つらつらきまま


2011年04月22日(金)
「空元気でも笑え」


「鶴瓶噺2011」を見に世田谷パブリックシアターへ。
 ところどころ、「立ち入り禁止」区域があり、3・11の被害がまだ終わってないことを知る。
 マクドナルドがスポンサーについているため、チキンの無料券(4枚)も配られた。
 しかも鶴瓶噺仕様。
 いい記念。

鶴瓶噺はいつもの年と変わりないもので、敏腕マネージャー・宇木氏の敏腕すぎるエピソードや、世界一垣根が低すぎる芸能人である鶴瓶師と一般人との攻防や、スピード違反今昔、道を極めている人との遭遇経験など。
 特別震災を取り上げて、これからの日本や日本人のあり方について切々と説くこともなくて、 がんばろう日本とか、日本は強いとか、そういうことから少し逃れたくもあったから、例年と変わらない鶴瓶噺に少しほっとした(語弊はあると思うが)。
 こんな時だからこそ、いつもどおりに開催するのだと決めていたそう。

 でも、鶴瓶師は来月、被災地に行くそうだ。
 笑ってもらいに行くのだそう。
 家族に乾杯で会った人達も再会するかも。
 家族に乾杯に出てもらった家族は全員無事だったそう。
 結構心配していたのでほっとした。



2011年04月15日(金)
BENKEI


「BENKEI」を見に、池袋へ。
 「イーストステージ・いけぶくろ」という初めて行く劇場で、何となく字面からあうるすぽっとが入っているところかと思ったら、豊島区役所の近くにある古いビルの中にあった。

 3月11日以降初めて行くライブなら、震災以降携帯の電源を切るのも今日が初めて。
 (もし見ている時に地震があったら、劇場スタッフが誘導なりなんなりしてくれる筈。3月11日の地震でも壁や天井は落ちていない(多分)から、今日も大丈夫な筈。池袋だったら帰宅経路はいくつかパターンが頭に入ってるから帰って来れる筈)
 と、理屈が無い不安にとらわれながら、開演まで過ごした。

開演後、初めて耳に入ってきた声は小堀さん。
 このお芝居のナレーションも担当していた。
 (小堀さんだー)
 と思った後すぐに浮かんだ感想は
 (かむなよ)
 と、実に上から目線なものだった(^^;。
 
 お芝居の内容紹介を読んだ時、実に設定が壮大なスペクタルだったので、果たして今の私に理解出来るのか不安だったが、すんなりお芝居の世界に入ることが出来た。
 クライマックスは色々ぐっとはきたものの私の泣きのツボではなかったので、うるうるすることはなかったが、ふと気づいたら私を除いた周りは一斉にうるうるしている、という事態に陥り、少々困惑。

行く前は色々と不安はあったが、ちゃんと楽しむことが出来た。
 地震直後は色々と乾いた気持ちだったが、笑いや歌や物語を必要とする時期はちゃんと来るのだなと思った。

私が見に行く時の小堀さんは、最後の最後で裏切るとかそういうクセがある役柄のことが多いが、今日は若干ヘタレな傾向はあるけれども良い役だった。
 すると、今まで見た中で一番強烈な役だった「はきだめの犬」を見たくなり、久々にDVDを見ながら当時のライブレポートを読んでいたら、
 >重要な見せ場シーンになるとかなりの確率で噛むことが少なくなればなぁ...(^-^;
 なんて書いてあり、今も昔も感想が同じということになんだか笑ってしまった。



2011年04月14日(木)
そろそろ


震災で延期になっていた明石家さんまプロデュースライブの振替公演日程が発表されたが、あいにくと実家に帰っている日だったので、払い戻しをしてきた。
 払い戻しをする前にチケットの写真を撮った。

 「2011年3月11日(金)18:30開場 19:00開演 恵比寿ザ ガーデンホール」。

 チケットの券面に記された日付を見る度に、まさかこの日にあんなことが起きるとは…と思った。
 しかし、この日の公演チケットを取っていたから、震災後しばらく私は一人にならずに済んだ。
 なんとも数奇なチケット。

 明石家さんまプロデュースライブチケット獲得に関しては中々の運を今まで持てたので、来年もきっと取れるだろう。
 今年の分まで、次回笑わせてもらうつもりだ。
 
明日は「BENKEI」を見に池袋に行く予定。
 先週のガチャトークは、2日前に起きた余震に対する恐怖の方が勝って、チケットは持っていたけど、どうしても行けなかった。
 余震の周期を考えると、明日も結構際どい日ではあるが、そろそろ行かないと、このまま行けなくなりそうな気がする。
 来週は、“世田谷パブリックシアターの3階席”という、震災後の今となっては色々な意味で泣きそうな席で鶴瓶噺も開かれる。
 チケットの取りやすさと財政を考えて、A席で手を打って予約したのは、ほかならぬ1、2か月前の自分自身なので、仕方ない。

