心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年10月23日(土) 酒とバラの日々

DVDで『酒とバラの日々』を見ました(午前1時から見るなよ)。

見たのは5年ぶりでしょう。
改めて見て、印象に残ったのは、主人公がAAのミーティングで、初めて "I am an alcoholic" (私はアル中です)と名乗る部分です。

今は多分そんなことはないのでしょうが、40年前のAAミーティング会場の描写は、タバコの煙がもうもうと上がってる様子です(みんなイライラした顔でタバコをふかしている)。

ミーティング場の大勢の前で、「私はアル中だ」と名乗ることが、最初の大きな前進なのだということが強調されています。

思えば自分も、「アル中の○○です」と名乗ることには大きな、大きな抵抗がありました。自分のことをアル中だと名乗れる人々のことを不思議に思いました。
だから、「自分もアル中だと言わないといけないんですか?」という疑問や、しゃべり始めようとして口ごもってしまう気持ちは、よく理解できます。
AAメンバーの誰にも、この最初の一歩があったのです。

今は「アル中の○○です」という言葉は、単なる習慣にしか過ぎないのですが、それは私たちが依存症であることを、心の底から認めなくてはならないことの確認なのです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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