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2003年11月30日(日) せとぎわの魔術師現る

 ふーっ。
 フィニッシュ。
 せとぎわの魔術師は健在でした。
 本契約になるための基本契約数をクリアできました。
 「合格」です。笑

 これで心置きなく委託契約を打ち切ることができます。苦笑
 せっかく合格したのに、契約の更新をしないなんて俺は何を考えているのでしょうね。
 12月20日には、この6ヶ月(6月1日から11月30日)の働きに対する報奨金が出るというのに、それも×1.8カ月分も出るというのに、なぜ辞めるのでしょうね。勿体ない…
 この就職難の時代に、かなり安定と保証を得られる仕事なのに、なぜ辞めるのでしょうね。
 バカだなぁと自分でも思う。
 嫌だからって簡単に辞めていられるほど、自分に力も能力も才能もないじゃないかと思う。
 妻を、しかも体に障害をもっている妻を養う役目を負っていながら、なんて無謀なことをやるんだと思う。
 辛抱が足りない。
 世の中をかなり甘く見ている。
 自分の置かれている立場を全く理解していない。
 信用すらなくす。
 と、思う。
 だから悩んだし、迷ったし、流れに身を任せてせっかく合格したのだからこのまま暫く…せめて報奨金を確実に受け取るまで…とも思った。
 でも、ギブアップしようと決めた。
 ギブアップした今も、本当にそれが良かったのかは分からないし、全くしこりがないとは言い切れないけれど、気持ちはさっぱりしている。
 答えはひとつじゃないと信じている自分を信じて。

 おそらく俺のとった結論は正しくはないのだろうし、一般的なものさしからは逸脱しすぎているのだろうけれど、許して欲しい。
 俺に関わりを持っていてくれる方々に、ひたすら許して欲しいと願うのみ。

 次、何をやるのか、やりたいのか、全くの白紙。
 だから、いろんなもの、色を描ける。
 とことん俺って、バカなんだなぁ。





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 俺が動くことで、誰かが、どこかで笑顔になってくれることを願い信じて。


2003年11月28日(金) 当たり!

 家に帰ったら「青春出版社」という所から封書が届いていた。
 ん?なぜにこんなさわやかな雰囲気漂う所から郵便が届くのだ?と思い裏返すと「ビッグ・トゥモロウ編集部」のハンコが押してあった。
 あー、ビッグトゥモロウね。
 でも、何が送られてきたの?
 そういえば何か懸賞に応募したような気がする。記憶は定かではないが。
 早速、開封。
 そこにはこんな文言が書かれた紙切れが同封されていた。
 *BIG tomorrowをご愛読頂き、誠にありがとうございます。この度、応募して頂きましたプレゼントがご当選されましたので送付致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 やはり、懸賞が当たったのだ。
 して、何が当たったの?とブツを見た俺の頭は「???…」状態に。
 ブツは文庫本で、タイトルが「青木雄二のゼニの教科書」
 俺、仕事に疲れてこんなの欲しがったの?だから応募したの?
 いらない、気が、するよ。

 その後、この懸賞の該当本を引っ張り出し事実確認を行った結果、クロスワードパズルを解き答えをハガキに書いて送ると、5名に1万円が当たり10人に青春出版社の最新刊が当たるという懸賞であったことが判明。
 良かったよ、俺が希望して得た物じゃなくて。

 どのくらいの応募があった中での15人なのかは分からないけれど、全国紙で当たったのは嬉しい。
 ブツが何であるかはこの際置いておこう。と思った。

 実は、こんな感じで懸賞運が良かったりするのだ、俺。
 これまでにもかなり色々なブツが当たっていて(とは言っても小物のみ)、中でも出始めの頃に当てたコードレス電話機はなかなかの活躍をしてくれた。ちなみに応募は1000通くらいで、その中で当選は1名のみ。
 この時の提供はマンダムだったのだが、当選の電話がマンダムから掛かってきたときは、「あ、うちそういうの興味ないんで」と一度電話を切ったのだ。だって、マンダム商品の売り込み電話だと思ったから。
 でも、再度電話は掛かってきて、さすがに「当選」と言われたときはびっくりした。

 しかし。
 宝くじは当たったためしがないのはなぜだろうか。
 ほとんど買わないからか。





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 どうせ当たらないなら、確認くらいワクワクしたいしね。


2003年11月25日(火) せとぎわの魔術師

 残すところ、あと1週間で仕事を辞める。
 もちろん、局にはそんなことを伝えてはいない。

 さて。
 現在の俺の扱いは、新規委託契約。
 試用期間中。
 局の試用期間は半年なので、4月10日から働いている俺の本当の半年は10月10日。
 しかし、4月1日からはみ出している10日分が、「期」という考え方で動く局の中では、(4,5 6,7 8,9 10,11と2ヶ月で1期)11月末が俺の試用期間満了となる。
 これで数字的に基準を満たせば俺は本契約のステージへと進むことが出来る。

