非日記
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2003年09月26日(金) 無駄使い。

親にも「あんたって人間は金のかからん人間だねえ」とよく言われたもんだが。
発端は、うちが貧乏だったからだ。
父「生活レベルを上げる事は容易いが、下げる事は難しいのだ」
母「あなた達の事を思って、うちはわざと貧乏だったのよ」
嘘こけ。

しかし、
恋(?笑)をすると節制できる。

一度に出ていく金はドカンとでかくなるのだが、気がつくと日々の出費は減っている。確かに、欲しいものがあり、そっちに出て行く金が多くなるので、その分節約しないと…とは思ってた。しかし、大して節制している気も無く「駄目ジャン」と思っていたわりには、割りに大物の買い物(ex. 比較的高い本、CD、DVD…)を続けたくせに、月末に省みると出費は何故かトントンになっている。

いぶかしんで家計簿チェック。
まず、驚くべき事に、喫煙量が五分の三になっている。減らしてる気は全く無かった。何かに夢中になって他の全てを忘れている持続時間が長くなっていると思われる。

例えば、
(1)火がついてないまま咥えている時間が長いから。
(2)吸い終わった後、次を咥えるまでに、何故かインターバルがあるので。
(3)現在の至福は、布団の中で目を閉じている事だから。

最有力なのは(3)だ。眠くもないのに、いそいそと布団に入る。おかげで無駄に寝てしまい、眠りは浅くなり、悪夢に魘されて目覚める頻度が上がっているが、しかし懲りずに布団の中でニンマリ目を閉じている。
し・あ・わ・せ☆
仕事上がりに
「サ!帰ろ〜っと☆ウッフフー☆」
と思わず機嫌が良いのが漏れてしまい、何故か同僚に笑われたが、そうして帰って一体何をするつもりなのかというと、ゴロゴロ寝るつもりなのだった。これは言えんね。特に何故にゴロゴロしてるのかとか。

「スイーッチョ、スイーッチョ」と鳴くのがいる。これ、なんだっけ?

この季節は本当に好きだ。
この空気の匂いも湿度も気温も、音も、皆好きだ。
何でもしたい気持ちになるのだ。やりたい事が溢れていて「一生かかっても全部はやれなさそう。あれが終ったらこれをして、これがあれをして。そんな風にしていたら、私の予定は死ぬまでつまってしまう」という、「楽しい事がいっぱい。生きてるって素晴らしい」気持ちだ。
やがて真冬の「生きてるだけで幸せ。何もせんでも良い」というダメ人間っぷりへの伏線かもしれん。
要するに暑いのが好かんらしい。
もう少しすると、私の一年で最も愛する季節の到来だ。足音が聞こえる。楽しみだ。

せっかく節制できてるというのに、休日には喫茶店へでかける。
喫茶店へ行く川沿いの道が好きなのだ。水は大して流れてないのに、大雨での増水に備えてか、やたらと川幅がとってある。川岸に沿って洲?が現れて、中洲もできていたり。そうしたところに草が生え、木も生え。
そこの雰囲気が好きだ。絵を描いてみたいと思うぐらいだが、勢いとゆとりが足りない。

そしてまた夢が膨らんだ。
電源の要らない持ち運びやすいノートパソコンか、あるいは電源の要らない持ち運びやすいワープロでも持っていたら、全身に虫除けスプレーをかけた後(←重要)、あの川沿いの(川の中?にある)公園で、河縁に座るか(すると川の中にワープロを落として絶句するのがオチだろう)ベンチに腰掛けて、小河のせせらぎ、水音と虫の声と、遠い喧燥に耳を傾けながら(するとガキんちょがやってきて、「アホがなんかしとる」等と指差され気まずい思いをするであろう)、肌寒い澄んだ空気に包まれ、暖かな日差しの下、
…ロマンスに満ちたヤ○イ小説を書く。

要らんツッコミはあっても、リリシズム溢れる夢が、最後の最後で一気に現実に戻る。
いや、そんな風にして書いていたら、きっと私の望むほのぼのした良いヤ○イができあがるんじゃないかって、そんなきがしたのよ(良いヤ○イって何よ?)
勿論、真ん中の○に入るのは、けして「バ」ではない。いつもの奴だ。

