男と女の友情 - 2003年03月08日(土) ジャックんちに30分遅れて着いたら、知らない人がいっぱいいてびっくりした。 ジャックがわたしとマジェッドのバースデーパーティのために、友だちをたくさん招んでくれてた。すっごい賑やかなパーティになった。ジャックの友だちは男の人も女の人もみんなそれは素敵な人たちで、あんなジャックだけどほんとはものすごくいい人間なのかな、なんて思っちゃった。 2時間遅れてマジェッドが来た。来てくれた。 わたしはカードしか用意してなかったのに、マジェッドはわたしにプレゼントをくれた。 四角い箱は重たくて、「目覚まし時計だ」って言ったら、「なんで?」って笑われた。 だって最近お気に入りの目覚まし時計がひとつ壊れちゃったから。 それから、キャンドルかなって思った。 キャンドルだった。ガラスのキャンディ・ジャーの真ん中に入ったブルーのキャンドル。その回りは海になってて、イルカがたくさん泳いでる。瓶の上からも横からも海で泳ぐイルカたちが見える。真ん中のキャンドルがなくなれば新しいのを入れればよくて、海とイルカは永遠にそのままそこにある。キャンディ・ジャーが割れない限り。 綺麗だった。 「気に入った?」 「うん。綺麗だねー。すっごく綺麗」 「イルカ好きだといいけど」 「好きだよ。海大好きだし、イルカもお魚も海藻も、海のものは全部好き。ありがと、マジェッド」。 ほんとに嬉しかった。思いっきり抱きついて、ほっぺたにキスした。 「あたしがキャンドル好きなの、マジェッド知ってくれてたんだよ」って、ジャックに自慢した。なんかすっごい自慢したかった。わたしのアパートにはキャンドルがいっぱいだし、マジェッドのアパートに行ったら必ず一番にダイニングテーブルの上のキャンドルにわたしは灯をつける。だから知ってても当然なんだけど。 もっと嬉しかったのはカード。 多分今までもらったカードの中で一番美しいカードだと思った。 本物のお花と葉っぱがたくさん、和紙のような手法で伸ばした紙の中に埋められてて、それは本物だなんてわからないくらいに、ほんのり淡く紙に溶け込むように姿を見せてる。油絵のような立体感なのに水彩画のような透明さ。柔らかな彩り。リサイクルのあたたかい紙の質感。 それから、カードに書かれた言葉。 きみとしばらく会ってないけど きみのいろんな表情やしぐさを 僕はしょっちゅう頭に描いてる 最近話もしてないけど きみの心の声を僕は何度も聞いてる いい友だちっていうのはきっと、いつも一緒にいることじゃない 離れているときに変わらずに大切だと感じる気持ち それがいつまでも続く友情の証なんだよ それはマジェッドの言葉じゃなくて、カードに印刷された誰かの言葉の引用だったけど、そんなカードを選んでくれたマジェッドが嬉しかった。失いたくなかったフレンドシップはちゃんとそこにあった。大事な友だちだと思ってくれてた。いつまでも友だちって思ってくれてた。 わかんないけど。まだわたしがマジェッドに言ったこと誤解してて「ただの友だちだからね」って念を押したかっただけかもしれないし。何度も読んでるわたしに「僕は書いてあること読んでない」って言って笑ったの、うそじゃないのかもしれないし。でも。 パーティの帰りにふたりであのグリーク・バーに踊りに行く。 マジェッドと踊るのは大好き。場所を変えるときにはいつも手を繋いで引っ張ってくれて、恋人みたいにくっついて踊ったり、ときどきぎゅうって抱き締めてくれたり、「恋人みたいでしょ? でも違うんだよ」って、そんなのが楽しいし嬉しい。 マジェッドは明日も仕事があるから、3時頃にお店を出てバイバイした。 「ハッピーバースデー」ってまた言ってくれて、「楽しかった?」って聞いてくれる。 おんなじバースデーを、ずっとずっとお祝いし合いたいね。 近くに居なくなったって、一緒にはお祝い出来なくったって、ずっと絶対忘れないよね。 あのカードの言葉は、男と女の友情だからこそ当てはまるような気がする。 マジェッドの友情、信じたい。 -
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