辿り着く途中 - 2002年12月01日(日) 気がついたらカダーのベッドでふたりで眠ってた。 カダーが出掛ける時間がとっくに過ぎてる。 わたしがうちの近くの地下鉄の駅まで送ってあげて、カダーはそこからシティに行くことにする。バスルームで髪にカッコつけててなかなか出て来ないカダーに「お手洗い使いたい」って言いに行ったら、「どうぞ。使いなよ」って言う。「ほら、使えよ。僕は平気だよ」。ほんとに出てくれようとしないから、洗面所の前に立ってるカダーの横でほんとにおしっこしちゃった。「このシャツいいだろ?」って買ったばっかりの新しいシャツ着て見せるカダーに「いいじゃん。カッコイイ。You look so good、首から下」とか言いながら。「うそ。おかしい? 髪おかしいの?」って本気で気にしてる。 うちを出るときに、「ハグして」ってカダーに言う。「もっと素敵なのしてよ」って甘える。「してるじゃん、素敵なの」ってカダーが言う。「キスして」ってわたしは言う。「もう一回」って甘える。 車の中で、カダーに電話がかかってくる。「今どこ? 今から出るの? 僕は友だちが今シティに近い地下鉄の駅まで車で送ってくれてて、そっから地下鉄乗るから。じゃあ着くのは同じくらいの時間になるね」なんて言ってる。 駅に着いて車を降りるときに、「サンキュ。じゃね」って人差し指でわたしのほっぺたをつついた。それからくちびるの端っこにキスしてくれた。 うちに帰ったら、カダーのルームメイトが電話をくれた。 「今日あなたんち行ったんだよ」 「僕のルームメイトに会いに?」 「そう。電話したらね、おいでって言ってくれたの」 「どうだった?」 「別に。よくわかんない」 「よかったじゃない。グッドニュースだよ、僕には。先のことはわからないけどさ、あんまり深刻に考え過ぎるなよね」 「言わないでね、会ったことあたしがあなたに言ったこと」 「言わないよ。僕と電話で話してることも言ってないだろ?」 「うん、言ってない」。 ほんとに、なんだかよくわからない。自分のやってること。 内緒にしなくちゃいけないことも。 また前みたいに3人で一緒に会いたいよって言ったけど、今はそれは出来ないよってルームメイトは言った。きっといつかそう出来るときが来るからって。 わかんない。何やってんだろ、わたし。でもなんでもいいや。 また電話が鳴って、ボニーからだった。 結婚式に行って以来、はじめて電話で話す。 しばらくいろんなこと話したあとで、ボニーが聞く。 「Howユs your love life?」。 「Itユs messed up!」。 大きなため息をついてから元気いっぱいそう答えたら、「聞きたい聞きたい」ってボニーが笑う。 なんてタイミングいいんだろ、ボニーって。 ドクターのときもそうだった。 もう少し前なら、わたしはきっと話せなかった。 ドクターのときみたいに、笑いながらまた全部話す。今日のことも話す。ルームメイトのことも話す。 2時間半も話した。聞いてもらって軽くなった。 でも。でも。でも。 ほんとに messed up だよ。 まあいいか。いいよ。Let it be。神さまにまかせよう。 わたしは多分、今どこかに辿り着く途中。 あの人の声が元気になってた。 素敵な天使。 早くあなたに辿り着きたい。 あと千年? 二千年? -
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