tdd diary

2006年04月30日(日) トップランナー

夕方、とうとう来ました「トップランナー向井秀徳」。もう何年もこの人の作品を聴いたり、ライヴを観たり、インタビューを読んだりしているので、あえてこういうところが変わってるとか、他の人と違うって考えたりしないので、もう当たり前になってる例えば同じ歌詞が色んな曲で出てくるところとか、なんでですかみたいなやり取りがかえって不思議な感じが。音楽番組や音楽雑誌のインタビューとかだと、なにかと音楽的にすごい、かっこいい、みたいなとりあえずそういうスタンスのインタビュアーが多いので、こういう素朴に「なんでですか」みたいな姿勢の人と話すところを、それも動いて話してるのを見るのがとても面白かったです。

番組の後半で観覧に来てる人たちとの質疑応答みたいなコーナーがあるんですけど、可愛らしい向井萌えの女子がコーナーの主旨を真っ向からひん曲げて「眼鏡をとった向井さんが見たい」と発言し、国営放送の電波をもって、日本全国津々浦々の向井ファンが1度はじっくり見てみたいものだと思ってた眼鏡なしヒーローを全国に披露するに至ったのでした。目が εε←こんなんなってたらどうしようかと思いましたけど。眼鏡のないヒーローは眼鏡をとった向井です、という感じの印象で、向井萌えの可愛い女の子は「かっこいいです。」と、よく本人を前にそんな事言えるなあと不思議になるようなことを言っておりました。見逃した方は再放送をどうぞ。5月14日放送だそうです。


それにしてもたろう、、、よく焼けてんなあ。



2006年04月29日(土) mellow

気がつけば3日連続で映画館に足を運んだのは生まれて初めてのことです。3本中2本はタダ券だったにせよ。小学生の時の作文で将来の夢は映画評論家になることだと書きました。映画観て感想文書くとお金が貰える、それ以前に映画をタダでたくさん観れるという、この上なく気楽な稼業なはずだという、子供ながらの安易な考えで書いたわけですけども、月にたったの1本、それもタダで観れるにも関わらず、2時間程度暗いところでさして興味の持てない人の表現につき合わされるという、いっけん気楽なように思えるこの行為が、どれほどしんどいものかを5本(そのすべてを仕事帰りに観たという状況もあるかもしれないけど)観て思い知りました。自分が好きな要素が一つもない映画を、もしそれを仕事として観るとしたら、映画評論家ほど過酷な職業もないんでなかろうかと。仮に沢木耕太郎のように、いっぱい観た中から選りすぐって自分が書きたいと思った作品についてだけ書けばいいとしても、いっぱい観るというその行為自体がまず大変なことなのだなあと思った次第です。好きな映画だけ観て好きなこと言えるという状態が、私にとっては1番健康的な映画鑑賞のあり方だというのを自覚しただけでも自分の為になりました。つまんない映画も面白い映画もあること、それこそが映画の素晴らしさだと、そいういう境地に一瞬だけ立てたような気がしましたが、気がしただけのようです。


修行が足りませんね。滝にでも打たれて来ましょうか。

沢木耕太郎といえば淀川長治と話した時に「淀川さんから映画をとったら何が残りますか?」と端から聞いても恐れ多くないか、それ。っていう質問を直接したことがあると書いているのを読んだ。淀川長治は「私から映画をとったら、教師になりたかったという夢が残る」と答えたという。

それにしても映画館でタダで観れることの魅力は計り知れない。今後は試写会とか応募してみようと思ったりしました。



2006年04月28日(金) 新世界

仕事後、上野。年明けから続きました、東急系の映画をタダで観ておきながら文句だけはいっぱしに言うこのシリーズもとうとう最後の作品となりました。これがまたラストを飾るに相応しい、やっと最後の最後でいい作品に辿り着いたっていう感じで「ニューワールド」で大団円を迎えることができました。manza先生ありがとうございました。危うく「ヴェンデッタ」でポカーンとしたまま終わってしまうところでした。

ポカホンタスとスミスの恋愛とその行方というよりは、女の幸せ一代記とでもいえそうな人間ドラマでありながら、ストーリーの語り手を移りかえていくことで単調にならず、逆に主人公の心の移りかわりやまわりの人間の気持ちの見え隠れをとてもバランスよく見せていく効果もあって、そのわりに状況説明的な手法に陥ることなく、とてもよくできた脚本。その素晴らしい脚本にしっかりと説得力をもたらす、的確にお金のかかった素晴らしい映像。許されない恋とか、今一つ作品を言い得ていない「一生を変えてしまう愛がある」というコピーとか、やたらとスケールの大きな、ドラマティックな作品ぽく扱われている印象ですが、とてもシンプルなストーリーで、なぜこの人が好きで他の人じゃダメなのかと、どの時代でも誰もが抱く恋愛の感情を、状況設定に頼ることなく本当にそのまま映し出していて、押し付けがましい感じが全くしなくて、そのわりに観終わってみると深みのあるいい作品。忘れられないほど心に残る名場面はないものの、「ちょっと待った」という外しがどこにもない、頭のいい人がきちんと考えて作ったハリウッド大作。

それにしてもクリスチャン・ベール!この人好きなんですけど、下手なスプラッター映画よりよっぽど怖かった「アメリカン・サイコ」観て以来、この人の顔を見かけるとどこからともなくヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「Hip to be square」が聞こえてくるという呪いからやっと解放されそうです。「バットマンビギンズ」観ねば。


これこれ、この場面で「Hip to be square」流れんの。



2006年04月27日(木) ))<>(( forever.

