つらつらきまま


2008年10月26日(日)
この雨あがれ あの娘の頬を照らせ ほら


年末の帰省用の飛行機チケットを予約しようとしたが、26日分は若干出遅れたこともあり、希望の時間は完売。
 仕事納めの26日夕〜夜か、27日の午前中の便で帰ろうと思っていたので、明日27日の便を予約しても良いのだが、調べてみると通常期は飛行機が安いけれども繁忙期だとむしろ新幹線の方が安いことが分かり、今回は新幹線を使うことに。
 東京〜博多は5時間乗らなきゃいけないのが難といえば難だが、別に私が5時間運転する訳ではないし、眠たくなれば終点まで乗っていられるから着くまで寝れば良いし、音楽聴いたり本を読んだり駅弁やお菓子を食べたりお茶飲んだりしていたらいつか着くだろうし。
 考えれば考えるほど<新幹線で帰省モード>になったので、早速旅行代理店で予約の予約をしに行く。
 取れたら良いなぁ。
 取れなかったらどうしよう。
 その時に考えよう。

小雨が降ったり止んだりと、週末は好天と言っていた天気予報とは大違いの天候の中、春秋恒例の「池袋西口公園古本まつり」に行って来た。
 鶴瓶さんの魅力にハマりかけた頃、タイミング良く25年前に出た「つるべ・新野の『ぬかるみの世界』」というラジオの番組本をゲット出来た思い出の古本市。
 
 そういえば、某動画サイトで1997年(多分)のあるコンテストで「漫才夫婦」をやっている2丁拳銃の映像がアップロードされていたので見ていたら、ネタの講評をされていたのが新野先生だった。
 (あっ、ぬかるみの世界!鶴瓶さん繋がりだ)と思わず反応した。

 それにしても、この頃の小堀さん、な〜んか口調が憎たらしい(^^;。
1997〜98年頃のインタビューの受け答えは、時々いらっとするほど、憎たらしさと尖りとイキリが全開。
 小雨がぱらつく屋外で行なわれた学園祭ライブにやって来たお客さんが濡れなかったかを気にした、ということを書き記すようになるとは思えないほど。
 でも、最近の小堀さんはブログにしろライブの発言にしろ、不特定の誰かにも気を遣うような表現が増えているように思う。
 「サニム」を見に行った時、自分のネタ中に誰かが派手な物音を立てて気が散った!みたいなことを言ったと思ったら速攻、それを笑いに変えられなかった自分が悪い、という方向に持って行ったので、(こういうこと言うようになったんだ)と思った。
 昔だったら、拗ねるところで終わって、誰かから怒られてただろう。

古本市は探し物とは出会わなかったが、今まで見かけなかった本も割と出ていて面白かった。
 三波伸介さんが司会だった頃に出た「笑点」の番組本とか。
 六代目松鶴師の自伝もまた見かけたが、まだ相場はやや高め。
 もう少し値段が下がったら買うのだが。



2008年10月25日(土)

ネットに繋いだら上司から仕事の発注メールが来ていて、朝からへこむ。
 どよーんとしたまま、チハラトークの11月チケットに挑戦したが、あっさりと取り逃がす。
 12月頑張ろう。
 その代わりといったらなんだが、初めてチケットよしもとで12月の神保町花月先行にエントリー。
 Fandango!は無料会員の登録も止めた筈なのに、チケットよしもとが出来てから何故かメルマガが再度来るようになった。
 不思議なシステム。

「王様のブランチ」から流れで「笑撃!ワンフレーズ」という千原ジュニアとジュンジィが司会の番組を見ていたが、弟の七光りに躊躇いなく乗っかる千原せいじに大笑い。
 せいじさんの女装キャラ「せいこ」と、ケンコバの破滅路線まっしぐら女性キャラ「ケンドーちゃん」がツボに入る。
 ケンドーちゃんに笑いながら、(松口さんとケンコバ、よくコンビ組んでたよなぁ)と今更なことを何故か思った。

色々お渡しするものがあったので、久しぶりにnaoさんと会い、ご飯を食べながら2時間ほどお笑い談義。
 言葉が炎のように燃え上がるから、「談」か。
 漢字は面白い。

忘れそうだったから昨日は21時頃からNHKラジオを点けていたのに、中日が頑張ったので延長してしまい、結局放送はお流れ。
 慣れないことはするものじゃないなぁ。
 来週忘れないようにしないと。
 聞き逃すと何となく悔しい。


