おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2007年05月31日(木) 包丁無宿

 帰りにスーパーでいなだ(わらさ→いなだ→はまち→ぶり)が一匹200円だったんで購入。一年ぶりに三枚卸に。アー腕が落ちてるー。中落ちがじゃんじゃん取れるよなー。とりあえずこいつの造りと内臓の煮きりとほうれん草一束分のおひたしでホッピーと柳陰(焼酎と味醂のカクテル)を呑る。
 やっぱ月に一尾は魚をさばかにゃだめだわなあ。アラは冷凍しときゃ出汁も取れるしアラ煮もつくれるし。
 あー、思う存分作ったもんを食べてくれる相手が欲しいなあ。


2007年05月30日(水) 中公新書『原敬と山県有朋』読了

明治日本の元老制を固持する山県と、大正昭和の議会制政治を目指す原との水面下での苦闘を描く。なんとなく原には「議会制度の悪用者」という印象が強かったのだが、わりと著者は好意的に描く。しかし山県って原より長生きしてたのか。知らんかった。


2007年05月29日(火) 『ベネディクトアンダーソン・グローバリズムを語る』読了

もはや古典の風格のある『想像の共同体』。ナショナリズム・民族を創造の産物と捕らえた画期的な書であった。
 同書の入門書としていいのではないかと購入。
 残念ながら入門書としての価値は低い。『想像〜』の読了後でないとこの本の議論はわかりにくいであろう。アンダーソンの肉声が聞ける勝ちは多いのだが。
 ところでアンダーソンの発言の中、現代文化や現代人の分類として「おたく」という言葉が使われているのだが、これ、何を訳したもんだろう?
まさかアンダーソン自身がOTAKUといっていたのではあるまいな?


2007年05月24日(木) 落語会へ

 仕事の後は上野広小路亭へ直行。「鯉もおだてりゃ滝のぼろ」滝川鯉昇のお弟子さんの会。むろんいつもの鯉朝師匠のお招き。
 鯉朝師匠の一席はこないだきいた動物園のパロディですけどより凶悪度が上がっていてよし。
 後はさくら水産で打ち上げ。二つ目の鯉太さんとすっかり友達に。
 ほろ酔いで帰宅。明日は午後から出勤なんでこれもよきかな


2007年05月23日(水) 一言言ってもいいですか?

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/
何なんだこの脱力感は


2007年05月22日(火) さすがローゼン麻生

http://news.livedoor.com/topics/detail/3171611/?cp=yt
ファンになってしまいそうだ麻生。


2007年05月19日(土) ゲームの日?

今日はトラベラーの予定……だったのだが二人欠席でY田氏と「壬申の乱」プレイおれ大友。今回は負け。史実で負けたほうやって負けてもさして屈辱感は無いのだが、史実よりも早く負けるのは悔しい。その間はまる氏はリプレイ執筆…といいたいがキーボードの掃除にはまり込んでいる。おかげにぴかぴかにはなったけどさあ。またしてもホルモン焼き肉で一杯。10時過ぎにお開き。


2007年05月18日(金) 講談社現代新書『藤原氏千年』読了

はっきしいって平安貴族には興味はないのだが……なら読むなといわれそうだが男には避けて通れぬ戦いもある。
とりあえず平安時代は藤原氏だけで全部語れるのね、というお手がるな一冊


2007年05月17日(木) バカ親って……

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081179381894.html
全世界にいるんですな。なんかわが国だけが水準が落ちてるわけでないと知ってほっとしました(するなよ)


2007年05月16日(水) NHK取材班編『レイテに沈んだ大東亜共栄圏』読了

 日本とアメリカ、二頭の巨象の間でおしつぶされる蟻・フィリピン、というテーマはともかく。
 抗日組織フクバラハップってアメリカの再奪取後は壊滅されてたんですね。共産党系組織の存在は解放後のアメリカの再統治政策に有害だという理由で。知らなかった知ろうとも知らなかった。己の蒙に活。


2007年05月14日(月) NHK取材班編『責任なき戦場インパール』読了

 1944年、全くの勝算らしき勝算もなく発動され、7万人からの死傷者を出して頓挫したインパール作戦。この責任は第15軍司令牟田口中将一人に押し付けられがちだか只一人の猪武者の無謀な判断だけでこのような愚考はお粉wれるのだろうか……。調査を進めるたびに浮き上がる無責任な後方人事の数々。上層部・参謀部の誰もが「積極的でない」という陸軍軍人にとって最低の無能のレッテルを貼られたくないばかりに玉虫色の返答を続け、なし崩し的に誰の許可なく作戦は発動されてしまう。補給・戦線維持・近代火器の不足、それこそノモンハン事変以来の戦訓は何一つ省みられることなく……。
 このシリーズの特色である国営放送の力をフルに生かした多元的取材は浴しられたっじつを具体的に浮き彫りにしてくれる。しかし昭和19年に補給を牛に頼り、そしてその牛の半分を渡河で溺死させてしまって前線にはカビの生えた米一握りしか届けずに「兵士たちの敢闘精神が足りない」の一言で糊塗してしまうこの国の上層部体制はいったい何なのか。


