フレンチ三つ編み - 2002年12月04日(水) 寒い寒い寒い。 膝から下が、厚いタイツを履いてるのに、裾までのスカートも履いてるのに、素足でいるみたいに寒い。 「なんでロングコート着て来ないんだよ。短いコートでキュートに見せようと無理してる場合じゃないよ」ってフィロミーナが言う。ロングコートはもっと寒くなったときのためにセーブしてるんだよって言ったら、「バカだねえ。これ以上寒くなんないよ」って言われた。昨日の夜は11°Fだったらしい。摂氏にすると、ー12℃。 昨日電話で、車に乗ってるカダーに「寒い?」って聞いたら「寒くない。もう凍えてる」って言ってたはずだ。 大家さんのフランクにお直しお願いしてたコート、先週出来てきた。明日はあれを着てこうかな。 今日はなんだかうきうきしてた。 わかんないけど、なんか顔がほころんでほころんで、フロアのラジオから流れる曲に思わずステップ踏んでたり。 インサービスのプレゼンテーション終わってほっとしたからかな。 せっかくジョーク交えたりして余裕たっぷりで教えてたのに、途中からラヒラとチーフが見に来てめちゃくちゃ緊張しちゃったけど。チェックしに来るなんてヒドイじゃん。でも終わった。あと3回あるけど。 B4 で、あのビッチな Dr. カプリンと一緒に患者さん診るハメになった。 やだなあって思ったけど、Dr. カプリンったら今日は気持ち悪いくらい優しかった。わたしのオーダー、前なら絶対すんなり聞き入れてくれなかったのに、今日は「わかった、それに変えるね」ってその場で変更してくれて、その上細かいところをわたしに相談する。患者さん診てるときも、前なら横から口挟んできてアッタマ来てたけど、今日は手伝ってくれた。すっごく嬉しかったから「Thank you very much、ドクター」って丁寧にお礼言ったら、「You are welcome」って笑って返してくれて、ホントに優しかった。 患者さん全部診終えてから、うきうき気分でエレベーターホールに立ってると、突然頭の中に星がキラキラいっぱいになった。変なの。 そのままアニーのオフィスに行く。アニーがくるくる回る椅子を自分の前に引っ張って来て「座りな」って言う。なんかまたバレた? カダーのこと? なんでバレる? びっくりしてアニーと向かい合わせに座ったら、アニーはわたしの椅子をくるっと回した。それからわたしの耳の上の髪を取って編み出した。「フレンチ三つ編み?」「そう。なんでわかった?」「やだ。耳出したら寒いじゃん」「いいから」。 白衣の衿につけてたヘアクリップを「それ貸しな」って言って、両方のフレンチ三つ編みを後ろで留める。それから、「こっち向いてごらん」ってまた椅子をくるっと回して、「かわいいかわいい」って笑う。 そして言った。「アンタ、お祈りしてる?」。「うん、それがね、してるの。毎晩してるんだよ」「Good girl! アンタにはもうすぐ true love が訪れるよ、きっと」。 フレンチ三つ編みからのぞいた耳が寒かったけど、コートの衿をぎゅうっと合わせて、オフィスの外から「バイ、アニー」って投げキッスした。 ほらね、12月になれば、天使があちこちに出没する。 そしてみんなをうきうき気分にするんだよ。 フレンチ三つ編みは耳が寒いけどさ。 -
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