 



2008年10月22日(水)
人望


役員から書類を至急持って来るよう言われたので急いで役員室に向かうため、階段を下りていたら部長と遭遇。
 先週、私の仕事を引っ掻き回すだけ引っ掻き回してくれた人だ。
 私も一応大人で社会人なので、はらわたが煮えくり返りそうな思いはまだ消えなくても表面上はそつなく会釈して通り過ぎようとしたら

 「あっ、ちょっと待って」

 と呼び止められるから何かと思えば

 「君ぃ、本好きなんだね。よく昼休みに隣の本屋で見かけてるよ。僕もねぇ、本好きなんだよ。ノンフィクションが好きだったんだけど、特に自己啓発書に最近ハマっちゃってね〜。週刊文春もなかなかいいよね。そう思わない?」

 と、ただでさえ急いでる時に本っ当にどーでもいいことをだらだら話し掛けてきたので、

 「あの、○○役員から頼まれて今からこの書類を...」

 と切り出すと

 「あっ、そうなんだ、ごめんごめん。いやぁ、それでね、買いすぎちゃってさぁ。僕ケチだからなかなか捨てられなくてね〜」

 と、嫌がらせのようにまた延々と語り出し、挙句の果てに

 「なんか、僕たち似てるよね。じゃぁ」
 
 と、憤死もののコメントを残して去って行った。

 「何が“僕たち似てるね”だ。似てるか〜っ!きもい、きもい、超きもいっ!○ね〜っ(自主規制)!!ピンポイントで頭の上に雷落ちちまえ!息子の代までローン残ってるオマエの持ち家の地価、どんどん下落しちまえ!」
 と声にならない雄叫びを上げずにはいられない私だった。
 自分の父親よりも年上のじじいと勝手に見合いをさせられそうになったことよりも腹立たしい上に気持ち悪い。
 
むかむかしている時にある意味タイムリーな感じで、Googleアラートで「鶴瓶」ニュースを受信。
 日経オンラインの新書レビューの記事で、今回は幻冬舎新書の「なぜあの人は人望を集められるのか」について。

 >落語家の笑福亭鶴瓶さんは話芸はもちろん、聞くことにかけても名人だ

 ということで、「家族に乾杯!」での鶴瓶さんを例に挙げて、“人望”について展開していく(新書の本文には鶴瓶さんに関する記述はない)。
 
 この方は実際鶴瓶さんにお会いしたことがあるため、実感として

 >出会った人がとりこになるのがよくわかる。そんなわけで、「人望」といえば、まず浮かぶのが、への字に目尻の下がった彼の顔だ。

 と述べており、何だか読みながら嬉しくなった。
 私は会ったこともないし、当然ながら言葉を交わしたことも無いが、(あぁ〜、いいわ〜っ。鶴瓶さん良いわ〜、素敵やわ〜)と、落語会などで、何度身を乗り出したことか。

 ちなみに“人望”について、新書の中では

 >「人に望まれている人なのか、それとも人に望みを持っている人なのか。その両方かもしれませんね」

 と、ある臨床心理士の言葉が引用されているそう。
 “人に望みを持っている人”...。
 なんと素敵な表現だろう。



2008年10月20日(月)
答え合わせ


池袋Loftにあった座椅子が凄くすわり心地が良かったので買おうと思ったら在庫切れで注文入荷待ちとのこと。
 サンシャインシティや渋谷のLoft、万が一を考えて池袋、新宿、渋谷の東急ハンズにも行ってみたがどこにもなく、おとなしく注文しようと思ったがネットで検索したらYahoo!ショッピング内の店にあり、しかもネットで買う方が送料・手数料込みでも安いのでこちらに決定。
 届くのが楽しみだが、届いたらせっかくの休日でも家から出ないでだらだら寝転んでDVDばかり見る自分がリアルに想像出来て少し恐い。

その流れでAmazonを覗いたら、「百式2008」の商品概要が出ていたのでクリック。
 百式のDVDが出るとまずチェックするのが「〜漫才」のタイトル。
 ライブレポートを作るときに自分も仮タイトルをつけているが、そのタイトルと作者達が実際につけたタイトルがどれぐらい合致しているかチェックするのが楽しみ。
 全部は出ていなかったが、出ている分だけ見ると結構良い線いっていたので、何となく嬉しい。
 
