心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年11月28日(日) 当事者発表

地域の「心の健康を考える集い」というところで、うつ病の話をしました。
最初に話を聞いたときは、精神保健福祉士の集まりということだったので、精神科のケースワーカーの人を相手に話すのだろうと思っていたら、実は一般の人相手ということで、少しびびってしまいました。町の主催で広報も行き届いていたせいか、民生委員の人など200人近くが集まりました。

数週間前に話を引き受けたのはいいのですが、最近は仕事を終わって家に帰っても、余計なことをしている心の余裕がなく、原稿の準備もしていられませんでした。時間は20分ぐらいということなので、話の内容は「服薬について」と「日内変動」に絞って、時間があったらアルコールの話もすると決めておいただけでした。
ケースワーカーの方が送ってくれた確認のメールに返事をするのが遅れたり、その遅れたメールがまた不達だったりして、「精神的負担になっているようなら、キャンセルしてくだっさってもかまいませんよ」などと余計な心配をおかけしてしまいました。

話がうまいか下手かということは別にして、話をするのに慣れているかどうかといえば、慣れているほうです。AAのミーティングで毎週話をしていますし、オープンスピーカーズや集会で皆に対面して話をした経験もあります。

でも、本番の話をしているうちにどんどん緊張してきてしまいました。なぜかというと、聴衆の皆さんがじっとこちらを見つめて、まじめに話を聞いて下さるからです(反語的表現)。

つまり、日ごろのAAの集まりでは皆があまりまじめに聞いているように見えないのです。話をする人を見てないし、机に頬杖を突いていたり、つっぷしていたり。昼下がりのスピーカーズの雰囲気は、近頃の大学の講義なんぞより、よほどだらけた雰囲気です。
でも、AAのみんなが真面目っぽく見えないとしても、心の奥には情熱が燃えていると信じていますよ(いやほんと)。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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