| 2003年09月28日(日) |
駆け足で去っていった種 |
今週、種は最終回でした。
通常の時間よりも三十分早い放送でした。
私は友人宅で鍋大会に呼ばれていたのですが、「今週、種の最終回だから…」といって断わろうとしたら、殺意のこもった声で「録画しておいてやるから来い」と言われました。
そんなわけで鍋に出向いたのですが。
ついた時には皆（ヲタクも一般人も含めて）すでにリアルタイムで種を見終わっていました。私の好きなアスランはどいつだとか勝手に話し合っていたそうです。
ネタバレされないように必死に耳を覆う私の脇で、悪魔の友人たちは「いや〜。まさかアスランが巨大化するとわね〜」「アスランまでもが死に絶えてしまうとはね〜」とかさんざん言ってくれていました。
どうにかこっそり見せてもらったのですが、まわりが賑やかでさっぱり内容が理解できませんでした（T_T）
なので、もう1回ゆっくり一人で見返したいと思います。
ただ、ひとつ分かったことが。
ラクスは、キラの真のソウルメイトにはなれなかったようですね。
はああ。
ヒカ碁が終って。種が終って。
とりあえずのモエパワー予備軍たち。
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��BLEACH
��焼きたてジャぱん
・・・わりと多い？
くたくたに疲れていたのに、夜中の1時半を過ぎてもなかなか眠れない夜を過ごし、途中で嫌な夢を見て、ふっと目を覚ますと部屋全体が気持ちの悪い揺れ方をしていた。
むっくり起き上がって家族の皆を見まわり、ついでにそのままリビングに行ってテレビをつけた。そうしたら北海道で大地震。嫌な揺れ方だったから、どこかは大きかったのだろうと思ってはいたけれど…。
そしてまた寝室を見まわり、「北海道で震度6だって」とアナウンスしていると、寝ぼけ眼の母が「今何時」ときくので「5時ちょっと前」と答えると、「ああ、もう漁に出ている人がいるね、津波に気をつけないと…」とつぶやいていました。たしかに、津波の被害もあったようで…。風邪は万病の元、とは違うけれど、地震による2次災害も考えると、本当に地震は怖いですね。
罹災した方々にお見舞い申し上げます。
−−−−−−−−
ナーゴ国のフィギュア収集にはまっています。この猫フィギュアはいいです。作っている方々、猫のなんたるかをよく心得ている。シリーズ第2弾を見つけてウキウキ。
「最後まで見られなかった？」
「途中で、会場を出てしまったんです。…私」
昨日の試合。中国チームとの試合か。今日の会場の掲示板には結果が張り出されていた。大将の塔矢だけが勝ち、清春も進藤も負けていた。清春の結果には、特に何の感情も起こらなかった。清春のことはともかく、自分にとって囲碁はどうでもいいことだから。
「それは、進藤君が負けていたから…負け試合を見るのがつらかったからですか？」
「いいえ」
彼女ははっきりと答えた。
「いいえ、違います…。子供の運動会を見るような感覚できていた自分が恥ずかしかったんです。…あの子は…進藤ヒカルは、プロの世界で生きるか死ぬかの戦いをしていたのに」
そして、沈黙が続いた。
その沈黙の意味と、彼女がこうして今日再びここにやってきた理由が分からなかった。
「プロと言っても、まだ子供ですよ」
私はまた思わず月並みな事を口走ってしまった。
彼女はこちらを見て、微笑んだ。
「ええ。子供だけどプロ。プロだけれど子供です」
「そう。その子供の進む道を、私たちが教えていく義務と責任がある」
私の言葉に、彼女は不思議そうな顔をした。
「いいえ、社さん。そんなことより私は成長しなければならないのです」
「成長？」
「プロの子供を支えていく親として、私は変わらなければならない」
彼女はベンチから立ち上がった。
「そう思いながらも、こんなところでぐずぐずしている私ですけれど、ね。でも、もう行きます。もう一度ヒカルの試合を、プロの戦いとして、見に行ってきます。お会いできてよかったです。社さん」
言葉が上手く紡げずに、中途半端に口を開けた状態の私をよそに、彼女は一度お辞儀をすると、すたすたと歩き出して行った。
帰りの新幹線の中、私は彼女の言葉を繰り返した。
私は、成長しなければならない−−
清春を育て上げる土台となった自分の信念は、決して変わることはないだろう。
