ゆうじの日記

2005年03月31日(木) 沈黙の音

今日は仕事休みです。市役所に転入届けやそのほかの書類の手続きをしにいかなければならなかったので休みをもらいました。

久しぶりの映画。『ドライビングMissデイジー』です。年老いた未亡人と彼女の運転手として雇われた黒人の心の交流。
この未亡人のおばあちゃんがかなりの頑固者で、最初は息子がつれてきた運転手なんかいらんわー言ってるんだけど、だんだんと心を開いていくの。でもそれが素直じゃなくって微笑ましいんだなぁ。とても静かな、静かな映画。これぞサウンド・オブ・サイレンス。
印象的だった言葉は「心配するな。世界が終わったわけじゃない」。特に僕は弱気で、小さな失敗を自分でどんどん大きくしちゃうので。自分に言い聞かせよう。

あー、やっぱり映画っていいなぁ。芸術ってすごいなぁ。人間って素晴らしいなぁ。はふんはふん!



2005年03月28日(月) パジェロミニ

職場、遠いです。山の上です。
4日間往復しただけでガソリンが空になりました。会社からお金がでるとはいえ、しんどいなぁ。今はパジェロミニに乗っているのですが、軽のくせに燃費悪いような。
更に燃費が悪くなると思うけど、やっぱりロードスターが恋しいよー。オープンにして走ったら気持ちよさそう(なんといっても山の中だから)な通勤路なんだよー。

今日は月曜日&曇りだったのでぼちぼちのお客様でした。少しは、お客様に話しかけるのも気楽にできるようになったかな。小さい女の子に気に入られたみたいでキーホルダーを見せてくれたりしました。でもやっぱり年下よりも年上がいいです(笑)バイトのお姉さんも映画好きなんだって!

web拍手、いつもありがとうございます。





2005年03月27日(日) 自転車で追い越した

『ドライビングMissデイジー』を借りてきました。
ちょっと前から観たい映画だったので楽しみ。でも、仕事が終わったあとはなんだかぐったりでなかなか観る気がおきません。極端な残業とかがない(?)だけ、周りよりはマシなのでしょうが…。

今日の仕事は団体さん相手の写真販売でした。関西からのおっちゃんおばさんは強敵です。まけてー、まけてーとかなりの人に言われます。まだトークがうまくないので上手にあしらうことができない。
作り笑いとか、適当なおしゃべりとかそういうのも身についちゃうのかな、しかたなく。仕事がいやってわけじゃないけど、自分が準備できてないのに周囲に無理やり大人にされる感じ。大人っていうのはみんなそういうふうに出来たのかもしれない。
ちなみにバイトの一人は25歳の可愛いお姉さんです。わーいわーい。

仕事の帰り、出身高校のそばを通るのですが今日のラジオで「卒業の歌」をテーマに喋ってました。なんか「卒業の歌」をその番組で作る、みたいなやつ。高校の帰り道のそばで、ちょうどそんな歌が流れたから急に泣きそうになりました。

自転車で追い越した夏の夜。大人になれたかわかんないけど、きっと強くなるから…。

(TT)


ちなみに、米子駅の前に「サージェントペパーズ」っていう音楽屋ができてました。店の名前はビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』からでしょう、間違いなく。結構コレクター向けっぽいお店でした。ピンクフロイド関係のアイテムを今度じっくり探してみるつもりです。



2005年03月26日(土) 出勤

今日は初出勤でした。とっとり花回廊の中にある写真スタジオのアシスタントです。観光客さんの記念写真がメインなのですが、緊張のせいでお客さんとのコミュニケーションが硬いって言われました。たぶんそれは性格の問題だと思う…。写真の腕は褒められたのが唯一の救いかな。一回使ってみたかったニコンの一眼レフを使わせてもらいました。うは。

ってかまだまだ学生気分です。バイトみたいな気持ちです。自分が「社員」とか変な感じ。ちゃんちゃらおかしいぜい。





2005年03月20日(日) 乙女マンガ

あぁあ・・・、21日には部屋を出るのにまた雑誌を買ってしまいました。『relax』です。特集は「鎌倉・スティールパン」。
鎌倉にはこの間行ったし、relaxの東京や京都特集がかなりおもしろかったのでこれも期待できるだろうっと。カヒミ・カリィさんが簡単なフォトエッセイ書かれてましたー。
あと「超ド級の乙女マンガ27選」で『ぐるぐるポンちゃん』があげられてたのが懐かしかった。犬(♀)が、じいちゃんの開発したぐるぐるボーンで人間に変身します。乙女です?
あとはちょっと前から話題になってる『のだめカンタービレ』や、現在爆発的な人気であろう『NANA』や『ハチミツとクローバー』など。他のマンガは知らなかったです。乙女度が足りないみたいです。しかし、今回あがってたマンガは乙女っていうか少女マンガな気がする。