土曜が祝日なので仕事の日なんですけど、連休が始まるとどこに出かけても大変そうなので有休とって今日はお休み。ドイツ語だけ聞いてニ度寝。昼過ぎに起きてご飯食べて3時頃家を出て渋谷。「君とボクの虹色の世界」。ストーリーとか話の展開がどうと言うんじゃなく、色んな場面やセリフや出てくる人たちの顔やそのうしろで流れる音楽がどれもこれもみんな印象に残って、やっぱり好きな感じの映画。色んな人たちの色んな優しさが作品全体をおおっているんだけど、甘ったるくない。6歳の男の子の出てくる色んなシーンが特に良かった。その男の子がパソコンでエロチャットしてた相手と待ち合わせて会うシーンとか。手をどうしたのか聞かれた時の答え方とか。好きな人に電話番号教えたのにかかってこなくて、「一緒に生きていけるのに、すべてはあなたの電話1本から始まるのよ。」と悶々と携帯に話しかけてるところに電話がかかってきて「マカロニ。」とか。自分の頭の中の映像を、きちんと映画の中に取り込めたり、自分の頭の中の言葉を、きちんと映画の中の登場人物に語らせることができる人は映画監督に向いているんだろうなあと思う。今日私が持ってた当房さんのバッグを見て、この映画の色の感じと当房さんのバッグの色のイメージが似てるなあと思ったり。



終わってからハンズへ行って買い物。染め粉とかシール。そのあと色々寄り道してたら、「ハトリ!」とめったに入らない場所で声をかけられ、振り返ったらuが。最近になってそこで働いてるという。渋谷で働いてること自体知らなかった。すごい偶然。とてもビックリして、この前uがくれた葉書でもビックリした話をするの忘れた。weledaのハンドクリームを買おうかと思ってたんだけど、uの働いてるサプリメントのお店で色々試供品をもらった挙げ句、血圧と体脂肪まで計ってもらったり。ほとんど正常値。平均体重でいうとあと3キロ太ってもいいそうだ。美容体重というのもあって、美容体重を目指すならあと3キロ痩せないといけないそう。仕事があと1時間で終わると言うので2人で渋谷でご飯食べて、色々な話。帰りの電車で今日観た映画の色んな場面を思い出す。DVD出たら買おう。



2006年04月26日(水) bleeding

仕事帰り、京橋を歩いていたら飛行船が。 BMWのマークが入ってた。映画館に行くつもりだったので地下鉄で上野へ。地上に出たらさっき京橋で見た飛行船がまた。私は2回も携帯で写真撮ったけど、まわりの人は誰も気づかない。気づいてても興味がなかったのかも。

「Vフォーヴェンデッタ」観る。ナタリー・ポートマンが可愛いというポイントよりも書きたいと思うような感想が持てない。シャンプーのCMにも出ていたナタリー・ポートマンがなんで丸坊主にされたのかもよく分かりませんし、あたかも理想の為の犯罪のようで、情け容赦なくスパスパ人を切って血の海ってシーンはマッドマックスばりの復讐もののようで、中身がしっかり練られてない感があっちこっちに。ジュークボックスからcat powerの歌声が流れてきたシーンだけハッとしましたけど、あとは何だか。むしろ本編が始まる前にとうとう観てしまった「レディーインザウォーター」の予告編の方がワクワクしました。あー楽しみ。



私の中でのシャマラン作品中1番の名場面。この場面を越える名場面を、ポール・ジアマッティが見せてくれることを心から期待しています。



2006年04月25日(火) escape

仕事後、地元の図書館。

・「意味がなければスイングはない」  村上春樹
・「人生に沿って」          リルケ
・「おぱらばん」           堀江敏幸
・「冷血」              トルーマン・カポーティ

前回借りていた堀江敏幸の「回送電車」に、私が前に日記に書いた、古本や借りた本に挟まっている、前にその本を読んだ人の忘れ物について書いているものがあった。堀江敏幸が発見したのは、私がこれまで発見してきたものの100倍もドラマティックな忘れ物だったんだけども、次元は違えど同じように本に挟まっているものに思いを馳せているようで勝手に嬉しかった。あとリルケの作品について触れていたのが何度かあって、私もリルケが好きだったので勝手に嬉しかったので、今回はリルケの本。あと秋には映画「カポーティ」が公開とのことで「冷血」も。今年に入ってから小3〜小4の時の本の虫時代と同じノリで読書が進む。去年を映画ばっか観てた年とするなら、今年はここまでのところ、本ばっか読んでる年になりそうです。

会社から貰える東急系の映画の券、4月分をUが使えそうにないとのことで、私にくれるそう。やったー。これで「Vフォーヴェンデッタ」と「ニューワールド」が両方観れます。manzaさんにすすめていただいたので、「ニューワールド」を後で観ることにしよう。



2006年04月24日(月) we must never be apart

長らく、ビリーが生きていることだけはとりあえず分かるように、ビリー・コーガン、ドットコムと化していたhttp://smashingpumpkins.com/ですが、この度「オフィシャルに」スマッシング・パンプキンズ、ドットコムに変わりました。夏にはレコーディングが始まるようですけども、メンバーは今のところビリーとジミーの2人のみが確定。まさかまさか!ジェームス・イハの参加がまだ決まってなかっただなんて、青天の霹靂っていうか、再結成に対する私の思いが根底からなし崩しになったような心持ちです。ここにもし、ダーシーどころかジェームス・イハも並ばないとしたら、この2人以外の人間が新たに加入したうえでの再結成&新曲のレコーディングだとしたら、zwanといったい何が違うのかという、意地悪かつ元も子もない疑問が私の中にはあるのであります。イハのギターがないスマパンていうのはつまりzwanだろうが、って。スマパン時代の曲も演奏するzwanてことでいいんじゃないの?っていう。メンバー半分の時点で再結成って言い放てるところにビリーらしさがあることも拭えない部分で、そこにイライラする自分がいることもまた拭えません。本当に大好きだったバンドだけに、ここばっかりは両手放しで喜べない自分にもまたイライラします。
出来る事なら何らかの意味合いが感じられる再結成であって欲しいと望むのは、ファンであったなら当然といえば当然の切実な願いでもあるわけで、この何とも言えないあやしい雲行きを振り払うようなアルバムがレコーディングされればいいけども。zwanやビリーのソロではなく、スマッシング・パンプキンズ名義でアルバムを発表するということは、越えないといけないある程度のハードルがそれぞれ聴く人間の中に確実にあるということを思ったりもして。自分のそれを思うと、そこにジェームス・イハの存在は不可欠だったりもするのですが。ってまた元も子もない話に。でも、イハがスマパンの再結成にビリーほど興味が持てなかった場合、再結成もしんどいだけでしょうし、スマパンのレコーディングに参加するのと、イハのソロ名義のアルバムをレコーディングするのと、どちらが有意義かと考えるとなんとも言えなかったり。つまりは、イハがやるとも言ってないうちに「再結成すまっしゅ!」とか言っちゃう困った人が問題だと思うんです正直。


