想い出の樹

2002年03月31日(日) ピティナ・ワールド・フェスティバル

27日から今日まで、ピアノ指導者協会ピティナ主催の
ワールド・フェスティバルに参加してきました。
朝から晩まで、こんなに忙しく活動することってなかなかありません。
なんだか学生時代に戻ったようで、心地よい疲れです。

ネットで知り合ったkiku先生との対面を果たし、
その上同じピアノを奏でることもできました。
本番までスタジオで練習したり、指揮者からレッスンを受けたり、
たった2日だけの練習期間でしたが、なんとか本番へ!!
最初の3ぺージめちゃくちゃ緊張しました。
でも、合わなければならないところがビシバシ合って、
みんなの音楽が聞こえてきて・・・・それがどんどん快感に!!
最後は笑顔で演奏を終えることができました。
kiku先生との素敵な出会いに加え、こんなオマケまでついて、
本当に最高のひとときでした。

そのほか、様々な講義を受けたり、公開レッスンを見学したり、
本当に充実した数日間でした。
こんなにたくさんの先生方が、こんなにピアノ教育に熱く関わり、
前向きに取り組んでいるのだということを知り、大きな刺激を受けました。

この数日間の出来事を、頭の中で整理するには、
まだ何日かかかりそうですが・・・・(笑)
自分の中で熟成し、今後のレッスンに生かしていきたいと思います。

あー 楽しかった〜〜〜〜!!!



2002年03月23日(土) 弾きっこ大会

今日3回目の弾きっこ大会がありました。
今までで一番盛り上がったかも。
というのも、近所のTOMOE先生のところから
何名か生徒さんが参加してくれたからです。
やはり人数が多いといいですね。
また、メロディベルをTOMOE先生が持ってきてくれたので、
それで遊ぶこともでき、内容の濃い楽しい時間となりました。

惜しかったのは、大人の生徒さんが遅れて来たこと。
聴いてコーナーを始める時間が、
人数が揃わないせいで、かなり遅れてしまい、
大人の時間が短くなってしまいました。
これを見ている大人の生徒さん。
自分たちの貴重な時間を無駄にしないよう、
時間通り来ましょうね♪

今後も近所の先生方などをお誘いして、
楽しい会にしていきたいなと思っています。
私もだんだんコツをつかみつつあるようで・・・。
少しずつ工夫をしながら、
生徒が生き生きのびのびとできる空間作りを心がけていきたいと思っています。



2002年03月19日(火) 成長を見守る暖かい眼差し

今日知的障害児Nちゃんのお母様が、
Nちゃんの1年を振り返るプリントをコピーして持ってきてくださいました。
お母さん、とてもとても絵がお上手なのです!!
NちゃんGくんCちゃんの顔そっくりに描いてあります。

Nちゃんが一人で通学するのを「尾行」する母の姿。(笑)
新しい机に向かってシナリオを書くNちゃん。
ちゅらさんに夢中!お目目がハートマークのNちゃん。
(そういえば、レッスンの時弾いてあげたら泣いちゃったな〜)
そしてそして、私も描かれてるピアノの発表会。
3人が元気よく歌っている様子が描かれていました。
家でピアノを弾くNちゃん。
ピアノの下に潜って弾いている忍者弾きなんて絵も・・・。

そして最後にたくましさを感じた場面集。
お母様の暖かな眼差しをいっぱいいっぱい感じることのできる
素敵な手作りプリントなのでした。

毎週2回会っていると、少しずつの成長を見落としがち・・・。
でも、こうやって振り返ってみると、
本当にたくましく成長しているのだなぁと実感させられます。

お母様と接していていつも感じるのは、
生き生きのびのびと教育なさっているということ。
3人の子どもたち、みんなそれぞれ個性的にのびのび成長しています。
私はそんな生き生きした3人が大好きです。
そして、お母様の暖かな愛情を感じると、
私の心の中までほんわかしてきて、嬉しくなってしまいます。

3人の子どもを育てるって、それはそれは大変だと思うのです。
でも、そんなこと微塵も感じさせないほど明るく生き生きと
「あなたたち だ〜〜い好きよ!」という光線を
子どもたちに向けているお母様の眼差しに出会うと、
「私もそんなみんなが だ〜〜い好きよ!」という光線を発しちゃいます。(笑)

