天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

アニーの教会 - 2003年02月23日(日)

朝の3半に帰って来て、10時半にアニーのオフィスのアニーの教会に向かった。
ずいぶん前からおいでって言われてて、やっと今日行けた。初めて行くサウス・ブロンクス。きっちり道に迷う。30分も遅れちゃって、そろっと扉を開けたら、もうびっくりした。

「シスターアクト2」の世界。
ゴスペル・クワイアのすごさに圧倒された。

わたしは宗教は信じてないけど、別れた夫がクリスチャンだったから、教会に行くことに全然抵抗はなかった。あの街に行ってからはクリスマス・ミサのほかは殆ど行かなかったけど。牧師さんのお話を聞くのが好きだった。だけどわかんないことがいっぱいで、でもしーんと静かなサービスのあいだはもちろん何も聞けなくて、帰り道でやっと、その日に読んだ聖書と牧師さんのお話のわかんなかった部分の意味を夫に聞いてた。

教会っていつも静かで厳かで、神聖さってそういうことだと思ってた。

なのにアニーの教会は、いきなり賑やかでプロみたいに上手なゴスペル・クワイアに驚かされた上に、牧師さんのお話もすごい迫力だった。とてもフレンドリーでインタラクティヴで、お話の間じゅう、来てる人たちの至る所から「エイメン」の声がしてた。

アニーは2階のキッチンでお昼ごはんの用意をしてて、「ひとりでそこにいなさいってアニーから伝言ですよ」って、白いスーツを着た、なんだろ、お世話係みたいな人のひとりに言われた。なんだか心細くてアニーに早く会いたかったけど、しかたなく一番後ろの席にぽつんと緊張して座ってた。白いスーツの女の人はとても優しくしてくれた。聖書を貸してくれて、ときどき様子を見てはにっこり笑ってくれた。


失くしたものは失くすべくして失った。だけど代わりに見つかるべくして見つかるものがちゃんとあって、それを見つけるチャンスを神さまが与えてくれてる。だから失くしたものに執着するのはやめなさい。手に入れるべき正しいものを見つけなきゃいけない。神さまの「ロスト・アンド・ファウンドの箱」に探しに行きなさい。そこで見つけた失くしたものを取り戻すのではなくて、ほんとに手に入れるべきものを見つけるために。そういうお話だった。

神さまの「ロスト・アンド・ファウンドの箱」は、どうやって探せばいいんだろ。わたしのわからないことって、そういうこと。別れた夫がいないから聞けない。バカバカしすぎるってわかってるから他の人には聞けない。

いつだったか、「ジーザスによって分け与えられた一切れのパンとグラス一杯のワインで、そこにいた空腹の人たちはみんなおなかいっぱいになりました」ってヤツを、「なるワケないじゃん。パンが増えたの? だから宗教って信じられないんだ」って言って、「そういうことじゃなくて、概念なんだよ」ってカダーに真面目に言われたっけ。


牧師さんはアニーのお兄さんだった。お話の一番最後に「後ろに座ってる子は初めてだね」って言って、わたしに立ち上がるように促した。いろいろ聞かれて、バカみたいにまた緊張した。白いスーツの女の人が牧師さんに向かって「あなたの妹のお友だちですよ」って言ったら、牧師さんは今度はわたしを教壇のところまで来るように言った。それから「きみはアニーの友だちなの? よく来てくれたね。アニーの友だちってことは、ここにいる人たちみんなの友だちだよ。今日はスピリチュアルになれましたか?」って握手してくれた。みんなが拍手して、「God bless you!」って声をかけてくれる。

子どもみたいだなって、恥ずかしかった。誰もみんな正装してるのに、わたしったらジーンズ履いてってて、それも恥ずかしかった。あの街の教会は、クリスマス・ミサ以外の普通のときはみんな普段着だったのに。緊張と恥ずかしいのばっかで、正直言ってスピリチュアルどころじゃなかった。だけどあのゴスペルには感動した。キーボードとパーカッションを演奏する人までいて、今まで行ったことある教会とまるで違った。


やっと2階に上がれて、キッチンでまだお料理してるアニーに会える。アニーの汚れたエプロンの胸に飛びついた。両手もお料理で汚れてるから抱き締めてもらえなかったけど、「来てくれて嬉しいよ」って喜んでくれた。それからわたしにトロピカルフルーツカクテルの大きな缶詰を開けるのを手伝わせながら、「アンタ、前に呼ばれて怖かった?」って笑った。全部聞こえてたんだ。当たり前か。「怖かったよう」って、また抱きついた。

みんなとごはんを食べてるあいだに緊張がとけてった。みんなあったかく迎えてくれて、あったかく送り出してくれた。「また来てくれるでしょ?」って言われて「はい」って笑って答えたけど、毎週は行かないと思う。でも、いつでも会いにいけるあったかい人たちと、いつでもそこにあるあったかい場所を見つけたと思った。



今日は年に一度の、うちで絶対テレビを観る日。
グラミー賞の発表。
オンエアと同時に録画する。あの人にビデオを送るため。

ノーラ・ジョーンズが8つも賞を取った。
ノーラ・ジョーンズは好きだし、「Donユt know why」はほんとに素敵な歌だと思う。インディア・アリーとダーティー・ヴェガスも嬉しかった。モーリスが死んじゃったビージーズが予想通り出てきて泣けちゃった。でも今年はちょっとつまんなかったかも。出演アーティストたちのパフォーマンスがイマイチだったな。

早くあの人に話してあげたい。



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