あんたがいなきゃあ絶対、無理。



2006年04月23日(日) ヨーニー

ドイツ語は時に、英語とほぼ同じような言い回しが出てきます。「お元気ですかあ?」(井上陽水)とたずねられて、「元気じゃない。」と答える時、ドイツ語では「Nicht so gut.」(ニヒト・ゾー・グート)と答えます。まるで英語の「Not so good.」と変わらないのです。「Hallo」って言葉もあります。helloと同じ意味で。「笑っちゃうくらいにドイツも同じ」とまではいきませんけども、英語をいかにほどよく忘れるかも大切になってきそう。

スカパーで「グッバイ!レーニン」を観る。初めてドイツ語を意識して観たドイツ映画でしたけど、タモリが密室芸でやるドイツ人みたいな、なんか怒ってるみたいな口調かと思ってたんですけど、みんな普通の喋り方でした。ケストナーの「飛ぶ教室」がドイツで映画化されてるようなので、それも観てみたいです。「飛ぶ教室」のみならず、ケストナーの作品は色々映画とかドラマ化されています。いくつかはNHKとかで見た事あります。


私の持っているケストナーの「飛ぶ教室」は、偕成社文庫というところのなんですけど、最近この偕成社文庫が海外の児童文学の完訳版というのを出していて、この「飛ぶ教室」も今書店で買おうとすると偕成社文庫のは完訳版の方がならんでいます。それがあんまりよろしくない。私はケストナーは高橋健二さんて方が訳した方が好きな感じです。



2006年04月22日(土) いやだからいや

昨日、熱心にUが唐沢寿明が大嫌いで、具体的に何処が大嫌いかという話をしていたので、別に好きも嫌いもなかった私も、なんだか唐沢寿明が嫌いになりそうです。同じように先日、びしばちゃんがフランツ・フェルディナンドが嫌いだといっていました。私1枚目はいいなあと思って買ったんですけど、2枚目は持ってませんで、フジで観たライヴ以降べつにライヴが観たいと思うバンドでもないので、好きでも嫌いでもなかったんですけど。みんなそういうなんっか、嫌いな存在があるのです。私にとってのそういうのは、みんなが大好きなサンボマスターです。前にそれをKに話したら、「ボーカルのルックスはストライクゾーンだろうに。」と言われました。ルックスがどうとかじゃないです。具体的にどこがっていうのはもうよく分かりませんが、象徴的なのが彼らの新曲のビデオが本当に嫌だ。内田百けん先生の言葉をかりるなら、「いやだからいや」。大好きって方もいらっしゃることと思います。聞き流してください。ごめんなさい。



2006年04月21日(金) かたちから

zazen boysが和風にカバーしたら面白いのにと思う曲を考えていたんですけど、もし自分がバンドやるならこういう曲をカバーしたら楽しかろうという曲とも言えそうなものが並びました。よくよく聴いてみれば、別に奇をてらったものはなく、けっこうシンプルな音の重なりなんですけども、やってる人が変だから、結果的に印象が変、というバンドや曲が多い感じです。

「naked」reef
これはすごくシンプルな曲なので、変なバンドがカバーするととても面白いかと思います。zazen boysでなくとも、この春とかでバンドを始めた若い子とかなんかは、こういう曲から練習を始めると、手っ取り早く上手くなったような気になって、課題曲として良いかと思ったりします。

「mountain song」jane's addiction
これはけっこう前にwrenchって日本のバンドがカバーしてましたが、それもとても良かったですけど。ボーカルがペリー・ファレルっぽかったので、全然違うボーカルでやってみるとまた違って面白そうです。

「place position」fugazi
これは前々から常日頃妄想していました。zazen boysの1枚目とか2枚目の音の感じですが、これカバーしたら楽しいだろうなあ。絶対私しか嬉しくないけど、カバーしたら最高かと思います。

「american life」primus
あの変なボーカルと変なベースをそのまま真似してカバーしたりしたら、かなり面白いかと思います。ドラムとベースがいいバンドがカバーしたらどういう感じか聴いてみたいものだなあとも思います。

「dime」cake
こういう可愛い曲をやったら、さぞかし良かろうと思います。カバーでなければあり得ないような楽曲をカバーするところに面白味があろうかと思います。


やってる奴らが変だから、、、



2006年04月20日(木) jirijiriの待ち

夕方、渋谷。びしばちゃんと待ち合わせてivyへ。お取り置きしてたものを買う。お茶しに行って、色々話す。寄り道しながらAXに向かって歩いてて、渋公の前あたりを歩いてたら前の方から歩いてくる人が宮藤官九郎さん。今度昼ドラやるらしいって話をしてたばかりでしたが、びしばちゃんはすごい好きなのに気づかなかったそう。けっこう目立つ格好だったけど。

2月以来のzazen boysのライヴです。「crazy days crazy feeling」でスタート。びしばちゃんと「ドラム!ドラムが!」と大騒ぎするほどドラムがいい。新譜の曲をやりつつ色々と。「don't beat」、期待して観てたんですけど、途中1度ヒーローの手から離れたギター。曲の展開のまたギターがほしいところでギターが来ない。もうそろそろギターがほしいぞってところになっても、いつまでもギターが来ない。ギターが、、、!そんなこんなしつつ、ライヴは熱狂のうちに終盤へ。終わりの方でやった「friday night」も「riff man」もとても素晴らしかったです。

アンコールで演奏する前にヒーローがライヴで使ってるキーボードでヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」のイントロをやったら、他のメンバーもそれに続いて会場が大盛り上がりで大ウケしてました。その時も、ドラムの音が良かったー。こういうカバーみたいなのも、このバンドがやるととても面白いなあと思います。「ジャンプ」は余興って感じでしたけど、色んな曲をやってみたら良さそう。どーでもいいけど、ヴァン・ヘイレンにエクストリームのボーカルが入ってた時あったなーと思ったり。「good taste」と「kimochi」でライヴ終了。

終わった後、ludic cdr以降でメールもらったりしていたHさんと、初めてお会いする。Hさんのお友達もいらっしゃったりでしたが、7時半に始まったライヴ、終わったのは10時近くでゆっくりお話できず、また近々ということに。