晩御飯を食べたあと眠くなったら寝て、目覚ましなどかけずに目が覚める時間に起きるという生活をこの4、5日させてもらってます。
だいたい8時くらいには寝て、朝の3時とか4時に目を覚ます生活です。なんだか『阿弥陀堂だより』のお梅さんみたいだなぁ。おなか一杯になって外が暗くなってたら寝る、体が起きるというまで起きない。いいなぁ、動物的だよなぁ。
ちなみに今は朝の5時30分。外は少し明るい。





2005年03月17日(木) 転出届け

区役所(市役所じゃないところが都会っぽいね!)に転出届けをだしてきました。転入のときは引越しから1年以上経っていたせいかそこそこ時間がかかったのですが、転出届けは吉野家で牛丼食べるくらいの時間で済みました。移動を合わせても30分かかったかどうか。
まぁ、本人であることをきちんと確認さえすればあとは証明書を発行するだけでしょうからね。転入のときは寮長に確認の電話があったりして、そこまでするもんなんだ…と驚いた記憶があります。
保険証が必要なのかな?と思ったのですが免許証で可能でした。昨日が卒業式。不参加だったのでまだ持っているのですが、さすがに学生証はもう使えない。こういうときにも免許証って便利ですね。

荷造り頑張ってます。学校でやった展覧会の時の写真パネルがあるのですが、どなたか買いませんか? 一つのテーマでがつんと撮ってなかったために、それっぽい写真たちに「空」というタイトルをつけてなんとか統一感を出そうとした作品たちです。1枚1万円で。ま! 長谷川さんの写真がそんなに安く手に入るなんてお値打ちね(笑)
さすがにそれは冗談。個人的に気に入っている写真もあるので。写真を言葉で説明するのも意味のない行為かもしれないけれど、ロードスターのサイドミラーに映った空を撮ったものです。感想ノートでも取り上げてもらえてたので嬉しかったなぁ。「ミラーに映った小さい風景だけど美しいと感じました」という雰囲気の感想をいただきました。ありがたいことです。でも、空もいいけどロードスターのまるっこいサイドミラーも可愛いべ?(笑)

昨日の日記では『Uボート』と『四月物語』を観たいと書きましたが、結局は『U571』と『眼下の敵』を借りてきました。わーい。

今日からJR境線米子駅の愛称が「ねずみ男駅」になったそうです。境線は僕が高校時代にほとんど毎日使用していた路線です。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/archive/news/2005/03/17/20050318k0000m040070000c.html

写真を見たのですが、ほんとにねずみ男だよ…。0番乗り場を「霊(れい)番ホーム」とし、残りの15駅にも妖怪の名前をつけていくそうです。うちの最寄りの駅は何になるのか非常に気になります。
っていうかなにかい? それぞれの駅にも米子駅のねずみ男みたいな柱を作るのかい? そしてその前にスタンプを置き、米子駅から境港駅間で「妖怪スタンプラリー」を開催するのかい?
境線、もうかるといいねえ。



2005年03月16日(水) VHSと公衆電話

お昼ごはんはモスのロースカツとマスタードチキンバーガーでした。公園で食べてたら2、3歳くらいの子どもたちが寄ってきて、子ども嫌い(苦手)なので緊張しました。どう対応すればいいかわかんないだもんや…。でもハンバーガーのパンをちぎってあげたら、ハトに投げてたよ。喜んでたしよかったのかしら。
ロースカツは相変わらずの美味しさだった。あのカツにかじりつく瞬間ってすごい幸せだと思う。キャベツもしっかりしてていいですね。マスタードチキンは初めて食べたんだけど、根菜サラダがはさんであることで、メインのマスタードチキンが自己主張しすぎずちょうどいいバランスに仕上がってた。モス、上手い(美味い)なぁ。
今度は海老カツバーガーとフレッシュバーガーを食べるつもりです。プレーンドッグも食べたいー。モス大好き。