 そういえばBS日テレでやっているルミネtheよしもと新喜劇の10月前半枠は板尾班だったので見ていたが、ここでもゾンビだった。
 ヘドロの次はゾンビかぁ。
 じょじょに人間に近づいているのか遠ざかっているのか。
 でも、割と小堀さん出ずっぱりだったのでまぁ良いか。
 いまだに慣れないバイキング(旧:水玉れっぷう隊)のケンさんはしばらく見ていない間にかなり身体が引き締まってたのでびっくり。

神保町花月のスケジュールを検索したら、12月23日〜25日に「『何者でもない花坂荘物語〜Christmas for you〜』」という公演を発見。
 出演者の「ハリガネロック/2丁拳銃/...」が目に入った瞬間、(え〜っ!!何、この夢のような組み合わせは!?)と大驚愕。
 ハリガネとニチョケンの組み合わせにテンションが上がってしまう自分がまだいたことにも安堵感とちょっとした感動。
 10年ぐらい前に2丁目劇場でやった「G.V」というお芝居のレポートをあるサイトで見た時とても羨ましかったので、チケットが取れたら、という前提があるにせよ、ハリガネとニチョが同じ舞台でお芝居をする姿を自分も見れることが嬉しい。
 勝敗やお金が絡まない舞台であることにも。
 あのジンクスが破られる日はいつ来るのかな。
 傍観者の私には面白いジンクスだが、当事者には面白くも何とも無いジンクス。



2008年10月17日(金)
三度目の正直


苦労して作り上げた仕事上の人脈や信頼関係を部長からぐちゃぐちゃに壊されかけて怒り心頭。
 あんなことやこんなことになってしまえっ!と黒い願掛けをする。
 全然分かってないのに<ボクは何でも知っている>という顔で全くもってトンチンカンな自説を披露していたと聞いた時は、こちらが恥ずかしくなった。
 誰かいらないかなー、この部長。
 出来ることといったら、他人をむかつかせることと、仕事が出来ないからやることがないので無意味にフロアを歩き回ることと、パソコンの画面眺めてにやにやすることぐらいだけど。

 ...あー、思い出すだけでまたむかむかとはらわたが煮えくり返ってくるので思い出すの止めよう\(`0´)/

東西落語研鑽会のチケット確保がこの部長事件の後に起こってくれればまだ怒りは少し緩和されたかもしれないが、今のところはまだアホへの怒り>鶴瓶さんの落語をまた聞ける嬉しさ、という図式であるのが悔しい。
 今までは、何か嫌なことや悲しいことがあったら、揺り戻しみたいな感じで、鶴瓶さんか2丁拳銃のどちらか関連で嬉しいことが起こり、その結果ネガな気分は消え去ってくれてたのに。
 まだ滞留してるわ、くそーっ。

何とかこころを落ち着かせようと、BS2のカーペンターズ特集を見る。
 高校生の頃片思いの相手がカーペンターズを好きで、ちょうど家に母が若い頃買っていたカーペンターズのレコードがあったので、丁私も聴くようになった。
 「Yesterday Once More」以外で好きだと思ったのが「雨の日と月曜日は」だが、母にそう言ったら母も同じだったそうで、「不思議やね〜。全然知らんとに同じものを親子は好きになるとね〜」とどこか嬉しそうだったのを思い出す。
 割とファンキーなところもあったので、私が部長からされたことを母が同じようにされたら、「あなたはにやけるしか能が無いんだから、他人の仕事の邪魔をしないで引っ込んでいて下さい!」と面と向かって言ってただろうなぁ...。
 もう少し母の突き抜けた一面を受け継ぎたかった...。
 セリーグメンバーの濃い部分を一人で全部持っていたうちの母。



2008年10月16日(木)
恋するワカメ


疲れているのだと思う。

駅に貼られたポスターに書かれた
「恋するオトメ〜」
 というキャッチコピーを

 「恋するワカメ〜」
  と見間違えて、

本屋にあった
 「らくらくカンタン!誰でもできる〜」
 とかいう初心者用の本を

 「おそらくカンタン!誰でもできる〜」
 と見間違えた。

 個人的には「らくらく〜」でマスター出来なかったら自分はとてつもなくトロいのか、とがっかりしそうだが、「おそらく〜」だと、マスターできなくても他に仲間がいるかもと楽な気になれそうで好きだ。