2007年05月13日(日) 藤田和日朗『邪眼は月輪に飛ぶ』を読む

 駅前に同書を買いに出かけたら、たまたま大学時代の恩師に出会う。10年ぶりなり。ゆっくりお話できなくて残念。

 で、同書。やーキテルなあ。ベクトルはやや違えど日本で藤田にスカラー量でまけていないのは荒木くらいだろう。モーニングの新連載もキそうだし、楽しみ楽しみ。


2007年05月12日(土) NHK取材班編『ガダルカナルまなばざる軍隊』読了

そもそも戦略的に何の定見もなく行き当たりばったりで拡げられたガダルカナルの戦場。その上に最初から最後まで精神主義のみで火力を凌駕できる、と意気軒昂名参謀たち。そして彼らは失敗から何一つ学ぶことなくインパールの悲劇を繰り返していく。
 本書も太平洋戦史を知るものには常識を並べているに過ぎないが、やはりNHKの物量でもって現地・並びにアメリカの史料編纂所で集めた現物と実証主義的データの説得力は大きい。とにかく辻だけは誰かノモンハンあたりで殺しといてくれなかったものか


2007年05月11日(金) NHK取材班編『日米開戦勝算なし』読了

 内容的には「日本の敗因は南洋資源を押さえることだけ考えて、本土に持ち帰ることを全く計算に入れていなかったシーレーン護衛システムの欠陥」というまあ常識について書いているだけなのだが、そこはそれ国営放送の力、徹底した現地調査に基づいて目に見える形でその具体的証拠を突きつけてくれる。しかし、11度の輸送任務の末についに朽ち果てた「さんるいす丸」なんて主役にして一本海洋冒険小説を物してみたいなあ。


2007年05月09日(水) 岩波新書『異文化理解』読了

 非常に簡にして潔。平にして明。本日の通勤時間往復2時間足らずで200p読了。文章はもう少し噛み砕けば岩波ジュニア新書に入れられるほど。特にずば抜けて鋭い指摘はないものの、文化人類学者という異文化理解の専門家が「境界の時間」という文化人類学の概念を用いて異文化の接し方と理解の仕方をやさしく指導してくれる。私はいわば「境界の時間」に潜るためバックパッカー旅行をいい年こいて繰り返しているのだ。
 ちょうど高3で、MO受験とか推薦入試で「国際関係学部」とか「国際経済学部」とかを狙っている人には正に必読書。あー、俺もタイにいって坊さんになりたくなってきた。


2007年05月08日(火) 岩波新書『邪馬台国論争』読了

 がっくし。
 それこそ新井白石・本居宣長から始まる論争の流れを現代の最新考古学の成果まで踏まえて紹介してくれると思ったら、実際内藤湖南の研究史に終わってた。結論。これは邪馬台国を知りたい人の読む本ではなく邪馬台国論争史の本の一欠けらにこだわりたい人が読む本。新書としては完全な失格。


2007年05月06日(日) 効かぬ、効かぬのだ〜(ヴゎ!)

 がー、何だあの下手糞ラオウは!宇梶!俳優養成所からやり直せ!経たとか何とか以前にエロキューションがナットランだろうが!前作見に行ってかなりがっかりして返ってきたが今度の映画もCMだけで見る気なくした!
 その点「蒼天の拳」のCM見たら無性に見たくなるから不思議だ。さすが山寺。ケンシロウだろうがエディマーフィーだろうが何でもこなす。アニメの演技はやはり半分は声優だわな。


2007年05月05日(土) 『オスマン帝国の解体』読了

うーむ。かぜひいちったい。このGWはまったり寝GWに。
で、こないだぐちから電車読書していた上述書読了。
はっきしいってパンチ不足。いわゆるナショナルステーツの成立と多民族国家の関係を延々4分の3にわたっておさらい。まあこの辺諸学の人にはわかりやすい解説かもしれない。しかし肝心のオスマン解体の過程が4分の1もないのはどうしたことか。頭の再整理にはなったが新しい刺激を受けることなく終わった一冊。


2007年05月02日(水) しまった

今日の「そのとき歴史は動いた」はVTR撮りしとくんだった。岸信介の安保闘争がなかなか面白く整理されてたのになあ。しょうことないから来週の再放送を要チェックね


べっきぃ