向井秀徳の「トップランナー」、30日放送です。
ビデオに録画しながら見ましょう。



2006年04月19日(水) フジ子ちゃん

仕事後、新宿。オペラシティに行くのは初めてじゃないのに、新宿から京王新線で初台に行くのも2〜3回目とかなのに、新宿からの地下鉄で反対方向に乗った。しかも前にオペラシティに行った時にもこれをやっている。「前も反対方向に乗ったな!乗ったよな!」という自責の思いと、一応東京出身なのに新宿駅とか池袋駅とかで絶対道に迷うし、乗り換えとかもうまくできないこと、それもいつまでたっても何回やってもできません。何かの病気だろうか。

開演5分前に滑り込む。オペラシティのコンサートホールは初めて入りましたが、綺麗な会場にピアノが1台。音をひろう機材等は一切なし。ピアノの生音だけのコンサートでした。私の席はステージの右側の3階席。残念ながら指の動きは見れませんでしたが、フジコちゃんの素敵な胸の谷間が見おろせる席でした。クラシックのコンサート自体が初めてでしたが、全くの普段着で会場に行きましたら、来てる人もみんな普段着で良かった。一応曲目っていうんでしょうか、セットリストみたいなのがあらかじめ配られるので、完全なクラシック素人の自分は、今なんて曲を演奏してるのかが分かって、すごくいいなあと思いました。最初にドビュッシーの「版画」、そのあとはずっとショパン。家にショパンのcdがあるんですけど、それはどの家にも1枚はあるようなショパンの有名な曲ばっかり入ってるcdなんですけど、今日この人の手で演奏されたショパンがあまりにも楽譜通りに演奏されているcdのショパンとはまるで違っていて、物凄かったです。なんていうか、絶妙な間のようなものがあって、一瞬、っていっても1秒とかにも満たない、本当にこの人の解釈によるところの間合い、そしてそこからグっと力強い展開を見せる演奏で、もうクラシックというかパンクという感じのピアノで衝撃的でした。特にそれを感じたのが「木枯らし」。「別れの曲」も。この曲聴くとどうしても大林宣彦の映画の色んなシーンが頭に浮かびます。曲と曲の間でふとステージの方を向いてあれとあれ(曲名)を演奏します、とおっしゃって、ショパンの曲を2曲追加したあとに「革命」を演奏して1度休憩。

15分後はジャケットも華やかな色のに変わって、リストの曲をずっと。「ラ・カンパネラ」を最後に演奏して、一度引っ込み、アンコールでショパンの「ノクターン」とモーツァルトの「トルコ行進曲」を。この「トルコ行進曲」がまたビックリするくらいのパンク演奏でした。強弱や独特の間合い、揺らぎが、この人だけのもの。自分の解釈で自由にやりたいように表現する、実にかっこいい人でした。クラシックもいいものだなあと思いました。好きなのはシューベルトとベートーヴェンですが、ドビュッシーも聴いてみようと思います。


さびしんぼう。



2006年04月18日(火) metal piano

日頃、肩身の狭い思いをされている全国のメタルファンのみなさま、お待たせしました。素敵な映画のお知らせです。ちなみに私はメタルは一億年前に卒業してますのでもちろん観ません。でも今度スカパーで「hype!」が放送されるのでそちらは観てみたいです。

東急系の映画は「Vフォーヴェンデッタ」のつもりでいましたが、manza先生のアドバイスもあり「ニューワールド」に変更になりました。こちらは22日公開。「ポカホンタスのメロドラマじゃないです」とおっしゃってたけど、私、予告見てまさに「ポカホンタスみたいな話だろう」と思ってたー!クリスチャン・ベールも出てるんですね。同じく22日公開の作品の中に、フランソワ・オゾンの「ぼくを葬る」もあります。普通にオゾンの新作だったらビデオでいいかなと思ったんですけど、この作品は「まぼろし」につづく死の3部作の2作目だそうで、オゾンの作品で「まぼろし」が1番好きで、映画館で観たかったと後悔したので、今回はレディースデーかなにかで観に行こうと思います。3部作の3作目は子供の死を扱う作品になるそうです。

明日は水曜なので日比谷まで出て「ブロークバックマウンテン」観て帰ろうかなあとぼんやり思っていたら、明日突然、フジコ・ヘミングのピアノを聴きに行くことになりました。今日になって、しかも仕事終わってから急に誘われたので何が何やらといった感じですが、よく考えたらピアノのコンサートみたいなもの自体が初めてなので楽しみです。



2006年04月17日(月) special one

奇跡を柱の影から垣間見ました。私が所属するミクシイの『夜の散歩』コミュニティというのがあり、それっていうのは夜の散歩が好きな人たちのコミュニティなんですけども、終電逃して2駅歩いた時に見た夜桜が綺麗だったとか、いつも散歩する道が春っぽい香りになってきたとか、そういう他愛もない話題が多くてゆるい感じのいいコミュニティなんですけど。
 先日「散歩の相棒がいなくなってしまった」というトピックが。飼っていた黒いラブラドールが姿を消してしまったという話で、ただ寂しいとか悲しいとかじゃなく、ラブラドールがどんな体格と格好で、どんな風な状態だったかっていうのを細かく分かりやすく書き綴っている文章から、飼い主の人の切実な思いが伝わってくるもので、私も犬を飼ってる人として早くワンコが帰ってくればいいのにねと思っていたんですけど、それを読んだ人の中に「もしかして、この犬では?」というコメントをした人がいて、そのコメントのリンク先は『初台・幡ヶ谷・笹塚(渋谷区)』コミュニティで、「今、代々木警察に黒いラブラドールの迷い犬が保護されています、1週間がリミットです」というトピックが。それを教えてもらった飼い主が代々木警察に行くと、その人の飼い犬のラブラドールが待っていたという。いなくなったのは新宿で、保護されたのは代々木。近いようでも、この2つのトピックがなかったら、あっても私みたいに『夜の散歩』の方にしか所属していなかったら絶対気づかないし、たとえ両方所属してたとしてもこの2つを見て気づけたかとか、いろいろ考えるとその途方もない確立を思って頭がぐるぐるします。東京って意外と狭いとか?ミクシイやってる人が意外と多いとか?だからといって新宿で迷子になった犬が飼い主のもとに自力以外で渋谷から帰ってくる方法とその確立は?などなど考えると、こりゃ奇跡だ。と思って今日もご飯が旨かったです。



