トンデモ科学の見破り方

 「トンデモ科学の見破り方」っていうけど,アメリカの本じゃん。「トンデモ」なんて用語はないじゃろ。「トンデモ本の世界」を期待すると,かなり趣は異なるね。ここでいう「トンデモ」は,まったくの疑似科学や反証不能な妄想は含まれておらず,科学的とされる手続きを経て発表されてはいるものの,科学者一般の賛同は得られず,異端視されている説に対して使われている。そうした説をいくつかとりあげて,科学的な検証を行っている本なのであーる。

 読んで驚いたのは「日光浴は害よりも益の方が多い」とか「石油は生物起源ではない」など,マジ?な説も,真実かもしれない可能性がけっこう高いということ。石油の元になる炭化水素は地球の深部に大量にあって,そこから染みだしてくるという説があるらしいんだけど,これを肯定する証拠はけっこうあるらしい。ホントカヨ。つーことは日本でもがんばって掘れば石油が出るってことじゃん。世界のパワーバランスが変わっちゃうね。ちなみに否定されていたのは「エイズの原因はHIVじゃなくて,エイズ治療薬の副作用」ですた。
2004年03月20日(土)

おたくの精神史

大塚英志の「おたくの精神史」を読了。これは傑作。おたくの「内面」を1980年代という外的要因から解いていく本だけど,まるでミステリの謎解きのようにスリリングです。
2004年03月14日(日)

駆け出しネット古書店日記

また古本ものを読んでしまった。「駆け出しネット古書店日記」は,ライターだった筆者がインターネット上に古本を扱うショップを開店する話。DreamWeaverとかcgiで四苦八苦する場面が何度もでてきて,「オレにやらせろ」とか思いました。古本商売を始めると決めてから車の免許を取りにいっているのに感心したり。古本屋ってなんか楽しそうなんだよね。この中にも「新刊書店よりも古本屋の方が自由でいい」と書いてあって,なるほどと思った。
2004年03月07日(日)

山本弘のトワイライトTV

「山本弘の」の部分はタイトルの一部だろうか?
私の愛する「映画秘宝」に連載されていたので,全て読んでいると思うのだけど,加筆されているというのと,内容をまるっきり忘れているのでまた買ってみた。過去に放映されていたたTVシリーズの思い入れ/ウンチク/思い出話です。セレクションが山本弘らしく,基本的にはSF的設定でなおかつ忘れられているマイナーなものが中心。山本弘の書いたものはいつもそうだけど,対象に愛があるよね。NHKの「少年ドラマシリーズ」に対しては「SFマインドが無い」ということで冷やか。なるほど。
2004年03月04日(木)

ま2の本日記 / ま2