Onry Me
DiaryINDEX|past|will
| 2002年10月21日(月) |
名も知らぬ心優しき人 |
我が家の猫が1週間以上前から 行方不明になってしまいました。
2〜3日、家に帰らないことは以前にも 何度かあったのですが、こんなにも 長く家に帰らないのは今回が初めてでした。
「もしかしたら、死んだのでは・・・?」 私の頭の中で嫌な考えが脳裏をよぎりました。 っていうのも、いなくなる直前、最後に見たとき うちの猫は他の猫に、いじめられたらしくて 背中にかなり酷い傷を負っていたんです。
背中の傷が結構深かったので、今後傷が膿んだり悪化 するようなら病院に連れて行かないとまずいかな? なんて思っていた矢先の失踪だったんです。
「もしかしたら、それが原因で死んだんでは・・・」 失踪の原因はそれしか思い浮かびませんでした。
でも、もしその傷が原因で失踪したのだとしたら それはもう間違いなく、うちの猫が死んだ事を 意味しているわけで、その事を思うと、 「なんで傷を見つけた時にすぐ病院に 連れて行ってあげなかったんだろう」
なんてやりきれない気持ちになってしまいました。
そんな思いを抱えつつ猫が失踪してから10日近くが経ち、 最近ではもう死んだんだと半ば諦めてたわけですが・・・、
実は昨日、その猫がひょっこり我が家に戻ってきたんです!!
これには家族一同びっくり仰天。 「まったく今までどこに行ってたんだよ〜」 なんて言いながら嬉しさのあまり猫の体を 抱き上げたわけですが、ふと背中に目をやると 傷を負った背中の部分の毛が綺麗にバリカン で刈られ、傷が縫われて治っている事に気付きました。
背中には、くっきりと4針縫った痕があり、 それはどう見ても明らかに誰かの手で治療 された跡でした。
・・・どうやら、背中の傷を見るに見かねた 誰かの手によって、うちの猫は動物病院に 連れて行かれ、そこで傷が癒えるまで入院 していたみたいなんです。
それにしても、一体どこの誰が、うちの猫を 病院に連れて行ってくれたんだろう?
お金も結構かかるだろうに、わざわざ怪我した 野良猫を病院に連れて行き入院までさせる だなんて・・・。
世の中には親切な人もいるものです。 誰がしてくれたのかわからないから お礼のしようもないんだけど、本当に ありがたかったです。
・・・でも、多分近所の誰かが うちの猫の傷を見るに見かねて 病院に連れて行ってくれたんだと思います。
実はうちの猫。 人なつっこいから結構近所で 人気があるんですよ。
目は片目しかないし、 顔は不細工だし、 体はガリガリに痩せてるし、 ケンカには負け続けるし・・・。
猫としては、いい所無しの三流の野良猫 なんだけど、人あたりだけは抜群に良いんです。
誰にいじられても逃げもしないし、 名前を呼べば返事をするし、 犬を散歩させれば、その後をテクテクついて 来て一緒に散歩するし、 気が弱いのかバカなのか分からないけど、 カラスと仲良く一緒にエサを食べてるし・・・(汗) (実はカラスに横取りされてるだけとも言う(笑))
そんな姿を近所の人が見る度に 「まぁ可愛い」 なんていって可愛がってくれるのです。
こんな感じで、うちの猫は愛嬌だけは どんな猫にも負けないんです。 私自身、今まで猫は何度も飼ってきたけど、 これほど、人当たりの良い猫は初めてです。
・・・でもきっとこの猫にしたら、片目はないしケンカも弱いし、 人間に愛嬌を振りまいて可愛がってもらうことこそが 自分の生きる術なんだって事を無意識のうちにわかって いるのかもしれません。
とにもかくにも猫が帰って来て本当に良かったです。 以前買ってあげた首輪が無くなってたんで また新しいやつを買ってあげようと思います。 (今度は名前入りのやつを(笑))
ところで、今日、ネットで猫の虐待現場の映像を 流した男が懲役刑を受けたってニュースでみました。 当たり前といえば当たり前の判決だけど、 酷い事をする人もいるものです。
見ず知らずの怪我した野良猫を病院に連れて行って 治療してくれる人もいれば、このニュースの事件のように、 猫やペットなどの弱い立場の動物を虐待して面白がってる おかしな人たちもいるわけで、そういったおかしな人々に 飼われたり出会ってしまう猫やペット達って可哀相でならない。
|