天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

少しずつがいい - 2003年02月19日(水)

仕事から帰って来たとき、昨日はうちのちょうど前にぽっかりスポットが空いててラッキーだったのに、今日はどこにも空いてるところが見つからない。ぐるぐるぐるぐる回って、1ブロック半向こうのおうちの前に、やっと雪をくり抜いたみたいな場所を見つけた。停めるのに苦労した。停めるのにも苦労したけど、車から降りるのにも苦労した。雪で出来た壁と車との隙間からなんとか這い出た。車もちっちゃくてよかったけど、わたしもちっちゃくてよかった。

大家さんの奥さんのシャーミンが「スポット見つかった?」って聞いてくれる。
見つかってなんとか停めたけど明日の朝出られるかどうかわかんないって言ったら、「入ったんだから出られるわよ」って笑う。そうかな。入ったけど出られないってこと、よくあるじゃんって思う。

もう雪はやんで気温も上がってきてるのに、おうちの中が寒い。ヒーターはがんがんに熱いのに、寒い。おうちの回りが雪で覆われてるから? 寒くて熱いお風呂に入った。もう体も洗って、髪も洗って乾かして、明日の朝シャワーしなくていいようにしようと思ったのに、あわあわだらけになって栓を抜いてシャワーを出したら熱いお湯が出なくなってた。

髪も洗えずに、あわあわのままの体をバスタオルで拭う。
明日の朝、やっぱりシャワーしなくちゃいけなくなった。
ちょっと早く起きてちゃんと髪を乾かしてから出掛けなくちゃ、車のとこまで歩く間にまた髪がパリパリになりそう。それがイヤで今週はちゃんとブロードライして仕事に行ってる。今までみたいに自然乾燥で毛先ピンピンはねた髪じゃないから、なんかきちんと見える自分の髪が嬉しいけど、朝のブロードライがもうめんどくさくなってる。
せめて明日一日は頑張んなきゃ。


明日は仕事のあとに、ちょっとした「social function」に参加する。
あの街の大学の卒業生のパーティ。
今までも何度かメールで案内が来てたけど、行ったことなかった。
なんとなく、なんとなく、なつかしいけど怖かった。

まるで反対側にうんと離れたあの街の、あの大学を卒業した人たちのうちの一体何人がこの街に今暮らしてるんだろ。毎年一万人以上が卒業してて、その中のほんのほんの一握りの人たちが今ここに住んでて、その人たちがみんな集まったとしても、その中にわたしの知ってる人なんかいるはずがない。多分一度だって見たことすらないかもしれない人たちだけど、でも、あの街に暮らしてあの大学に通ってた人たちってだけで、会うのが怖かった。

ずっとあの街に帰りたかったから。帰りたいけど帰っちゃだめだって思ってたから。
あの街がおなじようになつかしい人たちに出会ったら、もっと帰りたくなってしまいそうだったから。

初めて行きたいって思ったのは、これは神さまの合図かもしれない。なんてまたちょっと思ってる。

こんなに雪が大変だって、この街が前よりはずっと好きだし、もっと好きになりたい。
相変わらずあんまり冴えない生き方だけど、このままここで少しずつ幸せになってけばいい。
カダーのこともカダーのルームメイトのこともマジェッドのことも、なんだかめちゃくちゃだけど、みんなわたしにとっては、ヘンでもちょっと素敵な存在で、だから別な、とびっきりドラマティックな新しい出会いなんか待ってない。

少しだけ新しいことが見つかればいいなって、ただそう思うだけ。


フランチェスカは来週休暇を取って、LA の友だちんとこに遊びに行く。
またそのあとも休暇取るんだ、休暇取りまくって、もういろんなとこ行くんだ、って、すっかり明るくて元気になってる。3分の1くらいはカラ元気なのかもしれないけど、それでもやっぱり強いよ、フランチェスカ。

「 LA でばったり出会ったら、どうしてるのか聞いてくるね。あなたのことも元気でやってるって話してくるね」って笑ってた。ハンサムドクターのこと。「うん。電話番号聞いといてよ」ってわたしも笑う。ほんとにばったり出会ってくれたらいいな。そんなことあるわけないけどさ。

かわいいな。フランチェスカ。


わたしはいいんだ。ほんとに、少しずつで。
少しずつがいい。
少しずつじゃなくちゃ、息切れしちゃうから。わたしは。


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