生徒一人一人の成長を、
このお母様のような眼差しで見守っていくことができたら、本当に素敵です。



2002年03月08日(金) 休符

今日Aちゃん2回目のソルフェレッスンがありました。
テーマは休符です。

最初に音取りしたとき、
彼女は休符を書かずに2分音符でドーミーと書き取りました。
4小節すべて書き終えたとき、
私は彼女の書き取ったものを、そのまま演奏してあげました。
1小節目を弾いてすぐに違いに気づいたAちゃん。
そう、休符があるのとないのとでは、
曲の雰囲気が大きく変わってくるものなのです。

普段ピアノのレッスンをしながら、
休符なんて当たり前のように感じていたことでしょう。
しかし、今日書取をして、よく聴きとることによって、
休符の重みに多少なりとも気づいてくれたのではないでしょうか。
「休符があるのとないのとでは、全然違うね。」と
休符というものに注意がいくよう、声かけしてみました。

私もソルフェをずっとやってきていました。
しかし、休符の重要性にどれだけ感じていたでしょうか・・・・。
ただ赤ペンで直されるだけ、
音が伸びてるか伸びていないか聞き取って書き取るだけ。
とても機械的なソルフェだったような記憶があります。
もちろん、私が今日したような声かけも記憶にありません。

私が休符の重要性に気づき、それを感じることができるようになったのは、
ずっとずっと後のことです。
休符を音楽の一部として感じ取ることが本当にできるようになるには、
Aちゃんも、まだまだ時間がかかることでしょう。
今日はそのとっかかりに過ぎず、
これからそれらが生きてくることになるのだろうと思います。

すべてはたった1回のレッスンで身に付くものではありません。
しかし、音楽の一部として自然に感じられるようになるきっかけとなり、
譜読みするときの休符の扱いが、
彼女のなかで少しずつ変わっていってくれたらな、と思います。
ピアノレッスンの中でも、このようなことは気を付けてレッスンしますが、
この場合、ソルフェの方が効果的だなと実感させられました。



2002年03月07日(木) 旅籠屋

昨日今日と、小旅行へ行ってきました。
平日の旅行ということで、
生徒には振り替えをお願いしてしまったのですが・・・。
(ごめんね、みんな。)

群馬にある温泉宿へ行って来ました。
飲食店の時代屋を経営しているオーナーが2年前に建てた、旅籠という旅館です。
本当に秘湯といった雰囲気で、奥まったところにある宿でした。
オーナーが古家具や古道具などを集める趣味があるようで、
これまで集めてきたものがたくさん飾られている旅館でした。
食事をするところは、かやぶき屋根で天井が非常に高く、
お食事はいろりで。
美味しいし、雰囲気は良いしで、最高でした。

目的の露天風呂は夜中に貸し切り!
ライトアップされた滝をみながら長湯を楽しみました。
滝の音が非常に心地よく、あっという間の45分間。

また、風呂あがりに部屋へ戻る際、すばらしい星空に出会うことができました。
実は、このところずっとずっと星空が見たくてたまらなかったのです。
でも、私が欲している星空にはなかなか出会えずにいたのでした。
ここでの星空は、天の川なんてあってないようなもの。
夜空全体に隙間がないほど星がちりばめられていました。
ずっとずっと見ていたい、寒くても見ていたい!!
思わず涙が出てきてしまったのでした。

次回行くときは、2泊くらいゆっくりしたいな、と思える
とても素敵な旅館でした。



2002年03月03日(日) 女狂言

今日狂言師野村万之丞が企画・監修した女狂言師を見てきました。
この舞台に知人のパーカッショニストが出演しており誘われたのでした。

今回の試みは、
もし女性が狂言を演じていたらどうなっていただろう、というものです。
伝統的な狂言の雰囲気を保ちながらも、
現代女性ながらの解釈、動きが取り入れられており、
とても面白く楽しむことができました。

出演している女性たちが、みんな生き生きしており、
女性の狂言というものが存在していたら、
男性にはないこのような生き生きとした(はじけた・・・とでもいおうか・・・)
表現があったのではないかな、と思いました。

