非日記
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最近ビデオ屋に行くと、破廉恥なポスターがバシバシ貼ってあるので、私はまるで犯罪者のように棚の間を縫うようにコソコソ移動します。そして棚を抜けるとそこにバシっと貼ってあり、 「プぎゃ!?」 というハメになるのだ。いやねーもう。 最初に何やら賞を貰って評価が良かったと聞いた時は、「それはおめでとう」と素直に喜んだのだが、だがその影で、しかしその事はつまりやがて「こんな日が来るということ」を意味するのだとわかっていたのだ。だから売れ物(大フィーバーしているもの、企業がこれを売ろうと仕掛けているもの、大物)って嫌なのよ。心安らかに移動できる場所が限られるじゃないか。
人はファンの俳優さんやキャラやらの事は沢山知りたいらしいが、私は根性がないので駄目だ。そりゃ気にならんでもないけれど、「できれば見ないようにして聞かないように読まないようにして知りたい」という非常に困難な事が私の真の望みだ。
追い駆けるだなんて「そんな恥かしいことできないわ!」と思いますでしょう? しかし逃げるだなんて、そんな「妾はそなたを見ますと平常心を保つことができません」だなんて、そのような恥かしいことはできません。 脂汗をかいても見ます。 「扁桃体が私に激しく何かを訴えている!」という事だけわかります。
しかし奴には言葉がなく、道理がない。 さて動物の行動原理(本能)は、「ファイトORフライト?」だ。 「愛は戦いよ。最後は死ぬしかない」(←なんかの映画のコピー) しかし私は本能を失ってきた生物=人間である。よってラブを愛する私の選択肢は偶にはファイトだ。勝てぬ戦いを戦ってみたり、勝てる戦いで逃げてみたりだ。 生きる為の計算機であるはずの脳を正当に使わないのが人間の醍醐味だ。
雑誌を捲ったらあったので、チラっと「見ないようにして」インタビュを覗いたら、本人が「(自分の役が)死ぬこともありうる」と言っていた。 私なんかもう死んだかと思ってたよ。「いつもの事で、また実は犯人か?それとも大事なものは何もかも失ったのかね?」とまで思ったよ。なのに、その態度は何よ。特集なんか組まれてるんじゃないわよ。私は雑誌の一体どこを捲れば良いわけ? 次作にも出てると聞いた時には、 「生きていたのか…」 という気持ちだったというに。
猟奇的な彼女> 「ちがうわよ。貴女、一体どこでどんな情報を仕入れてきたのよ?」 との事。私の予想はまた間違っていたらしい。 どこでどんな情報って写真を一枚見ただけよ。
猟奇的な彼女> 「面白そうな映画がある」と最初に人に勧めたのは私だったのだが、まだ見てない。何故なら、先に見た件の友人が、いつもラブコメ好きの私を馬鹿にし「アッソー」と暖かく無視しているくせに「超オススメ!是非見て!」等と言い出したので、「ム、このやろう」と意地になっているのだ。 しかしCMで見た、猟奇的なヒロインが「私、あなたに言わなきゃいけない事があるの!」と泣きながら告白しようとしてるシーンがずっと気になっており。
私「あれは何を言おうとしてるの?不治の病で死期が近いとかじゃないのよな?」 人「なんでしょーねー?見なさいよ」 私「思ったんだけど、実は男なんか?」 人「はあ?なんで」 私「『アタシ、あなたに言わなきゃいけない事があるの!アタシ、実は男やねん!』本当は猟奇的な彼なのよ。これは言いにくいね」 人「違うわよ」 私「うーん、だってものすごく言い辛くて、泣きながら告白するような事なんでしょ?」 人「人にとっては大した事じゃ無いんだけど、本人にとっては大した事なのよ〜」 私「人にとっては大した事じゃないが、本人にとっては大した事ねえ〜……。あ、じゃあ『アタシ、あなたに言わなきゃいけない事があるの!アタシ、あなたが嫌いやねん!』」 人「そこまでじゃないね」
なんだろう?気になるわー。 しかし、私は先頃本屋で韓国映画系の本をパラっと捲っていて、ある写真を見、ついに「たぶんコレじゃろう」というアタリをつけたのだ。きっと当たってると思うね。あとは確認するだけだ。 ええ、見るわよ。見るともよ。そのうち。
夢を見た。 ある猫が河岸を占拠し、野良猫の一大帝国を築きながら、飼い主のもとへ戻るまでの壮大なスペクタクルロマン(←違う) 名は「たまちゃん」で、飼い主は「オハナさん」だった。