そして極めつけ。
 夕刊タブロイド紙の見出しの
 「北の湖、出廷」を

 「北の湖、出産」
 と見間違えた。

北の湖、出産...。
 恐らく分娩室に流れるのは相撲甚句。
 呼吸法のリズムは「アイ、のこった、のこった〜」。
 ドスコイの勢いで出産し、医師や助産師に「ごっちゃんです」と礼を言いながら手刀を切りそう。

頭を休めようと、BOOK OFFで見つけた「笑芸人Vol.1」を読む。
 「8時だヨ!全員集合」と「オレたちひょうきん族」の特集号
 ドリフ不毛の地で育った私には「土曜夜8時はKTN(フジテレビ系)」の図式以外あり得なかったので、当然「ひょうきん族」派。
 一番好きだったのは3回で終わった「サラリーマン」だが、「アミトリおばさん」というキャラもそういえば好きだったことを思い出した。
 でっかい網を持ったお婆ちゃんに扮したさんまさんが街中で一般人を追っ駆けまわすだけなのだが、まだ幼稚園児だった私は、(もし一人で遊んでる時にアミトリおばさんが出てきたらどうしよう)と結構どきどきしていた。
 
 ざんげコーナーの真似も流行ったが、当時カトリック系の幼稚園に通っていたので、頻繁に「ざーんげ、ざーんげ」と囃したてる園児達に業を煮やしたのか、帰りの会で担任のシスターから「ざんげはふざけた気持ちで簡単にやるものではありません。今日からざんげ遊びは禁止です」と諌められた。
 はーい、と返事をしながらも(本気のざんげと遊びのざんげの違いぐらい私達だって分かってるのに)とか思った。
 子供は案外冷めている。



2008年10月15日(水)
さよならIE


先々週ぐらいにマイクロソフトの大規模更新が行なわれた際にIE7を今頃になってインストールしてみたら、相性が悪いこと悪いこと。
 起動は遅いし、立ち上がったら立ち上がったで、ウィンドウを閉じる度に予期せぬエラーで強制終了されてしまうので癪にさわり、Firefoxに乗り換える。
 こちらは何も問題なく立ち上がるし、ちゃんとこちらが終わりたい時に終わってくれて、且つ使っていたタブを次回も使うかどうか訊ねてくれるなど、至れり尽くせりだが、IEではかなり強引なソースでも何とか表示してくれるがFirefoxはそのあたりの融通が利かないので、うちのサイトのコンテンツもブラウザによってはかなり見え辛いものがあることが判明。
 修正を試みたが、Firefoxでちゃんと見られればIEでもOKというものではなく、微妙な空白やら何やらが新たに生じてきたので諦めた。
 とりあえずFirefoxでの見え方を優先。

会社の定時終わりでも微妙に間に合わない距離の落語会だったので、私のくせに鶴瓶さんが出るのにスルーした米團治襲名披露公演。
 吉弥さんは出るし、鶴瓶さんとざこばさんという“らくごのご”メンバーの絡みが見れたかもしれないし、何といっても人間国宝・桂米朝師を関東でお目に掛かることが出来るなんて滅多に無いことだったのに、何故平日に襲名披露公演を...。
 殺生ですよ、米朝事務所。

 何の演目をやったのか気になったので検索したら、鶴瓶さんは「オールウェイズおかあちゃんの笑顔」だったそう。
 名刺替わりでおなじみのネタ。

 吉弥さんが「ちりとてちん」、ゲストの花緑さんが「初天神」、ざこばさんが「肝つぶし」、トリの五代目米團治は「親子茶屋」と、どれを聞いても満足できただろうと思うと、遅れても行けば良かったなぁ、と思う。

 とりあえず、私は明後日の東西落語研鑽会チケ取りと来月の天神博多らくご祭に力を注ごう。
 談春さんと鶴瓶さん、それに昇太さんの三人会が見れるなんて...(感涙)。



2008年10月13日(月)
縁結び


土日と、宇都宮・日光へ行って来た。
 もともとは土曜日に日光で一泊し、日曜は宇都宮で餃子を食べるという予定にしていたのだが、天気予報では土曜日の天気がいまいちだったので、日程を逆にすることに。
 お昼ごはんに餃子を食べる予定にしていたので、11時ごろ着く電車に乗る。
 前々から気になっていた湘南新宿ラインのグリーン車両にせっかくの機会だから乗ってみることにし、1階車両を選んだが、ホームのやや下あたりに窓があるので、普段とは違う位置から車窓を見ることになってなかなか面白かった。
 宇都宮到着後は、ホテル近くの宇都宮来らっせに行き、「みんみん」で焼き餃子、「めんめん」でおろし餃子(正式名称度忘れ...)、「餃子の龍門」でスープ餃子をそれぞれ1人前注文。
 どのお店も美味しくて満足。

