# 形無く胸を貫くもの
2003年01月31日(金)
朝、自転車で職場に向かう途中。
横を通り過ぎた女子高生の会話の断片が耳に届いた。
「……私そこが嫌いなのよねー」
通り過ぎるたった一瞬で脳裏にぐわンッと届いた「嫌い」の言葉。
「嫌い」の言葉には妙なエネルギーがあるもんなんだな、と考える。
いや、でも「好き」にはまた違うエネルギーがある。
エネルギーというか、ちから、か。
そもそも全ての言葉にはちからがある。
力というか…やはりエネルギー、か。
全ての言葉にはエネルギーがある、というのが持論で。

そう考えていた時、ふと判ってしまった。
私は、その持論を証明したいのかもしれない。
言葉の持つエネルギーを、それを書きたいのかもしれない。
あー…やっぱり「ちから」という言葉の方が正しいのかな。
私の目的とするものは「ストーリー」じゃない。
あくまで表現すること。書くこと。書き表すこと。
書き表したものの連なりが、生み出すもの。


その連なりが更に大きな渦を生み出すとしたら、それはストーリーになり得るのかもしれない。
でも私はストーリーを書きたいんじゃなくて。
ほんの短い、そう、1センテンスでもいい。
どォんッ!て胸にぶちかましてくるようなその力を表現したい。

それだ。
私は言葉のちからを表現したい。




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いつも思うけど、いわゆる「今日の出来事」を書く日記を書かないね(笑)
今日はついにアイシールド21のコミックスを買ってしまった。
いちいちジャンプを探さなくてもヒル魔さんがいっぱい(ご満悦)

# 熱風
2003年01月30日(木)
「うわああああっ遅刻だぁぁぁっっ」
目覚し時計を掴んだまま、がたがたと椅子を倒しつつキッチンに駆け込んだ。
すばやくトースターに食パンを放り込む。
だかだかっと部屋を忙しなく走り回りながら、持っていた目覚し時計をソファーに放り投げた。
「なんで今日に限って電池が切れてんだよぉぉっ。ったくもおおっっ」
冗談じゃないっと更に怒鳴って、タンスを引っかき回してTシャツとジーンズを取り出す。
チン、とトースターが音を立て、朝食の出来上がりを知らせた。
Tシャツを着つつ、こんがりと――焼け過ぎた茶色いトーストに、母の手作りのレモンママレードをばばっと塗ってかぶりついた。
先に出掛けた母が気を利かせたのか、それとも単に消し忘れたのか、扇風機が静かに回っている。
冷蔵庫を開けると、飲み物といったら牛乳しかない。
牛乳はあまり好きな方ではなかったが、仕方なくそれをコップになみなみと注いで、パンと一緒に無理矢理流し込む。
最後のトーストの欠片を口に放り込むと同時に立ち上がり、水道の蛇口を捻る。
勢いよく水が飛び出した。
タオルで顔を拭きながら、机の上に散らばったままの五線紙をかき集めて、スティックと一緒にリュックに突っ込んだ。
そして、コンポに入っていたMDをウォークマンに入れてヘッドホンをつけた。リュックを背負う。
「いってきますっっ!」


ギラギラの太陽。青空。真夏の空気。本日は超晴天なり。
少年は大きく息を吸い込んだ。
「まずい、時間がないんだっけ!」
駆け出す。
ウォークマンからは、少年の大好きなあの曲のドラムが怒涛の如きビートをはじき出していた。


