つらつらきまま


2009年07月27日(月)
幻のコント


23時からファミリー劇場では「ドリフ大爆笑」をやっているので見ていたら、「マイホーム」を題材としたコントで、(あっ、もしかしたら母が言ってたコントはこれかも!?)というものがあった。

 ドリフ嫌いだった母が、生前唯一「あのコントだけは好きだった」と言っていたものがあった。
 「遠いところに家を建てたため、寝たと思ったらすぐ目覚ましが鳴って、夫役のいかりやさんが全く寝れない」というやつで、よほどツボに合っていたらしく、夜更かしをすると、「あーぁ、ドリフのあのコントみたい」とぼやいたりしていた。
 「ドリフ大爆笑」で見たのだろうということは推測できたが、10年以上やっている番組だし、いつ頃の放送で見たのか確かめようがないため、いつか見れたら良いなぁと思っていたら、今日まさにそのネタが放送された。
 細部は違っていたが(母は、目覚ましが鳴る時間を4時と言っていたが、実際は2時だったし、妻役は女優だったと言っていたが、実際は仲本さんだった…)、大まかな筋は言っていた通り。
 ただ、(このオチで笑える感性だったのなら、他のドリフの番組だって見せてくれても良かったのでは?)と思うようなオチではあった。

土曜日は町田、日曜日は八幡山まで古本探索に行って来た。
 町田に行ったのは、高原書店という4階建ての古書店があることを知り、行ってみたかったため。
 いやぁ、凄かった。
 4階が落語・映画・音楽・芸能コーナーだったが、このフロアだけで1時間半ぐらいいてしまったほど。
 凄くきれいな状態の「GOOGYA」の1〜4号が出ていて、神保町だとこれなら1000円以上はするけど…と思いつつ値段を見たら300円均一で、倒れそうになった。
 私がボキャブラ芸人のファンだったら買い占めていた筈。

 ちなみにこの「GOOGYA」、1〜4号と6号は割と見かけるが5号は2回しか見かけたことが無い。
 他の号は関東の芸人さんが特集されていたが、この5号のみちょっと毛色が違っている。
 「さよなら心斎橋筋2丁目劇場」特集で、表紙&折り込みポスターが「千原兄弟×2丁拳銃」なのだ。
 私は2〜3年ぐらい探していたので、やっと福岡のブックオフで見つけた時は力が抜けそうになった。
 当然素早く手に取るとレジに向かった。
 他の本や切り抜きなどは割と譲ったが、これに関しては譲る予定も売りに出す予定も当分ない。
 手に入れるまでの苦労と思い入れがそこそこあるため、そうやすやすと手放せない。

 八幡山は、アイドル系を中心とする昭和40年代からの雑誌が豊富にある「カルチャーステーション」に興味があったので行ってみた。
 機械的に五十音で並んでいるため、ジャニーズ系の雑誌の横に直球すぎるタイトルのエロ本が置いてあったりするものの、今まで行った中では一番在庫が豊富だった。
 この次は、鶴瓶さんやドリフが載っている号を控えたメモ持参で臨もう。

今日は、「いろもん2」という番組で初めて2丁拳銃がネタをやっているのを見た日。
 普段見ていなかったその番組をこの日に限ってたまたま見たお蔭で、今の私がある、といっても過言ではない。
 ちなみにもしこれが前後1週ずれていたらゲストは「おぼん・こぼん」か「今いくよくるよ」。
 ファンになっていた可能性は…あまりなさそう。
 師匠クラスの方は、テレビより寄席や舞台で見る方がはまる。

 そういえば2丁拳銃が出るイロモネアは30日らしい。
 コントライブ行ける人は2度楽しめる日。
 



2009年07月26日(日)
席はまだ空かない


九州の集中豪雨。
 実家や友達の家は今のところ避難勧告は出ていないが、恐いぐらいに大雨が降り続いているとのこと。
 早く収まれ。早く元に戻れ。


SSTVを17時半ごろ点けたら、FM802のイベント生中継をやっていて、Spitzがちょうど8823を歌っているところだった。
 私が大好きな「スパイダー」はこの2つぐらい前にやったみたいで、見逃した〜とがっくり。
 NANO-MUGENでもやったみたいで、8月に放送があるようだから、そちらでチェックしよう。
 というか、NANO-MUGENのゲストに呼ばれてたんだ。
 肺がんの手術をしたテツヤ氏は以前と変わりない感じだったのでホッとした。
 マサムネ氏の高音とつぶらな瞳が一向に衰える気配がないところにも。