モス食べたあとは久しぶりにブックオフに行きました。引越しを直前にして本を買うことはないと思うけど、それでも外出したら本屋に行かないとなんだか落ち着かないので。
何も買わずに帰るつもりでしたが、ウクレレの入門DVDを買ってしまいました。まだ全部見てないのでなんともいえないけど、これハズレっぽい。メニュー画面に戻ろうとするたびにメーカーのロゴが流れる時点で不親切としかいえない。例えば、TVゲームでゲームオーバーになるたびに一番最初の起動画面から再スタートするようなもの。イライラ。
しかしそれでもVHS(ビデオ)と比べるとDVDってやっぱり便利だなぁって思う。その厚さ、重さからして段違いだし。
今回の引越しでも『黄金狂時代』と『素晴らしき哉、人生!』『チップス先生、さようなら』のDVDを荷物に入れたんだけど、VHS3本とDVD3本じゃかなり差がある。あと10年もしないうちにVHSは消えちゃうんだろうな、きっと。
そして、30歳になった僕たちは「ビデオって懐かしいへん?」「あぁ、巻き戻しとかやったよなぁ」と話すようになるんだろう。懐かしさのあまり、ビデオデッキ(生産中止で値段が高くなってるのだ、VHSマニアがいるのだ)を買っちゃったりするのかもしれない。DVDにはない、この巻き戻しの音がいいんだよねー。我が青春の思い出。年をとるのって嫌ね。
公衆電話もVHSと同じように姿を消していきつつあるものだと思う。今のうちに写真を撮ったりしておけば、いい記録になると思うよ。「公衆電話のあった風景」なんて写真集が発売されます、きっと。いやむしろ俺が出します?

明日はDVDを返しにいくのですが、またなにか借りちゃおうかな。時間がないので2本くらい。潜水艦映画の代表『Uボート』と岩井俊二監督の『四月物語』が観たいです。春の感じもしてきたことだし。

PCの壁紙変えました。海の底から太陽を眺めているもの。ちなみにスクリーンセーバーは、ネスカフェ「朝のリレー」CMです。谷川俊太郎さんの『朝のリレー』を使ったCM。

カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている


まだ流れているのか知らないけど、見たことある人は多いはず。スクリーンセーバーはhttp://jp.nescafe.com/morning/でダウンロードできます。音楽ありとなしが選択できるみたい。



2005年03月15日(火) 引越しって大変

引越しって思った以上に荷物が多くなりますね。今、僕は一人暮らしだし、TVは買っていないし、布団や冷蔵庫はレンタルしているので他の人から比べると荷物は少なめなはずなのですがそれでもうんざりする量になりそうです。メインは本と服かなぁ。服もそんな持っているわけじゃないのですが思った以上にはありました。本、重たい・・・。ウクレレとノートパソコンもどうしようか迷ってます。カメラの三脚もあるんだった。今週末にでる予定なのですが間に合うのかしら。一人の引越しでもこんなだから、家族で引っ越すとかもっと大変なんだろうなぁ。

「サルでも分かる?人権擁護法案」
http://blog.livedoor.jp/monster_00/


少し前からインターネットで取り上げられていましたが、人権擁護(ようご)法という法律が作られようとしています。人権擁護委員会という機関(幹部5名、構成員2万人で作られ、被差別者、障害者などが優先される)が「これは差別にあたる」と判断したものに対して、罰則をあたえることができるようになるものです。

今、ネットではこの法律の反対運動が起きています。
問題点はこの委員会の力が強すぎる、また委員会を抑える機関が存在しないことです。人権侵害の疑いがあれば予防と称して立ち入り検査などを「裁判所の令状なしで」行うことができるようになるそうです。ちなみに警察は立ち入り検査などの際は「裁判所の令状が必要」です。これはドラマや小説でもおなじみですね。

部下「しかし、令状がありません」
上司「ばかやろう、そんな時間があるか!」
部下「加藤さん!」

話を元に戻しますと、罰則をあたえることのできる機関の力があまりに強力すぎると抑えがきかなくなる恐れがあると思われます。また「差別」の定義も「人権侵害は不当な差別、虐待、その他の人権を侵害する行為」「人権侵害を助長、誘発する行為」とありますが、この「その他」「助長」「誘発」の3つに危険を感じます。例えば極端な話、この日記で小泉さんを非難したとするとそれも「助長、誘発する行為」にあたると捉えることが可能な文面です。とすれば、言論の自由を無くす法律です。
そしてマスコミの言論規制は今のところないらしく、インターネットが主な対象といわれています。インターネットは僕たちのような一般市民が多数の人間に対して意見を公表し、また今回の人権擁護法案反対運動のように同じ意見の方と集い、大きな権力に意見を言うことが可能な場です。