そうではあるが。
私も、変わらなければならないことがあるのだろうか−−？
会話の終りに、彼女が見せた凛とした表情が浮かんだ。
車内のアナウンスに我にかえると、目の前に、新幹線の窓に映った自分のしかめっ面があった。
私は、ついと目をそらした。
−−−−−−
・・・・・・終りでございます。
しょせんは人の親になった経験の無い私にはムリムリなテーマでございました…。
ああ、そういえばそろそろカウンターが2000になるなあ…。ありがたいことです。
うっかりしてましたら、昨日が進藤ヒカル氏の誕生日だったそうです。
ええと、普通だったら恥ずかしくて言えないようなことですが（今更ですが）、ここはマイ妄想テリトリーなので気にしないで書いてしまいます。妄想被害を被った方、申し訳ございません。
ここ数日、ちょっとした青天の霹靂状態が続いていたのですが、その時私の心を支えてくれたのは、佐為との別れに、一度は絶望の淵に立たされながらも立ち直って前を向いて歩き始めたヒカルの姿でした。
ありがとう、ヒカル。フィクションの世界の人物に助けられるという感覚はあまり無かったので奇妙な気分ですが、本当に感謝しています。
それにしても現実の世界というものは、何が起こるか分かりませんね。日常のすぐ後ろにある非日常の怖さ。紙一重で保たれている幸福のバランス。でも、決して悲観的になってしまってはいけないのです。…。あああ。なんだかお祝いの言葉がどす黒いオーラに包まれてきてしまいました!!いけないいけない!!
【ほった氏の予言に同意する朧。】
とあるラーメン屋にて。
「なあ、進藤」
「ん？(ずるずる)」
「お前、以前倉田さんがラーメン３杯を軽く平らげるって驚いてたよな」
「んん？(ずるずる)」
「・・・お前、それ今３杯目だぞ」
「(ごくん) 和谷、細かいことばっか気にしてると、ハゲるぞ」
「（絶対太ったら笑ってやる!!指差して笑ってやる!!）」心の中でかたく誓う和谷。
若手プロ棋士は食べ盛り。
ほったさんは、ヒカルは大きくなって太るとおっしゃってましたが、まず間違い無く太るでしょう。でも、外見を気にするヒカルですから、慌ててダイエットを始めて、間も無く成功するでしょう。そして華奢に見えても肉付きはわりとしっかりしている良いカラダの持ち主になるのです。ふふ。おめでとうヒカル。
そして。ヒカルだけでなく、私の支えになっていたのは、ネットのお友達の方々とのおしゃべり、そして生友人とのおしゃべり…。とにかく皆様のウィットとユーモアでした。ありがとうございます。
阪神18年ぶりの優勝。
阪神と聞くと、中学時代のとある先生のことを思い出す。
大の阪神ファンで、なにかというと授業中に阪神ネタを披露していた。
92年頃、一度阪神が優勝しかけた時には、先生の阪神プレーオフ予測談義で何度かまるまる授業がつぶれたりした。
そのころ我家ではアサヒグ●フを定期購読していたのだが、優勝記念号なぞ作ってしまい、しかも優勝できなかったのに「幻の優勝」記念とか銘打って発売しちゃっていた。新庄●志物語とかいうマンガとかも載っていて、ちょっと面白かった覚えがある。
最近になって、姉が「あの時のアサヒ●ラフはどうした」と聞いてきた。貴重だからマニアには高く売れるかもしれないとか言っていたが、過去の記憶を辿ると、確かその虎先生にあげてしまったような気がする。姉は私に罵声を浴びせて地団駄踏んで悔しがった。
そんなこともあった所為か、今朝は、ファンでもないのにデイリースポーツを買ってしまった。
何故デイリースポーツにしたかというと、以前ここの新聞は阪神が勝つとデイリーの伸ばす棒が虎の尻尾のようになると聞いていたから。優勝したらどうなるかとわくわくしてみたら、輝きマークがついていた。ステキ。
そして高橋留美子も記念イラストを描いていた。ラムちゃんがビールかけしていました。野球も知らないのに阪神ファンになったアラブ人とかもインタビューされていた。ステキすぎます。
書きかけSSの運命やいかに。
―――――――
偶然にも奇妙な出会いをしてしまったものだ。
自分では気がつかなかったが、しばらく私は新聞記事に見入っていたらしい。
相手の女性は少し恥ずかしそうに、「息子が載っている記事なのです」と言ってそっと記事を引っ込めた。
