- 2003年06月27日(金) 指輪@愛→シルマリル@愛? 進歩か進化かドツボか。 どっちみちトールキンラヴ。 1: 買ってしまったFOTRのSEE版DVD。まいったなあ… ところでこのDVDには「中つ国パスポート」というのがついてくる。 体裁は日本のパスポートとよく似ているのだが、「種族」欄ちゅーのがあり、 「ホビット」「人間」「魔法使い」「エルフ」「ドワーフ」があると思われる。 私のは「エルフ」だった。いいんだけど、でも「魔法使い」がよかったなあ…。 ところで映画ではほとんどみんなオールバックで長髪のエルフたちだが、 トールキンは特に詳細な描写はしていない。 レゴラスなんか髪の色も記載がなかったんじゃないかな。 旅の仲間なのに… 「緑と茶色の服をつけた風変わりなエルフは、 その父、北部闇の森に君臨するエルフ王スランドゥイルの使いで来た レゴラスでした」 評論社「旅の仲間」下2 p60 初出で描写こんだけです。 その後も「人間より美しい」程度の描写しかしてもらえてない…なぜだ教授。 この後出てくるボロミアは服装から髪型から装備まで書いてあるのに… もっともレゴラスは行動がやたらに天然ボケかつトンチキなので、 けっして地目立たなくはないんだが……役立たずだけど(酷)。 2: さて、本題。ちゅーかジジイ話。 ガンダルフについて。 「長くて先のとんがった青い帽子をかぶり、灰色の長いマントを着て、 銀色のスカーフを巻いた老人でした。長い白い顎鬚と 帽子のつばより長く突き出したもじゃもじゃ眉毛の持ち主でした」 同書上1 p50 というのが外見です。 ……帽子のつばより長く突き出したもじゃもじゃ眉毛。 社民党の元首相……? それはさておき。 ガンダルフは何者か。 イスタリ、つまり「魔法使い」という種族です。 「魔法使い」は「種族」なんですね。 その正体は人間の老人の姿に身をやつしたマイアールという精霊。 彼らは神々にあたるヴァラールの命令でサウロンに対抗するべく 二千年ほどまえに西の果ての至福の地アマンから中つ国に渡ってきたんですね。 しかし「魔法使い」という以外、『指輪』中にはほとんど記述がありません。 ファラミアのセリフの中で、 「われらはエルフ流にミスランディアと呼んでいた」とファラミアが言いました。 「そしてかれも満足していた。『わしの名はさまざまな国でさまざまに 呼ばれる』と、彼は言った。『エルフの間ではミスランディア、 ドワーフにはサルクン、今は忘れられた西方での青年時代にはオロリンだった。 南の国ではインカヌス、北の国ではガンダルフ、東の国には行かぬ』」 評論社『二つの塔』 p170−171 つーのが唯一のヒントかな。 ちなみに私はヌケてるので最初読んだときは何一つ疑問を抱かなかったんですが、 よく考えると、八十年前の『ホビットの冒険』時点ですでにガンダルフは賢者。 『指輪』でも現役バリバリ……絶対に人間じゃないですな。 しかし「青年時代」。ガンダルフの青年時代。 どんなだろう……。 「マイアールの中で最も賢明なのはオローリンであった。 かれもまた、ローリエンに住まっていた。しかしかれは、 しばしばニエンナのもとを訪れ、憐れみと忍耐を学んだ」 評論社『シルマリルの物語』p72 中つ国では癇癪持ちで知られていたはずだが……。 やっぱり年食った姿になると、気も短くなるようです。 精霊マイアールは基本的に神々に仕えるもののようですが、 ガンダルフ(オローリン)に関しては主が明確じゃないですね。 とはいえローリエンの主は イルモ:夢と幻を司るヴァラ。 エステ:傷と疲れの癒し手のヴァエリア。 の御夫婦ですから、どっちかかも? 私としては灰色の放浪者だけに西でも主なしが希望。 ちなみに 「わしは神秘の火に仕える者、アノールの炎の使い手じゃ」 評論社『旅の仲間』 p29 とバルログに言ってます。