ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝

長い題名。「ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝」は,ご存知IWGPの外伝である。外伝なので,マコっちゃんは出ていないが,その代わりにヤクザのサル君がでずっぱり。本家IWGPが青春モノと言えるノリだけど,こっちはノワールかな。でもこの作者は基本的に登場人物にやさしいので,ドロドロの話にはならないのであった。

冴えない二流の映像作家がアンダーグラウンドのカジノにはまり→借金まみれになり→犯罪の片棒をかつがされ→その計画が破綻して→ヤクザに追われることになる。と書くと馳星周みたいだけど,そこからがIWGPって感じですね。ヤクザの若造がマックを使ってピンクちらしを作っているシーンには笑った。
2004年02月24日(火)

苦い祝祭

チャイナタウンの女性探偵リディア・チンのシリーズ。もう何冊目だろう。一冊ごとに相棒のアイルランド人探偵ビル・スミスと主人公が入れ代わるという趣向なんだけど,今回はリディア・チン(萌え〜)の番です。どっちも面白いのだけど,リディアがメインの花時期ほうが馴染みやすいのは,やはり中国文化の方が身近に感じられるからかな。中国の母親全開(って知らないけど)リディアのおかあさんがいい味を出しています。

今回は飲茶レストランを舞台に,組合運動にかかわった中国人4人が姿を消す。組合員の相談を受けていた弁護士の頼みでリディアは捜査に乗り出すんだけど,中国人労働者→不法入国者という現実問題がうまく溶け込んでいますなあ。ちょっと薄いのが難点。
2004年02月20日(金)

仕事の作り方

「仕事の作り方」をテーマにしたインタビュー集。テーマが独創的なので,もうそれだけで面白いのであるのである。筆者がデザイン関連の仕事をしているため,インタビューの相手はデザイナーが多いが,中には水口哲也(セガのゲームデザイナー)なんてのも出てくる。ちょっと文章が読みにくい気がするけれど,自分の仕事は自分で作るという視点は興味深いですね。
2004年02月15日(日)

ま2の本日記 / ま2