心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年05月24日(月) たっぷり疲れるということ

あをねこさんのサイトのリンク集からたどって、抑うつ尺度 にたどり着きました。抑うつの自己診断なんて初めてみました。
ためしにやってみましたが、Zung式で69点、ベック式では34点を獲得してしまいました。毎週自分の体重を量ってグラフを描いて公開している人もいます。毎週(か一週おきに)これをグラフにしてみると面白いかもしれないと思いましたが、グラフを描くプログラムを書くと考えただけで気がめいってしまいます。(体重は計るんじゃなくて、量るものなのね)
だいたいそれに何の意味があるのか?

今の僕には明るい未来を提示されても、そのどこかに不安を見つけずにはいられない状態です。そのせいで人を傷つけたり、イライラさせたりしたとしたら、大変申し訳ないです。

そんな状態でも最低限の日常生活を維持できるようになっているのは、それは確かに回復なのかもしれません。しかし、心の中の痛みは、数字に現してみたところで意味はありません。

相手が自分のために何をしてくれるかを目盛りにしているうちは、幸せは訪れないといいます。自分が相手のためになにをしてあげられるのかを目盛りにするのだと言います。しかし今の自分は、中身が少ないウォーターボトルのような存在で、分かち与えると量が減ってしまうような、そんな錯覚に包まれているのです。なみなみと水があふれるような、そんな存在に憧れます。だが今の自分は違います。

最後に入院した病院のアルコール担当医が言っていました。「アル中の人は、自分が嫌いだね。もっと自分が愛せるようになれればいいのにね。でもそれは案外難しいね」
そしてこう付け加えました。「誰かに愛してもらうのが、自分を愛せるようになる一番の早道なんだけどな」

同じことを言っているような気がします。

3時間しか眠れず、職場で最低限の仕事だけこなして帰ってきてしまいましたが、それでも眠れません。ミーティングに行って帰ってきたら、すこし眠くなってきました。いつかは眠れるようになるでしょう。明日はひょっとすると、きょう頂いたさまざまな贈り物の価値がわかるようになるのかもしれません。

私は抑うつに対してまったく無力であり、日々の生活が手に負えない状態です。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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