アノールは太陽の意味ですな。 しかし神秘の火ちゅーのがよくわからない。 「かれはエルフたちを愛していたが、かれらに姿を見せず、 あるいは姿を見せても、かれらの一員としての姿で歩いていたからである。 エルフたちは、かれがかれらの心に注入した麗しい幻や智恵の促しが どこから来るのかを知らなかった。 後の世になると、かれはイルーヴァタールの子らすべての友となり、 かれらの悲しみを哀れんだ」 評論社『シルマリルの物語』p72 ……月光仮面っぽい。 3: ガンダルフが大好きです。 サー・イアン・マッケランの雄姿はもちろんですが、 原作のガンダルフも。(白より灰色の方が好きだ) 彼がモリアの闇に落ちたとこでは涙出ました。 復活してきたときは鼻水出ました。汚ねぇ。 ガンダルフのどこが好き、といわれると、 初恋の相手(誰だ)になぜ恋したかと問われるようなもんで困りますが、 ガンダルフの運命論の強さ、というものも理由の一つだと思います。 運命論というのは諦観や怠惰にともすればつながるモンですが、 ガンダルフは「ここ」を肯定する運命論と「希望」を探す強さです。 涙出ます。鼻水でます。出さんでいい。 しかしながら私、彼については一つ思うところがありまして、 そのうちネタにしたい。 - - 2003年06月26日(木) 指輪@愛進行中。愛において失語。 1: 「ファンタジーというか架空の歴史モノがダメなのよ」@悪友A。 ファンタジーと架空世界の魅力についてどう語ろう。 ほんとうに愛するものについて冗舌になれる人間は稀だ。 考えぬいてさえも語ることはいつも難しい。 アーシュラ・K・ル=グウィンのファンタジー論『夜の言葉』から引いてみよう。 もっとも本が手元にないうえ、うろ覚えだから正確ではない。 「人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、 世界の半分は常に闇の中にあり、そしてファンタジーは詩と同様、 夜の言葉を語るものなのです」 私の語彙の中に 「男曰く女」だとか「人曰く人」というのがある。 わかりにくいだろうから解説すると、 「男が見る、男が知る、男が言う、オンナ」 「人が人であると知り、人であると言う、ヒト」 ということになる。 男が「女」と認識しないオンナもいれば、その逆もいる。 人が「人」と認識しないヒトもいれば、その逆もある。 言葉は思考と視界を規定する。 一つだけでは、そこには見えなくなるものがある。それも、たくさん。 人はみな言葉で考え、言葉の網で世界を拾う。 『昼の言葉』で拾うことのできないものを拾おうとするなら、 語り方と語彙と視界そのものを全て変えねばならない。 『夜の言葉』は、奔放で自由であり、意味の境界さえ昼とは違う。 2: とはいえ、夜と昼の言葉の違いを明確に示すことは難しい。 それは全く異なるが、どちらも同じく語られ書かれる。 昼を装って夜の語法で書かれるものもあるし、 夜とみなされるファンタジーにさえその実昼に属するものもある。 昼の言葉とはなにか、夜の言葉とはなにか。 日本神話の数ある神の中でも最も尊いとされる三柱の神は、 それぞれに昼と夜、海を治めたとされる。奇妙な区分である。 昼と夜、それは時間的な区分であって領土ではないはずだ。 だが、そうだろうか。 夜は自らのうちに一定の法則、一定の暦すら持ってはいないか? そこには昼とは異なる夜行性の生き物が歩み、食べ、飛んではいないか? 人の心もまた昼とは異なり、闇と夜の流儀に従って働きはしないか? そこには昼とは異なる独自の――歴史と視界と智恵と流儀がある。神も。 そして世界そのものを異とする昼の言葉と夜の言葉がある。 なりたちそのものが違うから、語彙も論理も文法も違う。 3: 一昔前に中東の田舎町を歩いたとき、女性の姿はほとんどなかった。 街は男たちで営まれているように見える。 