つらつらきまま


2007年08月28日(火)
時間が移動する 時間が逃げていく

仕事と時間に追われて余裕がなくてギスギス。
 いらいらしても片付かないのになぁ。
 片付かないからいらいらし、いらいらするから余計に片付かないで凡ミスまでやってしまうという、THE・悪循環。
 キーッ!となりながら持ち帰り仕事をこなしていたら妙にゆらゆら帝国の「ボーンズ」を聴きたくなったので、目処がついたところで切り上げて久しぶりに「1998-2004」を再生。
 「うそが本当に」とか「ボーンズ」とか「ミーのカー」とか「冷たいギフト」とかは普段あまり聴かないけれど、気持ちが疲れている時は逆に無性に聴きたくなる。
 聴いたからといって別に元気になる訳では無いのだが、慰めも励ましも無い世界観が却って心地よい。
 久しぶりにオフィシャルを見たら10月にやっとアルバムが出るみたいで嬉しい。
 気になるのは2曲目の「できない」と3曲目の「あえて抵抗しない」。
 そしてツアーもやるようで、横浜BLITZは完売しているが新木場のSTUDIO COASTはまだ余裕あるよう。
 平日に新木場はちょっと躊躇う距離だが、20時開演なら無理すれば行けなくもないような無性に行きたいような...。
 正直、行きたい!

お友達が柳家喬太郎さんの落語(「ハワイの雪」)をきっかけに落語に興味を持ち出したとのことで嬉しい。
 そして、聞くところによるとこの「ハワイの雪」がめちゃめちゃいい噺らしい。
 聞いてみたい、私も。
 違う人のブログを見たら「落語に対する先入観が覆された」とまで書いてあった。
 私における鶴瓶さんの「たちぎれ線香」みたいなものかな。
 
 変な話、鶴瓶さんが一門会だけではなく公の場でもずっと落語をしていたら、私はこんなに鶴瓶さんにはまらなかったかもと思う。
 鶴瓶さんについて片っ端から検索を掛けて調べていたら、50歳を過ぎて落語に熱心に取り組み出した、という紹介記事がいくつか見つかり、年齢的にも芸能界の位置においてもそういうことを今から始めなくても良さそうなのに何故?と不思議に思ったのが「落語家・笑福亭鶴瓶」にハマったきっかけだった。
 鶴瓶さんの落語を見に行って、必ずしも落語は「分からないもの」「古臭すぎておもんないもの」ではないということを知ることも出来た。 

オロCのCMバトルが始まったらしい。
 日にちが変われば同一人物が再び投票できるというシステムならば、製作者の芸人を一切明かさないで投票させ、投票結果発表時に実はこのCMはこの芸人が作ってました、と公表する方が良いなぁと思う。
 もちろん、そのCMは芸人の顔出し一切なしで。
 決勝のCMでは顔出しOKだけど、一般人の投票による審査は無し。
 せいぜい、準決勝を1位通過した芸人には決勝のポイントに2Pt加算、ぐらいな程度で。
 
 あのシステムだったら、獲得票のうち、同一人物による複数日の投票数が占める割合は1%以下であったとしても、経過を知っているだけに殆どがそういう組織票なんじゃないのか?とつい勘ぐってしまう。
 好きな芸人に勝って欲しくないのか?という感じだが、少なくともこういうシステムならば、そこまで勝って欲しいとは思わない。
 私個人の価値観だが、むしろ、1人が何回も投票できるシステムなのに1回しか投票しないファンばかりなので結局負けた、という方が正々堂々としていて、カッコ良さを覚える。

 “バトル”で思い出し、漫才アワードのHPを見に行ったら、決勝は1ヵ月後らしい。
 夏休みを終えてもなお引っ張るようなイベントだったっけ?
 8月の暑い中に本選のテレビ中継をやってたような覚えがあったので。
 ニチョもハリガネも残っていたが、意外なメンツがぽつぽつ落ちていて驚いた。
 ホムチが落ちてるとは。