その息子が誰なのか、聞く必要はなかった。ピンクの蛍光ペンで、しっかりと縁取られた記事には「進藤ヒカル」の名が――さっき覗いてきた清春の団体戦で、大将をしていた少年が――載っていたのだ。
「私は、社清春の父です」
名乗る必要もなかったのかもしれないが、つい口から言葉が出てしまった。
何故だろう。
息子が大将を務めている試合を見に行きもせず、この場に留まっている女性に何か興味でも湧いたのだろうか。
私の言葉に、女性は顔を上げた。
「社君の…」
どうせ、新幹線の時間まで、まだ余裕があるのだから。
―――――――――
清春は小さいころから負けず嫌いだった。
その性格ゆえ、何にでも手を抜かずに果敢に取り組んでいく子供だった。
親バカだと思いつつも、将来が楽しみだった。
成績も良かった。スポーツも得意だった。
それが、そのエネルギーが、すべて囲碁に注ぎ込まれることになってしまった。
何故だ？
確かに奥が深い、知的なゲームであるといわれている。
追求しようとすれば際限の無い世界だと。
でも、何故清春がそこにいる必要があるのだ？
清春には、囲碁でなければならない理由がない。清春には、無限の可能性が――
「うちのヒカルにはなにも取り柄がなくって」
ベンチに座った進藤ヒカルの母親がそう呟いた時、一瞬私は自分の考えが読まれたのではないかと思ってどきりとした。
彼女はふふ、と笑ってこちらを向いた。
「だから、囲碁のプロになるんだー、なんて言われた時にはびっくりしつつも少し嬉しかったんです。ヒカルが、一生懸命何かに取り組んでいる姿を見られて…」
私は缶を上に向け、中のものを飲み干した。
コーヒーの苦い味が口の中に広がった。
違うのだ。この女性と私は、まったく背景が違うのだ。話をしても、何も意味がないのだ。
ちらりと公園の時計に目をやる。
「まったく、分かってなかったんです、私」
時計から目を戻すと、彼女の表情は、それまでと全く異なった、真剣なものへと変わっていた。
「分かっていなかった？」
「ええ。なにも。ヒカルがプロになるその意味を。
子供の受験をひかえた同世代の親たちを見ながら、心のどこかで優越感に浸っていた。うちのヒカルは、勉強もなにもできなかったけれど、もう、スーツも着て、お金を稼いで、確定申告までしちゃうのよ、って…」
彼女は、膝の上のハンドバッグの紐をきゅっと握った。
「そんな感覚でいたから、私、昨日のヒカルの試合を最後まで見られなかったんです。」
−−−−−−−
時間が激しく経過してしまった上に、未完に終りそうな予感がします…
急に一人称になってしまうし、テーマが…私には難しすぎました（T_T）
うむむ。どうしよう…。
素直に感想を述べますと、オマケページのヒカルが可愛かったです。
和谷君の絵も見たかった…。
| 2003年09月04日(木) |
空を見上げれば。（サブタイトル：ヒカ碁最終巻妄想記） |
北斗杯会場を後にした社氏は、そのまま真っ直ぐ駅に向かうつもりであった。
しかし、ふと足を止めて後ろを振り向く。
会場のホテルを見上げる。
大袈裟な建物だ。
息子の清春が、緊張した面持ちでこの中へ入ったであろう様子を思い描いた。
あいつは、いつも格好つけたがるが、根が田舎者だからな。
視線を前に戻し、また足を進めた。
5分ほど歩くと、小さな公園が見えた。
新幹線の時間までは、まだだいぶある。
終局まで見ていく時間は充分にあったが−−
いや。
自分の思いは、先ほど清春の師匠に言い放ったものと変わりはない。
道端の自販機でコーヒーを買うと、氏は公園の中に入っていった。
ふいに、強い風が吹く。
「あっ」
女性の小さな声がした方向を向くと、足元に新聞がからみついてきた。
「すみません」
声の主であるらしい女性が慌ててベンチから立ち上がって駆けよってくる。
氏は缶をもっていない空いてる方の手で新聞を拾い上げた。
「いえ…」
何気なく手渡そうとした新聞の記事に目が止まる。
普通の新聞とは異なった、一回り小さめのタブロイド版。
『北斗杯日本代表 決定』
ゆっくりと、視線を女性に向けると、
女性はすみませんともう一度言って新聞を受け取った。
女性の目は少し赤かった。
−−−−−−−−−
・・・続くかもしれません。
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