だが女たちの世界は家のなかに、厨房の裏に、仕事場に存在する。 外からでは見えない女たちに裏打ちされて、男たちの世界は廻る。 女たちは隠されているが、それは彼女らを少しも不満にさせない。 女たちこそが街と生活と家の本質だからだ。 昼と夜の言葉の関係もこれに少し似ている。 夜の言葉は事実ではなく真実、世界の事象ではなく本質を語る。 夜の言葉はどこにもなく、だが確かに存在するものを語る。 私はほんとうのファンタジーを読むとき、深い泉の底にいるように思う。 見えるものははかない光の揺らめきだが、その揺らめきに見えるものがある。 それは時折、本当よりもほんとうらしく見える。 「すぐれたファンタジーにはほかにはない特別な性質の喜びがある。 それは根源的な真実、真理をほんの一瞬垣間見せてくれる」 J・R・R・トールキン『妖精物語について』 どこにもなく、だがどこかに確かにあるもの。 年表の外の時代に、地図の外の場所で起きたと信じられること。 福音書は幸福なファンタジーではなかったかとトールキンは語る。 真に偉大なファンタジーは歴史の中にまで居場所を与えられるようだ。 悪友Aはこれで多少なりと納得してくれるだろーか。 私は論理より比喩で語る人間なので、どうにも整然とは語れない。 詰めの甘い部分があったら後からでも書き足そう…(眠) - - 2003年06月25日(水) 指輪@愛進攻中。(雨天決行おやつは三百円まで) 1: 「で、奥方様の正式名はなんだよ」 という疑問を悪友Yから頂いたので、 真面目な話をしてみマス。 ロスロリアンの奥方様の三つの名前について整理してみると、 「アルタニス」=父親がつけた名前。 「ネルウェン」=母親がつけた名前。 「ガラドリエル」=夫ケレボルンが贈った名前。 と、なります。 さて、ここで日本式の姓名や戸籍名についての概念を捨ててください。 指輪物語の世界ではそれほど強調されませんが、ここは魔法の世界です。 魔法の多くは言葉によって織り成され、言葉と文字は魔術の一種です。 こういう世界では本質そのものをさす本名とは別に通り名を持つと考えられます。 例えば、『シルマリルの物語』でフェアノールというエルフが出てきます。 彼はガラドリエルには伯父にあたるノルドール族の王子ですが、 父のつけた名はクルフィンウェであり、フェアノールは母のつけた名です。 しかし自称、他称とも火の精を意味する「フェアノール」で通しており、 「クルフィンウェ」は生誕についての記述以外には基本的には使われません。 例外として、仲の悪い弟フィンゴルフィンが父王フィンウェに対し 「火の精なるその名が体を顕わすことあまりにも真実な、 われらが兄クルフィンウェの傲慢不遜を抑えるおつもりは おありにならないのでしょうか」 評論社『シルマリルの物語』p133‐p134 と讒言するシーンの記述だけです。ここから、 「クルフィンウェ」=父のつけた名前=本名。 「フェアノール」=母のつけた名前=通り名。 であり、本名は正式な儀式の場合か、でなければ侮辱を含んだ場合にしか 口にされず、普通は通り名の方が使われていたと考えられます。 中国文明における名前と字(あざな)を思い浮かべれば理解できると思います。 さて、本題に戻りましょう。奥方様の正式名はどれか。 上に挙げた根拠により、「アルタニス」ではないかと思われます。 そして西の楽園アマンにいた頃の通り名が「ネルウェン」、 後に中つ国に渡って出会ったケレボルンに「ガラドリエル」の名を贈られてからは より愛着深いそちらの方を使うことになったのではないでしょうか。 個人的にはネルウェン(男のような乙女)は ものすごく名は体を顕わしていて…… ゲフゴフ、いやもう言いません。 2: さらに、 「ケレボルン誰?」 という素っぽい疑問も併せていただいたので(男泣き)、こちらにも回答。 