スタジオのドアをがちゃっと開ける瞬間、爆弾みたいに強烈なギターの音が溢れ出してきた。
それに張り合うくらいの、負けてないベースと。
(こんなすごい音ぶちかますしさぁっ。負けてらんねェよなぁっ)
あの音の中に自分がいなくちゃ意味がない。ただのタイコ叩きじゃないんだから。
このバンドに自分の音が存在しなきゃ嘘だ。
「ごめんっっ! 寝坊したっ」
マイクスタンドを掴んでいたが宮沢が、バッと振り向く。
「きくちぃぃぃぃぃぃっっっ!!」
「わぁぁぁっっごめんなさいっっっ」
つかつかと少年――宮沢が近付いてきて襟首を掴もうとした。
菊地少年は逃れようとしゃがみ込む。
「おっせーよ、お前! 九時集合っつったろーがぁっ」
「だぁからっごめんってばっ!」
菊地は手を合わせて、許してくださいっと懸命に許しを請う。
宮沢の後ろから、ケタケタと笑う声がする。ギターの瀧だった。
「いいじゃん、こいつの遅刻は今に始まったわけじゃないし。いいから早く練習始めようぜ」
呆れた声でベースの飯田が云うと、にやにやしたまま瀧もそうそうと頷いて、
「菊地ちゃんは朝寝坊の達人だもんなーっ。今日はどんな理由があったんですかァ? 楽しい夢でも見てたのかなーーァ?んんー?」
酔っ払いのような口調で――彼は日頃からこんな感じである――云った。
「それがっ、あのっ・・・時計がさ、目覚し時計の電池が切れてて鳴らなくてさ。う、嘘じゃねぇぞっ。ホントだからなっっ」
顔を真っ赤にして力説する菊地を見て、また瀧がげらげらと笑い出した。
飯田はますます呆れた顔をする。
「わかったって。そう興奮すんなよ。稔、もういいだろ、許してやれよ」
飯田が宮沢に向かって云う。
「ほんと、すんませんでしたっ」
菊地はぺこりと頭を下げて謝る。
宮沢はうーっと唸ってから一つ溜め息をついて、
「しかたねーなー、次はぜってー許さねぇからなぁ」
口調の割には優しげに、宮沢は彼の頭一つ分位低い菊地の頭を、ぐしゃぐしゃと撫で回してから、ぽんと一つ叩いた。
「へ?」
菊地がきょとんとしていると、飯田が早く支度しろよと声を掛けてきた。
意外だったのである。こっぴどく怒られるのを覚悟していたのに。
この前の練習日に瀧が遅れてきたときの宮沢の怒り様は忘れていない。
さすがに貴重な練習時間を割いてまで説教をするまでには至らなかったが、結局宮沢の機嫌は始終すこぶる悪かった。もし飯田と菊地が止めに入っていなかったら、“殴りあい”込みの大喧嘩に発展していた、と断言できるほどの迫力だったのである。
確かに、反省の様子もなかった上、その遅れた理由が女絡みだっただけに、宮沢が怒るのもわからないではないのだが。
菊地は今までに何度か遅刻をしてきたが、多少の説教はされても、こっぴどく叱られたことは一度もなかった。必ずといっていいほど飯田が止めに入ったし、宮沢もそれ以上そのことを引きずることもなかった。
(オレが年下だから甘くしてくれてんのかな)
実際に菊地は彼らより二つ下で、学校では後輩である。タメ口をきいてはいても、所詮は年下のガキ扱いということか。
しかし。
(オンガクやってるんだから、俺等は。最後にものを云うのは音なんだし)
彼らは音楽に妥協はしない。年下だから、なんて甘やかしたりはしない。オンガクだから。
菊地はスタジオに設置されているドラムセットの椅子の高さがちょうどいいのを確認して椅子に座る。
それからハイハットとバスドラのペダル、スネアの角度をきっちりいつものように合わせた。
自分のリュックから、スティックと今度から新しくやるオリジナル曲の楽譜のコピーを出して、足慣らしにバスドラを鳴らしながら楽譜をぺらぺらとめくる。

(こいつらやっぱすげーけど。なんで俺がココに居るってそれは)
(こいつらの音には俺の音が必要だから)

傲慢で自信過剰かもしれないけど。
大好きなことを自分が思った通りにやりたい。たったそれだけのことだけど。

(俺のドラムがこいつらの音を欲しがってるから)

菊地は、部屋の隅で楽譜とにらめっこしている宮沢に、O.K.サインを出す。
宮沢は立ち上がって、マイクスタンドの位置まで戻ってくる。
ソロパートの練習をしていた瀧は、飯田につつかれて手を止める。
「んじゃあ始めるか。いつもの曲からな」
それは、菊地の大好きな曲。さっきまでウォークマンでエンドレスで聴いていた、このバンドに入って初めて演り終えた曲。
「菊地、」
「うん、」
視線合わせて頷き、スティックをぎゅっと握り締める。
バスドラのペダルに合わせた足の、その爪先から全身にびりりと走る緊張。
張り詰めた空気。高ぶる鼓動。抑えられない欲求。
(こいつらの音が欲しいから…!)
菊地のカウント。1.2.3.

俺の一番の音、くれてやるッ!!

ど真ん中からスティックを振り下ろした。追ってくるのは、どォんッて爆弾みたいなとんでもない音。
熱風みたいな、音の嵐。


(チッキショ、負けねぇッ!!!)