 チェックインの時間まで、来らっせが入っている長崎屋宇都宮店の「喜久屋書店」で色々本を物色。
 観光に行っても結局本屋に入り浸り...。

14時チェックイン後、部屋でぼーっと過ごしているのもナンなので、立ち寄り温泉がある「ろまんちっく村」に行ってみることに。
 宇都宮からバスで35分ぐらいで行けることは事前に調べておいて分かったが、バス代はどれぐらい掛かるのか分からなかったので不安だったものの片道580円〜620円だった(降りるバス停で異なる)。
 内湯と露天の2種類のみのシンプルなつくりだったが、料金は500円だし、泉質は若干とろっとした感じで気持ち良かった。
 アスレチック公園もあったりして、家族連れにはぴったりの場所だと思う。

宇都宮に戻り夕食を済ませた後、朝食用のパンと栃木県内にしか売っていないらしい乳酸飲料のレモンを買い、早々とホテルに戻り、のんびり。

日曜日は10時ごろ日光に着く予定でいたが、準備が早く終わったので1本早い電車に乗ったが、この時間でも結構人がいたので、この選択は良かったかも。
 帰りは東武電車の特急スペーシア・きぬ号に乗るので、JR日光駅から東武日光駅に移動。
 荷物をコインロッカーに預け、サービスカウンターで二社一寺共通拝観券と世界遺産めぐりパス(一日バス乗車券)を買おうとしたら、今日は道路がかなり渋滞しており、普段なら10分で行けるところが1時間、中善寺湖なら4時間掛かるので、二社一寺のみなら歩きをお勧めします、とのこと。
 ということで、徒歩で二社一寺まで行くことに。
 二社一寺までゆっくり歩いても30分ぐらいで着くが、中は相当広いので、割とさくさく見て回ったけれども全部見終わるまで2時間半は掛かった。
 今回は共通拝観券と別料金の施設はパスしたので、眠り猫とかは見なかったが、三猿や陽明門、鳴龍、仁王門など、教科書やガイドブックでしかお目にかかったことがないものの数々を実際に見ることが出来、感慨深かった。
 
二荒山神社は縁結び神社なので、これからの我が身の振り方の参考のためおみくじを引いたが、「恋みくじ」ではなく「えんみくじ」を買ってしまい、出て来た勾玉が結ぶ縁は「仕事」だったので、ありがたいけれども心のどこかではなんだかがっくり。
 でも仕事と縁が無くなったら食いっぱぐれてしまって生きていけないので、やはり大事にしよう。
 仕事絡みで消えて欲しい縁が切れてくれたら嬉しいんだけどな。

12時ごろ名物の湯波料理を食べてお土産も買ったらもうやることも行くところもなくなってしまったので、特急の乗り継ぎ駅の下今市駅に行き、駅近くの本屋やBOOK OFFで時間を潰す。
 本屋に向かっていたら、向かい側から分かりやすくヤンキーの格好をした男の子がやって来ていたが、すれ違い様に「こんにちは!」と挨拶されたので驚いた。
 知人と間違えたのか、そういう習慣が根付いている土地なのか。
 そういえば、ろまんちっく村に行く時に乗ったバスでも、乗客のほとんどが運転手に「こんにちは」とか「お世話になります」とか声を掛けて乗車し、「ありがとうございます」と言いながら降車していた。
 黙って乗り込んで黙って降りることに慣れていた自分を反省。

西日本出身なので、西日本方面へは割とフットワーク軽く出かけていたが、関東方面へ1泊で遠出したのは今回が初めて。
 せっかく東日本にいるのだから、東北や北海道にもこれからは出かけようかと思う。
 