『シルマリルの物語』と『Unfinished tales』では違った出自です。 ですがここではより完成度の高いと思われる『シル〜』に拠って見てみましょう。 エルフの歴史にもちこっと触れるので長く(真面目に)なります。 「ケレボルン」の意味は「銀の木」、美しい銀髪のエルフで、 奥方の深い金色の髪とは美しい対であったと『指輪』は語ります。 ケレボルンはシンダール族の王シンゴルの縁者と記載されています。 王族と書かなかったところからすると、末流のようですね。 はっきりいうと奥方よりかなり格下の出自です。 教授ははっきりした系図も書いてくれてません。愛薄いです。 まあしょせんケレだし。 シンダール族はノルドール族などと異なり西の楽園アマンには渡らず、 中つ国のドリアスに独自の王国を作っていました。 王シンゴルの妻はマイアと呼ばれる精霊の一員のメリアンで、 メリアンは王国の周囲に魔法の防壁を敷き、闇の力の侵入を防いでいました。 ケレボルンを含むシンダール族はこの王国で太陽と月の産まれる以前の、 星明りの世界に生きていたのです。 さて、アマンで神々に反乱を起こしたノルドール族が中つ国に渡り、 友好と援助を求めてドリアスのシンダール王国にもやってきました。 ここで始めてケレボルンはガラドリエルに出会い、二人は恋に落ちます。 その後、約七千年にわたり連綿と闇と光の中に続く深い愛のはずなのに、 最初っから尻に敷かれただろうケレボルンとか、 押しきられっつか脅されただろうケレボルンとか、 大事なときは「あんた黙ってなさい」と睨まれて 蚊帳の外だっただろうなあケレボルンとか、 思わないでもありませんが黙っときます。 3: 指輪戦争が終わり、指輪の力が失われたあと、 ガラドリエルの奥方は中つ国を離れ、故郷でもある西のアマンへと船出します。 しかしケレボルンにとって故郷は中つ国であり、その愛着もなお深い。 ケレボルンは奥方の魔力薄れ、しかしその思い出あまりに深い国、 ロスロリアンを離れて「裂け谷」へと向かいます。 ケレボルンはしばしのときをその最後のエルフの郷で過ごしたあと、 奥方のあとを追って、中つ国を離れ、海を渡りました。 そしてケレボルンは西の大海の果て、アマンの岸辺に再び愛する奥方を見出し、 手を取り合ってともに至福の地の美しい野を歩いたことでしょう。 永劫に戻り得ない中つ国への望郷はガラドリエルの手で癒されたでしょう。 でも尻に敷かれてんだろうな。 ……映画ではケレボルンはロスロリエンで奥方の手を取って出てきたエルフです。 セリフは「ガンダルフはどこにいる。余はガンダルフと話をしたい」 だけだったと思うね。しょせんケレだから……フフフ - - 2003年06月24日(火) 指輪愛継続中。 ジジイの話は一息入れて、奥方様(@約7000)歳の話を。 バ●アと言ったら呪いがかかりますんで、はい。 1: 奥方様こと麗しのガラドリエル、ロスロリアンの王妃。 指輪所持者フロドと旅の仲間の一行(−ガンダルフ)を王国に迎えます。 心の底まで見通す眼差しでボロミアを怯えさせ、 またフロドに指輪を差し出されて喉から手を出しかけて、 「わらわは試練に勝ちましたね」と相手の理解を無視して 一人で勝手に寂しい笑みを浮かべる謎の御方です。 あ、そうだ。 王は誰だっけ、ああケレボルン。そういやいたねそんなの、というくらい影薄し。 映画FOTRではうっかりすると「おつきの人」ちゅーくらいの扱いだった。 いやむしろ「背後霊」?あーあ… 2: さて奥方様の出自について。 『指輪物語』追補編中では「最後の最も高貴なエルフ」と呼ばれ、 また三つの指輪のうちの一つアダマント、「水のネンヤ」の持ち主ですが、 その産まれについては『シルマリルの物語』『Unfinished tales』で語られます。 