問題点をまとめてみると・・・

・擁護委員会の力が大きすぎる、またそれを抑える機関が存在しない。
・人権侵害の定義があいまい。
・言葉や表現に制限がかかるために映像、文章、音楽などの質が下がる。
・個人個人の意見を表しやすいインターネットにも規制がかかる。
・インターネットに規制がかかると情報元が減るため、一般市民の視野が狭くなる。

まとめサイトを読んだ段階での僕の意見です。少しでも興味がわいた方は、ぜひご自分でも調べてみてください。↑の「サルでも分かる?人権擁護法案」さんはとてもわかりやすいと思います。

問題に気づき対処するのが早いほど効果があります。近所の火事に気づいていたのに自分の家の近くまで火が来てから焦って消そうとしても、すでに遅い場合が多いのです。



2005年03月14日(月) 菜摘バーガー

今日の明け方にかけて『レッド・オクトーバーを追え!』を観ていました。『アビス』を観たのも夜だったんだけど、外が暗いときに深海に潜る映画はなんだかいい。
潜水艦映画にはずれなし。もちろんこの『レッド・オクトーバーを追え!』も傑作です。

ソ連の最新型潜水艦レッド・オクトーバーの艦長ラミウス(ショーン・コネリー)が祖国を捨ててアメリカへ亡命。それを追うソ連艦隊、レッド・オクトーバーの真意がわからず混乱するアメリカ。CIAのアナリスト(社会情勢分析家)であるジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)はラミウスの真意を探るため、レッド・オクトーバーに接触しようとするが…。

ショーン・コネリー演じるラミウスの存在感がやはりすごいですねー。ソ連の新造艦ができるたびに艦長をつとめ、数多くの潜水艦乗りを育成した伝説的な人物という設定なんだけどそれに非常に説得力がある。対するジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)がやや負けている感じがしますが、アメリカの潜水艦ダラスの艦長と組ませることでそれを補っている気がします。
アメリカとソ連、父と子ほどの年齢の主人公二人、軍人とCIAのアナリストなどなど対比の映画ですね。
映画の後半、レッド・オクトーバーにアメリカの潜水艦ダラスの乗組員(ジャック・ライアン含む)が乗り込むのですが、敵対国同士のレッド・オクトーバーとダラスの乗組員は面とむかったままなかなか動けない。と、そこでレッド・オクトーバーの機関士がタバコを吸い始める。俺にもそれをくれないか?とジャック・ライアン。そしてタバコにむせると機関士が、こいつはなかなかキツイからな、と。思わずその場の何人かに笑みがもれる。昔観たときは全然記憶に残らなかった場面だけど、今回はなかなか上手いなぁっと。ジャック・ライアンはダラスに乗り込んだ際にタバコを勧められているのですが、そこでは断っているところがポイント。実際に禁煙家、あるいはやめていたのならレッド・オクトーバーでの一件は場を和ませるためにあえてそういう役を演じたのかもしれない。うーん、そういうのも人付き合いのセンスだね。原作にはもっと細かい描写があるのかも?
そして、レッド・オクトーバーに乗り込んでいる最中にソ連の潜水艦から攻撃を受けたためにアメリカもソ連も一緒になってレッド・オクトーバーを動かす場面がいい。それまでは、不可解な行動をする者とそれを探る者だったわけだけど直接会い、そして一つの艦にお互いの命をかけるのがとてもいい。

「名作」と呼ばれている映画だし、観て損はない。

久しぶりにモスを食べた。テリヤキバーガーと菜摘テリヤキチキン。海老カツバーガーがリニューアルしたらしく、それも試してみたかったんだけどやっぱり自分の中では基本のテリヤキバーガー。菜摘はパンの代わりにレタスで包まれたハンバーガー。これが並じゃない。さすがモス、ここまでやってくれるか!というぐらいに「パンの代わりにレタスでつつみました」というバーガー。これは確かにパンの代わりにレタスで包んでるね!というしかない。袋を開けてすぐ、目の前にはレタスの塊。中身が見えやせん。量だけをいえばやや物足りないかもしれないけど、個人的にモスのレタスが大好きなのでいっぱい食べられて満足満足。ウサギになったつもりでシャクシャクシャクっとかじりましょう。