たま「ハッ!オハナ…!?……くっ、俺は人間のもとへなど戻らん!誇り高きネコ族なのだ!○×年という歳月をかけ、この不毛の大地を野良猫の為に開墾したのだ!」 オハナさん「たまちゃん!生きていたのね!?」 たま「……ッ〜〜〜〜オ、オ、オ、オハナさ〜ん!(泣)恐い野良犬がいぢめるのー!」 オハナさん「たまちゃーん!」老年ダッシュ たま「にゃおー!」 <ヒシッ!> 野良A「…たまちゃんて誰?」 野良B「ギョクリンの本名だ。ギョクリンは玉鈴と書いて、タマリンと読むのだ」 野良A「それで、たまちゃんか〜そりゃハクが付かないネ」 謎の女将「ネコ科はネコ科でも猫だったって事よ」←オハナさんを連れてきた京美人
↑こんな感じだった。 野良Bは親友猫で、たまちゃんの過去(オハナさんのところで幸せに暮らしていたところ、変な人間に拉致され命からがら逃げ出したが、悲しいかな猫の習性で見事に迷子になり、帰れなくなっていた etc.)を知っているのだ。
<リーグオブレジェンド> を見た。 人様が「面白かったーッ!」とダッシュで貸してくれたのだ。 面白かったが、どうも愛憎が足りないね。 「この人の頭の中には恋愛の事しか入っていません」などと失礼を感じさせる言われようの女には、萌えポイントが半分足りなかったもようだ。 しかしそうであるからには、恋愛物がつまらん人には全く大丈夫じゃなかろうか。ちなみに、激しくオススメしてくれた人はアクション好き。
夜中に大家さんがやってきて、のたのた歩き、のたのた喋りながら、ドアを全開にする。
寒ーっ!
優雅に休もうと暖房を入れていたのに、せっかくの私の暖房費が一気にドブにっ!?(「淋しいからといって他人の権利を踏みにじりながら金品の収集に熱中したりしないように気をつけましょう」などとよく警告される)
私「あの、今日は寒いですねえ」←遠回しな非難を試みる 大「昨日から本当にねえ。よいしょ」←さらに大きく開ける大家さん 私「ほんっとーに寒いですねえ」←わざとらしく腕を摩り鼻をすすってみる 大「昨日の朝なんか本当に寒かったですねえ」←にっこり
駄目じゃん!全然通じてないよ!(泣) やはり心から正直に「このアマ、何しやがる!開くんなボケ!何しにそこまで開けて開けっぱなし、これ以上開かないところまで常時全開にして、しかもさらに少しでも閉じないよう手で押さえておく必要があるんじゃーッ!?」と口走るべきなのかしら?
いや、ちゃんと以前に何度か、あまり長々喋るので「どうぞ上がってください」と言ってみたこともあるんだが、すると「それは悪いから、ここで結構です」と誰も上がらんのよ(宗教さんとか)。お客様が結構でも私は結構でない。玄関先に居られる方が私には悪い。ガタガタしてて、座ってるだけでバランス悪い上に足の痛い場所に延々と居ないといかんのよ? 「茶ぐらい出すから、頼むから上がってくれ。てゆうか、てめはどうだか知らないが、私が茶を飲みたいんじゃあ!」で、「そこで構わんような程度の事なら、用件だけ述べて、さくさくとさっさと帰れ。私は忙しいんじゃ」と思うだろう。 肘杖ついてゴロゴロ横になって相手して良いんなら、私は結構ダラダラ付き合うが(黙ってても一時間ぐらいは結局付き合ってるし)、ただこう一応礼儀作法(例:御客様の前でゴロゴロして足でカーテンを引っ張ったりして遊ばない。丁寧語を使う。ズケズケと思った事を片っ端から言わないようにし、こうせいああせいと甘えない)があるので、それに従うと良いとこの育ちでないので、被っていたネコが次第に自重でズリ下がりはじめ、根性の限界と我慢の臨界が現れるわけで。
少なくても、「どうぞ上がってください」と言われたら「ああ、はよ帰れと言いたいんだな」と思うだろう。「それはどうも」と言質を取って図々しく上がりたくなかったら、「いやもう帰ります。お邪魔しました」と一刻も早く素早く撤収するじゃろ?「ここで結構です」と言いながら、さらに居座るものなのか?
しかし「大抵の人は(心の理論を解説できないほど自然に体得して)わかっている」はずだから「では、わざとやってるのか?」と疑い、「…私がキレるのを待っている?」と思うのだが、さらに経験を積み、そうとも限らないらしい事がわかったのよ。つまり、生来が私に似たものが世の中にはいる上に、私に似ていなくても「偶々ミスをする」ものがいるのだ。
それでも私は、餡餅如きでは誤魔化されない。食うけど。 ドアを開けられて、めっちゃ寒かった!寒かった!寒かった! それとも、餡餅は「太くおなり〜」という呪いだろうか?
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