2006年04月16日(日) プラシーボ・セシボン

夢の中でお友達が「ちょっと詩を書いてみたんだけど、読んでみる?」といって、紙に書いた詩をくれた。絶対に詩なんか書かないし、一億分の一の可能性で書いたにしても、絶対に私に読ませてくれるわけがないようなお友達なんだけど、とにかくくれた。私はもうくれたことだけで何がなんだかわけがわからなくなって、とにかく嬉しいなあと思って読むんだけど、その詩がまたちょっと悲しいんだけど暗くはなく、しっかりと前向きなんだけど明る過ぎず、親しみやすいんだけど決してありがちな感じのしない、とっても良く書けてるいい詩で素晴らしいと思うことや、これまでその人がそんなものを書けるとは思ってもいなかったので、そういうところにもすごくビックリして、なにか感想を言わなくちゃと思うんだけど、何も言えなくなって「すごくいいと思う」っていうことだけなんとか言ったら、とても満足そうに笑っていた。

昨日、映画を観たあとでアケミちゃんが中華料理屋のエビチリセットを食べながら、ガッチャマンの替え歌を茨城では「地球はひとつ〜割れたらオケツ〜」と歌ってたと教えてくれた。自分はどうだったかがどうしても思い出せない。fに聞いたらきっと覚えてるはず。ガッチャマンの替え歌を歌える人に悪い人はいないだろうなあ。映画の中でも言ってたけど、生きてるだけで色んなことが変わっていくものだなあと思う。アケミちゃんが今、最優先でやりたいとおっしゃる事が、とんとん拍子で運びますように。私の最優先も、少しづつでも運んでいきますように。



2006年04月15日(土) クレイジーラブ

お店が終わる頃にアケミちゃんが来てお買い物もしてくれる。終わってから2人で銀座まで歩いてシネスイッチ。「かもめ食堂」観る。映画の中で何度も何度もコーヒーを飲むシーンがあって、仕事帰りでお腹空いてたのもあるけどコーヒーと一緒にシナモンロール食べてるシーンでお腹鳴ったのを、あとでアケミちゃんに笑われる。映画館にいる人みんなが、はははーとかいって笑ってるのが全然不思議に思えないくらい自分もはははーと笑っていて、でも他の人が笑ってないところも自分は1人でクスクス笑ってて、それはやっぱりいつものことなのだった。井上陽水のエンディングの曲もとても印象的で、沢木さんと井上陽水の対談読んだ時に、井上陽水が変わってる人についての話をしてて「変わってる人っていうのはどこかが欠落してるし、バランスよくないわけだから、大変といえば大変だけど、その分なにかで埋め合わせるんじゃないですか、その埋め合わせているもの、それがいいんですよ。バランスいいと別に埋め合わせる必要ないから。」と言ってたのが自分はけっこう、はあーと思って。自分は何かとバランスよくありたいと思ってバランスのいい状態になりたいなりたいと思っていたところがあった気がするんだけど、自分がバランスよくあろうとやっている色んなことが、何かで埋め合わせている状態だったのかもと思ったりしていて。映画館で大きい音で井上陽水聴いたら、また良かったので、今度井上陽水聴いてみようと思ったりしました。

ご飯を食べつつアケミちゃんと映画の感想とか色んな話。日本かぶれの男の子が自分の家みたいにかもめ食堂にコーヒー飲みに来るのが良かったって話になって、ああいう場所が自分にも欲しいよねーと言ってたんだけど、そういえば私には自分の家とまでいかずとも、「こんにちはー」といってお店に行くとタダでコーヒーを飲ませてくれる素敵な喫茶店があったのだった。uとまーくんが働いていた店。もう2人ともそのお店にはいないので、2人のお家に遊びに行って、コーヒーを飲ませてもらおう。


コーヒーは人がいれてくれたものの方が美味しいって。



2006年04月14日(金) just the way you are

ぬいぐるみ持ってる子のブログにyou tubeのアドレスが。お兄ちゃんがぎゃーぎゃー叫びながらインラインスケートしてる横を弟がチョロチョロしててまた激しく可愛い。何なのよもー、可愛い子供フェスタ?和むわー。

マギー・ギレンホールが妊娠&ご婚約。めでたいめでたい。28歳、同い年!マギーと婚約した役者、ピーター・サースガードは35歳。7つ年上かー。いいねえいいねえ。姿を見る時はいつも2人一緒だったし、すでにもう夫婦みたいな佇まいだったのですけど、お子も生まれる事ですし、これまでのインタビューとかの発言とかも思うと、マギーはいったんお仕事からは離れるんではないかなあと思われます。日本公開されてない作品も含めてこれから少しづついろいろ楽しめる作品が観れそうですけども。どうぞお幸せに、と私が思うまでもなくすっごく幸せそうな二人。


手前の弟ジェイクのわんこと、サースガードが似ている。
ここんちの子も可愛いんだろうなあ。



2006年04月13日(木) the blisters

wilcoコミュで知った、ジェフ・トゥイーディーの息子バンドthe blistersの出演するオートミールのCMに「ギャー!」って悶絶してはまた見る、そしてまた悶絶してはまた見る。というのを繰り返す休日。

とにもかくにも、ひとまずこちらをご覧下さい。バンドのコらと関係なくウロチョロしている可愛いコが次男坊、ドラマーが長男。このコ、wilcoのDVDでheavy metal drummerが好きって話してた可愛い息子だよー、もうドラム叩けるほど大きくなってんのねー。しっかも顔つきとか表情とか、このなんとも言えない喋り方とかが全部ジェフそっくりですごい。声の感じまでこの歳にしてしっかりとDNAを受け継いでる感じです。あー可愛い。しかもこの小僧にドラムを仕込むのはグレン・コッチェ大先生なのだった。



2006年04月12日(水) hide in the park

(仮)さんも半信半疑だったロラパルーザ、やっぱり8月4日〜6日にシカゴにて催されるようです。すでにフジにも出演が決まっているレッチリ、ソニックスとともに、death cab for cutieやwilco、ween、eelsが顔をそろえるロラパルーザを思うと、この人たちそのまんま全部フジにも来ればいいのにと思いますし、KISSはウドーのなんか出ないでフジに来ればいいのにと思います。