2005年03月13日(日) 本を運ぶ

21日に部屋をでる予定です。
そのため部屋を片付けているのですが、なかなか進みません。泣く泣く本を捨てています。例えば、沢木耕太郎さんの『深夜特急』は地元の本屋でも手に入りやすいけど『relax』2004年1月号(特集は「お買い物2004)はなかなか手に入らないと思う。でも『relax』のほうが大きく邪魔。あぁ、どうしようどうしよう。
90年代の映画辞典ももちろん捨てられません。でもこの本も片手で持っているとすぐに手がぷるぷるしてくるほどです。あぁ、本ってやっぱり運びにくい。







2005年03月11日(金) 一種の潜水艦映画

『乱』と『アビス』を観た。両方とも3時間近くの大作。いやぁ、映画を観たなぁって感じ。

『乱』は、シェイクスピアのリア王の設定を戦国時代に持ってきたもので、一人の大名が身内争いで自滅するまでを描いた悲劇。
過酷な戦国時代を生き抜き、一国の主となった一文字秀虎。彼も70歳を向かえ、地位を3人の息子たちに譲り後世をのんびり生きたいと願うが息子たちの反逆と身内争いに巻き込まれ、やがては気が狂ってしまう。
『7人の侍』でも合戦シーンすげー!と思ったけど、この映画も大迫力です。特に攻撃にあい、城が炎上するシーンは凄まじい。秀虎がその炎上しつつある城から出てくる有名なシーンがあるけど、思わずぞくっとした。ラストシーンも観る者をひきはなさない緊迫感。高まったテンションを維持したまま終わらせるとはなんと見事。

『アビス』を観るのは小学生の時以来。覚えているシーンもワンシーンだけ。「おもしろかった」という記憶はずっとあったんだけど、二十歳でもう一度観て、やっぱりこの映画はすごかったと思った。この間会った友達とも「アビスはおもしろかったよなー」なんて話してたんだよね。
沈没したアメリカの潜水艦を救助するために、民間の深海作業会社が協力を求められる。特殊部隊の人間が基地(作業艇でひっぱることにより海中を移動可能)に乗り込んできて、さぁ救助開始なんだけど特殊部隊の人間はキナ臭いは、トラブルは続出するわでもう大変。そして、海底で出会った「何か」の正体は・・・?
ジェームズ・キャメロン監督作品の中では失敗作って言われてるみたいだけどそんなことないと思う。特に冒険ものが好きな人たちにはたまらんのじゃないかな。映画界の法則に「潜水艦映画にハズレなし」というのがあるけど、これも一種の潜水艦映画。そしてやっぱりハズレではない。同じ監督の『タイタニック』よりよっぽどおもしろいよ。主人公役のエド・ハリス格好いいなぁ。

以下は『アビス』と『2001年宇宙の旅』のネタばれ

『2001年宇宙の旅』とコンセプトがかなり似てるかも。宇宙と深海、準備もなしに一歩外に出たら死が待っている世界。
以下は『アビス』と『2001年宇宙の旅』のネタばれになるんだけど『アビス』では、深い深い海のそこで主人公は不思議な温かさを感じた。それは主人公の言葉や表情などからもうかがえる。今まで人類が到達したことのない深さ、そして周囲は水。エイリアン(?)の宇宙船で、主人公は酸素がある空間に運ばれ思い切り呼吸をするが、これは羊水から出てきた赤ん坊を表現しているようにも見える。地上から海底へ、そして水に包まれて進んでいった先で再び酸素に出会い呼吸をする。これはまさしく出産ではないだろうか?
そして『2001年宇宙の旅』のラストシーンは、母胎に帰っていくメタファーとして話される。こちらの主人公はラストシーンで、通称スター・チャイルドとなって地球を見下ろして(?)いる。

