Onry Me
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2002年10月15日(火) 悲しい出来事。

自転車(マウンテンバイク)に乗ろうと思ったら、
車庫に置いてあるはずの私の自転車がありませんでした。
昨日の深夜には間違いなくあったはずの
自転車が翌日になったら忽然と消えていました。

その事実を考えてみると間違えなく
盗まれたとしか思えませんでした。

盗まれたとしか思えないもう1つの要因は
私が自転車にカギをかけていない事を
私自身が覚えていたからでした。

「わざわざ人の敷地に入って車庫に
 入れある自転車を盗む奴はいないだろう?」

カギをかけていなかったのは、
そんなちょっとした気の緩みからでした。

私自身、普通の自転車なら盗まれても
諦めがつくのですが、今回盗まれた
自転車は父の形見の自転車でした。

父が死んだ後、父の遺品の殆どは置いといても
仕方が無いだろうと処分してしまいました。

残った僅かな遺品の中の1つが
今回盗まれた自転車でした。

生前、父は日頃の運動不足を解消するために
この自転車で汗だくになるくらい走り廻って
ました。

そんな父の思い出が詰まった自転車を
どこかの誰かが持っていってしまった
事を知ったとき、私は腹が立つと言う
よりも寂しい気持ちの方が強かった。

父が2年間乗り、父の死後は私が2年間
乗ってきた大切な自転車。

なんで、ちゃんとカギを
かけとかなかったんだろう?

今更後悔しても遅いのですが、
後悔せずにはいられません。

以前、私の知り合いで財布を盗まれた人が
いたんだけど、その人が
「お金は戻ってこなくてもいいから
 財布の中にある、お守りだけでも
 返して欲しい」
と泣いていた事がありました。

その人にとって、そのお守りは大切な
人から貰った大事なお守りだったんだそうです。

自分自身今回、同じような立場になって
初めてその人の気持ちが痛い程良くわかりました。

お金を盗まれる分には、また稼げばいいわけだけど
物には人それぞれ、かけがえのない、多くの
思い出がいっぱい詰まっているわけで・・・、
そんな大切な物を平気で盗む人は許せない。

一応、自転車の盗難届はすぐに出したけど、
警察の不誠実な対応にはガッカリした。
警察にとって自転車の盗難なんて所詮、
たいした事件じゃないからなんだろうけど
そんな警察のいいかげんな態度は、かすかな
希望を抱いて交番まで足を運んだ私を心底
ガッカリさせた。

警察にとっても・・・。
盗んだ犯人にとっても・・・。
たかが自転車一台って意識しかないのかもしれませんが
私にとっては、かけがえのない思い出の詰まった、
この世でたった一台の自転車だったんです。

でもきっと、一番悪いのはカギをかけ
忘れた私なんでしょうね。
カギもかけずに自転車を置いていた
いいかげんな自分自身に一番腹が立つ。

駅前で似たような自転車を見かけると
ついつい自分のではないかと近寄って
見てしま今日この頃です。






パンチョ |MAIL

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