そして駐輪場に自転車を止め、建物に入っている僅か一時間ほどの間に、誰かが私の自転車をゴミバコにしていた。
何も入ってないはずのところに、どかんとゴミが入ってるので、「私の自転車はいずこ?」と捜してしまったじゃないの。
ちょっと、誰か知らんが、あんた!
やめろっちゅうか、せめて別の日にしろ!
某過日の一件があって、また知らぬ間に自分がゴルゴちゃんになっている事に昨日気付いたのだ(注:ゴルゴちゃん=「俺の後ろに回るな」という女)。
すっかり落ち着くまでに半年以上かかった昔のある事を思えば、何もなかった気分で居たのだが、それでも幾らかはゴルゴちゃんになっていたよう。
ささやかな事だから、まだアレだけどね。
しかし良くない事が短い間に重なると、同じ良くない事が期間を置いて点々と起こるより、心に負担がかかるのだ。処理が追いつかず始末ができなくなり、心に面倒な事がおこりやすくなるのだ。

確かに、ここ一月で米を貰ったり梨を貰ったり手紙を貰ったりはしていたが、ゴミまで貰うとは誰も言ってないわい。


2003年09月23日(火) タイトル無し。

日記に書く事が無い。

「好きな人が、できマシタ☆」

と、耳すま調のまま(苦笑)
気がつけば、フランスの本がジリジリ増えてたりとか。
いや、違う。違うんだ。私が欲しいのは、フランスの地図だ。

「またあったな、饗庭」状態で、皮肉な笑みに。
密かに欧州ファンだった小中時に、饗庭孝男の「フランス四季暦」を町立図書館から借りて来て、内容もろくに読まず、「アハン、ステキねえ」と写真ばかり眺めていた事がある。その時には、「カフェのこと」ぐらいしか読まなかったはずだ。
件の図書館には「秋から冬へ」編しかなかったのだが、我が家には十数年を経て、とうとう「春から夏へ」編と揃って蔵書になってしまった。
「ロワール古城〜」は前からあるし。「何よあんた、随分良いモン持ってんじゃねえの?出しな、おら」と思っただよ。
結局好きなんだろう。石と光のヨーロッパが。雰囲気が。

思えば、J子はフランスが好きだった。いまだに覚えてるフランス語は「ボンジュール」だけだが、それも彼女には彼女の言い分があった。フランス語の先生がパリ帰りで、いつもあまりにオシャレで素敵で、その服ばかりを眺めていた為に、講義の内容は見事に耳を素通りしていたそうだ。

しかし、私の場合、大学のフランス文学の先生は「パリ帰り」どころか「墓帰り」みたいだった。深夜密かに、狼の遠吠えをBGMに、トネリコの木の下に穴を掘っていても私は驚かなかっただろう。だが仮にそうしても、埋めるつもりのものは、タイムカプセルや宝箱ではあっても、けして死体や犯罪の証拠などではないのだ…という事が、受講すると判明するのだ。

そこはかとなくフランケンシュタインを彷彿とさせる雰囲気で、メチャメチャ陰気な調子で、だのに喋る内容と言えば「このロマンティックな…」だのなんだので、面白くて仕方なかった。
この人は、しかし頭の中はロマンティックが数多の論文になって溢れんばかりに渦巻いているのだと、「詩や文学は顔やスタイルじゃない」と実感をもってよくわかったのが良い経験かもしれない。「この頭の中に今このような言葉が沸いてるのか」と、いつもその不思議な様子を観察に真面目に講義に通い、その不思議な感覚の中で真面目にノートをとったもの。
皆、鼻を啜る音さえ耳につくようなあまりの静けさと永遠の眠りを誘う陰気さに寝こけていたが、私は案外面白かった。人文の講義は敬遠してギリギリしか取らなかったのだが、あれをとって良かった。
教授は「自分の講義が全く面白くないなどと言う事は、俺は言われずとも分かりきってるのだ」という様子だったが、割りと面白かっただよ。それは私が小学生の時に「おまえにはわからんだろう」と言われた所為で、元から「本当に私にはわからんのだろうか、永遠に」とランボーに根深い好奇心があった所為かもしれないが。
少なくても、フランス詩はフランス語で読んだ方が良い事はわかったきがする。音の美しさが違う。
「フランス語はジュビジュビ言うから好かん、ゴホゴホ言ってる方が良い」とフランス語を端から倦厭していたが、たとえフランケンシュタインの口から出ようとも音楽的だ、と思った。
あれは演説向きの言葉でないね。囁くべきだ。