ガラドリエルはエルフのうち博識なるものを意味するノルドール族であり、 王フィンウェの息子フィナルフィンの娘で、れっきとした王族です。 また父親からは「アルタニス」(貴き女性)、 母親からは「ネルウェン」(男のような乙女)の名をもらってます。 さて、西方の楽園アマンに生まれた奥方ですが、 当時かの地で起きた神々への反乱に際して大混乱に陥っている ノルドール族の面々の中「一人雄々しく」立ち、 また「自分で自由に統治する国が欲しい」ってんで、 極寒の海峡渡って中つ国にやってきます。 理由が振ってます。ちゅーかむしろ怖っ! ちなみに家族親戚ことごとく死滅するなか奥方様だけ残ります。 というわけで奥方様、「最後の高貴なエルフ」。 奥方様、トロルよか頑丈っ!(←呪われるぞ) 3: さて、最強伝説限りない奥方様ですが、 物語中、指輪の誘惑を拒否した言葉は美しい。 「わらわは試練に耐えましたね」と、奥方は言いました。 「わらわは小さくなることにしましょう。そして西へ去って、 いつまでもガラドリエルのままでいましょう」 評論社『指輪物語』上2 p115‐p116 そして指輪戦争の後、ガラドリエルは最果ての西の地アマンへと海を渡ります。 ガラドリエルの名は「光の姫」を意味し、夫ケレボルンの贈った名なのです。 力と権力の指輪を拒否し、この世のあらゆる権能から遠ざかり、 世の黎明からともに生きてきた伴侶から遠い日に贈られた、 その美しい名のままにいよう、と――黄昏の種族の曙光たる奥方は語るのです。 母親に「男のような」といわれよーが、 「ケレボルン誰?」的影の薄い旦那だろうが、 そこに深く悲しみに満ちた愛を感じます。 でも置いてけぼりだけどなケレボルン。 なんでやねん…… ケレもあとから行ったらしいが… - - 2003年06月22日(日) ヲタクトーク続行中『指輪物語』愛。 1: あ・い・を〜とめないで〜♪ 突然すいません愛が暴走中。ついでに阪神も快勝中(狂喜乱舞)。 サー・イアン・マッケラン演じる灰色の魔法使いガンダルフへの愛は尽きません。 しかし劇中に出てくるもう一人のサーも忘れちゃいけない。 英国の誇る名優、ビルボ・バギンズを演じるサー・イアン・ホルム(72)。 ……平均年齢たっけーでやんの、この映画… 冒頭、二人はホビット庄ホビット村の袋小路屋敷で共演します。 訪れたガンダルフを、満面の笑みとともに丸い扉を開いて迎え入れるビルボ。 「友よ」と呼びかけあい親しげに抱き合い、二人は連れ立って屋敷に入る。 ちょこちょこーとビルボ・バギンズはガンダルフのもてなしに余念なく、 ガンダルフはホビットサイズ(平均身長120cm?)の屋敷で頭をぶつけ、 そして二人は和やかに話をしながらお茶会。 やがて夕暮れの空を見上げながら並んで座り、パイプをふかす。 ビルボが煙で輪を作ると、ガンダルフは煙の船に輪をくぐらせる… ……。 …………。 ビバ・ジジイ! ジジイ天国! ハラショー、ジジイ! 2: ピーピーピガーガー。 アーアーアー、タダイマ回線テスト中。 ラジャーラジャーラジャー、脳内回線ツナガッタ。 イエッサー、放送再開。 というわけで、この作品における三人のジジイたちの役所を分析すると、 ガンダルフ:ヒーロー サルーマン:きれいどころ ビルボ・バギンズ:お茶目さん あと特別出演で 悪役:目玉 これで真珠夫人あたり上映できそうです。 誰かやってくんないかな指輪の真珠。語呂もいいし(真顔)。 3: さて、テンション上がりすぎてまたもや脳味噌の回線がヤバくなってきました。 それで最後に年齢の話をすると、俳優の年齢ではなく設定年齢では、 ガンダルフとサルーマンは7000歳以上、ビルボ・バギンズは111歳です。 ファンタジーってすごいや……。 - - 2003年06月21日(土) 忘れてました(真顔) それどころじゃなかった、とも言う。 阪神のこの快進撃ぶりはナンですか?! 