 そういえば、最近やっと東京の家も「帰る」という感覚を覚えるようになった。
 今までは「帰る」より「戻る」という感覚だった。



2008年10月11日(土)
まさかの可朝

11月17日の東西落語研鑽会チケット発売情報が@ぴあに載っていた。
 毎年恒例の笑福亭鶴瓶奮闘の会。
 5日連続独演会で“金髪王子”こと小朝師からの大ネタ指令について私が行った日は特に何もおっしゃらなかったので、今年は出ないのかしらと思っていただけに嬉しい。
 しかし、鶴瓶さん以外の六人の会メンバーが誰もいないのがなんだか気になる。
 そして、弟子の銀瓶さんや仁鶴師の一番弟子である仁智師、唯一の関東勢のたい平師に紛れて、あの月亭可朝も入ってるのには(か、可朝〜)と度肝を抜かれた。
 ここで見ておかないと可朝を見るのは最初で最後になりそうなので、是非とも押さえたい公演だが、秋の研鑽会は過去2回とも取れずじまいだった上に、今回の発売日は今月17日と平日なので厳しいところ。
 取れなかったら...行けた人の話を聞いて行った気になろう。
 11月は福岡で夢の三人会を見れるのだし。

幹部級の社員が軒並み機嫌が悪くて他人に当り散らすので、すっかり社内の空気が悪かった週末。
 気分転換を兼ね、今日から近郊とはいえ一泊二日の一人旅をすることに。
 リフレッシュ出来ますように...。



2008年10月07日(火)
二つのさよなら

緒形拳さんが亡くなった。
 大好きな俳優の一人だったのに、速報に近い形で緒形さんの訃報を伝える朝のニュース番組を淡々と見ていた。
 長澤まさみさんと一緒に出ているプリンタの新CMが流れ出したのは2週間ほど前からだったし、フジの新ドラマの会見に出ている姿を見たばかりだったので、亡くなったことは分かったがそれがどういう状況なのか、まだ頭の整理がつかなかった。

 会社から帰ってフジテレビをつけると予定の特集を変更し、緒形さんの追悼コーナーを放送していた。
 それをぼんやりと見ていたら不意に

 (あぁ、中居くんがまた『ナニワ金融道』の灰原役をやるようになっても、もう社長役の緒形さんは出ないんだ)

 と思うと俄かに緒形さんの逝去が現実になった。

 また、緒形さんは5年前から肝臓がんを患っていたこと、それを仕事仲間に絶対打ち明けないように家族に厳しく口止めしていたこと等が明らかになり、でも画面に映し出される緒形さんはそんなことはおくびにも見せない柔らかい笑顔で、もうこの笑顔はこの世では見られないのだ、と思うと、テレビを見ながら泣いた。
 身内以外の死で嗚咽を漏らしたのは、逸見政孝さん以来のような気がする。
 笑顔が大きすぎる。

 自分で自分の命を絶つケースが珍しいことではなくなってきた中で、最期まで力強く闘って生きた緒形拳さんのファンで本当に良かった。

 緒形拳さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
 緒形拳さん。
 たくさんの感動を今までありがとうございました。

王監督がユニフォームを着る最後の日。
 こんな大事な日に関東では中継が無いから、ネット配信を見たが、延長12回裏までやっておいてサヨナラ負けとは...と脱力。
 試合終了後、野村監督が王監督に花束を渡す場面や、王監督がナインと握手しているところを見たら、またも涙がボロボロ。
 
 野球の興味はゼロだったし、地元球団への愛着なんてちっとも持ち合わせていなかった私が、福岡ドームに見に行って応援歌をソラで歌えるようにまでなったのは、王監督がホークスを辛抱強く育てて「優勝の喜び」を教えてくれたからだ。
 王監督、ありがとうございました。

今日こんなに泣くのは、うちの会社でパワハラに遭ってる人を守りきれなかった自分への不甲斐なさやどうしようもない悔しさも紛れ込んでいる。
 卑怯なことに権力をフル活用する面々まとめて何かよろしくないことが起きてしまえ。



2008年10月05日(日)
笑顔の楽日


五日間行なわれた笑福亭鶴瓶落語会も今日が楽日。
 日替わりネタは、ゲストが新作だと鶴瓶さんは古典、ゲストが古典だったら私落語、というようにしていると昨日言っていたので、そうなると白鳥師がゲストだから(今日は古典だ!「厩火事」か、封印を解いて「いらちの愛宕詣り」か、原点に戻って「子別れ」か?)と色々想像していたが、「パペポ」「らくごのご」「家族に乾杯」「スジナシ」「きらきらアフロ」...etcと、予定調和を嫌う番組ばかりやって来た鶴瓶さんなので、今日の日替わりは「またやりたい」という気分になったことから私落語の「青木先生」だった。
 