人が一生懸命ノートを取っていると言うのに、最前列にいなければ殆ど聞き取れないレベルの声で、ボソボソしか喋らない教授が、朗読する時だけ僅かに元気になり、ちょっぴり活き活きするのも見てて面白かった。たとえ自分の講義には自信が無くても、自分が講義している対象が素晴らしい事には漏れんばかりの自信があるようだった。「…好きなんだな」と思って、お気に入りだった。


2003年09月14日(日) 胸が痒い。

また見てる。ハニー。アホだ。私が。
こう何回か見てると、ありえない方向から風が吹いている事に気付いたりするが、それはともかく。


私は絶対に、以前、コレを見た事がある。
ずっと前だ。賭けても良いが、日曜の夕方に、テレビで、だったはずだ。
外は晴れていた。賭けても良い。
私はこのリシュリューとロシュフォールを知っている。以前に、こやつを見た。
先頃、最初にビデオを回し始めた時、私は既にコレを見た事があると思ったんだ。リシュリューとロシュフォールを。
…が、その後、それどころじゃなくなった。
まるで初めて見たような気がした。

だがこのリシュリューとロシュフォールだけは以前に知っている。
何故じゃろう?
…昔愛した男…とかか?

そんな事がありうる?
いや、ありえなくはない。私は子供のころ嫌いだった豚汁が十三ぐらいから急に大好きになったような女だ。男の好みが年代とともに移り変わっているという事も、無論大いにありうる。あー。でも、嫌いなものは努力無しに執念深く覚えていても、人にバレなきゃ好きじゃない振りを続けた挙げ句、そのまま記憶からも抹消する等という人生を不愉快にする才能に満ち溢れた悪癖もあるから難しいのよな。

単純に、赤いのと黒いのだったからかもしれない。ああ、それも凄くありうる。
後、ひょっとすると、最初しか見てないとか。ああ、それもありうるな。
ワンシーンだけ見て、「それだけ覚えてる、後は知らない」とかよくある。

人の話を聞いて直ぐわかったポセイドンアドベンチャーなんかもそう。
「おじいちゃんとおばあちゃんが泳いでて」で、ポセイドンアドベンチャーだとわかったのは、まさしくその場面しか知らんかったからだ。検索の必要すらない。
だが戦国自衛隊が極致だろう。
ワンシーンだけ、四回も見てる。目に矢が刺さるところ。
あの映画は面白いのだろうが、私は好かん。いつも目に矢が刺さる。
私が部屋から出たら、目に矢が刺さる。私がトイレに行こうとして居間を横切ろうと通りかかったら、目に矢が刺さる。出先から帰って来てドアを開けたら、目に矢が刺さる。
何があろうと断じて見ないぞという固い覚悟で顔を背けていて、チラっと見たら、その瞬間に目に矢が刺さった。
四度目には遂に呆然と、その後、刺さった矢を自ら眼球ごと引き抜く事を知った次第。
縁が無いんだ。ありすぎるのかもしれないが。
誰だって目に矢が刺さる場面だけを四回も見た日には、どんな好奇心に溢れる人間もついには「私はこの映画が好かん。もう充分だ」と思うだろうよ。


2003年09月13日(土) 事故。

朝、用を足しに行き、トイレのドアを開けた。
うちのトイレは知人の知るが如く、家の外と内の中間みたいなものだ。住んでる感覚からすれば家の一部だが、現実的に半分外だ。
そこで、すると、そこに一匹のトカゲが居た。

薄暗い場所で憩っていたトカゲちゃんは、突然の何か巨大な異変に仰天したらしい。飛ぶように移動し(たぶん彼的に走っていたと思う)…

…私が思うには、たぶん、我々が整備された道路や町中を通らず川や山を越えて距離を短縮するように彼は便器を越えて向こう側へ、より速くより遠く私から距離をとる為に、…行きたかったのであろう。

ところで、便器というものは、近代では、陶器でできている。
それは滑らかで白い。
滑らかである。…よく滑るのだ。
ついぞ私は知らなかったが、たとえトカゲの足であろうとも、よく滑るのだ。
踊るように走り抜けようとした彼の「足が滑った」様が、永遠のような長い瞬間の中で、私には見えた。

