心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年12月11日(日) 病院メッセージ

なんとか布団から体を引っぺがして起き、病院メッセージに行ってきました。僕の頭はぼうっとしていたのですが、若い仲間が司会を引き受けてくれたおかげで、スムーズに進みました。
それにしても、病院メッセージというのは何のためにやっているのか、いまだによく分からないところがあります。12番目のステップの活動と言うには、それほどステップの話はしていないような気がします。どちらかといえば、AAの広報活動をやっているようなものだと考えていますが。
なんにせよ、われわれは患者さんを説得に行っているわけでもなければ、勧誘に行っているわけでもありません。

眠くていけないので、病院からの帰りにどこかで温泉(入浴施設)にでも寄って、そこでひと風呂浴びてから昼寝でもしようかと思いました。タオルなどを買いに入った100円ショップの隣にリサイクルショップがあったので、入ってみました。エプソンのUSB接続のイメージスキャナーが609円だったので、思わず買ってしまいました。会社で使います。

どこかの風呂に入ろうと車を走らせていったのですが、風呂に入るよりも、ともかく先に寝たいぐらい眠くなってしまったので、車を止めて一眠りすることにしました。そして起きてみると、もう夕方です。あわてて高速道路を走って帰りました。

妻は退院したものの、2ヶ月もベッドに横になっていたおかげで筋肉がすっかり落ち、おまけに体重はまったく落ちず、もとから弱い腰をひねったところ、痛めてしまって家事どころではなく、母子3人でジジババの世話になっています。おかげで僕はまだ一人暮らしであります。アイロンをかけていると(どうしてアイロンをかけているとわかったんだろう?)、娘がやってきました。
そういえば今日は彼女の誕生日です。
「ケーキは用意してあるのか」と聞くと、誰も買いに行ってくれていないとのこと。時間は夜の7時半です。あわててケーキ屋に駆けつけると、幸いバースディ用のケーキがひとつ売れ残っていました。
ケーキを持って帰ると、次女がパパと一緒にお風呂にはいると言って待っていてくれました。病院からの帰りに入ってこなくて良かったです。風呂の中で次女のこりに凝った肩をもみほぐしてあげたら喜んでいました。

長女はケーキにろうそくを9本立ててご満悦です。彼女は僕がアルコホーリクであることも知らないし、パパがお酒を飲んでいた過去も知りません。何のために「AAだ」と言って出かけていってしまうのかも知りません。いつか説明する日が来るでしょう。その日が来ることを、僕は恐れなくなりました。

相変わらず生活は不安定だし、思い通りには生きていけません。でも、「子供たちに父親のお酒のことで心配をかけない」という願いは(今のところ)叶っています。

病院に行く前に、ヤマト運輸の営業所に寄って、昨日の地区委員会の議事録を代議員の人たちに発送していきました。ソーバー1ヶ月に満たない自分にスポンサーが投げかけた「自分のグループを立ち上げろ」という無理難題に助けを得るために、地区の集まりに出かけていったのが僕と委員会の関わりの始めでした。その後、グループの代表(?)として、はたまた委員会の何かの役割として、毎回ではないものの、委員会に出席することは、僕のAAプログラムの大事な一部分になってきました。
だが、少々長居が過ぎたような気がします。ここら辺でいったん身を引いて、他の人たちが決めたことを受け入れて従っていくということに慣れていった方がいいのでしょう。

言いっぱなしの聞きっぱなしでない委員会の席は、ミーティングと違って必ずしも心休まる場所ではなかったですが、いつも「愛と奉仕の輪」の中にいられた自分は幸せだったのでしょう。ともかく感謝であります。

さて、それはともかく自分も少し痩せなくては。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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