KATEのCMに出ている中島美嘉のビジュアルが山口小夜子さんにそっくりで、思わずびびってしまったではないか。
「笑わせたるっ」(大崎知仁著)が角川ハルキ文庫で文庫化されたので購入。
2001年以降、若手芸人を主人公にした作品は、M-1グランプリを思わせるイベントに絡んだ人間模様や心象風景が主題となるものが多いが、これも例外ではない。
相方の父親が闇金に借金した挙句失踪し、知らない間に連帯保証人にされていたため、借金の一括返済と芸人人生の一発逆転を賭けて、結成4年目の漫才コンビ「ジャックポット」は賞金1000万円の漫才コンテストに挑む。
ところが実は闇金の取り立て屋は、嘗てありとあらゆる賞レースを総舐めにした挙句突然表舞台から姿を消した伝説の漫才コンビ「カウボーイズ」のツッコミであることが分かり、背に腹は変えられない2人は取り立て屋に弟子入りし...と、いう風にストーリーは展開する。
出てくる芸人も実在の芸人の色んな部分を寄せ集めてデフォルメしている感じなので、(このモデルはあの人らとあの人らか)と想像しながら読むのも面白い。
ちなみに、ジャックポットのライバルで「クロスプレー」というコンビが出て来るのだが、“ミュージシャンのPVのように洗練されたオープニングV”“千鳥格子のスーツ、光沢のある青いスーツをそれぞれぴったりと着こなした”というあたり、モデルに2丁拳銃が何割か入っているような感じ。
単独ライブでカッコイイオープニングVを流す芸人は2丁拳銃以外に何組もいそうだが、青の光沢スーツを着て舞台に出る芸人が小堀さん以外にそういるようには思えない(ちなみに、小説ではツッコミの方が青スーツを着ている)。
題名に挙げたセリフは、カウボーイズが新人グランプリを獲った時のVTRを見た主人公が感嘆の余り呟いたものだが、この箇所を読んだ時(あぁ〜、分かる!)と非常に共感した。
(面白いなぁ)(斬新だなぁ)と気に入った芸人は何組もいるが、最後まで気持ちに残る人達は、“一生忘れられへん”時間を味合わせてくれた人達だ。
“一生忘れられへん”かどうかは分からないが、<2丁拳銃とM-1>で思い出す絵が一つだけある。
M-1グランプリ2003の振り返りイベントで多分見たと思うが、舞台裏なのでライトも当たらない薄暗いところで、2人がストップウォッチを片手にネタ合わせをしている写真。
最初で最後に賭ける意気込みが想像以上に鬼気迫るほどのものだったことが分かり、思い出す度に切なさがこみあげる。
TV STATIONのタレント別スケジュールを見たら、鶴瓶さんがゲストに出る番組が2本あることが分かり、長期休暇後のダレ具合も吹っ飛びにやにや。
ただ、この雑誌は笑瓶さんのスケジュールも鶴瓶さんのスケジュールとして載せるおポンチなところがあるのでいささか不安だが、番組紹介欄を見る限り2本とも本人で間違いないよう。
「グータンヌーボ」と「スマステ」を励みに熱波が身体にまとわり付いて息苦しい8月を乗り切ろう。
きゃっほぅ。