阪神ファンを狂喜させたあげくに指定席に収まって憤死させよーってワナ?! そーはいきませんともキーッ!(阪神ファンの自虐史観) ……とひとしきり騒いだところで落ちつこう。 第一ここ見てるひとで阪神ファンなんかおらんだろう。 1: 時間がないはずなのに『指輪物語』にハマってます。遅いって? 原作読んだのは中学生んときです、FOTR見たのは公開当時です。 でも、TTTはまだ見てません(ヲイ) で、もとはといえば『FOTR』のSEE版DVDを借りてきたんですな。 「3時間半かー寝ちまうかなーまえに見たしなー」とか言いつつスイッチオン。 イチコロ。 ああっ、ラブリーなジジイどもめ。 てなわけで『指輪物語』の新版文庫買ってきました。 『シルマリルの物語』『指輪物語辞典』も買ってきました。 というわけで何年ぶりか知りませんがヲタクトークです。 二十日ぶりの日記ですがすいません。 止まりません。 2: サー・イアン・マッケラン(60)演じる灰色の魔法使いガンダルフがイイ男だった。 どうしてこんなにイイ男に見えるんだろうと画面を停止すること数十回。 数年前までの私なら間違いなくヒゲ面の親父たち(ボロミア・アラゴルン)に 目が行っていた。(注:かつては親父好きと呼ばれていたのである) 親父好き進化してジジイ好き? レベルアップかよ。 多分、サーの演技がものごっつうまかったというところに理由があると。 目を閉じて開けるだけで演技になる人って始めて見たかもしれない。 といってアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンとか ボロミア役のショーン・ビーンなんかが下手なわけではないんだが。 あとフロド役のイライジャもすごくうまいんだが。 …でもやっぱりサーはケタ違い。 そしてクリストファー・リー(81)演じるサルーマン。 怖いーきれいーかっこいいー。 もはや脳味噌腐ってますが、彼、受けですね? ぎょろっと目を剥かれてノックアウト。 あのなびく衣、白髪、そしてわさわさする髭。 お二人ともいい声してらっしゃるのでもーバトルシーンはたまりません。 おまけにアレです、サルーマン師のセリフです。 「わしらの友情を」 妄想が先取りされたかと思っただよ。(←エセ・サム) 2: 役者の説得力もありますが、ともかく映像がすごい映画なんですね。 中つ国という架空世界(設定的には現在のユーラシア大陸にあたるのか?)が 本当にそこにあるようで、しあわせになります。 住みたくなることうけあい。(生活能力のない人間はすぐ死にそうだが) そんな世界で馬かっ飛ばすジジイ。 悪事を働くジジイ。 肉弾戦するジジイ。 かんしゃく玉破裂さすジジイ。 目玉に操られるジジイ。 ジジイ好きにはたまらない映画ですね。 まさにジジイ天国。 ……そんな映画だったっけ? 3: 一番好きなのは、アイゼンガルドにガンダルフが駆け付けたときのシーンです。 実はもうそのときサルーマンは敵方に寝返っているんですが、 そしらぬフリして出迎える。で、にこっと笑うんですが。 サルーマン、ら、ラブリィー… 応じるガンダルフのほっとしたような表情も、かわいいよぅ…… もちろんバトルシーンも大好きなんですが。 なんで魔法使いが肉弾戦なの…という素朴な疑問をね(フフ)。 TTTではどうなっているのか疑問なジジイたちですが、 SEE版DVD出るまで見ません。 というのは…うーん。 作品というのは、どこかで終わりがなきゃいけないもんです。 普通は劇場版が完成作品なはずなんだけど、 どうにも記憶と比べる限りではSEEで「完成版」だと思う。 なら未完成なものは見たくない。ベストなものが見たい。 と、いうわけです。 -
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