私の脳を雷光のように駆け抜けた衝撃は、たとえて言語化するなら、
「あ!待ッ…!」
最後まで思い切れないぐらいの瞬く間だった。これが俗に言う、「あっという間に」だ。

トカゲちゃんは踊るように、肥溜めの中へ落下していった。

…もう、何も見えない。

覗いてみたが、真っ暗だ。
ああ、どうしよう。どうしようもない。何が悲しくて、朝から汲み取り便所の便器の底を覗き込むはめになってるんだ、私は。台風は去った晴天だったというに、清々しさの欠片もない行為だ。


2003年09月10日(水) ひだまりのたみ

久しぶりに本やCDやらを売りにいく。結構良い値で売れた。

ひだまりのたみ>
そういうわけで、気分的にちょっと懐にゆとりができたので、「美味しいものでも食べようっと」と、優雅な気持ちでスーパーへ出かけた。
店に一歩足を踏み入れた途端、売り場の台で、何か動いているものを発見。
近づく。
見る。
まーるいものが、揺れている。

商品名:「ひだまりのたみ」
蛍光燈ほどの明るさで、光を動力に動く玩具。釣りをしたり、寝転がっている丸い頭の人形。その丸い頭がこっくりこっくり…ゆらりゆらり動く。
それだけ。


………………………………………ゆらゆら
………………………………ゆらゆら
………………………ゆらゆら
…笑
………………………………ゆらゆら
………………………………………ゆらゆら
………………………ゆらゆら

なんだ、これは!?
癒されてしまうッ!

いかん!ここは危険だ!
早く逃げなければ!980円を購入してしまう!


アブナイところでした。だが、逃げてはきたものの、
うわー、気になるー!なんだあれはー。


2003年09月07日(日) だってずっと欲しかったんだもの。

音萌えしてた勢いで、好きな歌ベスト10に入る曲を買ってみましたの。

私「こないだ買ったんです。えへ」
人「結構買ってますよネ」
ぐう。
きっと私の家計簿を見たら「こんな生活かよ!?」と驚くよ(笑)
もうすぐ最後に美容院にいってから一年になるとか、今年は夏服を二枚しか出してないとか(どうせ二日に一度は洗濯しないといけないので、それで回ってしまってるのが問題だ)。驚くよきっと。いつも同じに見えるって、いつも同じだからだ。
制服がある仕事、大好き☆

「今一番欲しいんだよねー」と言ってるものは買わないくせに…(苦笑)
だって「今一番欲しいもの」より、「これまでずーっと欲しかったもの」で、「それが今欲しい」の方が重量があるんだよ!
「今一番欲しいもの」ってのは二種類あって、「最近見た(知った)中で最も興味をひかれ、欲しいもの」ってのと、「ずーっと欲しかったのだが、今急に猛烈に欲しくなった」ってのがあるんだ。
そのうち、前者が「これまでずっと欲しかったもの」になって順番が回ってくる日が来る…んじゃなかろうか?(疑わし)


好きな歌ベスト3は、
アイリーン・キャラの♪ホワット・ア・フィーリング♪
ヨーロッパの♪ザ・ファイナル・カウント・ダウン♪
ボニー・タイラーの♪ホールディング・アウト・フォー・ア・ヒーロー♪
なのだ。
もー、ずーっと好きだ。

スキッ!

↑こんな感じに。
珍しく歌詞は殆ど気にならない。つーか無視。
とにかく声と曲が好き。そんでコーラスが「アー!アー!」って言うところとか(笑)

一番好きなのは、ヒーローかな。たぶん。
フットルースの挿入歌で有名らしいが、私はフットルースを見た覚えが無い。
日本では麻倉未稀のカバーがある。かのスクールウォーズのOP。が、歌詞の印象がちょい違う。日本語歌詞版では、山に至っては♪You need a hero♪だもの。原曲は♪I need a hero♪だ。
曲の激しさとハイ・スピードとボニー・タイラーの潰れた野太いシャウトがあいまって、「既に君がヒーローなのでは?」という勢いだ。

歌詞は置いておいても、とにかくとにかく、元の曲がものすごカッコイイのだ。
日本語版はドラマの主題歌でもあったし、あまり派手じゃないが。元のが凄く好み。文句が無いのだ。
コーラスもドラムも鍵盤も、なにもかも好み。
入って欲しいところに、入って欲しい音が、入って欲しい感じで、入って欲しいタイミングに入る。
スピード感もパッションも桁が違うきがする。
「たたき込むようにエネルギッシュなメロディ」とか解説にあったのがある。ああ、こういうの、「たたき込むよう」と言うんだな。そうその、「叩き込む」感じが大好きなのよ(笑)