 ちなみに日替わりネタのラインナップは、1日:「愛宕山」2日:「青木先生」3日:「Always お母ちゃんの笑顔」4日(昼):「琵琶を弾く観音像」/(夜):「回覧板」。
 いつか「琵琶を弾く観音像」を掛ける落語会に当たりたいものだ。

5日間共通でかけていたのが「鶴瓶版死神」。
 昨年の9月にそごう劇場で聞いた時、設定の斬新さと、サゲを言う時の狂気溢れる表情にぞくっとし、「笑福亭鶴瓶は本当に凄かった!」というメールを方々に飛ばしまくったあの噺。
 今回で5回ほど聞いたが、それぞれ微妙に印象が異なる。
 私が初めて聴いた時は、二段オチの本当の結末に入った時、死神が呟いたセリフは一言だけで、だからこそ余計にぞっとした。
 最近は、色々声を掛けた後にサゲに入るけれど、ちょっとした間や口調の違いで、悲しさ交じりの恋愛噺から、消えない執着心と行き過ぎる恋心がもたらす恐怖にヒヤリとしたものを感じる噺になったりと、がらりと違う印象になる。
 鶴瓶さんの落語を聞くようになってから、意外と落語は思っていたより自由なものかもということが分かり、色々と楽しい。

去年の今頃は「伊藤園 鶴瓶のらくだ」ツアーが始まり、いそいそと嘉穂劇場に行った。
 らくだツアーの鶴瓶さんは、歌舞伎座最終日で泣き、ツアー楽日の大阪松竹座でも泣いていたが、今日はすっきりと充実感溢れる笑顔だった。
 そして、これからも紀伊國屋サザンシアターで落語会をやるとのこと。
 その時は是非皆様足を運んで...とおっしゃっていたが、足も心もお運びいたします。

ちなみに日替わりゲストの白鳥師は色々はちゃめちゃな噂を聞いていて、確かにはちゃめちゃだったが、私はさほど嫌いではないはちゃめちゃだった。

ついついうたた寝をしているうちにキングオブコントはもう始まっていて、長めに入浴してたら番組自体が終わっていた。
 バッファロー吾郎の優勝は素直に嬉しいが、芸人が審査するあのシステムは視聴者的にはどうだったんだろう。
 途中から見たのでいまいちルールも番組の雰囲気もよく分からなかった。



2008年10月04日(土)
それぞれの「私の英雄(ヒーロー)」

鶴瓶さんの落語会が近づくと、北村薫の「円紫さんと私」シリーズを読み返す。
 鶴瓶さんの落語会に行き始めた頃によく読んでいたということもあるが、主人公である「私」の春桜亭円紫さんに対するファン心の描写に共感することが多いからである。

 >私が円紫さんを好きなのは、聞いていると本当に心が休まるからである。いたわり、という言葉に最も近い暖かさが高座から伝わって来る。居心地のいい落語なのである。(「空飛ぶ馬」P32」)
 
 >(円紫さんから独演会全集の第一巻をお送りしましょうかといわれて)「いえ、買います買います。買わせて下さい」私は中学生の頃から円紫さんの芸が好きなのである。好きだから買うのだ。(「夜の蝉」P84)

 “居心地のいい落語”、“好きだから買う”の部分は、読みながら(あぁ、分かる、分かる!)と心中頷いた。

その“居心地のいい落語”を聞きに新宿サザンシアターへ行って来た。
 キノチケットに並んで買った柳亭市馬さんがゲストの回だ。
 前から3列目という非常に好位置で、大銀座落語祭以来の鶴瓶さんの落語を聞けるこの幸福。
 開演までパンフレットにある寄稿者の鶴瓶さん評を(そう、そう、その通り!良いぞ、○○○太郎(敬称略)!)と大共感しながらうっとり読む。
 (あぁ〜、もう少しで鶴瓶さんの落語会が始まる〜!)と、遠足前の子供みたいにわくわくした。