「さんま・中居の今夜も眠れない」を初めて最初から最後までオンタイムで見てしまった。
 テレビではツーショットであんなに長く話するのは初めてだったらしく、素に近い感じだった。
 そして、今年も真夜中の生中継で「カラス田カァ」「サギ田トキ」「火薬田ドン」の恰好でホラ貝の音と共に現れた世界の北野。
 20年前も、こんな風に真夜中の収録となっても仕事場に来てくれたら、ひょうきん族の終了ももう少し後だったのでは?なんて思いつつ、50代、60代となっても衰える気配が無い人達が大勢いるため、下はいつまで経ってもつかえて大変だなとも思った。

 2、3年前までは早く上の世代を蹴散らして世代交代が進めば良いのにと思ったりもしていたが、今は、ベテラン勢が現役で笑いを取っている姿をまだまだ見たい気も強くなった。
 テレビはもちろん、舞台も。

9月の浅草花月で、小堀さんと月亭方正さんと大谷さんで3人会みたいなものをやるよう。
 私は実家に帰っているので見に行けないのが残念だが、この日は長崎の新喜劇に2丁拳銃の名前が入っているのはダブルブッキングだろうか。
 新喜劇が取りやめになるのかなぁと思うが、もし自分が九州に住んでいて、新喜劇に2丁拳銃が出るなら見に行こうかなぁとチケットを取っていたら、へこむな。



2009年07月24日(金)
歩く部分日食


「桃太郎、高田文夫、遊雀3人会」を見に練馬文化センター小ホールへ。
 自分がメインの会だというのに相変わらず、開口一番(昇々:「子ほめ」。昇々さんのは2、3回聞いたことあるが、いつ聞いてもあまりピンと来ない…)が終わるとのっけから、桃太郎師→高田先生→遊雀師、というゲスト泣かせな順番を組む桃ちゃんだった。
 そういえば11月の会は「桃太郎、鯉昇、喬太郎3人会」とのこと。
 3月の「桃太郎、談春、喬太郎3人会」でトリを任され泣いていたきょんきょんなのに、オファーを引き受けるとはさすがだ。
 プレリザーブで確保済みなので、楽しみ。

桃太郎師は、最初裕次郎物語を繰っていたが、一区切りつく度にふっとあらぬ方向を見やるので、何かが見えてるのかと思っていたら、「…ここ、時計どこあるの?」とぽつり。
 見えるところに時計があると思ったので時計を持たずに出てきたらどこにもないため、時間配分が出来ないらしい。
 高座中に落ち着きなくうろたえる桃太郎師というのは、考えてみれば今まで殆ど見たことが無かったので、逆に少し物珍しかった。
 動揺したのかこれも演出のうちのひとつなのか定かではないが、今までやっていた裕次郎物語をいきなりぶち切って、裕次郎とは何のつながりもない「お見合中」のマクラを唐突に振りだし、そのままやり切る。
 2本も桃太郎落語を聞けるとは。

高田先生は時事漫談をやり、途中からは楽屋見舞いに訪れた春風亭勢朝師匠と一緒に楽屋噺。

前2人に完全に空気をかき回された、芸協の頼れる男・遊雀師は「寝床」。
 サゲは珍しく二段落ち。

仲入り後はトークショー(飛び入りで勢朝師も参加)。
 私としては、遊雀師が芸協に移籍するきっかけとなったあのことについて、ご当人から詳しく聞いてみたかったのだが、土下座までしてそのことには触れないでほしいと他の3人に遊雀師が詫びを入れたので、これに関してはスルーされることに。
 一応桃太郎師が司会を買って出たのだが、人の話をまるで聞かない上に会話も広げないため、結果的に高田先生が仕切ることに。
 ちなみに、高田先生曰く桃太郎師は何かが欠けているため「歩く部分日食」らしい。
 このトークショーで一番覚えているのは、楽太郎師が50代以上の落語家ではイケメンナンバーワンに選ばれたのに、自分はエントリーすらされなかったことにおかんむりである、ということ。

終演後、携帯の電源を入れたら何回か父から着信があってたのでコールバックをすると、雨が物凄いとのこと。
 「いやぁ、さっきから消防と何かのサイレンがずーっと鳴りよっとさ。まぁ今の家は3階やし大丈夫やけど。あぁ、そうそう、前住んでた家んにき(家の近所)、冠水しとるって。あそこ1階やったけん、多分、あの家、危なかよ」と、なんだか穏やかではなかった。
 東京も雨足がだんだん強くなってきた。
 4歳のとき、長崎大水害を経験して以来、大雨はトラウマだ。



2009年07月22日(水)
新たなおもちゃ?