発掘したのは大好きな某小説に影響されまくった、パクり小説のような代物だった……(笑)
でもイメージ曲はGLAYの『More than Love』。

# ぼくはここにいるよ
2003年01月29日(水)
風花が舞ったと聞いた。
見たかったけれど、そのとき私は眠りの中で。
見れませんでした。

谷山浩子を聴く。
カントリーガールを聴いていると懐かしい。
「好きだよ」
のフレーズが可愛くて好き。
「今すぐうしろを振り返れ」
「ぼくはここにいるよ」
この辺りとかちょっと好きなカンジ。
振り返ってあげて〜ってカンジで(笑)
どうでもいいのだけれど、この歌に出てくる「若い男」というのが、
私は聴くたびに『逆転裁判2』の王都楼真悟の顔が浮かんでくる…。
女たらしの優男イメージなんだろうか…
というか長い煙草をくわえた気障な男ってカンジじゃないよな…この人。


時折、小説が書きたくなるのだけれど、色々生み出せるのはスキンばかり。
気づいたけれど、私は物語が書きたいわけじゃないんだろうな。


# 好きな人。
2003年01月28日(火)
面白いメモが見つかった。

「バギーが好き。絶対的に自分を信じてて、根っからの海賊で、自分と宝物しか信じてなくて、いつもギラギラしてる人。海賊らしい残忍なところもあって、でもどこか間が抜けたところもあって、カッコよくて可愛い人。
好きなんだよなァ。
ああ、やっぱり好きだな。
強い意志で生きてる人。自分の中に絶対に譲らないものを持ってる人。前をまっすぐ見てる人。生きることに強い執着がある人。いつもうまくいくわけじゃなくて、がむしゃらに突き進む分、躓く瞬間の衝撃は大きくて。それでも負けない人。躓いた次の瞬間から地面を思いきり蹴る人。更に強くて熱い情熱で動き始める人。」

昔、違う日記に書いた一文。
そんなに好きなんだな、バギー(笑)

# 好きなキャラ性
2003年01月27日(月)
今更ながらアイシールド21を全話読みました。
んむ、面白かった。ヒル魔さんサイコウ。
つーか今まで毎週買っておきながらおざなりにしていたとは。
もったいない。

仕事中、何故か美少年の定義なんぞについて考える(謎)
すぐに考えるのを諦める(オイ)
昔は美少年なるものが好きだったなぁとなんとなく思い出した。
といっても美少年キャラが好きだったわけではない気がする。
むしろいわゆる「美少年キャラ」には興味がなかったかもしれない(笑)
私が好きだったのは、「美少年」という幻。
形を成したら意味をなくすもの。

昔、私はキャラクター性に惚れるとか、そういう好きになり方はしてなかった。
単に外見が好みとか。アニメなら声が好きとか。なんとなくとか。
だから統一性もなかった。共通点があったとすれば…やんちゃなタイプ(笑)
いつから好み変わったんだろう。高校卒業あとくらいかな…。
中3くらいで友達に借りたサラリーマン主人公の小説かなんかでサラリーマン好きになってから、次第に好きなキャラの年齢層が上がってきて…。
気づけばオヤジ好きでヘタレ好きになっていました。
そして次第にゴツイタイプやら筋肉のつき具合が好みなタイプやらガテン系やら…。
なんか昔とものすごく違うし(笑)

ここ数年、それでも自分の好きなタイプってのが、自覚できる気がする。
ヘタレ好き。あぁもうしょうがないなこの人は…って呆れても、呆れさせられるその一面までもが愛しい人。ヘタレに限らないけれど(笑)バギーはこの部類。
あったかい人が好き。もともとクールなタイプとか知的なタイプとか苦手な方で。外見があったかい、でも別にいいですが(かっちりしてるとか)、中身のあったかい人。薬屋探偵シリーズの総和さんはこれ。
前者に関しては、多分私のなけなしの母性本能が反応するのではと(笑)
後者に関しては、どこが…と説明できない難しいところ。
ふとした瞬間に感じるあったかさに惚れたり。

といってもまぁ、私が好きなキャラが全てこの二種類に分類されるかといえば、全然分類どころかやっぱり統一感ないんですけど(笑)
というより、上の2点は、誰しも持っている一面とも云えるし。


さて、眠くなったので寝ます(笑)

