にコンパクトで良いのを買おうと思ったんだが残念だ。確か、J子が編んだ、どうしようもなく可笑しな色合いでビロビロのヘナヘナの、ジュディがあしながおじさんに編んだ「見目が悪いのでコートの襟を一番上までピッチリ閉めて隠してしまえる寒い日にのみ使ってください」みたいなマフラーもあったはずだ。どこへやったろう?


もうすぐクリスマスだ>>
今年は「クリスマス映画」だと私が勝手に信じているハリポッタがちゃんと12月に上映される。シリウス(ゲイリーナニガシ)はちらーとしか出ないとは聞いたんだが、それで犬はどうだったんよ?犬はよ?犬は出たのかよ?誰かそこに言及してくれ。それが私にはとても重要なのよ。
画面も暗いというし(目が悪くて画面が暗いとかなり辛い)、色々あわただしいし、ビデオまで待つかなという気になってるんだけれど…。むー。

ところでそうやって調べてる間に、チラチラと☆ウォーズのEP3の感想を見た。そろそろレンタルでも出ており、内容が気になるだろう。「それで結局最後はどうなったんだよ!?」と。「内容が気になるなら見ればいいだろう」という意見もあるが、ただ知りたいだけで、できれば見たいと思いたいねんよ。内容が知りたいというのと、それを見たいというのは全然違うでしょう?私は全然違うと思うんだが…。だからネタバレが平気で気にならないんだわね。

それでSWのネタバレ感想をあさってみた。

…へー、ほおー?ふーん…
……私、そういうのってさ……










大好き











(↑悪)
やっぱり買おうかしら?いや、やはり見てからにするべきよな。
アナキンの凶悪面が見れると思うと、それだけでちょっと見たい気はしていたんだが。いやいや、あの凶悪面が好きなんだ。現実に日常生活の中で存在したら近寄りたくは無いが(失礼な)、遠くから望遠鏡で見る分には(笑)。

そういうの結構あるような。
映画や小説やマンガやゲームやらの架空の物語の中に出てくるとかなり好きなタイプだが、「日常生活中でこういうのがいたらまず大嫌いだろうね」という。
ハリぽったのスネイプ先生とかモロにそうだわね。あれはたぶん嫌いだよ、私。たぶんその意味(現実にああいうタイプがいたら?)なら、人間的には私はスネイプ先生よりヴォル様の方が好きなんじゃないかな。
たとえば崖から二人が落ちそうになっていた場合、たとえば救急車を呼ばねば助からなくて自分だけが救急車を呼べる立場の場合、スネたまなら「仕方なく嫌々ながら人間の義務として『ねばならない』」だが、ヴォル様なら「このまま放置の方がたぶん良いんだよ、色々な意味で本当はたぶんねと思いながら『何も考えずに』」だと思うよ。仮に相手が自分を嫌っていた場合、嫌な気分ではあるが「あっそう」と思いほっとするのがスネたまで、ほっとしながら宜しく無い気分になって時々空を見上げてしまったりするのがヴォル様。仮に相手が自分に好意的だった場合、「私、あんた嫌いなんだけど?」とムカムカ思うのがスネたまで、「嫌いになってくれ」と切実に思うのがヴォル様。この明確な違いが。理性が働く方向が違うだろうと思われるよ。

さてそんなヴォル様だが、結局どんななったんだろう?気にならんでもない。犬の次に気になる。


2005年12月03日(土) 寒い寒い。

十二月一日ってエイズの日なんですって!それは知らなかったな。
保健所で無料で匿名で検査してくれるってのは知ってますだよ。だって献血した事あるもん。
恥ずかしくて献血できない、献血が禁止されている、献血システムなどに疑念を抱き献血と縁を切って生きている人に、アタイが献血の秘密を教えてあげます。

…と、先日、コレを書き始めていたら、何故かオムツの話になり、さらに何故か生理用ナプキンの話になり、あげく今までに読んだ中で印象に残っている「マンガや小説など、物語の中で月のモノに苦しんだ女の子と、軽くて苦しまない女の子と、その世界には月のモノが無いと思われる女の子」についてを延々と書いていて、あまりにもシモなので止めましたよ。
熱く語っても書いても良いものなの?


ところで、先ごろ、微熱について乏しい知識で原因にアタリをつけてみた。他になんの問題も無く、平熱に異常があるという事は、体温をコントロールする機能に原因があるということだ。
いや、最初はね、何かに感染してるとかそういうのかと思ってたんだよ。私の知らぬ間にウィルスなんかと戦っているのかと。しかしそこまでの高さじゃないんだなあ。
自律神経の問題じゃなかろうか?そこで、自律神経失調症を調べてみる。うん、不定愁訴に犯人の見えない広範な異常。人のよって様々なんだが、やはり微熱もちゃんとある。ありそうな話だ。
大体、私の親父さんも若い時に自律神経失調症で休職してる上、ママンは若い時分に、のちの更年期障害が全く目立たないほどの(本人が言うには「更年期障害?あったわよ!大変だったんだから!」らしい)不定愁訴の嵐だったし、うちの一位二位の死因は脳溢血と心筋梗塞というストレスとは切っても切れない家系だ。