20日から地元ケーブルテレビに加入したので、「フジテレビ ONE/TWO」「ファミリー劇場」「チャンネルNECO」「GAORA」等が見られるようになった。
 昔懐かしいテレビデオのようなものなので、ケーブルテレビを録画しながら違うケーブルテレビの番組を見ることは出来ないのは残念だが、昔懐かしい番組や見ることが出来なかった番組を今頃になって見ることが出来るのは嬉しい。
 タイマー録画の練習も兼ねて、気になるものはとりあえず録画してみたが、1960年代の邦画は(大画面でカラーだったら良いってもんじゃないだろ!)と唖然としてしまうような展開や結末が多く、牧歌的な時代だったということを思う。

ファミリー劇場では「ドリフ大爆笑」を放送しており、今日は23時から放送あり。
 録画しつつ見ていたが、アイドルの歌コーナーがあることを初めて知り、つくづくこの番組を最初から最後まで見たことがなかったのだなと思い知る。
 「支配者‐被支配者」関係が分かるようになったので、長さん以外のメンバーが結束し、長さんをひどい目に遭わせるコントだとなんとなく嬉しく思うようにもなった。

 「全員集合」は一度も見たことが無いと思っていたが、1回だけ見たことがあるかもしれないことを思い出した。
 それが本編だったのか総集編などの特番だったのか分からないが、引っ越しをする前の従兄弟の家で見たので、時期は84年の冬頃。
 1時間丸々見たのか、それともザッピング途中で少しだけ見たのかは覚えていないが、「早口言葉」のコーナーを見たことは確実。
 いわゆるラップ調の音楽を聴いたのはあれが生まれて初めてで、「生麦生米生卵」を歌いながら滑らかにいう人たちというのも初めて見たので、(何これ?)とテレビに釘付けになった。
 
 それにしても、始まりはれっきとしたミュージシャンで、ギャグやコントめいたやり取りは活動先だったジャズ喫茶でライブをする際にやっていたそうだが、それがどうして、バラエティ史に残るようなコントグループにまで行き着いてしまったのだろう。
 その経緯や変遷に興味があり、当時の様子が分かりそうな書籍や雑誌を日々探索中。

今年も「伊藤園天然ミネラル麦茶」のCMキャラクターに鶴瓶さんが選ばれたので、CMを見る度に嬉し笑い。
 「六条麦茶」を買わなくなってもう丸3年。

ディア・ドクター関連のインタビューで私が見逃した記事を送って下さった方がいて、感謝。
 鶴瓶ファイルにまた資料が一つ追加。

「穴ぼこ」のチケットを取ったはいいが、購入段階では整理番号がなし。
 まさか先着順か?のんきに後ろの方でまったりと見ることが出来れば特に望むことは無いんだけど。



2009年07月21日(火)
文字にできるのは10分の1

GO!GO!7188の「アンテナ」とチャットモンチーの「告白」をTSUTAYAでレンタル。
 「パレード」以降、一度聴いただけで気に入るということが少なくなったが、「ランランラン」や「眠りの浅瀬」、「3人のブギーマン」など、歌詞を何度か反芻するうちにハマるようになったことが多くなったので、「アンテナ」もそんな経緯をたどるだろう。
 チャットモンチーはデビューしたての頃、甲高そうな声が苦手だったが、女の子の声でしっかりしたロックをやることが分かり、時期は遅れるけれども、アルバムは定期的に聴くようにしている。

珍しく無題で更新された修士さんのブログを読んでびっくり。
 あのエントリーをする発端となったであろう記事を読んだ時、手放しの称賛や共感を覚えることはなかった代わりに、対象を特定した蔑みや侮蔑めいたものも特に感じなかったので、文字のみで行うやり取りの難しさやをあらためて思った。
 
ルミネの百式は9月27日らしい。
 なんとまぁ、私の笑いに関する運は都合良く出来ているのだろう。 
 名古屋に行かなくてはならない理由が急速に薄れてきたが、名古屋古本屋めぐりを楽しもうとしよう。
 ネットで見てみたら、面白そうなお店もありそうだし。