 ところで、こう書けばほとんどの方は、なるほどその半年間の数字をトータルして評価されるのか、と思うことでしょう。
 しかし、さにあらず。
 最後の2ヶ月間の数字だけで判断されます。
 へっ?じゃあ、それまでの4ヶ月は何!?という話です。
 そうですねぇ…助走期間でしょうかね。

 ここにも何度か書きましたが、今の時期は移動(引越し)がほとんどない時期。
 もし、11月からこの仕事を始めると、仕上げの2ヶ月は3月4月となる。
 期を通して与えられる目標数は、年間を通して変わりはない。(つまり、4,5月の目標数が100なら10,11月の目標数も100)
 だから、当然この時期に仕上げをしなければならないのは大変不利な話。
 3月4月のように移動がないわけだから。

 ま、どうせ本契約に移行する気持ちはないわけだからそれはどうでもいいことと言えばどうでもいいのだが、しかし辞めるにしても、いや辞めるからこそ有終の美を飾りたいと思うのだ、俺は。
 では、残り1週間となった今の俺の数字はどうかと言うと、目標数には達していない。
 あと1週間で目標数に届く可能性は・・・五分五分というところ。
 微妙なところで、目標にあと1,2件足りない…となる可能性がかなり大きい。
 泣いても笑っても残り1週間。
 ひたすらやるしかあるまい。
 ちなみにこの数字は、ベテラン取次ぎ専門スタッフと大差のない所に位置している。
 だから、全く恥ずべき数字ではないのだ。
 しかし、これは最終審判だから、そんなことは関係なく、あくまで審査基準を満たすかどうかなのだ。

 せとぎわの魔術師。
 切羽詰って、後がなくて、ギリギリになって、土壇場で、何とか形にする人。
 そんなことを今まで繰り返してきた。
 さて、今回はどうだろうか…





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 仕事だからそれって、当たり前なんだけど。笑


2003年11月17日(月) ある一面だけを見せ付けられて

 すごくね、いい先生でした。
 俺が小学校の時の教頭先生。
 教頭先生はもうひとりいたけど、その先生なんかより、すごく好きな先生でした。
 後で知ったことですが、1年8ヵ月前まで俺が勤めていた会社の常務(現社長にして俺の友人)も小学校の時にその先生に大変世話になっていたのでした。
 常務は血友病で子供の頃から体がボロボロ状態。学校に通うのも大変。
 だから、教頭先生(その当時は常務の担任)は、毎日そんな常務をおんぶして学校に連れて行ってくれたそうです。毎日、毎日。
 担任としては当然かもしれないけど、そう簡単に出来ることではありませんね。
 だから、それから11年後に教頭先生となって俺の前に現れた彼は、こんな俺でも「あぁこの人はいい人だな」と思えるオーラを放っていたのでしょうね。

 その先生と今日、先生の自宅でお会いしました。
 仕事で訪問したのです。契約変更の確認のために。
 変更が必要な状態かどうかを確認しました。
 間違いなく変更が必要な状態でした。
 でも、変更をしてはもらえませんでした。
 複雑でした。心が。

 思うんです。
 もう先生も80歳を間近にしています。
 人生の先輩も先輩、そして恩師。
 小学生を中学生にするために、幼稚な子供に「人」としての下地を身に付けさせるために、一生懸命の愛をもって尽くしてきたわけです。
 だもの、わがままになろうが、決まりごとを理不尽な理由で破ろうが、それでもいいんじゃないか、と。
 今まで人のために尽くしてきたんだもの、ここでわがままを言ったところで何の罪があるのかって。
 いいんだよ、それで、おそらく。

 俺のやっている仕事は、人間の汚い部分、ズルイ部分、弱い部分、愚かな部分、などと毎日のように対峙します。
 でもそれは、対している相手のほんの一部分にしかすぎない面なのに、そう分かってはいても、面が強烈であるとその人そのものが悪であると誤認してしまう。
 教頭先生の場合は、昔を知っているから、それもとても良い面を知っているから俺の気持ちは平穏でいられたけれど、そうでなかったら…

 ここの部分が、俺がこの仕事を続ける気はなくなった大きな理由。
 俺もものすごく多面体な人間だから、対する相手とも多面的に付き合える(可能性のある)仕事が出来たら良いと思う。