こういう具合にあたりをつけてみたので、いそいそと久しぶりに体温を測ってみる。
…いま、こう書いて、何故「原因にアタリをつけたので体温を測る」のだろうと自分で思った。「ので」が接続詞としてちゃんと機能してないように思える。強いて言えば、「山田君がパンチパーマだと気づいたので、奈津子はミルクセーキを頼んだ」という感じに意味不明だ。
…違うんだよ!山田君がパンチパーマだと気づいてから、そのことについて色々な心の動きがあって、そしてその結果としてミルクセーキを頼んだの!奈津子がミルクセーキを頼んだ事と山田君がパンチパーマであることには、ちゃんと「〜なので」で繋がる因果関係があるんだよ!あまりにも長いので、それでは物語が中断するかとチィとカットしたんだよ!深い心の動きは、全部読者に解釈をまかせんだよ!ハードボイルド風にまとめたんだよ!
いや、「そこ」を書かんといかんのよな、きっと。
しかし書こうとしてみたんだが、長すぎるんだよ。

で、計った。

35.7…おおい低すぎるじょー!それ、低体温だよ!…じゃないの?

もっかい計る。

36.5…おおお変わりすぎだろ!?

もう許せません。この体温計は信用ならん。というか、私の体温が信用ならん。体温は計れば計るほど変わるんだが、どれを信用すればいいもの?


それにしても寒い>>
出勤すると、「おはようございます」の後に続けて、「矢口さん、明日は…明日は休みですッけ?じゃ月曜は出勤ですか?」と突然問われた。「来ますよ?」と答えると、「うふふふふふ☆」と笑う。こわいね。
人「さっき言ってたんですが、上空にマイナス九度の寒気団が来てるんですって?ウフフフフ」
私「マイナス九度!?」
人「ウフフフフフ…月曜の朝は…(溜め)…寒いですよ?ウフフフフフフフフ」
私「止めてくださいよ!もう無理ですよ!私にはこれ以上(防寒用の)服はありません!今が限界です!」
人「ウフフフウフフフフフフフ」
寒いですよ。
何が「冬将軍」ですか。昨日は「足軽部隊」だったそうです。足軽部隊は北陸と北海道に積雪をかまし、撤退したそうです。しかし、今日の夕方から西日本は「鉄砲隊」の攻撃を受けるそうです。ニュースで、鉄砲隊がパパパパと寒気を打ち込み、「やっぱ(ゲレンデは)天然雪だよね!」と爽やかな事を言っているアニメがつきました。そのふざけた言動、お前達は愚連隊か?

「四国から関東にかけて流れ弾があたります(攻撃される本陣は中国地方らしい)」

…私、日本のこういうセンスが好きだよ。「桜前線」とか「梅雨前線」とか。どことなくパロディの心を感じる。
台風は号数であっさりしたものなのにな。米国では「キャロラインが!」とか人名言ってるのに。

いつから、誰が「冬将軍」などと言い出したんだろう?昔は寒さでよく人が死んだから、冬という季節を戦場に見立てて「敵の将軍」なのかなという気がする。外国、米国なんかでは都会でホームレスの路上生活者が多くて、現代でも凍死も結構な数に上るらしいという話をどこかで読んだ気がする。現代の日本では、凍死は北の方じゃないとあまり聞かないからな。

学校の同級生だと、北国の人間の方が体感温度的寒さに弱かった気がする。「こんなに寒い冬は初めてだ!」などと唸っていた気がする。「おまえんとこは零下ン度じゃなかったんか?」と思っても、命に関わるほどの寒さなので、かえって暖房がしっかりしてたんだそうだ。南の方だと、寒くても、布団をかぶってガタガタ震えようが「そうそう死にはしない」という環境の優しさがあるので、割と「屋内に居ようが凍えるほど寒い冬」を過ごしてるんだよね。

私は南の方の公立で育ったが(私立だと金持ちなので色々いいところあるらしい)、まず、冬、教室に暖房器具など一つも無い。ストーブなどの暖房器具があるのは、保健室と職員室のみだ。
小学生の時なんか、そのうえで「半そで体操服」に「ブルマ(男子は短パン)」で「裸足」だった。「体を鍛える事は精神を鍛える事に通じる」というお題目で、年がら年中そうだった。体育の時間は、もちろんその恰好で屋外だ。足なんか寒さで麻痺して、そこで小石を踏んだりすれば地獄の痛み。しかし冬の体育と言えば持久走がメインなので「イタッ!アイタッ!イタッ!」と走る。「なんだこのハリセンボン地獄は?私達は一体どんな悪い事をしたというのか?もうどうにでもして」という諦観の境地だ。

私らが子供の頃は、先生が生徒を殴ったり蹴ったりするのは割合日常茶飯事だったが(教師の四五人に一人は『殴るための棒』を持っていたものだ)、寒さで痺れてる体を先生様が靴で蹴ると、それはもう痛いんだ。長時間正座で痺れてる足を殴る蹴るするようなものだ。靴は凶器だよ?
教室に戻るときには「足洗い場」という足を洗って戻るプールようなところがあったんだが、一面に張った氷を裸足で割って、摂氏零度の水で洗って生乾きのまま戻る。「風が吹かない」というだけで、屋内をとっても温かく感じた。「生きた心地にかえる」というやつだ。
今では許されないかもしれない。
私らが卒業した後、この制度は廃止になったらしい。

こんな事ができたのは「暖かい南」だったからだ。これを北でやったら殺人だった


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