2009年07月19日(日)
何故か、蒲生


誕生日。
 おめでとうと言ってくれる人よりも、敢えてそのことに触れないようにする人が去年より格段に増えて、世間的には微妙な年齢と立ち位置にさしかかってるんだなぁ…としみじみと実感。
 親戚一同が私を見る目もそういえば年々厳しくなってるしなぁ。
 一応仕事をしているとはいえ、婚活より趣味・興味を優先させる生活をいつまでも気ままに送り続けるつもりなんだろうか、と思われている模様。
 特にどうしたいという希望もないので、しばらくは今のまま続く可能性が一番高いっす、あはは〜、とは、思っていても言えない。

去年はルミネ→ゆらゆら帝国@野音で迎えた誕生日。
 今年は、LIVE STAND…ではなく、埼玉県のほんだらけ蒲生店で迎えた。
 蔵書量と美本具合に定評があるお店なので、一度行ってみたかったのだ。
 1時間ぐらいじっくり探した後、「オールナイトニッポン大百科」を購入。
 新刊で出た時からいつか買おう、買おうと思い、早10年以上。
 今日が買うタイミングかなと思い、値段も400円と手ごろだったのが決め手。

TSUTAYAが旧作・準新作DVDレンタル半額セールなので、バカ殿のDVD2本と、セール対象外だったがやっとレンタルが開始された「オレたちひょうきん族」DVD1本を借りてきた。
 「ひょうきん族」こそ、私がリアルで見ていた土曜8時の番組だが、DVDを見た後の感想は(あれ?こんなだったっけ?)だった。
 放送パッケージそのままの形式で収録されてるのではなく(全員集合も同様)、名作コーナー選みたいな感じのものなので、当時の雰囲気を思い出すのは少々難しかった。
 でも、「ひょうきん族」のDVDを見た後、同じぐらいの時期に放送されていた「全員集合」のDVDを見ると、「全員集合」も面白いのだけど、何となく時代とのズレを感じてしまい、終わりに近づくものと、どんどん花開いていくものの違いが見えるようだった。
 



2009年07月18日(土)
浅草、神保町


松屋浅草の古本まつりをじっくり堪能しようと思ったものの開店は10時からだから、ついでにいつものぴあに寄ってから行くことに。
 ルミネの百式が27日に開かれるならルミネだけ行く予定だったけれど、スケジュールがまだ分からないし、ルミネのスケジュール発表を待ってる間に他のところが売り切れたらこれはこれで嫌なので、だったら、確実に一つは行けるようにしようと思った。
 今年公演があるところでは、名古屋だけ見に行ったことがないので、名古屋公演に決定。
 劇場の座席表がないので見え方はよく分からないが、列番号だけ見たら、気合いを入れて買ったと誤解されかねないものだった。
 去年のルミネもそうだった気が...。

松屋浅草の古本まつりは全部じっくり見終えるまで2時間半かかった。
 2時間半掛かっても、欲しかった本や買おうと思った本は見つからなかったが、これだけ大量の本と向き合えられるのもなかなかないので、心地よい疲労感と充実感。
 今月末からは新宿の京王百貨店でも古本まつりが始まり、こちらも特集は「昭和」。
 昭和30〜40年代の雑誌も出るような感じなので大いに期待したい。

 都営線一日フリーきっぷを買っていたので、都営線を乗り継いで神保町に行く。
 「喇嘛舎」というところに初めて入ったが、私が探しているものが見つかりそうなにおいがプンプン漂ってくる店だった。
 30分ぐらい物色し、入り口近くにあった「わたしはあきらめない‐志村けん」を1,000円で購入。
 NHKでやった番組の書き起こしで、「変なおじさん」などを読んだことがあれば、特に目新しい情報とかはないのだが、司会者の長嶋一茂氏が志村さんやドリフの大ファンであることが行間からひしひしと伝わって来て、それに惹かれた。
 憧れの人を目の前にした一茂氏のどきどき感やわくわく感に共感しながら読んだ。



2009年07月17日(金)
レッドクリフとゴスペラーズ


ドリフ関連の書籍を探していて、(あっ、見つけた)と思わず勘違いしてしまうのがタイトルに挙げた2組。
 ゴスペラーズのファンも、同じような経験あるのだろうか。
 勘違いと分かった時のがっかり度といまいましさ度はゴスペラーズファンの方が大きいような気がする。
 
