委員長の日記
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| 2003年08月31日(日) |
夏休み・・・って休みじゃないじゃん?!<第1弾>南アフリカの子ども達との宿泊交流 |
今年の夏は、子どもネットワークの子ども達と大人にとってはかなり盛りだくさんの夏でした。
まずは8月4日~5日にかけて実施した「南アフリカの子ども達との宿泊交流」 この企画は、ジャズピアニストの河野康弘さんが毎年、南アフリカから子ども達を日本に招いて行っている“地球ハーモニー”のツアーでやってくる、南アフリカの子ども達と、毎度お世話になっている“夢の塾”で1泊2日の宿泊交流を行うというもので、広島県子ども夢基金の助成事業として行われました。
アパルトヘイト(人種隔離政策)が無くなったといわれる南アフリカ共和国ですが、政治のうえでの差別がなくなっても、人々の心の中に長年積み重ねられてきた差別意識はなかなか無くならない・・・ そんな現実を見て、河野さんは「さまざまな人種の子ども達が、1ヶ月間日本にやってきて生活を共にすることで、少しでも心の垣根が取り払われれば…」という思いで、このツアーをはじめたそうです。
交流・・というからには、迎える側の“空”の子ども達にも南アフリカの子ども達に伝えるものがないといけないよね…ということで、8月末の「伊藤多喜雄コンサート」で発表するロックソーランを披露することになり、練習にも熱が入りました。
当日は、朝早く奈良を出発して午後に到着するという“レインボースターズ”の子ども達よりも一足早く“空”の子ども達は夢の塾へ到着。
まずは、塾長の川浦さんの指導でネイチャーゲームの体験学習(?)
2チームに別れて、ある動物の特徴を書かれたたくさんのカードを一人ずつ選んで、3種類の動物を探し当てる…というゲーム。
一見単純に見えるこのゲームが、実は案外難しい。 そして、このゲームの楽しいところは、チームごとにみんなで考えていかないといけないので、絶対にコミュニケーションを取らないとできないところ。。 ああでもないこうでもない・・と、子ども達は本当に楽しそうに動物探しをしていました。
そして予定より少し遅れて、いよいよレインボースターズと河野ファミリーを乗せたバスが到着!
笑顔でバスから降り立ったレインボースターズの子ども達と、ぎこちなく握手を交わす“空”の子ども達。
荷物を下ろして、一休みをしたら、炊き出しスタッフが用意してくれた晩御飯。
まだまだなかなか打ち解けない子ども達だが、河野さんのお嬢さんが通訳をしてくれて少しずつコミュニケーションをとっていきます。
食事の後は、いよいよ交流コンサート。
夢の塾の体育館に一般のお客さんもやってきて、まずは“空”の子ども達のロックソーラン。 食い入るように見てくれていたレインボースターズの子ども達からはやんやの拍手喝さい。 続いて、川浦さんとその仲間達のケーナ(南アメリカの楽器)の演奏。 ラストはレインボースターズの子ども達の歌と踊り。
まさに、国際色豊かなコンサートが繰り広げられたのでした。
コンサートの後は、それぞれに感じるものがあったのか、さっきより少し打ち解けた様子の子ども達は、夢の塾の校舎の広い廊下に置かれた卓球台やビリヤードの台で、一緒に遊び始めました。
うんうん・・・これなら言葉が通じなくても大丈夫だよね!
寝る前にはお決まりの花火大会。
なれない山奥で、ブトにかまれてあちこちはれ上がらせている子ども達を心配して、南アフリカから一緒に来た先生達は、外に出ないで!と言ってたけど。。 子ども達はそんなことにはお構いなし(笑) 結局、遅くまでワイワイ大騒ぎ。
そろそろ寝ないと、明日が辛いよ!!!
さて次の朝。
なるべくゆっくり寝かせてやってください…という河野さんの心配とは裏腹に、朝早くから起き出してくる子ども達。。。 おいしい朝ごはんを食べて、昼前に夢の塾を出発!
まずは可部に立ち寄って、毎年ホームステイなどのお世話をしてくださっている「工房からっぽ」のみなさんが、ご好意で用意してくださった昼食をいただく。 その後は、南アフリカの子ども達が楽しみにしていた100円均一でのお買い物。
その後は、いよいよ最終ステージとなる平和公園へ。
元安川の対岸ステージでのリハーサルを終えて、みんなで平和資料館の見学。 今回、この企画を説明していて驚いたのは、“空”の子ども達で、資料館に行ったことがない…と言う子が多かったこと。
それ以上に驚いたのは、「怖いから行きたくない…」という子も多かったこと。
しかし、そのことで改めて、海外から見たヒロシマの意味や、彼らがヒロシマで育った子ども達だということの意味について話し合う良い機会になりました。 そして、本当に真剣に一つ一つの展示を見つめるレインボースターズの子ども達の様子を目の当たりにして、“空”の子ども達ももう一度そのことを考えてくれたと思います。
見学の後はいよいよ最終ステージへ・・・
ラストの曲では、“空”の子ども達も一緒に輪に入って「世界で一つだけの花」の大合唱♪ 大盛り上がりのうちにコンサートは終了。
今夜のうちに大阪に戻って、明日の飛行機で日本を離れると言うレインボースターズの子ども達とは、ここでお別れ・・・
もうすぐお別れ・・という時になって、急に名残惜しくなってきたのか、一生懸命コミュニケーションを取ろうとする“空”の子ども達。
バスに乗り込むレインボースターズの子ども達もいつまでも別れを惜しんでくれました。
そして、バスを見送ったその後・・・・
『来年もまた、交流会をやりたい!もう実行委員長も決めたよ!!』という子ども達。
『来年はもっと私達で色々考えて企画をしたいから!』 と言ってくれる子ども達の顔を見ながら、この2日でずいぶん成長したもんだな…とつくづく感じたのでした。
委員長

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