委員長の日記
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2003年09月23日(火) 創造力は想像力!〜和久洋三先生ワークショップ

やっぱり晴れたね!!
「雨が降ったらどうするんですか?」と心配するメンバーに、「絶対に降らないのよ!私と今回の担当のNさんが二人で企画したときには、いままで必ず晴れてたんだから!!」と、わけのわからないジンクスを振りかざして、どうしても戸外で実行したかった今回の企画。そうはいっても直前までの天気予報は微妙な状況…でも、当日の朝、予言どおりの秋晴れのその日・・いつもは1日プレイパークの会場として使用している、根の谷川の河川敷に集まった親子22組!!

今日は、東京から「和久洋三先生」をお招きして、青空の下でのワークショップ。

やっぱり和久先生も魔法使い?!
用意していたダンボールが、少し足りないかも・・ということで急に調達にいくことになり、その到着を待つ間、手持ち無沙汰なようすの子ども達を見て「じゃあ、キャタピラー競争をやろう!」と和久先生。
地面の上にダンボールでコースを2つ作り、ダンボールのキャタピラーの中に入ってごろごろ転がしていく。
あっという間に子ども達の心をつかんでしまう和久先生の様子に、「やっぱり和久先生も魔法使いなんだ…」と思ったのでした。

いよいよアートの始まり始まり・・・
地面の上に広げたダンボールに、まず白ペンキを塗り、その上から無造作に様々な色の絵の具を撒いていく和久先生・・・
「手を使って、好きな絵を描いてごらん!」と言う先生の言葉に、子ども達は文字通り体中を使ってペイントしていく。

一通りダンボールへのペイントが終わった…と思ったら、『じゃあ、今塗った面を裏側にして、ダンボールを組み立ててごらん、そうして、もう一度表になった方を白ペンキで塗るんだよ・・』

「あれっ!?今ペイントしたダンボールで家を作るんじゃないんだ・・」と、という当初の予想が外れてしまった大人たち・・

反対側を白ペンキで塗ったら、すこ〜しグレーをまぜて、より壁らしくペイント…そのあと、内側が暖色だったら表には寒色を、反対に内側が寒色だったら表には暖色を…と言うように、和久先生はきちんとバランスを考えながらふたたび絵の具を撒いていく・・・

さっきまで「汚れた!!もう塗らない!!」と言って騒いでいた子どもが、友達が楽しそうに体中でペンキを塗っている様子を見て『ぬるぬるって、気持ち良いね!!』と言いながら手や足を使って必死で色を塗っている。

両面がそれぞれの子ども達のイメージでペイントされたら。今度は、子ども達がくぐれる位の大きさの窓や戸を切り開いていく。

その窓を開けた子ども達は思わず一斉に歓声を上げた。
だって・・・外のイメージと中のイメージの違い(暖色と寒色)があまりにも美しかったんだもの・・・

でもでも、まだまだ終わりじゃないよ!

その後、みんなが窓や戸を開け終わり、ひとしきり自分の作った家の中に入ったり出たりしたら、今度は出来上がったダンボールのオブジェをみんなくっつけて…

巨大なアートのトンネルの出来上がり!!

トンネルをくぐった子ども達は、様々なアートの世界を体験して大喜び!『一人1回だよ!』と言われても、何度も何度もくぐりたがる。

お母さん達も『くぐりたい!』って叫んでたんだけど、今回は子ども達がくぐれる大きさの窓しか開けてないから・・ごめんね。

一杯、一杯遊んで、ペンキだらけになった子ども達は、川に降りてペンキを落とす。
その場にシートを広げて、みんなで食べるお弁当は、いつもにもましておいしかっただろうね♪

お母さんはお勉強!?

午後からは、会場を変えて、和久先生の講演会。
半分以上の子ども達が午後からは託児室の集合。
『お母さんは、今お勉強してるんだよ。』と説明する私に、『うん、オベンチョウ、シテルンダヨネ。』とかわいらしい片言で話す2歳のTちゃん。
中にはお母さんがいない…と泣く子もいたが、ほとんどの子どもが、狭いスペースの中でも、とてもいい子で遊んでくれた。
今までいろいろな活動で、託児を経験してきたが、今回の子ども達は本当に良く私達の言うことを聞いてくれた。
決しておとなしい子ども達が集まっていたと言うわけではなく、普段はやんちゃな幼稚園児や、0歳児もいたのだが、午前中にしっかり遊んだおかげで、子ども達同士が顔見知りになっていて、安心感もあったからだろうな。

そんなこんなで、講演はほとんど聴くことはできなかったが、出席したお母さん達の満足そうな顔を見たら、講演会がどれくらい素晴らしかったのか、一目瞭然。

子育てに大切なもの・・・
午前・午後と参加された2歳と8ヶ月の子どものお母さんに、子ども達と一緒にこんなに楽しい時間を過ごせることが、これから子育てしてをしていくお母さんには大切だと思うんですよ。」と声をかけると、『今日のように、達成感と共感を親子で共有できる時間を持てたことがとても幸せでした!そのための参加費はちっとも高いとは思いませんでした』と答えてくださり、今回の取り組みの疲れが一度に吹き飛んだ思いがしました。


委員長