仕事で頭が飽和していたので、ふらふらと新宿から中央・総武線に乗り換えて、荻窪のささま書店へ行く。
 中央線沿線の古書店を愛する理由は、値段の可愛らしさもあるが、営業時間の長さもある。
 神保町だと大半のお店が19時には閉まってしまうが、中央線沿線では21時以降も開いているお店が多い。
 ささま書店は私が今探しているジャンルの蔵書が揃っているお店なので、楽しい。
 最近、2丁目劇場時代のダウンタウンのファンだった人が大量に持ち込んだようで、ダウンタウンの写真集や2丁目BOOKとかが入荷されていた。 
 お値段も手ごろだったが、私には必要ないので面白く眺めるだけに留める。

 1時間ぐらい物色し、「落語 1982年冬号(525円)」を購入。
 たけしさんと紳助さんの対談に惹かれたのが最大の理由だが、読んでいたら六代目松鶴師の紫綬褒章受章パーティー記事もあった。
 アフロヘアに鋭い目つきで紋付袴を着ている鶴瓶さんも小さく写真におさまっていたが、別の写真では、(す、すごい!この頃から形状記憶笑顔!)と思わず吹き出してしまったほど、見覚えがありすぎる良い笑顔で一門の皆様と一緒に収まっていた。

チケットぴあを検索したら、大阪と名古屋の百式の発売日が明日になっていた。
 今年はルミネの百式が日程的に行けるかどうか微妙ということもあり、名古屋に行こうかなぁと漠然と思っていたが、ルミネのスケジュールが出ないうちに買うというのもなんだか変な感じ。
 発売日はばらばらでも良いから、日程は一斉に公表して欲しいなぁ。

 しかしまぁ、西荻の古書店に行くのと同じぐらいの気軽さで、名古屋に百式を見に行こうとしていることに、自分でも驚く。
 初めて単独を見に行こうと福岡からルミネに行った時は、ルミネ1の階段で座り込んでいる若者の多さにびびって、1回ホテルに引き返したほどの臆病者だったのになぁ。
 そういえばあの頃は東京には山手線しかないと思っていた...。
 それも地下鉄だと思っていた...。
 京浜東北線とかは東急東横線とかの友達だろうと思い込んでいた...。

 その3年後。
 黒人がたむろするクラブの真上にあった「渋谷シアターD」なるライブハウスでのジャリズムオールナイトトークライブに平気で参加するようになるのだから、人間、いくらでも慣れるものだ。



2009年07月16日(木)
僕はどんなに悲しくても絵を描いた


日本の平均寿命が延びた、ということで、「東村山音頭・パラパラバージョン」を激しく踊りこなす高齢の女性達の映像をたまたまニュースで見た。
 30年間知らずじまいだったドリフの情報収集熱中期なので、こんなニュースでも少し嬉しく思う自分がいた。

昨日から松屋浅草で古本市が始まったが、今回の特集は「昭和」。
 ドリフやアフロヘアの頃の鶴瓶さんが載ってる雑誌や探し切れていない書籍が無いかと思う、と居てもたってもいられず、昨日は仕事終わりに地下鉄を乗り継ぎ、汗だくになりながら閉店まで45分しかないので焦りつつ広いフロアを一通り物色した。
 噺家・笑福亭鶴瓶の情報を探すなら2002年以降に出た書籍・雑誌を探ることだが、デビュー以来一度も表舞台から消えたことがない人なので、自分の興味のアンテナが働いていなかった頃はどうだったのかを見てみるのも結構楽しい。

 求めているものは探し出せなかったが、いつもだと上方落語関連の書籍を扱う店は1〜2店ぐらいしかないのに、今回は割とよく見かけた。
 自分が枝雀師や談志師のファンだったら買うんだろうなぁと思った本もあった。

誰のどの本に書いてあったのか思い出せないが、妙に心に残っている一文がある。
 それが
 「僕はどんなに悲しくても絵を描いた」というもの。
 画家か漫画家が描いた随筆の一文ぽいが、悲しみとか怒りとか寂しさなどの負の感情を押し殺し、挑むようにキャンバスかスケッチブックに立ち向かう作者の後ろ姿がリアルに浮かび、ふとした拍子に思い出す。

 自分に置き換えるなら、「私はどんなに悲しくても本を読んだ」になりそう。
 本を読みたい、という意欲が消えなければ、どんなに落ち込んだり絶望したりして動けない時でも、いつかはまた大丈夫な時期が来て動き出せると確信出来る。