また、伝統的な狂言とは違い、もっと親しみやすいものを感じました。
伝統を守ることも文化。
そこに新しいものを取り入れていくことも文化。
日本人は「よい加減」が上手だというお話しがありました。
いろんなものをよい加減に取り入れていく。
中国へ行き、本場の酢豚を食べようと食べてみると、
甘いかすっぱいかのどちらか。
日本人はよい加減に「甘酸っぱい」なのです。
これが日本の文化であるという話を聞き、なるほどと思いました。
これをクラシックに置き換えると、どうなるのかな・・・なんて考えたりして。

野村氏はとてもお話しの上手な方で、
講演会があったら、是非行ってみたいなと思いました。
この女狂言の試みはこれからずっと続けていくそうです。
来年の公演が楽しみです。



2002年03月01日(金) ソルフェージュ

今日から導入期を卒業して、ソルフェージュのレッスンを受ける子が一人。
ソルフェージュ初めての生徒です。
私の教室では、導入期は週2回のピアノレッスン、
それを過ぎるとピアノだけのレッスンと
ピアノ+ソルフェージュのレッスンを選ぶことができます。
私は出来る限り後者を選んで欲しいと思っており、
この子は後者を選んでくれたのでした。

習い初めて2年、もうすぐ小学6年生の子です。
ここ2年教えていて思うのは、
音感というものは
ピアノを弾いていれば自然にある程度ついてくるものだ、ということです。
完全にではありませんが、ドレミのわからなかった子が、
それほど訓練をせずとも、ある程度の期間ピアノを弾いていると、
聞き取れるようになっているんですね。
何もわからない状態の時に無理矢理ドレミを聞き取る訓練をする必要があるのか、
こういった経過を見てあまり必要性がないように感じています。
なので、この子は初期音取りゲームなどやっていましたが、
ここ1年はやっていませんでした。

しかし案の定、初めての聞き取り4小節分ですが、
苦なく簡単に聞き取ってくれました。

また、何も知らない生徒に、楽譜の書き取りを教えるよりも、
ある程度楽譜に慣れてきて、音感もついてきている生徒に
ソルフェを教える方が効果的なのではないか、と思い始めています。
ソルフェを始める年齢についても、
物事をある程度合理的に考えることができ、理解力が深まる年齢に始めるのが
よいのではないかな・・・・と。
その方が、無理なく楽しく身につけることができるような気がします。
それ以前のものについては、ピアノレッスンのなかでやっていけますし。

今悩んでいるのは、4才の子についてです。
この子は進みがとても早いので、
小学1年生に入る前に、導入を卒業する可能性があります。
その場合、ソルフェージュはいつ始めるべきか。
しばらくピアノレッスンだけにして、
小学2年生くらいから始めるのがよいのではないか、などと思っています。
もちろん、この子の理解力によってそれが多少早まる可能性、
遅まる可能性はありますが。

現在使用している教材で、初期のリズム感や音感、楽典を学ぶことができます。
ドレミで歌うこともピアノレッスンで譜読みとともにやります。
ある程度知識を身につけてから、本格的なソルフェのレッスンに入る、
今はこれがいいのかな、と思っています。
今後この考えがどのように変化してくかはわかりませんが、
しばらくはこれで様子を見ていこう・・・などと思っています。

本格的にソルフェのレッスンを毎週受けることで、
この子にどのような変化があらわれ、
ピアノ演奏にどのような効果が出てくるのか、
今後じっくり観察して分析していかなければと思っています。

私は、ピアノ習い始めのころからソルフェとピアノは別々でレッスンを受けていたので、
それがどのような効果を自分に与えたのか、よく認識できていません。
自分の受けてきたソルフェの指導に疑問もありますし、
どういった指導がよいのか、過去に私が受けてきた指導の良い面悪い面を
よくよく分析しながら、そして新しく良いものはどんどん取り入れて、
やっていきたいなぁと思っています。

今日は初めてのソルフェレッスンだったので、
ちょっと緊張してしまいました。(笑)
生きたソルフェを指導することができたらいいなと思います。


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