深海、あるいは宇宙空間を進む→泳ぐ精子

海底、あるいは木星(スターゲイト)→子宮

酸素を思う存分に吸う『アビス』の主人公、そしてスター・チャイルド→出産された赤ん坊

というふうに考えることができる。でも、考えたことをあんまり上手く書けなかったや、残念・・・。



2005年03月10日(木) 海とボクシング

『エレファント』と『東京物語』を観た。両作品とも2回目。あぁ、俺ってやっぱ映画大好きだー。

『エレファント』はコロンバイン高校の銃乱射事件を素材にした映画で、ツタヤではマイケル・ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』と比較してどうこう言ってたけど僕からすればこの映画で観るべき点はそこじゃないと思う。普段は自分も自覚していない部分にするっと入ってくるその映像。空、落ち葉、学校の生徒、犯人の少年たちもすべて美しい。
岩井俊二監督の『リリイシュシュのすべて』のカイトを飛ばすシーンや田園風景と風味が似てるかも。好きな人は『エレファント』も気に入ると思います。逆もまた。

今日はレンタル半額デーなので『レッドオクトーバーを追え!』『アビス』『アトランティス』『ロッキー』『アリ』を借りてきました。テーマ(?)は海とボクシング。こんだけ借りても500円、はふんはふん!



2005年03月08日(火) お墓参り

鎌倉に行く前に、黒澤さんのお墓について検索していたらミッチ・カリンという方の「髪をつかむカラス」という文章を見つけました。この文章の中で彼は、小津さんのお墓から一つ、黒澤さんのお墓から三つ石を持ち帰っています。

ごめんなさい、いけないことだとわかっていながら僕も同じことをしてしまいました。お墓の写真も撮っちゃいました。小津さんも黒澤さんもごめんなさい。

しっかりと「ありがとうございます、これからもよろしく」言ってきました。

先に小津さんのお墓に行ったのですが、探していたらおじさんとおばさんの「これが小津さんのお墓だよ」という話し声。なにー!?と思ってそちらを向いたらすごく近くに「無」と一文字だけ書かれたお墓がありました。カジポンさんの『有名人お墓お散歩ブック』に書いてあった通りだよー!
一応、お供えものとしてドーナツと缶コーヒーを持っていたのですが、そのおじさんが5円玉を置いていたのでそれの真似をしました。拝むのが終わったら回収するもの(?)とはいえ、やっぱり邪魔かなぁと思ったので。

小津さんのお墓(北鎌倉)から黒澤さんのお墓(鎌倉)へはちょっと歩きました。5年前ならとにかく、今の俺にあの距離はしんどかったです。黒澤さんのお墓はひっそりとした場所にありました。こちらも探していてふと見たところに「黒澤家」の3文字があって、ドキドキしました。今もちょっと上の空って感じです。あぁ、嬉しかったよぉ・・・。まだ落ち着いて文章にできない感動があります。



2005年03月07日(月) 鎌倉歩いた

鎌倉歩いてきました。
あー、これは明日には間違いなく筋肉痛ですわ・・・。
疲れたので今日はとりあえず休みます。

最近、拍手と一緒にメッセージをくれる方がいてとっても嬉しいです。ありがとう。

ぐったり。



2005年03月06日(日) 30分と2時間

『カウボーイビバップ 天国の扉』を観た。
うーん、やっぱりかっちょいいぜぃ。ルパン3世が好きな人にはオススメです。近未来、ルパンたちが宇宙に飛び出して賞金稼ぎをしているようなアニメです(?)
これは映画版なんだけど、やっぱりいまいちでした。やっぱりTV放映時の30分の枠の中でテンポよく話が進むものこそがビバップな気が。2時間長すぎる…。もうちょっと削っちゃってもよかったんじゃないかな。映画で登場のキャラクターたちも、あまりにも存在感がないのでは…。なんで30分の間にあんなに上手くキャラクター描けるのに、2時間だとこうなっちゃうんだろう。スタッフ違うのかな。よくわかりません。戦闘機での追いかけっことか、格闘シーンとかはやっぱりかっちょよかったなー。あれはアニメならではです。