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 そんな仕事は辛すぎるのです。
 情けないけど。


2003年11月16日(日) 葉祥明飾りました

 昨日の日記に登場した葉祥明の版画を飾りました。
 場所はリビング(市営住宅バージョン)の壁で、以前からあった葉祥明の版画を少しずらしてその隣に据えました。
 以前からあったものは黄色とオレンジ色の暖色系で、今回買ったものは藍色と空色の寒色系のもの。
 どうかなぁと思いましたが、違和感なく馴染んでくれました。

 いまはこれ以外に、ミュシャの版画のカレンダーから切り抜いたものを額装した絵も同じフロアー(6畳サイズ)に飾ってあり、なんかこうなるともう少し飾りたい気がしてきます。
 まぁあんまりゴテゴテと飾ってもうるさいだけですが、来月は俺の誕生日でもあるので、ここはひとつミュシャの本物を物色してみようかと…密かに考えています。(実現の可能性は極めて低い。そんな高いの買えるわきゃない)
 でもやはり同じフロアー(あくまで市営住宅レベル)にいわさきちひろのカレンダーも掛かっているので、これ以上絵は飾れないですね。
 んー、マリーローランサンもいいなぁ。むむむ、シャガールもおもしろいしなぁ。と、まず間違いなく買えるわけのない絵に思いを馳せる秋の夜です。

 ちなみにリビング(ビニールクロスのフローリング)の脇の和室には「一期一会」と書かれた書が飾ってあります。地元の大学の教授が書いて下さった篆書の正しい書です。
 俺もお習字を昔習っていました。小学校の時。
 だから今も筆で「字」を書きます。けっして「書」ではありません。
 そんな字は、酔っ払って飲み屋さんでいい気になって書き殴ることが多く、(今はほとんど飲みに行かないので、そんな恥ずかしいことはやってません)店側も冗談で店内に飾ってくれたりしています。その場所がトイレの中や、トイレの前であることは内緒です。笑
 そんな字が、このまえ店から忽然と姿を消したそうです。盗まれたそうです。爆
 その文句はこうです。
 「金は出せば減り 愛は出せば増す」
 いい店なんですよ。いいオヤジがいて、いいオカミがいて。
 だから、おまえらここで金を使ったなんて考えるんじゃなくて、愛を使ったと思えーい!との思いからその文句を書いたんですけどね。
 なんかその言葉をえらく気に入ったお客さんがいて、おしっこのついでに剥がして持っていっちゃったらしいんです。
 そうかぁ…と考えてしまいました。
 また書いて、と言われているんですけど、だから書いてはみるのですが、書けないんですよ。いい加減に酔ってないと書けないのかなぁ。笑





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 でも、型を知ったからって良いとは限らない、と色んな人から言われる。
 でも、ピカソがピカソとして認められたのは、基本となるデッサンがしっかり描けるという裏打ちがあったからだものね。
 習いたいと思っている今が、始める好機なんだろうなぁ。


2003年11月15日(土) いざなわれた日

 朝から何となく「おっ、イケルかも」と思う日ってありませんか?
 いろんな面でバランス良く上手くいく気がする日。
 今日はまさしくそんな日でした。

 仕事で久々にいい数字を叩き出せました。
 朝から、今日はいけそうな気がしていて、だからその思いを実現するべく気合充分に踏ん張りました。
 予定数には届きませんでしたが、充分満足しても良い数字でした。
 昼も、(って言っても夕方4時です)30分だけ仮眠しようと携帯のアラームをセットして寝たのですが、んっそろそろ時間かな?と起きたら間髪入れずにアラームが鳴って。
 よしよしガンガン行きましょう!と活動を再開したら、訪問するところ全てが好感触で。
 良かった良かった。笑

 で、きのうは妻の誕生日だったものだから、夜間の仕事をしっかりサボってチャイニーズイタリアンの店(リーズナブルな価格にして美味)で食事をしたのです。
 でも、別にそれだけでもお祝いとしては充分だけど、ここはひとつギャグで笑えるアイテムをプレゼントしてやろうと企み、今日は仕事を終えてからサティへ行ったのです。
 そうしたら、テナントで入っているファンシー画廊で「葉祥明フェアー」をやっていて・・・どーんと俺の眼に飛び込んできた版画を買ってしまいました。
 妻も葉祥明が好きなのでこれはなかなか味のあるプレゼントです。(まだ渡してません)

 なんか、見えざるものにいざなわれた日だった気がします。





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