心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年05月06日(金) 遺伝病?

すっかり風邪が悪くなってしまいました。
電話してくる人みなに、「鼻声ですね」と言われます。

精神病院にて同室に入院していた人から電話がありました。毎年この時期(退院した時期)とお正月前後に話すぐらいで、あまりつきあいもないのですが、久しぶりに話すのは楽しいものであります。
あのとき一緒に入院していた人たちの中で、その後なんとか無事にやっているのは、この人と僕、それから同じ盆地の中で断酒会の会長をしている人の3人だけになってしまいました。(もちろん、再入院の後にソーバーになった人は何人もいますが)。
断酒会はやめてしまわれたそうですが、病院の組織した自助グループ(?)とは関係を持っているそうであります。
病院は南信、僕は中信と、信州の中でも違う場所なので、あのとき一緒に入院していた人のその後について僕は詳しくありません。が、地元であるこの人の話では、すでに多くの人が鬼門に入られたとか。飲んでいるアル中の平均寿命は52才とも55才とも言いますから、当たり前かもしれません。

ジジとババだけの生活に、ゴールデンウィークということで、子供や孫が訪れて大酒を飲むと明るい声で話されたので、「アルコール依存症の人の子供は、他の子より4倍依存症になりやすい」という研究結果の話をして冷やかしてしまいました。僕も人が悪いです。
(ちなみにアルコール依存症の親のところへ養子に行っても、それほど依存症になりやすくはならないそうですから、依存症が子供の頃の家庭環境の問題が原因であるとする説は弱いです)。

親がアルコール依存症という人は、機会的飲酒をするならともかく、ストレス解消のために習慣的に酒を飲むのは避けた方が絶対に無難です。アメリカでは3代続けてAAメンバーというのも珍しくない話だとか。

糖尿病は遺伝病ではないですが、親戚に一人も糖尿病の人がいない人は滅多に糖尿病にはならないものです。逆に身内に糖尿病の人がいる人が、暴飲暴食をすると糖尿病になりやすいわけで、「なりやすい体質」+「環境や行動」のふたつが組み合わさって発病するわけです。

鬱病も「なりやすい体質」+「環境や行動」であり、依存症もまた同じであります。ただアルコール依存症は、「4倍しか違わない」という点で「誰でもなりうる病気」であるとも言えます。

使っていなかったPentium 90MHzのノートPCに急遽Windows 98SEをインストール中。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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