今度観るソニックユースのライヴにはジム・オルークがいないのかあとぼんやり考えてて、誰かサポートが入るのか入らないのか分かりませんけど、さみしいもんだなあと思って、それで思うのがここ最近のジャイアンツ戦のことです。あんなに鬱陶しい暑苦しいと敬遠していた番長が、シーズンが始まったのに、どんなに打順がまわっても出てこないのです。それは松井やミスターのいない日々ほどのものではないにしろ、それはもう静かーに、じんわりと効いてくる喪失感。いなくなってみて初めて気づく、この存在感の切なさ。「とんぼ」のメロディを口笛で吹いて、ハッと気づいた時には遅すぎるというのがこの世の常です。清原ー!でもジタバタしてるヒマはありません。ここでジタバタし過ぎる者の見苦しさを、自分はもう知っているはずなのだった。去って去られて出会いも別れもある春。とどまらず明日へゆけ。



2006年04月11日(火) カナディアン アコーデオン

同僚のUが先週末から今日まで京都に行っている。あいにく天気はずっと雨だそうだけど、私の大好きな進々堂で朝食を食べたとか、哲学の道や鴨川の桜の写真を送ってくれたりして、すっごく羨ましい。Uの場合は青春時代を京都で焼き物を勉強して過ごしていた人なので、京都や近県に友達がいたりして、そういう友達といろいろ会ったりとかもするらしく、私はそういうような場所がないのでそういうのも羨ましい。

仕事帰り、図書館。
「貧乏だけど贅沢」      沢木耕太郎
「回送電車」         堀江敏幸
「ケストナーの終戦日記」   エーリヒ・ケストナー 
「われ映画を発見せり」    青山真治 (延長してもらった)

「貧乏だけど贅沢」は沢木さんの対談集。1人目の対談相手は井上陽水。2人が20代後半くらいの年頃から仲良しだというのも初めて知ったけど、面白い大人の感じのいい話がいろいろ。井上陽水というと、何年か前のフジロックで少しだけ観たライヴが自分は印象深かったですが、たまーにタモリ倶楽部とかに現われて飄々と話すような感じと変わらずに沢木耕太郎とも色んな話をしてて良かった。またいつかライヴを観てみたいなあ。あと陽水とタモリの話で思い出すのが、新しいアルバムを発表するたびに、井上陽水がタモリの家のポストにcdを入れに行くって話。沢木さんとの対談の話に出てきたえのきどいちろうが編集した「井上陽水 全発言」て本が面白そう。



2006年04月10日(月) rammstein

昨日カズとNHKの外国語講座の話をしてて、テレビの方の外国語講座は最後に歌を歌うパターンが多く、「あれ最高にうぜーよなー」っていう話。私もラジオの方はちゃんと聴きつつ、テレビの方のドイツ語講座も見たら、歌のコーナーは「ジンギスカン」をマスターするというもので、初っぱなから萎えました。「ジンギスカン」は色んな人がカバーしているなんだかよく分からない位置で世界中の人々に知られる曲ですが、オリジナルはその名もジンギスカンというドイツのバンドが作った曲だそうで、歌詞もオリジナルはドイツ語なのです。それをドイツ語で歌えるようになろうっていう、この上なくうぜえコーナーでした。っていうか、なんでドイツ人なのにジンギスカン?なぜ日本人なのにガンダーラ(ゴダイゴ)?全く脈絡もないし。ジンギスカンのビデオを通して見せられたんですけど、みーんな全員コジコジのキャラクターみたいな最高にインチキ臭いバンドで笑えました。中山エミリが、勘弁してくれといった表情で「強烈ですね、、、」と言ってたよかわいそうに。ドイツでポピュラーな曲を覚えるっつって、日本人が「ジンギスカン」を覚えてるなんて、ドイツ人は知る由もないでしょうに。そういうんじゃなくってさ、もっとドイツっぽい曲はなかったのかしらねーと思います。イメージとしてはシャウエッセンのCMでドイツ人がビール片手に歌ってるようなやつなんですけど。カズもスペイン語講座の歌なんだからスパニッシュギターの弾き語りみたいな歌が覚えたいのに全然違うって言ってた。ドイツというとクラフトワークとかスコーピオンズ(って、私だけ?)のイメージですけど、歌詞が英語じゃ全く意味がないので、いいバンドいないかしらと思ったら、ラムシュタインがいたー!


すげーいい写真。



2006年04月09日(日) Hej.

昼過ぎ、すごく久しぶりに地元の友達のカズの家へ。長らく借りてたマンガとCDを返して、それ以上の数のマンガをまた借りる。マンガ図書館のよう。「シガテラ」が完結したそうで3巻から最後まで、「ヒミズ」の2巻、借りてたマンガですぎむらしんいちの短編集が良かったと言ったら「スタア学園」、あと土田世紀の「雲出づるところ」。お互いに最近いろいろ面白いものの話とか。カズの最近面白いのは笑い飯だそう。あとはカズは前から花村萬月が好きなので、その話から私が新井浩文の話など。

色々話してたらカズが「実は最近、外国語の勉強を始めてさー。」と言うので、本気でビックリして「私も!」つって何やってるか聞いたらスペイン語だって。それもきっかけはバンデラスと笑い飯(前シーズンのNHKのテレビのスペイン語は笑い飯がやってた)だって!恥ずかしすぎて日記にも書けなかったんですけど、私4月のスタートからNHKのラジオ講座でドイツ語勉強し始めてまして。私は自分のラジカセが使いこなせていない為、月曜から木曜まで朝の6時45分に起きて、カズの場合はラジオをタイマー録音してスペイン語を、それぞれ勉強していたわけです。2人とも教室とか行く気は全くなくて、ラジオ講座のみで。テキスト350円のみで。私の場合のドイツ語はケストナーと古今亭志ん朝がきっかけで、なんとなくドイツに呼ばれてるような気がして始めたので、全く真剣なものじゃないんですけど。お互いにおんなじような軽ーい気持ちで始めたわりに「意外と楽しいよね」とか「巻き舌できる?」とか「ドイツ語はあんまり巻き舌ないよ。」とか。「スペイン語の先生、キムラタクヤって名前なんだよ。」とか。

新しいバイトの面接に受かったというのでどこって聞いたら今度オープンする船橋のIKEAだってー。社販できたらしてくれるってー。IKEAに行くのが楽しみになりました。面接の時点で、仕事ばっかりじゃなくてIKEAで働く人たちにはバランスのいい暮しをして欲しいと思ってるからむちゃくちゃ仕事が入るみたいなことにはなりませんって言われたって。スウェーデン素敵。


IKEAのcdラックが欲しい。180枚収納できて1個3900円。安っ!