 そうして始まった「笑福亭鶴瓶落語会」。
 この部の日替わりネタは「回覧板」。
 ゲストの市馬師は「片棒」だった。

オープニングの鶴瓶噺で、昼の部はこの落語会のどこかの日でネタ卸しをすると決めていた「琵琶を弾く観音像」をやった、と聞き、(うわぁ〜、昼のお客さん、羨ましい〜)と思ったが、落語会終了後、小堀ブログを見たら今日は昼夜見に来ていたことが分かり、(何〜っ!)と驚く。
 「琵琶を弾く観音像」のエピソードは色んな番組で散々語られているし、落語形式ではなかったものは今年の世田谷パブリックシアター版・鶴瓶噺で聞いたとはいえ、落語として聞くとまた違う。
 しかも、ネタ卸しなんて滅多に立ち会えるものではないので、イチ鶴瓶ファンとして、羨ましく思うと同時に(先を越された〜っ!)と何故か若干の悔しさも覚えた。
 しかし、最近では珍しく1日に2記事ブログをアップしているところに、嬉しいテンションの高さが伝わって来るような気がした。
 
「円紫さんと私」シリーズ4作目の「六の宮の姫君」に、芥川龍之介が親友である菊池寛のことを「私の英雄(ヒーロー)」と評していた、というエピソードが載っていて、ここも好きな部分だ。
 約2時間、客をめいっぱい笑わせてハケていく鶴瓶さんの後姿を見たら、そのフレーズが浮かんだ。



2008年10月01日(水)
残酷を面倒くさいと言い間違い

中途半端に開演時間に間に合う時間に会社を出られたので、保険で取っていたサニムに行くことに。
 全席自由席公演の良いところは、間に合わなかったにしても、私の席のみポツンと空くことが無いところか。
 友達に行ってもらった鶴瓶さんの独演会の様子をメールで教えてもらったが、鶴瓶さんが卸した落語は二席で、そのうちの一席は全公演共通らしい。
 どうかどうか土日とも行けますように。

小堀さんが落語をやるのはブログで見たので知っていたが、まったんも落語だったので少しびっくりした。
 芸が重なるのは勿体ないので、(まったん、講談にしてくれないかなぁ...)とちらりと思ったり。
 それにしても落語をやる芸人さん多くなったなぁ。
 そして、落語に対するアレルギーや誤った先入観がなくなっていて良かった。
 嘗ての私だったら、(えー、落語やるの?随分枯れたなぁ)とか思ってただろう。
 
 小堀さんの落語は「埴輪」というタイトルの新作落語。
 前回まではギターを持って来て落語の合間に4曲歌ったり、オーバーオールを着てやったりしたが、今回は羽織+着物、という正装。
 喋りながら羽織を脱ぐタイミングを図るのは難しいらしくてそちらに意識が行き過ぎたのか、「残酷な〜」を「面倒くさい」と言い間違えるという中々なハプニングも。
 何でそれに言い間違うのか、と結構驚いた。

 「埴輪」はちゃんとした、と言うのは変だが、嘗て聞いたことがある「実の生々しさ」が勝ってしまうような形式のものではなく、完全に「物語」として聞くことが出来る落語だった。
 私は好きな系統の噺だったが、時間が足りなかったのか、(えっ、そこ端折りますか?)とか(ここに来るまでにもう少しエピソードがあったら、関係性とかが見えてきて、すんなり入れただろうになぁ)と思う部分があったり、(ここはもう少し抑えていたら、却って切々と迫って来そう)と思う場面があったりした。
 客の好き勝手な言い分ですいません。
 前半は少々ぎこちなかったり、息子と父親の名前を途中混同したりと、少しハラハラしたが、中盤以降は客も噺も乗ってスムーズに進んでいたように思う。

トリだった小堀さんの落語が終わった時点で20時50分だったので、予定を変更してこのままエンディングかもと思ったが、大喜利も予定通り行なわれた。
 MCはあべちゃん。
 多分私があべちゃんを見たのは今年の2月の「GUZ」以来だが、H・A・P・P・Yよりも明るい毒舌キャラの方が強くなっていたような。
 失礼なことやトドメを刺すようなことをさらりと言い放つことしばしば。
 
 そして、小堀さんもいつの間にやら“口ぽかーんで身体ぐにゃぐにゃ”姿勢で大喜利に臨むことは無くなったよう。
 全身でクエスチョンマークを表していた頃が懐かしい。

 懐かしい、といえば久しぶりに“ヘドロ”も聞いたなぁ。
 多分、聞かなくなるということは恐らく無いだろうなぁ。
 悲しいけど。 



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