2007年08月26日(日)
縛られない生活


今更な感じもするが、無線LANに切り替えた。
 1Kでわざわざ無線にする必要は無いような気もするが、パソコンラックからテーブルにノートパソコンを移動させようとすると、ケーブルを結構伸ばさなければならず煩わしかったし、丁度決算期に差し掛かっているので、手を出せる範囲に値下げをしていたので決心。
 無線LAN内蔵PCの筈なのに認識をしてくれず、USB子機を差し込まないと無線にならないという謎が発生しているが、USB子機を差し込めば出来るのでその辺は問わないことにする。
 ともかくもケーブルから解放され、快適。
 でも、USBタイプではなくLANカードタイプの子機にすれば良かったかも、という気は無いこともないが、恐らく2年以内にVISTAのPCに買い換えるだろうから、その時には改善されるだろう。

プレミアAのラ・テ欄を何気なく見たら「笑福亭鶴瓶」という、今の私のテンションを上げるには最も効果がある5文字を発見。
 録画予約のセットをしようとしたらHDDレコーダーの容量が少なくなっていたので、溜まっている番組の整理。
 殆どアフロと家族に乾杯だった。
 後は鶴瓶さんが出たスマスマだったり、おしゃれイズムだったり、スマステだったり。
 この録画した番組を何度も見返すことは恐らく殆ど無いと分かってるのだが、とりあえず残しておかないと気が済まない性分。
 そんなこんなで今日のプレミアAも標準で録画。
 朝青龍帰国問題とか中学生のプロフ友探しなんかはもちろん後でばっさりカットの予定。
 まだまだ先と思っていた「らくだ」もいよいよ来週チケット発売。
 友達が興味あると言っていたが、値段を教えたら「えっ、鶴瓶に6300円も出さなきゃいけないの!?」と、多分1年前の私なら同じことを言うなぁと思った反応。
 “嘉穂劇場”で“鶴瓶”の“落語”を見る機会はそうそうないんだよ〜、と声を大にして言いたいものの、私が面白いと思うものが友達にもそうであるとはいまいち思えないし、6300円出して損したと思われると私も口惜しいし悲しいので、「ま〜ね〜、そういうもんみたいだよ〜」と曖昧な返事に留めてしまった。

 友達に薦めることはしないけれども、私は嘉穂劇場と歌舞伎座(2公演)に参加。
 何してんだろう、と思うが我慢できなかった。

石田班の新喜劇について書かれているブログを二つほど読む。
 面白そうとは思うが、今月も来月も時間が合わない。
 まだCDは売っているみたいだが、手に入れる機会はなさそう。
 歌モノのイベントに行けば聞く機会ぐらいはあるだろう。
 曲紹介をされないと、それがその歌だと分からない危険性大だけど。
 神保町花月のお芝居も9月、10月と続き物みたいな感じなので、9月の第1作は逃さないようにした方が良いんだろうけど、仕事の都合上時間の目処がつかないので、これもスルーか。
 どんどん逃していくなぁ。
 9月のチハラトークは辛うじて取れたけど、どうだろう。
 今回は20分で完売。
 何でこんなプラチナチケットに...と、毎回首を傾げる。
 



2007年08月24日(金)
態度と言動


立川の事件についてうちの男性社員が色々言っていた。
 職場の与太話なので聞き流せば良いのだが、被害者の職業や年齢について、本当に下世話なことをいい年した大人達が声高に話す。
 あまりのえげつなさに、嫌悪感が急速に成長。
 職場で感情をむき出しにすることは大人としてダメなことなので反省しきりだが、性に関することは我慢しようとしても出来ない。
 それについて笑いまで起きると限界を超えてしまったので、少しでも聞こえないようにイヤホンを突っ込んだ。

 隣にいたクサノさんによれば、イヤホンを突っ込んでがしがし仕事に集中していた私はまるで“般若”だったそう。
 普段はへらへらのほほんとし、鶴瓶と落語について語る時は熱い、というのが私の印象らしいので、珍しく浮かんでいる眉間の皺を見た時、デリカシーがないオッサンの発言について私が本当に腹立ててるんだなぁと思ったらしい。