2006年04月08日(土) スターゲイザー

図書館にリクエストしてた他の本が入ったと連絡があったのに、取りに行くのをすぐ忘れてしまう。メールで連絡してくれる図書館もあるらしいですが、私の図書館は気味の悪いアンドロイドの声みたいな音声が、電話に出た途端、有無を言わさず本人か家族かを番号で選ばせ、本が入った旨を一方的に伝えてきます。メールの方がいいのになあ。

しかし「純情きらり」。「風のハルカ」が終わって寂しかったのに、宮崎あおいちゃんの笑顔でもうそんなこと忘れてしまいそうです。あおいちゃん可愛いなあー。西島秀俊が出てくるのが楽しみです。西島秀俊といえば「スターゲイザー」をやけくそ気味に熱唱してるCMがとってもよろしいなあと思います。


ラブレターを書いたという容疑で説教されるあおいちゃん。



2006年04月07日(金) デヴィッド・ハッセルホフ

1月から続いてまいりました東急系の映画がタダで観れるシリーズ。ラストを飾る4月に上映されているのは下記の5作品となっております。

『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』
『SPIRIT』
『ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』
『ニュー・ワールド』
『ファイヤーウォール』
『Vフォー・ヴェンデッタ』

観たいと思う作品は特にないので、単純にティルダ・スウィントン(ナルニア)か、ナタリー・ポートマン(ヴェンデッタ)かという話になってきます。私にとっては。「だんぜんナルニアでっす!」っていうあのCMを見かけるごとに「ヴェンデッタ」に傾いています。しかもナルニア、第1章だもんね。話が完結しないし続きを自分が観る気がないことも明らかなのにティルダ・スウィントンてだけじゃ観に行けません。ということでナタリー・ポートマン。

そんなことはまあ、いいとしまして。「かもめ食堂」、「君とボクの虹色の世界」、「ブロークン・フラワーズ」、などなどの間に「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」を観に行ければ観たい。「カポーティ」は秋に恵比寿ガーデンシネマで上映されるようです。恵比寿で前売り買うとおまけ付き。トルーマン・カポーティの名言カード、はいいとしまして、カポーティ、というかフィリップ・シーモア・ホフマンの本のしおりも。このしおりが欲しい。


先日ちょっと書いた「スポンジ・ボブ ザ・ムービー」にデヴィッド・ハッセルホフが実写で(!)登場するそうです。あのアニメはスポンジやヒトデが海底で暮してる設定ですが、海面から一歩出た瞬間、いきなり実写になるので、たぶん海から出てきたスポンジにデヴィッド・ハッセルホフが絡むという、夢のようなバカシーンが観てもいないのに目に浮かびます。



2006年04月06日(木) all apologies

休日。スタジオパークに宮崎あおいちゃんが。仕事に欲が出てきて、それを自分はいい事だと思ってるって話、40〜50足持ってるという、大好きな靴の話になったら突然口調が熱くなってた。「純情きらり」はとうとう明日から宮崎あおいちゃんが登場。「ユリイカ」の映像が流れた。

夕方、渋谷へ。タワーでgroup_inouのdvd、アミューズで「君とボクの虹色の世界」の前売り、それから(仮)さんと待ち合わせて、シネマライズで映画「ラストデイズ」観る。カートがどうしたとかそういう映画ではなく、ガス・ヴァン・サントの心象風景という感じの、映画というより映像っていう空気の作品なので、これを観てどうこう思ったり、いいだの悪いだの言える映画じゃなかった。ただ思うのは、どうせ死んだ人に自分の心象風景を重ね合わせるなら、カート・コバーンじゃなくてリバー・フェニックスの方にすればよかったのになあと思ったりもしたけど、そこまで無神経になれるんだったらこの映画自体作ってないかーとかも思う。キム・ゴードンも出たのは一瞬。サーストン・ムーアが担当した音楽も、映像ありきのもので特にいいも悪いもっていう。ハーモニー・コリンがまた随分と太って登場。それもまあ、何だったんだ今のって程度のもの。死ぬ前のその人を知っていた人も、知らなかった人も、誰もがなにも語れない。自殺した人間についてのことは。



「人間には、いわば神話好きとでもいうような機能が、生まれつきにあるらしい。たとえば、なにか常人ばなれのした人間でも現われると、たちまちこの機能は、彼の生涯の中の、あるいは異常な、あるいは神秘的な、出来事をとらえてきて、すばやく伝説をつくり上げ、今度はそのまた伝説に対して、すっかり狂信的な信仰を捧げつくすのだ。それは実生活の平凡さに対する、ロマンスの抗議だともいえる。果てはその伝説のエピソードが、一つ一つ、あたかも主人公の名を不朽に伝える、もっとも確実な旅券のようなものになってしまう。」

サマセット・モーム 『月と六ペンス』



2006年04月05日(水) ピカチューカー

仕事後、Uとポケモンセンターへ。京都の友達の子供にあげるものをUが物色している間、マネネのグッズが増えてないかなーと思ってきょろきょろしていたら、金髪の子供が夢中になってポケモンのゲームをやりながら「ピッカ!」ってピカチューの鳴き声を、すっごい日本人の子供みたいな発音でハッキリと言ってて可愛かったです。

「われ映画を発見せり」、半分くらい読んだけど特に印象に残るようなところはないまま。頭が悪いと思われたくないタイプの頭のいい人特有の感じの悪い言い方や、やりたいことだけやりたいようにやれているわけじゃない自分の仕事に関しての弁明みたいなところはいらないのにと思うけど、書かずにいられないんだろうなあと思ったら、そういう感じの悪い言い方がだんだん気にならなくなってきた。そういうところを気にせずに読むと、やりたくないこともやりつつやりたいことをやれるはんいでやっている人の面白い面も見えてくる。主観で映画を作るけど、書き物になると客観が気になって仕方がない人のそれみたい。映画も実はそうなのかも。


もしタダでくれると言われたら、この車に乗るだろうか。この車を買っちゃう人って、、、という他人の視線を完ムシで運転できるだろうか。もしくは友達をこれで迎えに行ったりとか。子供にはモッテモテだろうけど。



2006年04月04日(火) why?

