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終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2004年07月31日(土)

ああした文章を書いたあとで、いったい何を書くべきかわからなかった。
私はここしばらく、感動に揺らいでいる。
そしてこの感情の波はいつ退くのか。私は知らない。


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- 2004年07月28日(水)

(9回表二死、エースはマウンドを降りた。点差はすでに大きい)

きみはそこにいる、まだミットを構えて。
きみはそこにいる、控えの投手がボールを投げる。

(だがその感触の頼りないこと。グラウンドは熱気に揺れる)

きみはそこにいる、ああ私は泣きたい。
敗北はすぐそこだ、きみはそこで敗北を待っている。
負けきるためにはもう一つのアウトがいるのだ。

(ああきみは泣きたいだろうか、だがそこでは泣けない)


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- 2004年07月25日(日)

夏は行ってしまった。きみはただ記憶にだけ残る。
それともこう言うことはできるだろうか。
私はきみをおぼえている。きみの勝利、きみの敗北。
きみの笑顔、きみの慙愧、きみの悔しさ、きみの憧れ、きみの涙。
その短い指とミット。受けたボールの数。希望と絶望。


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- 2004年07月22日(木)



夜半、窓から外を見ると、芝生の上で星が休んでいた。
ああ星よ、今は休んでゆけ。そして悲しみにも溶け去るな。
明日は常に恐ろしく明日は常に悲しくそして来る。
星よ今は休め。明日を恐れるな。常にそれは来るのだから。


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- 2004年07月19日(月)

永遠を私は信じる。

例えばその短い夏をあなたがたが胸に抱き続けるなら。
それは永遠ではないのか。それは永遠と呼ばれるべきではないのか。
例え日々が重なり重なり、そして夜が朝に代わっても。
それは永遠ではないのか。その真昼は永遠に続くのではないのか。



感情という私にとっては死に絶えた記憶を、
私はあなたがたに感じこの胸に感じる。この夏の真昼に。


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- 2004年07月18日(日)

私は英雄を信じる。

生き延びることとは何の関係もなく、
だがあなたがたは確かに英雄ではないのか。

ただ一つの正確な動作(例えばバットをボールにあてること)のために、
その手のひらがえぐれるほど練習を重ねてきた。
そのまなざしはてらいもなく勝利と敗北を信じている。

ここはそう長くいられる場所ではない。
だがあなたがたは嬉々としてここに集まる。
どんなにしてもこの夏の終わりには去らなくてはならない場所に。

ここであなたがたは英雄になる。悲劇のそれかもしれないが。
ああただ2時間かそこらの後、あなたがたのどちらかはここを去る。

それでは私は沈黙しよう。
そしてあなたがたのことを憶えていると約束しよう。
あなたがたが変わってゆき、ここから遠く去っても。

そうだ、あなたがたは遠く去るのだ。
そして振り返るだろう。英雄であった短い夏を。
そのとき感じる痛みが、どうか幸福なものでありますよう。


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- 2004年07月13日(火)

曽我さんとこの一家再会の知らせをきいて思ったこと。

どうも、私が少しおかしいのだろうか。
私は、おそらくああした状況に立たされたら、
感情を表現することを一切やめて、ぶっきらぼうに突っ立つだろう。
そうしてただじっと見ているだろう。
近寄ることを許されているのかどうかわからずに。

家族とはそんなに会いたいものだろうか。
そうまで熱烈に感情をあらわすことが許されるのだろうか。
私でも胸の痛みは感じるだろうが、しかし表現することはできないだろう。
したとすれば後悔するだろう。

つまりこれはどういうことか。
私は感情がデフォルトで圧搾されるべきだと思っているのだろうか。
そうしてそれは奇妙なことなのだろうか。
だがいったい私に、そうも直裁な表現が許されると教えたものがあったか。


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- 2004年07月12日(月)

というわけでやりはじめたわけだが。

ちょっともー…、だめかも。(早っ!)
先輩を使うってものすごい神経すりへる。
勝手にすりへらしてるわけじゃない。もうだめだ。
こちらが感情を抑えて仕事だけスムーズにしようと思っているのが、
わからないわけないのだろうに、どうしてえらそうに出られますかあなた。
そこまで、そんなに。わっかんないなあ。
仕事やりにくくして困るのって私だけかしら?
これってあんたの評価にもつながるんじゃないの?
ねえ。もちっと大人になりませんか、センパイ。


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- 2004年07月11日(日)

私は端から壊れてゆく。それがわかるつど、行きたくなる。
私が私でいるうちに。それとも私がそれを私だと認められるあいだに。
やがて私は私でなくなる。そんなことはありふれたことだ。
誰もがそうして変容を遂げる。そして立ち去って行く。


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- 2004年07月10日(土)

なんだってこう…

いちいち怒る必要がないのはわかってる。あんたが私のこと嫌いなのもな。
しかしいいかい。これから一緒に仕事をするのにそのあからさまに非協力的な
態度はやめてくれないか。「俺はいい」じゃねーよ。あたしがよくないんだ。
説明も聞かずにどーしようっての?ナニするか知らずに仕事できるつもり?
去年やってるったって今年は大幅に変わってるんだよ。だから説明聞きにこい。
教えてやるって言ってるんだからさ。一歩引いててできる仕事じゃねーんだ。

……毒?毒。
ありがちだね。仕事VSチームが、メンバーVSメンバーってのは。
でも相手がどーしても歩み寄ってこない場合、どーしろと?勘弁してよ。
先行き不安でもやるしかない。それならやるだけだ。さあ行こう。


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- 2004年07月09日(金)

本の移動。

本屋から買ってこられた本は、まずソファあたりに向かう。
そこで数時間過ごした後、布団の脇に移る。ほんの2メートルくらいだ。
そこであるいは翌朝まで、それとも数日転がる。
つまりある朝、車に向かって今度は少しばかり長い移住をするまで。
車でとどまる本もあるし、仕事場を訪れる本もある。
いずれにせよどちらかに落ち着くことになるだろう。
そこで留まり、数日か数カ月か忘れられる。
再び引っ張り出されるのは大掃除のときだ。
この地殻変動によって本は再び地表にあらわれ、おそらく本棚に行く。
あるいは机の上に行く。それとも不運なことにトイレかもしれない。
そこでつまみ食いのようにページを開かれては閉じる。
しかしやがてその頻度は遠くなり、やがて本棚に向かう。

こんな読み方をしてる。


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- 2004年07月08日(木)

ああもうつかれたなんて言うことはしない。
夏が始まる。まぶしい夏が始まる。
坊主頭どもを見よう。恥ずかしげもなく涙を流す子供たち。
私はよほど、彼らが好きだ。しかしまあ忙しくなる。
栃木の高校野球県大会は10日開幕。


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- 2004年07月03日(土)



ひーとみーをーとーじて♪(C平井堅)
なんだかこのフレーズが頭ン中をぐるぐる回っている。

外と内で光量に極端な差がある場合って、露出が難しいなあ。


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- 2004年07月02日(金)



それはそこにある。
いつからか? もう半世紀と少し。太陽と月の下に。雨と風の中を。
戦争と零戦の内燃機関の熱や油の臭いを、それは憶えているだろうか。
そこに生きた若者の笑顔と、そのまなざしを。






写真メモ:
太平洋戦争中に作られた、飛行機などを収納するための掩壕(えんごう)。
宇都宮はかつて、軍都であった。上籠谷町、県農業大学構内。


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- 2004年07月01日(木)



夕暮れの向こう、時代遅れのお化けのように、削岩機の武骨な影が立っていた。


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