今月は長期休暇を取ったせいもあるけれどもスケジュールが押していて忙しい。
 朝は早めに出勤し、家に帰っても午前2時頃まで持ち帰り仕事の続き、とい
う、仕事人間な日々。
 私のくせに、と思うが。
 そして、やっぱり私なので、土曜のスマステと水曜発売の週刊文春(阿川佐和子さんの対談に鶴瓶さんが出ている!)を励みに今週は乗り切った。
 来週は鶴瓶さんが出る「グータンヌーボ」が新たなる励み。
 メールで教えてもらっていたおかげで、来月27日の鈴本演芸場のチケットも無事確保できた。
 林家木久扇・木久蔵(旧木久蔵&きくお親子)のW襲名披露興行の日替わりゲストが鶴瓶さんなのだ。 
 11月、12月に鶴瓶さんが何かのイベントに出て、そのチケットを運よく確保出来たら、今年は毎月1回は鶴瓶さんを生で見ることが出来た年になる。
 どんな手を使ってもやってしまいそうだが、10月の「らくだ」で180度変わるかもしれないし、うーむ。
 まぁ、その時はそのときで。

ルミネ10月スケジュール発表。
 あっさりスルー確定。
 面白そうと思うものはあるが、どうしても見に行きたいという訳でもない。
 随分お世話になったし元も取ったと思うので、もう来年は有料会員の更新はしなくても良さそう。

 神保町花月のスケジュールを見たら、2丁拳銃の代演が大山英雄さんとなだぎさんになっていて、何か可笑しくなった。
 芸風もビジュアルも共通点があまりに無いので。
 そういえば昔、baseかうめだのキングコングの代役にケンコバが当てられたことがあったが、あれもかなり笑った。
 暴動が起きそうで。 



2007年08月20日(月)
「一生忘れられへん四分や」

KATEのCMに出ている中島美嘉のビジュアルが山口小夜子さんにそっくりで、思わずびびってしまったではないか。

「笑わせたるっ」(大崎知仁著)が角川ハルキ文庫で文庫化されたので購入。
 2001年以降、若手芸人を主人公にした作品は、M-1グランプリを思わせるイベントに絡んだ人間模様や心象風景が主題となるものが多いが、これも例外ではない。
 相方の父親が闇金に借金した挙句失踪し、知らない間に連帯保証人にされていたため、借金の一括返済と芸人人生の一発逆転を賭けて、結成4年目の漫才コンビ「ジャックポット」は賞金1000万円の漫才コンテストに挑む。
 ところが実は闇金の取り立て屋は、嘗てありとあらゆる賞レースを総舐めにした挙句突然表舞台から姿を消した伝説の漫才コンビ「カウボーイズ」のツッコミであることが分かり、背に腹は変えられない2人は取り立て屋に弟子入りし...と、いう風にストーリーは展開する。
 出てくる芸人も実在の芸人の色んな部分を寄せ集めてデフォルメしている感じなので、(このモデルはあの人らとあの人らか)と想像しながら読むのも面白い。
 ちなみに、ジャックポットのライバルで「クロスプレー」というコンビが出て来るのだが、“ミュージシャンのPVのように洗練されたオープニングV”“千鳥格子のスーツ、光沢のある青いスーツをそれぞれぴったりと着こなした”というあたり、モデルに2丁拳銃が何割か入っているような感じ。
 単独ライブでカッコイイオープニングVを流す芸人は2丁拳銃以外に何組もいそうだが、青の光沢スーツを着て舞台に出る芸人が小堀さん以外にそういるようには思えない(ちなみに、小説ではツッコミの方が青スーツを着ている)。