2001年01月27日(土) 雨と星
# 泣いてもいいですか
2003年01月24日(金)
MDの…デッキって言うんですか?コンポって云うんですか?
あれが壊れました、昨日。MD部分は壊れてないですが、CD部分が。
入れたCDが出なくなりました。
No Discとか表示出ます。入ってるっちゅうねん!!(怒)
しかも出なくなったCD、非売品で限定品で…もう手に入りません。
…勘弁してください…。
せっかく取り寄せした谷山浩子のCDが手に入るのに。
修理に出すにも保証書も見つかりません…ピンチ。

2001年01月24日(水) 廻
# 谷山浩子
2003年01月22日(水)
最近、谷山浩子ブームが突然我が身を襲いました。
両親が好きだったらしく、小さい頃よく聞いていたのですが。
もう…たまんないですね。
好きすぎで(笑)ずっと聴いてたいですよ。
アルバムを頼んだんですが…お取り寄せらしい…いつ届くことやら。

随分前にスピッツカバーアルバムの【一期一会】を借りてから、延々とこればかり聞いてまして。
私は聞きたくなったアルバムがあると、延々とそればかり掛け続ける人でね。
延々と…もうホントに延々と「猫になりたい」をかけてたりね(笑)
ワタシ的には「冷たい頬」と「猫になりたい」が好きです。
でもどれもいいから、通しでエンドレスが一番いい。

…で。ちなみにここ数日間私が掛けっぱなしなのは、SOFTBALLETのベストアルバムでした。


# 告白というか報告というか
2003年01月10日(金)
二年間、なんとか続けてきたウェブリングの管理人の任を降りることにしました。
春前には新しい管理人様に譲渡されます。
今、その準備のため、リング内の最終チェックのため巡回をしてます。

やめた理由といえば、なかなかリング巡回がままならなかったこと。
登録作業は大抵は仕事が休みの日にまとめてやってきました。
一回の登録作業に、登録数は平均して…3サイトくらいでしょうか。
多いときは8サイトくらい。大抵3、4日おきの登録作業。
増えければ増えるほどリング内の巡回は困難になります。
回っても回っても終わらない(笑)
そして回るたびに違反サイトを多数発見。
私の信条として、違反サイトはすぐ削除はせずに警告を出す。
ですが、返事が来ることは少なく、そのままなし崩しに仮登録から消えていくことが殆どでした。
正直、リング内を巡回し、違反者を調べてメールを出し…という作業は、なかなか終わらない上に精神力と体力を消耗します。
そのため、なかなか頻繁には巡回を行えませんでした。
頻繁に行えない、違反サイトが増える、リングに支障が出る。
それが心苦しく、このままだらだらと続けてもリング自体が破綻してしまう結果になると思い、閉鎖を考えたのですが、ここまで育ったリングを消してしまうのも残念だし…ということで新管理人の募集を行いました。
正直なところ、立候補してくださる物好きな方はいないのではないかと思ってました(汗)
ですが、ありがたいことに立候補してくださる方がいて、また立候補は出来ないけれど…と励ましのメールを下さった方も何人かいて、それがとても嬉しかったです。
長い間頑張ってやってきてよかったなぁとしみじみ思いました。

今、リング内巡回を数日に分けて行っています。
何故休みの日にではなく毎日少しずつやっているかといえば、この前の休みがリング内の全サイトに当てたメールを送るという作業だけで一日が終わってしまい、仕事の関係で休みの頻度が少なくなっている今は、休み以外の日にやらないと、リング内巡回を終えるのが随分先になってしまうから。
今回の巡回は、引き継ぎがあるということで、警告を出して仮登録に戻すという形ではなく、違反者は登録削除、という手段を取らせてもらっています。
出来るだけ管理しやすい状態で譲渡したいので…。

やはり相変わらず、閉鎖・ページが表示できない、というのが多いですね。
あとはナビバなしになってたり、引越ししたあとアドレスを修正してなかったり…
まだ半分も見て回ってないので、がんはろうと思います。


# 謹賀新年
2003年01月01日(水)
あけましておめでとうございます。

気づけばもう新年ですね。
新年早々色々忙しなくて、正月気分も何もあったもんじゃないんですが。

今、少し悩んでます。
ワンピサイト、サイト名はこのままにすべきか変えるべきか…
サイト名を変えると、各方面にご挨拶しなくちゃだし、バナーも今のは使えなくなっちゃうし、ウェブリングとかも内容変更しに行かなきゃで…と色々手間が出てくるから嫌なのだけど…。
新サイトとの合併(?)を考えると、一緒の名前にした方が楽かな、とか。
多分変えると思いますが。

といいつつまだ悩んでます……

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