アーベーツェーデーエーエフゲー。春、です。アンチコンのwhy?がピンで来日が決まっていまして、mapのイベントのようなんですけど、私は12日のnestのチケットをもう取っていて、この日は大好きなidea of a jokeも出ますし、54ー71も出るそうでとても楽しみにしているんですが、ここにどうやらgroup_inouが加わるようです。ああー、こんなに出る人たち全部が楽しみなライヴも久しぶりです。テンション上がります。five deezの来日も決定しているようです。ところで新譜も発売決定のDJ shadowはなんとサマソニに持っていかれましたよ。ぎょへー!フジロック来ないのかよー!

Mさんが「フランス人て、hの発音をしないからヒップホップのことはイップオップって言うんだよ。」と言ってたのを思い出します。私はフランス人からはアトリさんと呼ばれるわけですか。ANAのCMでは高見盛が「ハンガリーでは塩が足りないことをシオタランて言うんですよ」と言われて固まってました。あと先日、ドイツ人が「あ、そう!」という言葉をドイツ語で「ア、ソウ!」と言うので、そこだけいきなり日本語で話してるみたいに聞こえました。異国の言葉は面白いです。


どうもどうもー。ロナウジーニョでーっす。



2006年04月03日(月) rescue yourself

地下鉄のホームを、改札を、日本橋から八重洲へのオフィス街を、ネクタイの今一つ決まらない男子らが、履き慣れない靴から足をかばいながら歩く女子らが右往左往。フレッシュ、フレッシャー、フレッシュイスト。春、です。

人生の中で恩師と呼べる人を1人あげるとすれば、社会に出て働き出した時の最初の上司だった人だ。学校で学ぶことの楽しさや、好奇心を持って自分の世界を広げる術を教えてくれた先生はいても、社会に出た時に、大袈裟に言えば生き方に影響を与えるほどのインパクトと、生活してゆく上での自分の中のルールの中核のようなものを形作ったものは、その人と一緒に働いた2年間で出来たものだと今でも思う。北斗晶のような千葉の元ヤンだった。趣味は酒とパチンコ、みたいな人だった。酔っぱらうとすぐ絡んでくるし、さみしがりやな人だった気もする。それらは仕事が終わってからの顔で、仕事中はとにかく厳しかった。こんな時にはこうしろ、ああしろと具体的な事を先回りして教えてくれるような上司ではなく、自分の中のルールがとてもハッキリしていた人だったので、仕事をする上でその人の判断する基準、優先する順位を、2年間横で見ていて1度も納得のいかないことがなかった。学校だったら無視してれば良かったような嫌な事、人と渡り合う術も教わった。出来る範囲で出来る限りを、迅速にしかも着実に臨機応変にこなし、ほぼどんな事態にも動じる事なく、それでも力が足りなかった時には釈明せずに結果を受け入れる懐の深さのある人だった。
たぶんあの人と出会っていなければ、自分は今よりもっとどうしようもない大人になっていた気がする。こう書いてみると熱血教師に出会った不良のようですが、そういうのでなく、毎日がつまらないとか、つまらないけど何をする気もないとか、そういう端から見て一見真っ当な社会人のようでいて、意外とどうしようもないところにいつまでも滞っている人というのはいるもので、そういうところから少し、風通りの良いところに動こうとする気力とか、やりたい事を自分の思うように自由にやってみようとする力とか、大きな事を言えば、世界をちゃんと自分の目で見るという最初の視点を与えられた気がします。ふと考えると今の自分が、あの時の上司と同じ歳になっているのです。右も左も分からず、にもかかわらず何でも分かってるような気でいる、話も通じないような若者を、いっぱしの大人にするような器にはなれていませんけど、元気にしているし、毎日ささやかであれどなんとか風通しのよい心持ちで暮しています、頑張っています、と、あの人に言えたらなあと思いながら夕方のオフィス街を歩いていたら、wilcoの「comment」が。わわわ!と思って泣きそうに。


働くことの大切さの象徴、ハクのおにぎりフィギュア。



2006年04月02日(日) you and me and...

休日。1日家でゆっくり。先日買った文豪の新刊「女たちは二度遊ぶ」(角川書店)、本屋で立ち読みした話もいくつかでしたが、ぎゃ!って思うところが4〜5箇所も。この前の作品が私はなんだかわけが分からなかったので、ホッとしつつ、やっぱり他の人の本読んでる時とは、脳みその使ってる所が違うような感じがする。あ、でもこの前の「ひなた」、月刊PLAY BOYの書評ではすごくいいようなことが書かれてました。


きゃんわいーTシャツ。これ欲しいなあ。
このジャーナルスタンダードとのコラボTシャツも販売しつつ、
「君と僕の虹色の世界」は4月8日公開。
マイク・ミルズのサムサッカーはまだかいな。



2006年04月01日(土) ink

昼過ぎ、アケミちゃんからメール。今日は夕方から野音で真心がライヴだそうで。私も一緒になって先行予約とか申し込んでたこのライヴ、結局2人して色々申し込んでも当たらなかったチケットでしたが、どっちみち観に行けなかったんでやんの。今日は会社の送別会があったのだった。アケミちゃんは観に行けたそうで、よかったよかった。なんとあのお店に17歳の時から48年も働いていた、中国とかだったら国から表彰ものの勤続年数の方が昨日で最後でした。この後もちょくちょく顔を出すようですが、48年て年数を考えるとすごいなあと思う。若者が同じく今日から入社。おばさまたちから人気が出そうな男子(27)が売り場に立っていますので、どうぞいらっしゃいませ。

はるみちゃんのブログ読んでたらinkのライヴ観たって書いてあって羨ましいー。石野卓球と川辺ヒロシのユニット。4月には音源も出るようです。


手の中のゼリーとは仲良くやってます。もう友達のようなものです。


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hatori [mail]