Youtubeで、B'zやCHAGE&ASKAのライブ映像をぶっ通しで見て(聴いて)いる。
 震災直後、「自分達が出来ることは歌しかないので、歌で力づけたい」とかいうコメントをちらちらと見たが、(何呑気なこと言ってんだ。歌なんて別に今必要としてないよ)としか思わなかった。
 東京の私が住んでいる地域は被災地といわれるところに比べたら、被害は無きに等しいが、3月11日以降、毎日最低でも1回はぐらっと揺れているし、買い占め騒動で、今でも手に入りづらいものが多い。
 「完売」の札や、「売り切れ」のボタンを見る度に、どんどん気持ちが荒んで、へこんでいた。
 地震発生から1週間の間に私が求めたのは、歌でも落語でも漫才でも本でもなく、水や電池や耐震器具を売っている店の情報や、物が倒れて来ない安全な場所だった。
 大きな地震がまた来たら、今まで集めた落語やお笑い関係の書籍やDVDが入った書棚ごと、神保町の古書店に引き取ってもらっても惜しくないとまで思った。

 だが、Youtubeでライブ映像を見ていたら、(あぁ、また、こんな風に楽しみたいなぁ)と思えるようになった。
 3月11日以降、非日常の最たるものが、“ライブに行って楽しむ”こと。
 明日以降、徐々にでも良いから、それがまた日常に戻って来れば…と思う。


 



2011年04月07日(木)
いい大人ですが


寝る準備をしていた緊急地震速報が鳴り、(どうせまたオオカミ少年だろ)と思ってたら、本物で。
 今までの余震では吠えなかった近所の犬がワンワン吠えまくって。
 2分ぐらい経ってやっと揺れが収まったら。

 三十路越えてても泣きますとも、ええ。
 この涙目どうしてくれよう。

 NHKの仙台からの中継見てたら、遠くの方で何かぴかっと光っていて、何だと思ったら、みるみるうちに電気が消えて行った。
 やっと復旧したのに、ひどいよ。



2011年04月06日(水)
日常に戻る準備


5月3日にヤフードームで行われるソフトバンク対楽天のチケットを予約。
 ここ数日、ヤフードームでのラッキーセブン時の応援動画を見ては何だか感極まってほろりと涙する日が続いているので、本物の試合を見て、自分もあの楽しそうな面々に混じりたいという欲求が強くなったゆえの購入。
 3週間前は、野球はおろか漫才も落語も必要としなかったので、徐々に気持ちも元に戻りつつある…のだろうか。
 最近は地震酔いがひどくなってしまい、眠りにつこうとしたら揺れが来た気がして目が覚めてしまうことがあり、ぐっすり寝た気がしない。
 
それにしても1時間ごとに余震が来るのはやめておくれ。
 22時台の地震の時は思いっきり入浴中だったんだから。
 しかし、部屋の中にいるよりむしろ風呂場にいる方が、上から落下してくるものがない分、安全な気がする。



2011年04月03日(日)
符丁は「あの日」


余震の数も減って来たように思ったので、昨日はシェービングに行って来たが、電車内も昼間は車内灯を消すようになったようで、薄暗い。
 携帯を見ているため客の大多数はうつむいているし、車内の薄暗さと相まって、なんだか空耳で「♪ドナドナド〜ナド〜ナ〜」とあのメロディが聴こえてくるようだった。

店に着くと混雑していたので本を読みながら待ったが、耳に入って来るのは「あの日は○○にいて…」とか、「あの日はたまたま家にいた」とか、「あの日は家に着くのに5時間かかって」とかいう会話ばかり。
 その場にいた人全員が思い当たる日は同じ。

シェービングは気持ち良かったが、帰宅後NHKを見てたら緊急地震速報が鳴り、ほどなくして対象外だった都内23区も震度3の揺れが。
 店にいる時ではなくて良かった。

地震が起きてから毎日、最低1回は揺れている。
 今日は久しぶりに緊急地震速報が携帯にも来たので、慌ててコタツ下に潜る。
 結局都内はさほど揺れなかったが、しばらく動悸が取れなかった。

ACのCMが被災者支援バージョンが主になってきたが、あれも結構きつい。
 買いだめはするなとか、電気はこまめに消そうとか、見る度に責められているように感じてしまう。
 今となっては能天気な「ぽぽぽぽーん」が懐かしい。
 1週間ぐらい前、まさかの1分バージョンを見てしまい、スカンクとマンボウの存在が判明。
 「いただきマウス」と「ごちそうさマウス」が同じである点が惜しい。



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