リズム、早さが一番気性に合う感じがする。
ジリジリ上げていく出だしも好きなのよ。
まずズダダダと落ちるところが好き。ズダダダズダダダダと上げて回すところとか。要するにドラムが好きらしいよ。
鍵盤をビロロロロと流すところとか。

だから、ショパンの革命が好きなんだって(笑)パッヘルベルのカノンとか。
同じ旋律やリズムを繰り返したり重ねたりしながらギュルギュル上げていったり、落としたり上げたりしながら相当速いテンポで捲いていくのとか好きらしい。
私の心のショパンは、最初のタン!の後、タラララタラララがものすごい速さで落ちていくのだよ。まっ逆さまに滑落する感じだ。
最初のタン!が足が空を蹴った「なッ!?」という瞬間で、後は「あぁ〜れぇ〜」と階段を転がり落ちてるところなんだ。
ワタクシは断固、これは階段を踏み外した曲だ!と思う。
最初に聞いた時から、階段を転がり落ちてる感じがした。
私はこの曲を聞いて「確かにショパン、あんたは天才だ!」と感動したわよ。何度聞いても感動するよ。

そんでヒーローとか、捲くだけ捲いたところで、PAN!てツッコムのが良いのだ。
ズダダダズダダダダ、パン!…って、めちゃめちゃ楽しい(笑)
後ろでウーウーとかアーアーとか、色々合いの手が(違う。コーラス)入るのがまた良いのだ。

てゆうか、私、何言ってるのかサッパリわからんね(苦笑)たぶん。
音楽用語に楽器名すらわからないし。なんといえば良いのかわからんのよ。「落とす」とか「捲く」とか「上げる」とか「ツッコミ」とか「合いの手」とか、どうも音楽用語じゃないような気がする。
なんだか、「浮世離れしたマニアックさ」とか失礼な事をいわれた事を思い出す。自分が思うには、私は割りとミーハーな気がするんだが。
「アー!の入り方が良い!」とか言ってるのが駄目なのかしら。

基本的に、メインのメロディがあって、その後ろで色々ちょっかいがあって、追い風のように主旋律を限界まで追い上げていくのが好みのきがする。ドーパミン出るアツクルシイのが好きなんだよ。

♪ホワット・ア・フィーリング♪もまんべんなく好きだけど、
♪What a feeling,being's believing'♪
のあたりからツッコミが…。


2003年09月02日(火) 見てもらった。

私の病状を?違う。いや、そんなようなものかも。
私は自分の好きなものが人も好きそうだったら勧めるが、基本的には勧めない。物悲しいからだ。

私「ねー、可愛いでしょ!」
人「え〜?」
やはり私だけの萌え。

私「笑うとげっ歯類みたい!」
人「はぁ〜?」
やはり、私だけの萌えのよう。

人様は冷静に色々とイチャモンをつけていたらしい。私は気にしないわ。もっと重要な事がある。

人「あ、お姉さんの好きな人が出てきたわよ」
私「ちょっとやめてよ。名前を言わないでよ」
人「○○○が」←嫌がらせ。良い性格だ。
私「言うなって言ってるじゃないの。恥ずかしいからハニーって呼んでちょうだい」
人「その方が恥ずかしいわよ」
そうかしら?

人「私、ダルテニヤンの顔が好かないのよねー」
私「そう?私はあんま見てないわ。この後にハニーが出るのよねと先を見ていて」
人「お姉さんは別のところに忙しいのよね」
私「そうなのよ。ハニーの前髪がフワフワするんだもの。それに気をとられてしまって」
人「皆だってフワフワしてるじゃない」
私「好みのフワフワじゃないのよ」
笑われたわ。
だが、だってそうだろう。

人「私、ポルトスよりハグリッドの方が好きだわ」
私「それはわかったから」
人「ホホホ!」
私「何がおかしいのよ?」
人「あなたに《それはわかったから》なんて言われるとオカシイわ」
私「どうして?」
人「だって自分はハニーハニー言ってるのに!ハハハ!」
私「???」