今、もうひとつ本棚を設置しようと思い、ネットで色々物色中。
 6畳の1Kに本棚が3つ。
 なんだか、部屋の中に本棚というより、本棚の中に部屋があるような気が。

 この間購入したアイリスオーヤマのスペースユニットは縦に二つつなげて、丸々落語・演芸・ドリフ関連の書籍・DVD・CD専用棚にした(高さ180cm)。
 窓際に設置したので、本が日焼けしたら嫌だなと思い、今やとても大好きな街となった西荻窪にある手芸店で見つけた布を目隠し用も兼ねてカーテンのように吊るしている。
 棚を見る度に西荻を思い出す。



2009年07月13日(月)
12期のこども


小堀ブログを見たら、昨日女の子が誕生したとのこと。
 赤ちゃんも奥様も元気なようで良かった。
 「オト」「ヒビキ」ときたので、女の子だったら「奏」とか、<音が響き合い>みたいな感じで「アイ」とかかなぁと漠然と予想していたが、「愛歩」とかいて「いとほ」ちゃんとのこと。
 音を響かせ合いながら、それぞれの道を歩いていく感じがして、良い名前だと思う。
 
 それにしても、川谷家の一花ちゃんといい、12日に生まれてくるなんて、親のゆかりがある数字を知っているかのようだ。

朝日新聞の「米朝よもやま噺」のバックナンバーを見ていたら、「枝雀が泣いたたちぎれ」というのを発見。
 枝雀師のCDやDVDに「たちぎれ線香」は無かったので不思議だったが、「たちぎれ線香」をどうにか自分のものにできないか苦悩し、もがいている枝雀師の後ろ姿が見えてきそうで、読みながら切なくなった。

 しかし、「たちぎれ線香」をやった後のトリネタが「池田の猪買い」とは、米朝師匠も割と豪胆なお方だ。
 枝雀師ならずとも
 >「あんなにええ噺の後になんで」
 とぼやくだろう。

9月から始まる鶴瓶さんの独演会。
 今年の大ネタは何をかけるのだろうか。
 27日の広小路亭はこれに向けて何か話すかもしれないのに、行けないのが残念。
 もっとも、鶴瓶さんのことだから、アンテナを広げていれば、独演会の予定演目のことはあっさりと口を滑らそうだけど。
 「ディア・ドクター」も「おとうと」も公開前からあらすじの8割ぐらいは喋ってたし…。
 



2009年07月12日(日)
おに吉・吉祥寺編


午前中に投票を済ませた後、今日は「おに吉(荻窪、西荻窪、吉祥寺)」の最後のスポット・吉祥寺へ古本探索。
 南口の古書店は行ったことあるので、今日は北口から行ってみた。

 外口書店は、古本屋だと言われなければ新刊書店と思い込むほど本がきれい。
 でもBOOK OFFとはどこかが違う。

 さかえ書房は金子光晴の書による看板が重々しく、典型的な古書店という店構え。

 藤井書店は2階建てということで、狭い通路にぎっしりと本が並んでいた。

北と南ではやっぱり品揃えも違うなぁと思いながら、南口方面へ移動。
 
 バサラブックスでは「東京人 『特集:東京 笑いの系譜』」(2004年7月号)が200円で出ていたので即購入。
 植木等、伊東四朗、加藤茶、西田敏行のインタビューが載っていたのが決め手。
 加藤さんのインタビューはザ・ドリフターズの笑いのスタイルについてが主で、先輩のクレージーキャッツや自分達が成功した理由は、“アンサンブルを上手く考えたから”だという。
 そして、“支配者vs被支配者”の構図。
 ドリフに興味を持つまで、ドリフ内にそういう構図があることを全く知らなかったので、これを知って以来、それでもリーダーであり続けたいかりや氏にも興味がわく今日この頃。
 5年も前に亡くなっているなんていまだに嘘のよう。

 「古本センター」では、落語のCDが割と出ていた。
 「たちぎれ線香(たちきり)」コレクターの私は、落語のCDを見かける度にチェックするが、ここにはなかった。

 「古本 よみた屋」は落語関連の古書が豊富で、しかもあまり他の古書店では見かけたことが無いような本もあるので、行くといつもわくわくする。
 今日見かけたのは、松鶴師の本だが、よく見かける自伝ではなく、松鶴師が自分の女性遍歴や性についての考えを赤裸々というか好き放題に語っているもの(^^;。
 六代目、流石。

