2002年夏出産:のびのび一人っ子の母:名古屋の主婦 KKの短い日記 

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2002年12月07日(土) 初節句。

来年は厄年で、熱田神宮から厄払いの案内が届きました。出産すると厄払いになるっていうのでいいかな〜、と思ってるんですが。

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KNの初節句ということで、ひな人形のカタログが怒濤のようにやってきています。

ポストがぱんぱんです。「人形関係お断り」って貼りたいくらい。

そーいや父親が死んだ時も、直後からカタログ屋さん(香典返し用)が6・7社、家まで押しかけてきたものでした。

ええ、分厚いA3サイズのカタログ持って、黒い礼服キチンと着て。・・まあそれとはちょっと違いますけどね。



買う気はないんですが、カタログを眺めてますと結構おもしろいんです。



KT「おいこれ、名古屋本社!とか書いてあるけど、全国に名古屋と富山の2店しかないぞ?」

KK「こっちなんか、『歴代皇室の結婚の儀シリーズ』で、皇室と同じ衣装のおひなさまがあるよ」



最高なのは、カタログの最終ページに書いてある「Q&A」。

その名も「今まで35年間で多かったお客様からのご質問」。




Q. どうしてそんなにお値打ちなの?     

A. 当社は製造元で(中略)努力しております。



Q. いろんなお店をまわってやっといい所へついたわ!

A. お客様のご予算に(中略)選んでいただけます。



Q. こんな立派なひな人形見たことないわ。

A. ありがとうございます。






こんなQ&A見たことないわー。





2002年12月27日(金) イモートの新居で。


最近、テレビといえば「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」しか見ていないワタシ。

昨日は「渡る世間」スペシャルでした。CM中は大人しいのに終わるとぐずるKN、唯一の楽しみなんじゃ〜見させてくれ〜(泣)。

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遅くなりましたがイモート宅での話。



結構話がたまっていたようで、しゃべりまくりましたイモートM。

義理のお父さんは、地方の旅行系交通会社にお勤めです。その関係で、Mとハハと義両親の4人が

「食べ放題ツアー」に行ってきたそうです。安く行けるとかで(←詳しくは知らない)。



ほら、いるでしょう。バスツアーで参加して、集合時間に毎回遅れる人って。

義父がまさに「それ」だったそうです。

何せ、関係の会社なのでトイレ休憩などのパーキングなどで駐車するとしますよね。

右の観光バスも左の観光バスも、運転手さんが顔見知り!

「おー、バタやん」とか言って話しこんじゃうらしいんです。でもって義母が焦って呼びに行っても

悠然と戻ってきてバスの中を見渡し、

「おおー、皆そろっとるなあ。確認のため最後に乗ったんじゃ」なんて言う始末。

添乗員さんもバスガイドさんももちろん知り合い。車内でも一番前に陣取って、話をまぜっかえしたりと

ツアーの中ではすっかり有名人。参加客もあまりの義父の態度に「この人は『ドン』か?」と誤解(?)

してしまったらしいんです。最後に駅で降車する時に、添乗員さんや運転手さんに挨拶してから義父にまで

「ありがとうございました」と頭を下げていく人が続出するありさま。



義母も結構なヒトだったらしく、土産物屋さんの試食で「これおいしいわ〜」と食べまくり、ついに

売り子さんから「ストップ」がかけられたそうです。しかもそれ買わないし。



ハハなんて、帰りの車内ビデオで「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」を爆笑して見ていた程度なんで

まだまだ修業が足りません。ええ、その声がまるで番組中の笑い声以上のでかさだったとしても。


2002年12月30日(月) 星新一さん。

今日は、作家星新一さんの命日です。

短い文章が好きになったのは、この人の作品を読んだからです。きっとそうだと思います。

というわけで、高校の時書いたショートショート「原因」を公開します。ひかないようにご注意!


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「原因」




・・・人間には、どうしても笑いを禁じえない場合というものがある・・・


人類が長い間待ちに待った、異星人とのファースト・コンタクトの日がついにやって来た。

異星人・地球人双方の代表による会談は、異星人が持ち込んだ翻訳機によって進められていた。

その年の国際代表はたまたま日本にあたっていたが、ムードは和やかで友好的だった。


日本人代表は質問を続けた。

「・・・ところで、あなた方の星の名前は何というのですか?」

威厳に満ちた誇らしげな声で異星人は答えた。



「サロンパス星です」



「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・ぷっ」


サロンパス星人は非常にプライドの高い種族だった。


・・・かくしてここに、誰が悪いのでもない星間戦争の幕は切って落とされたのだった。





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