ちょっとの間わからなかったが、よく考えると、そう言われればそうかもね。
でもそういうもんなのよ。
今の私にはハニーの前髪がフワフワする事以外は雑音なのよ。
だってフワフワするんだもの。
まるで目の前で猫じゃらしをプヨプヨ振られた猫のように気になってしょうがない。咽喉から手が出そうだわ。
そのうち、怒りのあまり「シャーッ!」とか言いながら爪を出して飛び掛かり、気が触れたように半狂乱になって追い回したあげく、体力の限界を超えてフラフラしながら、まだヒクヒク反応するようになり、やがてグッタリしたまま薄目と耳だけ動かしながら
「走っても走っても、空がどこまでもついてくるように」
「もがいてももがいても、焦燥が続く」
とポエムに走り、残された体力を振り絞ってガリガリするようになり
「ボクはもう疲れたよ、パトラッシュ…」
状態になるわけよ。目を閉じて「ああ、このまま目覚めなくても良い」という気分になる。それが恋の末期で、そのうち、ヨロヨロ立ち上がって少し離れたところから猫ジャラシがプヨンプヨンしているのを、目を細め諦観と共に眺めるようになるのが愛の始りだ。けして手に入らない、しかし絶え間なく恋焦がれるもの。それが猫じゃらしである。

このようにして、燃え尽き症候群とか言われるようになるんだな。


2003年09月01日(月) 恐ろしい事がおこーる。

嗚呼!人様に「萌え電話するー☆」という許可を取り付けていたのに、寝てたよ!アタシ!なんて奴だ!
もっと情熱的に萌えられないんかしら。萌えより睡眠が大事なのか!
そのとーり。寝なければ、死んでしまう。
それで、一人淋しく萌えていた。
その状態を雄弁に語る謎のメモがここにある。

「あに萌えんや。なにをか萌えん。萌え、萌え、おまえをどうしようか。」

さらに、その下には「萌えず、萌えざら、萌えざり…」等と、どうやら萌え五段活用を考えていたらしい痕跡がある。何が萌えかわからないほど、よほど萌えていたんですね。はっは、アホだ私は。

そんな風に萌えた生活を送っていたら、不思議な事があったのです。お昼休みに。それでそのまま仕事場に、私はその不思議なものを持っていった。

私「良かったら食べてください」
人「わー!ケーキだー☆どうしたの?買ってきたの?」
私「いや、それが、貰いました」
人「お客様に?」
↑長い事働いていると、顔馴染みのお客さんとかから貰ったりするらしい。後、取引先からの御客様とか。
私「いえ、通りすがりの人に」
人「…エ?」
私「知らん人に、道端で」
人「エ"ッ!?」
私「私が思うには、たぶん、食べられると思います」

ちょっと詳しく説明すると、
私が公園で休憩をとっていると、見知らぬおじさんがやってきて、
「俺はこんなものは食わん。お姉ちゃん食べや」
と、置いていったのだ。

不思議な事に、誰も食べてくれません。
大丈夫。食べた私と某同僚は九時間経過後もまだ元気に生きている。
食べた人「いや、美味しかったですよ」
食べた私「やっぱり毒物は入ってなかったんですね。疑って悪い事をしました」

…あのな、私だって、無邪気に平々凡々と貰ったわけじゃないぞ。「ラッキー☆」と思った。ちゃんと包装や何やら念入りにチェックをしたし、自分の長年の勘からして「彼は自分勝手で自己中心的で他人の視点で自分を省みたりしないちょっと変な人だが、通りすがりの初めてあった、二度と会わないかもしれない人間にいきなり毒入りケーキを渡す人間じゃないような匂いがする。まあたぶん大丈夫だろう。いきなり死にはしまい」とふんだのだ。
これが家族なら、手作りリンゴケーキを「これを作ってみた」と食わした後
「どう?美味しい?」
「ああ、美味しいよ!」
「…ほんとに?」
「ほんと!ほんと!」
「それは良かった。その林檎、腐ってたんだ」
「エ!?」
「ちなみに、そのシナモンの賞味期限は二年前に切れてる」
と、ぐらいはかました私だ。「まあね」と誤魔化し、相手が食べた後で「変なおじちゃんから貰った」と白状するところだが、曲がりなりにも他人なので、思わず正直に教えてしまったのだ。
ムムム、やっぱ誰にどんな風に貰ったかは黙っておけば良かったかしら。


やぐちまさき |MAIL