土日のいずれかは古書店通いをすることが定番になったが、各町で個性や得意とするジャンルは当然違う。
 今まで神保町しか知らなかったが、私が探しているジャンル(落語、漫才、テレビetc)は、中央線沿線の方が見つけやすく、値段も非常に謙虚で可愛らしい。
 おに吉では200円〜400円という値段が相場の古書が、神保町では1,000円〜4,000円と桁が一つ違う。
 古本だから数は限られているが、ちょこんと書棚に収まっているお目当ての物を探し当てた時、(今日、この店に寄ったのは運命だったのだ!)という気になる。
 確実に手が出せる値段を確認すると、我が子のように、そっと抱きしめたりして、レジへ急ぐ。

 私が何の気なしに売りに出した古本も、どこかの誰かの喜びの素になっていたら嬉しい。



2009年07月11日(土)
ぶちっ


お金を出すのは自分だが、少し早い自分への誕生日プレゼントとして、ブルーレイレコーダー(DIGA:500GB)を購入。
 今まで使っていたレコーダーはアナログのみ対応で、BSデジタルの番組を実家や友人に録ってもらっても、プレーヤーが対応していないとかで再生出来なかったりして不便に感じることが増えてきた。
 アメトークの家電芸人の教えを守り、ネットや店頭で情報を色々仕入れ、DIGAを購入することに決めたが、いざ購入にあたり320GBにするか500GBにするか、少々迷いが生じたので、実家の状況を参考にしようと電話。
 実家は500GBとのことで、私が320GBと500GBで迷っていることをいうと、「自分なら、足りなくて使えないより多すぎて使わない方が良いから、迷ったら大きい方を買うようにする」とのこと。
 「2万円ぐらい違うとしても、日割りにしてみ?たいした額やないやろ」とも。
 それもそうだなと思い、500GBを購入したが、結果的にこれは功を奏した。
 というのも、地元のケーブルテレビ局のHPを見たら、デジタル化に伴い、アナログの頃はオプション扱いだったチャンネルが基本プログラムに割と入っていたので(フジテレビやファミリー劇場など)、加入を決めたから。
 古本屋通い熱が冷めたら、暑さも手伝って、引きこもってケーブルテレビ三昧になりそう。

外出中、携帯を見たらメールが来ていたのでチェックしたら元知人から。
 まだ諦めていなかったか...と思いつつ顔をしかめながらメールを読み進めたら、「こういう話は嫌だというのは知っているけど、今度の選挙に関してどうしても私達が推薦する人のことを聞いてもらいたいから今日の夜に電話していいかな」なんていう、一文があり、私の怒りは最高潮。
 嫌うことを知っててそれでも話すなんて、確信犯。
 
 このメールを読んだ後、親族や友人に「都合により明日の20時まで携帯の電源切ってます。何かあったら自宅の留守電にお願いします」とメールを送り、電源オフ。
 「電話していいかな」というメールに「いや」とか「お断りだ」とかいう一文すら送りたくないし、つながりたくなかった。
 都民のための仕事をする人だから、とか言われても、親しかった人間の意向を無視するその口から伝えられたら、どんなエピソードも空虚だし、不信感満載だし、腹立たしい。
 
 そういえば、いつ頃のパペポだったか忘れたが選挙の話題になった時、鶴瓶さんが「選挙は、投票して欲しいと頼んできた人には絶対せぇへん」とか言っていて、それを聞いた私は心の中で拍手喝さいを送った。
 たとえ、その人に入れようと思っていても、「○○さんにいれてほしいの」と言われたら、途端に投票する気が失せて第二候補に入れる。
 確固たる政治信条が無いからとはいえ、選挙の投票依頼ほど萎えるものはない。
 自分の身内が立候補しても、投票するとは限らない。
 あるコミュニティに所属していたら、思想信条も一枚岩じゃなきゃいけないとは思わない。
 私は私の風邪を引きたい。



2009年07月06日(月)
思い出はないけれど

「志村魂」を見に天王洲アイルの銀河劇場へ。
 劇場ロビーをぐるりと取り囲むようにお花がたくさん。
 「笑福亭○瓶」という札が見えたので、おっ!とにんまりしながら近づいたら、笑瓶さんだったので、少しこける。
 たけしさんから贈られた花は、そんなに色が入っていないのに不思議と存在感が迫ってくるような花だった。
 ドリフメンバーからの花が見当たらなかったので探していたら、劇場の外ではなく、劇場の中に加藤さんから贈られた花が飾ってあったので、少しほっとする。
 そして、その花を撮りまくるリアルタイム・ドリフ世代の面々。