 題名に挙げたセリフは、カウボーイズが新人グランプリを獲った時のVTRを見た主人公が感嘆の余り呟いたものだが、この箇所を読んだ時(あぁ〜、分かる!)と非常に共感した。
 (面白いなぁ)(斬新だなぁ)と気に入った芸人は何組もいるが、最後まで気持ちに残る人達は、“一生忘れられへん”時間を味合わせてくれた人達だ。
 
 “一生忘れられへん”かどうかは分からないが、<2丁拳銃とM-1>で思い出す絵が一つだけある。
 M-1グランプリ2003の振り返りイベントで多分見たと思うが、舞台裏なのでライトも当たらない薄暗いところで、2人がストップウォッチを片手にネタ合わせをしている写真。
 最初で最後に賭ける意気込みが想像以上に鬼気迫るほどのものだったことが分かり、思い出す度に切なさがこみあげる。

TV STATIONのタレント別スケジュールを見たら、鶴瓶さんがゲストに出る番組が2本あることが分かり、長期休暇後のダレ具合も吹っ飛びにやにや。
 ただ、この雑誌は笑瓶さんのスケジュールも鶴瓶さんのスケジュールとして載せるおポンチなところがあるのでいささか不安だが、番組紹介欄を見る限り2本とも本人で間違いないよう。
 「グータンヌーボ」と「スマステ」を励みに熱波が身体にまとわり付いて息苦しい8月を乗り切ろう。
 きゃっほぅ。



2007年08月16日(木)
夏休みも折り返し


仕事に行っている時は30分でさえ2時間に感じられるほど時の流れを遅いと感じるのに、休みとなるとどうしてこうも早いのだろう。
 東京のような身体にまとわりつくような不快な蒸し暑さに比べると、福岡の暑さはまだからっとしているような感じで過ごしやすいと思うが、とてもじゃないが日中は外に出る気にならず、眠くなったら昼寝をし、喉が渇いたら英彦山で汲んできた天然水を飲む、といった非常にのんべんだらりとした生活を送っている。

去年の今日はきらきらアフロの大阪城イベントを見に行っていた。
 ということは、私が鶴瓶ファンになって早1年。
 最近では、頂くメールも鶴瓶さんの出演情報やテレビ情報についてのことの方が多い。

海原ともこさんのブログに野々村さんの写真が載っていたが、相変わらず綺麗で、一歳の子供がいるようには見えない。
 芸人の頃も綺麗な人だったが、今は表情に柔らかさが加わり、以前に増して綺麗な人に思える。
 康友さんのイベントについてのブログだったが、また作家のお仕事を再開するのかしら。
 2丁拳銃がゲストに出る神保町花月のお芝居の脚本を野々村さんが書くとかいうのも見てみたい。
 そういえば2丁拳銃のコントを3年近く見ていないような。




2007年08月10日(金)
小学生のお礼状


同僚のクサノさんからあることを頼まれた。
 ご子息のリュウタロウくん(仮名)がセブンイレブンのポケモンスタンプラリーで4つスタンプを集めたら貰えるキラキラシールゲットを目指しているのだが、生憎と彼の徒歩圏内にセブンイレブンは1〜2店しかなく、なかなか道は険しい。
 母の愛で協力しようにもクサノさんは通勤途中に捻挫をし、廊下を歩くこともままならない状態であるので、もし通勤圏内にセブンイレブンがあれば協力をして欲しいとのこと。

 元々コレクター癖がある私のこと、自分の通勤圏内にあるセブンイレブンをパパーンと思い出し、1日で7個集めた。
 8個集めればポケモンポスターが貰えるので、8店行ったのだが、あいにくスタンプが被ったので7個で終了。
 しかし、リュウタロウ君が欲しがっていたシールはもらえたのでクサノさんに託した。
 帰宅したクサノさんからシールを渡されたリュウタロウくんは大喜びで、枕元にシールを置いて寝るほどだったそう。
 もう29歳の私からしたら(そんなにも喜ぶのか!)と驚きだが、小学生だったら充分すぎるほどに価値を見出すんだろうなぁ。
 あまりの嬉しさにリュウタロウくんは「お礼状を書く!」と言い、実際書いたそうだが母のクサノさんはそれを忘れて出社。
 休み明けで良いですよ〜と言ったのだが、礼節を重んじる平成の小学生・リュウタロウくんには収まらないらしく、ご丁寧に実家に暑中見舞いを兼ねてお送りします、とのこと。
 小学生からどんなお礼状が届くのか楽しみ。

