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どんぐり国の門番日記
団栗七衛門
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2001年10月17日(水)
加害者なのか被害者なのかそこが問題

団栗の国には傷を負った人達がやってこられます。その人たちを暖かく迎え入れるのが、小生の門番の仕事なのであります。前にもお話ししたのでありますが、この国の入国にあたっては一つだけ条件があるのです。それは自分が負い目のある存在だと認識しているかどうかということなのであります。傷つけられた、裏切られた、顔に泥を塗られた等、「〜された」ことに対しての怒りや恨みで心がいっぱいで、自分が相手を傷つけてしまった可能性をまったく考えられない人はご遠慮願うことになっているのです。ただ、そういう人がお出でになった際には、小生としても折角来ていただいて、そのまま追い返すのも忍びないので、いろいろお話しするのです。条件に適う側面を見いだせないかと試みるのですが、「お前は俺に説教するつもりか!」とお叱りの言葉を頂くこともしばしば。仕事とはいえ、つらいものであります。