写真撮影のアシスタントに募集の電話をしてみました。感じのよさそうな人でよかった。実家に帰ったら改めて電話です。







2005年03月05日(土) ファミコンとビデオ

午前3時30分。

変な時間に目が覚めた。僕の部屋は209号室で2階。1階には自販機とお風呂と食堂があるんだけど、誰かが自販機で飲み物を買う音で目が覚めた。がたんと受け取り口に落ちる音、タブを起こす音、しばらくして階段を昇る音。静かな時間ならここまで聞こえるかとビックリしたと同時になんだか幸せな気分。
音から何かを想像するのは想像力であり、人間の感受性。今日は幸せを感じたわけだけど、この間はゴミ捨て場に捨ててあるゴミ袋を蹴りまわしている人がいて、歩いていてもその音がいつまでも聞こえてきて暗い気持ちになった。乾いた喉に飲み物を流し込む幸せと、蹴りまわす人のイラついた感情。
岩井俊二の『リリイシュシュのすべて』では同級生がレイプされる音に精一杯、耳をふさぐ主人公の姿があったかな? 想像力、想像力。想像力があるから苦しむし、幸せ。芸術が今まで生きているのも受け取る側に想像力があるから。すごい能力だ。逆に想像力がない人間、あ、こりゃダメだよきみぃ。←小津映画風。

午後8時24分。

借りていたDVDを返すついでに『乱』『カウボーイビバップ 天国の扉』『東京物語』を借りてきました。『乱』は黒澤さんの中でかなり評判が高く、カジポンさんも邦画ベスト1にあげていたので早く観なければ!と思っていた作品。
『カウボーイビバップ 天国の扉』は宇宙ルパン的アニメ。実写じゃ無理な動きがなんだか観たくなったので。ただ、ビバップは映画よりもTV版のほうがおもしろいと思う。
『東京物語』も日本映画では一番ってくらいに評判がいい作品ですね。小津安二郎の映画のあの静謐さ。そして再び、笠智衆(リュウチシュウ)さんの姿が観たくなりました。

「あんたはまたファミコンやって!」
「違うよ、これはスーファミだよ」
「屁理屈言わないの!」

って会話は、一部の人にはすごく共感してもらえると思いますが、今日思ったのは僕も「ゲームならなんでもファミコン」という人間になりつつあるなぁってこと。DVDを借りにいくのに「これからビデオを借りてくる」という自分のメールでますますそう思いました。

僕「なに?なんかおもしろいビデオ借りてきた?」
孫「おじいちゃん、これはビデオじゃなくてDVD!」
僕「うぅ…、一緒じゃないかよぅ」

ってなことにやがてはなるのかもしれん…。



2005年03月04日(金) 成績表配布

昨日、成績表配布のために学校に行ってきました。1時に集合なのに目が覚めたのが12時前で焦り。最近は生活が完全に逆転しているものですから…。

卒業式には出席しないので、卒業証書を実家に送ってもらう手続きをして学校生活お終い。そして、駅前の本屋へ。行きの電車の中で村上春樹の『海辺のカフカ』が文庫化!という広告を見て気になっていたのでそれのチェックです。なんか、想像したままでちょっとがっかりかも。ビックリさせてほしかった。
そして、都築正昭さんの「黒澤明と『生きる』」を買いました。すでに「黒澤明と『七人の侍』」を読んでいて、気に入っていたので。文章も読みやすいし、写真もたくさんなのでこのシリーズはなかなかいいかも。『七人の侍』と『生きる』のほかに『天国と地獄』『赤ひげ』をテーマにしたものがあるそうです。欲しい。『天国と地獄』は未見。

レディオヘッドの『ザ・ベンズ』聴いてます。でも一番はやっぱり『KID A』です。あのアルバムは脳みそが気持ちよくなります。世界にはこんな音があったのー!?うっえはー。

やっぱり日記っていうのは毎日書いていないとなんか変になります。久しぶりでどういうふうなリズムで書いたらいいのかわかんない感じ。ウクレレもそう。ちょっといじらないと全然指が動かない。「週末に3時間よりも毎日10分」っていうのは色々なものに言えるんだなぁ。継続はー、ちかーらなーりー。



2005年03月02日(水) 今年度の卒業式

今日は母校の卒業式だったみたいです。えー、なんか信じられないけどそうだったみたいです。年上や同い年よりも、年下の知り合いの成長で年月を感じます。あの時、1年生だった子たちがもう卒業なのかーって。おめでとう。

黒澤さんのお墓参り計画はぼちぼちと進んでいます。東京駅から890円、1時間。黒澤さんのお墓は鎌倉駅なのですが、小津安二郎監督のお墓も北鎌倉にあるそうなので北鎌倉で降りて、そこから鎌倉まで歩いていけたらいいな。幼馴染は鎌倉で大仏を見たいって言ってます。

明日は学校で早起き(といっても1時〜)しなければならないので今日は早めに寝ます。おやすみなさい。






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ゆうじ