明日から実家に帰るので、今日から始まった渋谷東急の古本市に出向いたが中々のヒットだった。
 買わなかったけれども落語の文献はかなり出ていた。
 「高座のそでから」が600円だったので、一旦かごに入れたものの、どうしても今欲しいという訳ではなかったので結局棚にもどした。
 鶴瓶さんが載っているのだが、私が好きな顔は「六顔萬笑」に載ってるし、と。
 鶴瓶さんが落語家として載っていると何とも嬉しくてほっこりして、にやけてしまう。
 リュウタロウくんのポケモンキラキラシールと同じか。
 さすがに枕元に鶴瓶さんの写真を入れて寝ることはしないけど。 



2007年08月09日(木)


東京の とあるビルの 一室で ひとり黙祷 11時2分



2007年08月06日(月)
鶴瓶weekの幕開け

++++++++++
62回目の広島原爆忌。
 核廃絶や戦争の根絶は現実性を伴わない絵空事だと言う人達はいる。
 しかし、どんな絵空事でも夢のようなものでも、願い続けて言い続けなければいけないことがある。
 絵空事であるというならば、それを現実のものとすれば良いだけ。
 3番目の被爆国は絶対に作ってはならないということを言い続ける。
 自分の子供や孫に戦争を経験させてなるものか。
 戦争を知らない子供たちの子供として育ててもらった長崎人としての使命であると思っている。
++++++++++

いよいよスマスマに鶴瓶さん出演。
 ビストロ以外にも出て、気づけば35分ほど鶴瓶さん出ずっぱり。
 嬉しさに溶けそうになりながら鑑賞。
 標準画質でHDDに録画もしているというのに。

 鶴瓶さんが小朝さんの指令による大ネタ「死神」をかける東西落語研鑽会まで後1ヶ月。
 先行予約案内のハガキが待てど暮らせど来やしない...。
 一般発売日は、帰省のため羽田空港に向かってる頃なので、先行で取ろうと思っていたのに。
 でも、@ぴあを見たら珍しく土曜日に大阪で「鶴瓶と誰かと鶴瓶噺」が9月に開かれるということを発見。
 ここでも「死神」をやりそうだし、仕事終わりでよみうりホールに6時半までに駆けつけられる自信が無いので、大阪に賭けようかなぁ。
 大阪行きたいし。

そういえばとあるコンビが解散するとかしないとかいう騒動が起きてたみたいだけど結局どうだったのだろう。
 非常に入れ込んでいるコンビが解散した経験は今のところ私は無いけれど、もし解散が決まったら、最後のライブは行くだろうなぁ。
 チケットさえあれば会場の中に入るのも入らないのも自由なので、チケットだけは絶対に押さえる。
 解散に限らず、結果的にそれが最後のライブになった、ということは起こり得るので、行けるものはなるべく行っておきたい。
 行けなかったことより行かなかったことの方が後々後悔が大きい。 



2007年08月02日(木)
成果と評価


正社員として雇用されているが、終身雇用ではなく1年ごとに雇用契約を更新する有期雇用で、給与も成果主義による年俸制である。
 入社して満4年が過ぎ、成果が評価されてやっと今秋から俸給が1階級上がることになり嬉しいのだが、目だった成果を挙げていないにも関わらず、私より遅く入社した男性社員は入社2年目で俸給が1階級上がっていたという事実を知り、ちょっとへこむ。
 成果主義なんてものを導入しているくせに会社の体質自体は古く、女は結婚したらすぐ辞めるから大事な仕事は任せられない、なんてことを21世紀を迎えた今でも公言し、それに同意する役員も少なからずなので、有り得ないことではないなぁ、と思いつつも、典型的な男女差別みたいなものに直面したのは30年近く生きてきて初めて。
 戸惑いは否めない。

