心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年05月23日(月) 凶兆

英文のメールが舞い込みました。
SPAMなら英文のも珍しくありませんが、文字コードセットがBIG5である場合には、たいていは例の台湾の会社であります。

それは機械のトラブルを伝えていました。
この前、直しに行ったやつじゃなくて、一昨年に納入したものでした。
しかも、僕の書いたプログラムじゃないし。

実はそのとき3本プログラムを書く必要がありました。全部自分で書いても良かったのですが、一人で台湾に行くのは淋しかったので、当時「会社を辞めたい」と公言していた若い社員を無理矢理説得して、その中の一本を書いて貰いました。
「仕事で海外出張に行ったって言えば、転職先でもハクが付くよ〜」というのが、口説き文句でありました。おかげで彼の退職は半年近く伸びてしまったのですが・・・。

結構そのときは楽しかったです。下町の食堂で皆で夕食を食べていたら、頼んでいない料理が出てきて「変だな」と思いながらも食べてしまい、半分以上減ったところで隣のテーブルの客の料理だったことが判明しました。でも誰も怒るでもなく、食いかけの料理がテーブルを移っていきました。相手も「謝々」とか言っていたし。
車を運転していたSさんが、バックする時に後方確認を怠って、バイク数台をなぎ倒してしまったこともありました。我々は「やっべ〜」とか思ったのですが、彼は"No Problem"と言ってバイクを起こすと、平然とその場を去ってしまったのでありました。
(タクシーなんかもボコボコにへこんでいるのも珍しくありません)。

そして、その一本のプログラムの調子が悪いのであります。
自分の書いたものでないプログラムを読むのは好きではありません。人のプログラムを読むのが好きなプログラマーなんていないでしょう。他の人が考えた論理を、プログラムから逆に推論して導かなければならないわけですから。

妻は「また台湾?」「また仕事?」「またお金になるの?」と浮ついたことを言っていますが、僕の心の中はこんな事態を招いた運命を呪う気持ちでいっぱいであります。

何が嫌だって、英文のメールに返事を書かなきゃいけないのがいやです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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