「志村魂」は、前半が「バカ殿」&コント10本。20分ほどの休憩をはさみ、後半は志村さんの津軽三味線演奏と松竹新喜劇「人生双六」と、計3時間の公演。
 近くにいた2人連れは彼氏に無理やり連れて来られたぽい彼女が開演前「3時間なんて長い。超長すぎ。うざい」とぶーたれていた。
 こういう人を明石家さんまプロデュースに誘ったら、100%縁を切られるな…と思いつつ、聞きたくもない愚痴を聞かされるこっちの身にもなれ、と心の中で少し毒づく。
 
 再三書いているが、私はほんの1カ月ぐらい前まで、ドリフ関連のコントは皆無といって良いほど、見たことが無かった。
 TSUTAYAで借りてきた「8時だヨ!全員集合」と「ドリフ大爆笑」のDVDを集中的に見まくり、いかりやさんや志村さんの本を読みまくり、と、ドリフと志村さんについて予習をしてこの公演の鑑賞に臨んだ結果、バカ殿の恰好で舞台に出てきた志村さんを見た瞬間、「うわぁ〜っ!!」といかにも思い入れがありそうな嬌声が自然と出た。
 客席に「アイーン」をやるよう煽って来たので、もちろんやってみたものの、3階席にいた私の周りでは誰一人やらず、自分が非常に調子乗りな人間に思えて、いたたまれなくなったりも。
 客席の年齢層も様々だったので、会社帰りの50歳代と思われるおじさんのしわがれたような笑い声と幼稚園〜小学校低学年と思われる幼児の甲高い笑い声が入り混じる場面が多々見られたのが、個人的に少し物珍しかった。

3階席の舞台も客席も広く見渡せる場所だったので分かったが、志村さんが出てくると、自分も含めて客が一斉に期待を込めて身を乗り出す。
 (この人が出てきて何もない訳がない)とか(この人がでてきたら面白いことが起きる)とかいうわくわく感があちこちで起きている。
 私自身はリアルタイムでは見ていなかったとはいえ、小学生ぐらいに自分が戻ったような感覚で、やっているのは知っていたバカ殿や「だいじょうぶだぁ」のコントキャラが出てくると、(おぉ〜)と胸をときめかせた。
 リアルで見ていたら、どれだけ懐かしさに浸れただろうか。

行く前は(何一つ思い出も思い入れもない人達のライブに8,500円…)と不安があったが、見た後は(このボリュームで8,500円は高くない)と思った。
 作り込まれているけれども遊びがある舞台で、綿密な構成と緻密な計算と一座の結束力に触れることが出来ただけでも、行った甲斐があった。



2009年07月01日(水)
偶然やろ?


ドリフターズDVDもとうとう、今日借りてきた「ドリフ大爆笑 Vol.1」で全制覇。
 この短期間の勢い、3年前に「きらきらアフロ」にハマり、実家の父から2年分の録画DVDを送ってもらった時と通ずるものがある。
 「志村魂」がハマれば、バカ殿シリーズを今度は借りまくるのだろうなぁ。
 ドリフの番組は、自分の幼少期の思い出とまったくオーバーラップしていないので、懐かしさやノスタルジックな気持ちよりも、お笑い史の勉強をしているような感覚が強い。
 「全員集合」はあのクオリティを毎週公開生放送でやっていたから、余計に語り継がれるのだろう。
 語り継ぎたくもなるだろう。

今日は「笑福亭鶴瓶 JAPAN TOUR 2009-2010 WHITE」のローソンチケット先行抽選結果発表日。
 どちらかに行ければ良いなぁと、強気に立川談春さんがゲスト日の東京公演と大阪公演にエントリーしたら、どちらも当選。
 嬉しいけれど、ここまでチケットが取れ続けたら、一体いつまでこの幸運が続くのか恐ろしくなってくる。
 
 早速発券すると、大阪公演は1階席の前方だったが、東京公演は2階席のやや後方。
 顔を見に行くのではなく、存在を感じに行くのだから別に良いや、なんて。

7月に出ると言っていた落語会の情報が掴めないので、ブログ検索もしてみたら、土曜日にあったEXILEの番組の感想を書いたブログが結構ヒットした。
 珍しく鶴瓶さんがテレビで「青木先生」の触り部分をやっていたのだが、面白くて落語は堅苦しいものじゃなさそうということが分かった、みたいな感じで好感を持ったという内容が多かった。
 「ディア・ドクター」のPRで出ていたとはいえ、結果的に落語についても宣伝した上方落語協会副会長。



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