 それでも、自分の仕事をやっと評価されたことはやはり嬉しい。
 いつまで経っても報われないことに拗ねて辞めたりしないで良かった。

戸惑いと割り切れなさとはにかみながらの嬉しさを抱えつつ、定時後急ぎ足で国立演芸場へ。
 三遊亭王楽さんの会のゲストに鶴瓶さんが出るので。

 王楽さんの落語は初めて聞いたが、品と艶があり、今まであまり聞いたことが無い系統に属する落語家さんで、「稽古屋」と「錦木検校」の二席をやったが、二席とも良かった。
 「錦木検校」は初めて聞いたが、物凄くドラマチックに噺が進むのに、サゲは、聞きながら(まさかサゲは○○じゃないだろうなぁ)と思ったそのまさかであまりにも馬鹿馬鹿しいものだったが、そのギャップがハマった。

鶴瓶さんは「お母ちゃんの笑顔」。
 「青木先生」か「長屋の傘」かと踏んでいたので意外といえば意外。
 きゃっきゃっと笑いの中に終わり、ほわんとしていたら隣に座っていたオジイが

 「鶴瓶の落語はー、ダメだなっ。
 くっだらねぇテレビばかり出てっから、落語も聞いちゃいらんねぇ。
 大体アイツには、品ってものがないんだよ」

 なんてのたまい出すので、最も近い距離でこの発言を聞いてしまった私は
 
 (おのれっ!
 鶴瓶の落語を初めて聞いた時は感動のあまりボロ泣きし、
 1月は新幹線使って高石市市民でもなければ大阪府民でもないのにのこのこと高石市の市民寄席に行き、
 お茶は伊藤園しか買わないことにしたり、
 秋は「鶴瓶のらくだ」聞きたさにわざわざ実家に帰って福岡の嘉穂劇場まで赴いたりするほどの鶴瓶ファンにいつの間にかなってしまった私が横にいると知っての狼藉か!暴言か!)

 と、俄かに怒りがヒートアップ。
 あの場にタウンページがあったら、真っ二つに引き裂くなんざ訳無かったかも。

 しかし、そのオジイが“さん”付けまでして、「俺ぁ、この○○さんと△△さんこそ本当に落語界の宝だと思うね」
 とリスペクトしていた方は、正直私はどの噺を聞いても心に引っ掛かるものがなくてつるんと上滑りしたまま終わるばかりだったので、ジャリズム・渡辺さんが言うように、“笑いって結局趣味の問題”だ、と自分に言い聞かせる。
 私がその師匠の落語に可笑しさや味を見出せないことと同じで、あのオジイも鶴瓶さんの落語の可笑しさや味が分からないのだ。

「きらきらアフロ」は確かにくっだらないし、知性や教養の香りはゼロだ。
 35歳になってもライブでテンション上がったら漏らしてしまうナホミ嬢と、51歳になってもテレビで脱いでしまう鶴瓶さんがやってるんだもん。

 でも面白い。
 きらきら〜やパペポや鶴の間や生つるべの面白さを知ることが出来て本当に良かった。

色んな人から鶴瓶さんの情報を立て続けに貰い嬉しい。
 インタビューを受けているZipperも発売されたので、早目に見に行こう。
 「Zipper」のインタビューを受けながら、読者層が50歳代以上の「毎日が発見」という雑誌のインタビューも同じ日に受けるという、このどの層にも溶け込む柔軟さが何ともたまらん。

 スマスマは今のうちから録画予約をするという、我ながらバカ過ぎるほどの浮かれっぷり。
 テレビガイドに写真が載っていたが、2年前「助六」という雑誌に載っていた浴衣を着てらっしゃるように見えるがどうだろう。
 あぁ、ついでにいえば12日の「おしゃれイズム」にも出るので忘れないようにしないと。
 何気に初めて見る番組。



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