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委員長の日記 DiaryINDEX|past|will
2003年度の総会が無事終了しました。 今年度は、昨年に比べて出席者が少なく、少し寂しい総会でしたが、提案されたすべての議事が承認され、新しい1年に踏み出すことができました。 毎年のことながら、総会資料を作成しながら、自分達のこの1年を振り返り、一つ一つの事業についてその成果や反省点を委員会で見直していきます。 この総会資料を作成するときに一番大切にしているのが、委員会での読み合わせです。 たとえどんなに時間がなくても、会員への発送の期限が迫っていても、この読み合わせだけは絶対に欠かしません。 一つ一つの原稿の意図が、会員全員にきちんと伝わるように…との願いを込めて、委員一人一人が順番に声を上げて読み合わせていきます。 その中で、分かりにくい文章や、伝わりにくい内容があった場合は、その場でみんなで協議し、より分かりやすい文章に手直ししてきます。 今回は、読み合わせのためだけに昼と夜2回の委員会を開催しました。 もしも、お手元の総会資料の膨大な文章の量に辟易して、まだ呼んでいない会員の方がいらっしゃるなら、流し読みでも斜め読みでもかまいませんから、ぜひ一読してください。 2002年度に実施した事業の多さに驚かれる方も少なくないでしょう。 また、ただイベントとしての事業を実施しているのではなく、その一つ一つを私達の活動のミッションと照らし合わせながら、きちんと振り返り、次への課題を見つけようとしていることも気づいていただけると思います。 総会資料にも書きましたが、私達の団体は事業を実施することを目的としている団体ではなく、ミッションの実現を目的とし、その実現のために事業を実施していく活動団体です。 これからの1年間は、今、子ども達に何を伝えたいのか?大人として自分達の団体の意思表示をどのような形で行っていけばよいのか?そのことを大切に、しかし、あくまでも地道な活動を積み重ねていきながら、より多くの人たちに理解してもらい、仲間を増やしていきたいと思っています。 日ごとに多様になっていく個々の価値観のなかで、何が正しく、何が間違っているのかを見極めていくのはとても難しいことかもしれません。 しかし、約40年以上前から子ども達の育ちに警鐘を慣らし続けてきた私達の活動は、今の子ども達だけでなく未来の子ども達へとつながっていくものです。 いつの時代も、子ども達の心豊かな成長を願わない親はいないと思います。 しかし、真の心の豊かさとは何か?という問いかけに即座に答えられる親もまた少ないのではないでしょうか? 『有事法案』『教育基本法の改正』『犯罪の低年齢化』『児童虐待』『青少年の薬物乱用』・・・・ 子ども達を取り巻く環境は日増しに厳しくなっています。 子ども達の世界は、大人の世界の鏡です。 私たち大人一人一人が、どう生きていくか・・・ 大人たちが、心豊かに日々を生きているか? これからそのことが、より大きく問われていくのではないでしょうか? 子ども達は、常に大人を見ています。 また、活動の中で共に育った子ども達は、大人の想像以上に他者への思いやりや、自分達の活動の意味を学び、育っています。 そして、子ども達が育っていくということは、より一層大人に対する評価も厳しくなるということだと思います。 私達の活動の中で育ってきた子ども達が、親になったときに『自分は子どもネットワークで育ってよかった!』と心から思い、また、新たな地域のリーダーとして羽ばたけるような活動を作っていかなければならない…と思いを新たにした総会でもありました。
委員長
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